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現在、お風呂の蛇口のスタンダードと言っても過言ではないサーモスタット式混合水栓。
もし温度が上がらない等の故障をした場合は業者に頼むしかないと思われている方も多いでしょうか?
確かに慣れてない方にはちょっと難しい部分もありますが、準備をしっかり行えば修理できるでしょう。
今回はそんなサーモユニット(温度調節ユニット)の交換方法をわかりやすくご紹介します。
目次
浴室のサーモスタット式混合水栓からお湯が出ない場合は、まず原因を判断することが必要です。
お湯の温度が上がらない時の原因、修理に必要な部材と工具を見て行きましょう。
症状別 | 主な原因 | 業者依頼度 |
---|---|---|
①温度が上がらない、低い | サーモユニットの故障 | 40% |
必要な部材・工具: 工具①モンキーレンチ、工具②ウォーターポンププライヤー 工具③+-ドライバー、工具④カッター、サーモユニット |
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②温度が上がらず水量が少ない | 偏芯管フィルターの目詰まり | 30% |
必要な部材・工具: 工具①モンキーレンチ、工具②ウォーターポンププライヤー、工具③-ドライバー |
||
③家中の蛇口の温度が上がらない | 給湯器の故障 | 100% |
必要な部材・工具:DIYでは出来ず、部材や工具数も多い為、ここでは割愛 |
※業者依頼度は高ければ高いほど作業が難しくなるので、業者に依頼した方が良いという指標です。
サーモユニットは温度調節ユニットとも呼ばれるお湯の温度を自動で調節する部品です。
故障すると温度が上がらなくなり、ぬるま湯や水が出てきます。
尚、サーモユニットは消耗品でありサーモユニット自体の修理は出来ません。
偏芯管の止水栓内部に付いているフィルターです。
お湯を出す時にはある程度の水量が無いと給湯器が感知せずお湯になりません。
このフィルターで目詰まりが起きると水量が少なくなるので、お湯にならないことがあります。
給湯器は言わずと知れた水をお湯にする機器です。ちなみに種類はガス給湯器、電気給湯器などがあります。
お湯の温度が上がらない時にサーモユニット、偏芯管フィルターが原因でなければ、大元の給湯器の故障が考えられます。
給湯器の交換は専門性が高く、必要な工具も多いので業者に依頼するしかありません。
サーモスタット水栓のサーモユニットは基本的にメーカーが違うと取り付け出来ません。
また同じメーカーであっても水栓の型番によって汎用性がある物とない物がある為、よく確認する必要があります。
サーモユニットの対応蛇口の一例
サーモユニットの商品名称 | 品番 | 対応する水栓の種類 |
---|---|---|
「サーモスタットカートリッジ」 | KVK PZ88F | 壁付サーモスタット水栓 KVK KF850 FTB100K KM159 |
サーモユニット 「温度調節ユニット」 |
TOTO TH576S | 台付サーモスタット水栓 TOTO TMG46型 TMF40型 TMJ48型 |
※2024年4月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。
上記の他にも対応してる水栓もございます。
サーモユニットを調べてみても分からない場合は、お気軽にお問い合わせください。
浴室のサーモスタット水栓は壁付水栓と台付水栓という2つのタイプがあります。
また、浴室の水栓は型番の種類が多いのも特徴の一つです。
例えば、TOTOの壁付水栓で言えば、TMG40というタイプの水栓がありますが、TMG40の後ろに様々なアルファベットや数字がつきます(TMG40CX、TMG40WQX、TMG40V2RB等)これは水栓のシャワーヘッド、シャワーホース、スパウト、レバーハンドル等の形状の違いを表しているものです。
ただし、どれも型番の前半が同じであれば水栓の中の部品は基本的に同じなので、サーモユニットや開閉バルブユニットも同じということです。
ゆえにTMG46型やKF850型とまとめることが出来るのです。
更に同形の壁付、台付サーモスタット水栓であれば、中のサーモユニット、開閉バルブユニットも同じケースが多くあります(例えばTOTOのTMG46型、TMG40型共にサーモユニットはTH576Sです)
自宅にあるサーモスタット混合水栓の部材を選定方法は、主に以下の3つです。
どの方法で部品を調べるにしても、水栓の品番が必要になります。
水栓品番は蛇口本体にシールが貼ってあったり取扱説明書で確認する、またはメーカーサイト上の検索機能を使用してある程度調べる事ができます。
そして水栓品番が判明して皆さんが部材を選定するのにおすすめなのは「メーカー問い合わせ」か「ホームセンター」で確認する事です。
理由は直接、聞いて対象部材を教えてもらえる可能性が高いからです。
またネット検索がおすすめでは無いかというと、サーモスタット水栓は商品種類が多すぎるので迷いやすく、間違った商品を選んでしまう事があるからです。
それではサーモユニットの交換手順を見て行きましょう。
今回は壁付サーモスタット水栓(TOTO TMGG40E)を元にやり方を紹介いたします。
これは絶対に忘れないようにしましょう。
元栓を閉めた後にハンドルを開き、水が止まっていることの確認もするようにしてください。
※キャップもネジもとても小さな部品なので、落として紛失しないように注意しましょう。
外す時に広げ過ぎないよう注意しましょう。
最初は固いですが、軽くなったら手で外せます。
元栓を開いて温度調節ハンドルの調整を行います。
「40」の位置で40℃のお湯が出る様に調整します。
お湯がちゃんと出て、その他に異常がなければ修理完了です。
サーモスタット水栓は単水栓などと比べて機能性が高い為、水漏れが起きても自分で修理は出来ないと思う方が多いと思います。
しかし、工具や部品、手順とポイントさえ間違わなければ、充分DIYで修理出来ます。
ただし古くなっている蛇口は固着していて部品を外したりするのが難しい場合もあるので無理はせず、上手く行かない所が出てきたら業者に依頼するという心構えで作業してみると気負いなく進められて良いでしょう。