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引っ越しの際、水道手続きは欠かせない重要な手続きです。
最近はインターネットやアプリが使えるため、隙間時間での手続きも可能です。
引っ越し時の停止と新居での使用開始をスムーズに行うために、タイミングや手続き方法を理解しておきましょう。
本記事では、多様な手続き方法とポイントを解説し、手続きを忘れた場合の対処法やトラブル事例についても触れていきます。
水道手続きの基本から効率的な進め方も案内しますので、スムーズに引っ越しを進められるように、ぜひ参考にしてください。
目次
引っ越し時の水道手続きは、旧居と新居のそれぞれで行う必要があります。
手続きをスムーズに進めるには、手続きのポイントとタイミング、準備すべき情報を事前に把握しておきましょう。
引っ越し時の水道手続きでは、今住んでいる家の「使用停止」と新居の「使用開始」の、2つの手続きが必要です。
手続きを怠ると、引っ越し後に旧居の水道を使っていないにもかかわらず、基本料金が請求され続けることがあります。
必ず引っ越し前に手続きを行いましょう。
ただし、大家さんや管理会社が水道料金を管理している物件(家賃に水道代がプラスされて請求される場合など)では、水道局への連絡は不要です。
大家さんに、引っ越し日か水道を使わなくなる日を伝えれば手続きは完了となります。
不明な場合は、大家さんに確認するといいでしょう。
水道手続きは、引っ越し予定日の1~2週間前に済ませましょう。
引っ越しが近づくと、荷造りや他の手続きで忙しくなり、水道の手続きが後回しになりがちです。
引っ越しが集中する春(3~4月)や秋(9~10月)は、窓口や電話は込み合いますが、手続きを早めに済ませることで、混雑による待ち時間やストレスを防げます。
手続きを忘れると、旧居の請求が続いたり、新居で水が使えなかったりといったトラブルになる可能性があります。
スケジュールに余裕をもって準備を進めましょう。
水道の手続きをスムーズに進めるために、事前に必要な情報を準備しておきましょう。
必要なもの | 備考 | |
---|---|---|
停止の手続き時 | 現住所(引っ越し前の住所) | ・正確な住所、集合住宅の場合は部屋番号も |
契約者名と連絡先 | ・現在契約している人の名前、電話番号 | |
水道の契約者番号 | ・検針の連絡票に記載されている番号 ・水道局により呼び方が異なる場合がある(調定番号など) |
|
水道の解約日 | 引っ越し日以降使わない場合は引っ越し当日でOK 引っ越し後に掃除などをする場合は、最終の使用日(余裕を持ってもOK) |
|
使用の申し込み時 | 引っ越し先住所 | 正確な住所、集合住宅の場合は部屋番号も |
契約者名と連絡先 | 契約する人の名前と電話番号 | |
引っ越し日や水道の開栓日 | 引っ越し当日には水が使えるようにしておく。事前に掃除をする場合は、掃除の日から使用を申し込む | |
支払い用の金融機関の口座番号やカード | 送付された振込用紙で支払う方法もあるが、引き落としやカード支払いにすると支払い忘れがなく楽 |
引っ越し前の住所の解約日と新居の開栓日は重複しても大丈夫です。
現住所(旧居)での水道解約手続きは、引っ越し前に必ず行いましょう。
旧居で解約のための水道手続きは、電話・窓口・インターネット・アプリなどでできます。
手続き方法 | 備考 |
---|---|
電話 | 地域の水道局の窓口に電話連絡で、解約日(停止日)や住所、契約者情報を伝えます |
窓口 | 解約日(停止日)や住所、契約者情報、検針の紙を持って行くと良い |
水道局のサイト | 水道局の公式サイトで24時間利用可能(アプリがある場合は、サイトから手続きできない水道局もある) 「ご使用水量等のお知らせ」などに記載されている契約者番号を準備 |
アプリ | 一部自治体のみ、申し込み先にアプリがあるかは確認する |
自分に合った方法を選んで、スムーズに手続きを進めましょう。
水道の使用停止日は、引っ越し日が一般的ですが、引っ越し後に掃除や片付けで水を使う場合は、そのスケジュールを考慮して決めましょう。
ハウスクリーニング業者に依頼する場合も、掃除後に解約になるようにします。
停止日を過ぎても水が出る場合がありますが、その間に水を使いメーターが回ると、追加料金を請求される可能性があるため注意が必要です。下記の3つを確認しておきましょう。
事前の確認が、引っ越し後の料金トラブルを防ぐポイントです。
新居での水道開栓手続きは、快適な生活を始めるためには欠かせません。
必ず事前に手続きしておきましょう。
解約時と変わらない方法ですが、契約者番号はまだありません。
手続き方法 | 備考 |
---|---|
電話 | 地域の水道局の窓口に電話連絡で、使用開始日(開栓日)や住所、契約者情報・支払い方法を伝えます |
窓口 | 必要な情報を(電話と同じ)準備して訪問 |
水道局のサイト | 水道局の公式サイトで24時間利用可能(アプリがある場合は、サイトから手続きできない水道局もある) 必要な情報と支払い方法を準備しておく |
アプリ | 一部自治体のみ、申し込み先にアプリがあるかは確認要 必要な情報と支払い方法を準備しておく |
引っ越し先が遠方の場合は、電話かオンライン手続きを利用して手続きをしておきましょう。
新居の水道開栓日は、引っ越し日に設定するのが一般的です。
事前に掃除などで、水を使う場合は、その日に合わせて開栓を設定します。
通常は開栓の立ち合いは不要ですが、念のため申し込み時に水道局に確認しておきましょう。
支払い方法は、従来の口座引き落とし、クレジットカード払いに加え、最近ではPay払いが利用できる水道局もあります。
支払い忘れがなく、楽な方法を選ぶことをおすすめします。
水道手続きには多様な方法がありますので、利便性や手続きのしやすさを考えて自分に合った方法を選びましょう。
電話や窓口での水道手続きは、直接担当者と話せるため、不明点や疑問をその場で解消できるメリットがあります。
ただし、春や秋の引っ越しシーズンには混雑する可能性が高く、電話がつながりにくかったり、窓口での待ち時間が長くなったりすることもあります。
オンライン手続きのメリットは、24時間いつでも自分の都合の良い時間に手続きができることです。
パソコンやスマートフォンで簡単に手続きできるため、窓口や電話のように待ち時間を気にする必要がありません。
ただし、地域によって対応が異なります。
たとえば、東京では引っ越しに関する水道手続きは専用アプリを通じて行い、水道局のホームページでは受け付けていません。
一方、大阪市では水道局のお客様専用サイトからオンラインで申請が可能で、「調定番号」と「お客様番号」が必要です。
水道局により、使える手続き方法が異なるため、手続きをする自治体の水道局のホームページで確認しておきましょう。
一部の自治体では、水道手続き専用のアプリが利用可能です。
東京水道局では、下記が電子化に対応しています。
アプリは手続きの負担を大幅に軽減できるため、引っ越し先の水道局にアプリがあれば、この機会に登録し活用すると便利です。
引っ越し後に、手続き忘れに気が付いたり、水が出なかったりというトラブルが起こることもあります。
申し込みを忘れても、基本的に水は出るため慌てずに対応しましょう。
水道の手続きを忘れても、水栓をひねれば水が出る場合があります(物件による)。
しかし、手続きをせずにそのまま使い続けるのはNGです。
契約がない状態で使用すると、後で料金トラブルにつながる可能性があります。
多くの自治体では、使用開始当日でも手続きを受け付けてくれるため、すぐに地域の水道局に連絡し、必要な手続きを行いましょう。
開栓の手続きを済ませているのに水が出ない場合、まずは水道メーター付近にある止水栓を確認しましょう。
止水栓が閉まっていると水が供給されません。
【注意】作業前にはすべての蛇口が閉まっていることを確認し、水栓からの水漏れを防ぐ
止水栓を開けても、水が出ない場合は、水道局や管理会社に連絡して専門的な対応を依頼してください。
水道の請求書が届かない場合、まずは手続きを正しく行ったか確認しましょう。
水道料金が2か月に一度請求される地域では、引っ越し後2か月してからの請求になる場合もあります。
また、旧居の水道料金の請求が来ない場合、新住所を水道局に正確に伝えていない可能性も考えられます。
旧居の水道局に連絡し、新居の住所情報が正しいか確認が必要です。
新居で水が突然出なくなるケースも考えられます。
チェックするのは下記の3つです。
もし、手続きが未完了の場合はすぐに手続きを済ませ、水道局に開栓してもらいます。
手続きが完了しているのに水が出ない場合は、水道管の詰まりやトラブルが原因の可能性があります。
この場合、賃貸なら大家さんや管理会社、購入した家なら不動産会社に連絡し、相談しましょう。
自分で専門業者を手配してしまうと、費用の負担でトラブルになる可能性があります。
新居で水栓をひねった際に水漏れが発生した場合、賃貸は大家さんや管理会社に連絡、購入した家では、不動産会社に連絡します。
どちらの場合も、自分で業者に依頼してしまうと費用負担のトラブルになる可能性があります。
対応を相談してから、修理の段取りをしましょう。
簡単な水栓交換はDIYで対応できそうですが(賃貸の場合はDIYも大家さんに相談)、原因がわからない場合は専門業者に修理を依頼するのが安心といえるでしょう。
引っ越し時には電気やガスの手続きも必要です。
これらを個別に行うのは手間がかかりますが、一括で手続きできるサービスがあります。
2023年2月から、全国の自治体で「ワンストップサービス」が開始されました。
このサービスでは、マイナンバーカードを活用して、引っ越しに伴う転出・転入手続きをオンラインでできるサービスです。
今後、電気、ガス、水道などのライフライン手続きも一括で行えるサービスになる予定で、一部の自治体ではすでに実施されています。
同じ情報を何度も入力したり書いたりする必要がなく、届け出漏れも防げるため、手続きの負担が大きく軽減します。
引っ越し時の手続きが必要なライフライン、電気・ガス・水道を一括で管理できる便利なサービスがあります。
たとえば、「引っ越し連絡帳」や「ライフラインコンシェルジュ」は、会員登録後に無料で手続きを代行してくれるサイトです。
一度の入力で、電気・ガス・水道の手続きができ、インターネットの乗り換えなどの対応も可能になっています。
ワンストップサービスや一括管理サービスは、引っ越し時の手続き負担を軽減できる便利なサービスですが、現状では、提供エリアが限定されています。
旧居と新居の両方がサービス対象エリアに含まれているか確認し、その地域と自分に合った手続きを行い、スムーズな引っ越しを実現しましょう。
水道局は自治体が運営していますので、地域ごとに連絡先が異なります。市町村の水道局名でホームぺージを検索するのが簡単でしょう。
水道の解約では、水道料金の検針表や請求書にも連絡先は記載されています。
引っ越し時の水道手続きについてご紹介しました。
水道手続きは、使用停止と使用開始の2つの手続きを確実に行うことがポイントです。
手続きは、電話や窓口だけでなく、インターネットやアプリを活用する方法もあり、両方を一度に済ませることで、手続き漏れを防げます。
引っ越し準備は多忙を極めますが、本記事で紹介した情報を参考に計画的に手続きを進めスムーズな引っ越しを目指してください。