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 一軒家のトイレ1階と2階が同時に詰まり発生!原因と対処

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一軒家のトイレ1階と2階が同時に詰まり発生!原因と対処
2階建ての一軒家は基本的に1階と2階にトイレがあります。このトイレが2つあるということは大きなメリットで、一つのトイレが詰まった時でも、もう一つのトイレが使えるのでそれほど慌てなくて済みます。しかし、1階と2階、2つのトイレが同時に詰まってしまったらどうでしょう?こうなると悠長なことは言っていられません、早急に対処をしなければいけなくなります。今回は、一軒家で1階、2階のトイレが同時に詰まることに関して、一軒家の排水の仕組みや詰まりの原因、詰まり方の特徴や対処まで、詳しく解説して行きます。

一軒家のトイレ排水管の仕組み

便器には大きく分けて2つの排水タイプがあり、「床排水」と言って床に排水管があるタイプと「壁排水」と言って壁に排水管があるタイプの便器があります。しかし、一軒家の場合はほとんどが床排水タイプのトイレとなりますので、排水管の仕組みも床排水で解説して行きます。
一軒家のトイレで水を流すと、以下の経路を辿って流れて行きます。

  1. 便器
  2. 床下排水管
  3. 合流排水管
  4. 汚水桝
  5. 下水管
  6. 最終桝

1階と2階にトイレがある場合は、それぞれの排水管が床下で合流して一つの排水管になり、汚水桝に接続しています。
また排水管で合流せず、汚水桝で合流しているケースもあります。汚水桝は1つだけでなく、各水廻りと下水管の合流支点や曲がり角などに設置されている為、複数設置されています。
排水経路は家ごとに違います

この排水の仕組みの中で、1階と2階のトイレが同時に詰まる原因となるのが「合流排水管」「汚水桝」「下水管」の部分で発生した詰まりとなります。

また、一軒家で1階と2階にトイレがある場合は、1階のトイレの上に2階のトイレがあることも多く、反対側に建て付けることはあまりありません。
これは、同じ方向にトイレを建て付けることによって、給水管や排水管が無駄に長くなることを防いでいます。
給水管と排水管の距離が長くなればなる程、費用が増えて工期も掛かり、排水管は距離が長ければ長い程、勾配をとりにくくなり、詰まりのリスクも高くします。
これらのことを回避して総合的に効率良く建築する為にも、1階と2階のトイレは同じ方向に建て付けられることが多いのです。

住まいる水道
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1階と2階のトイレは全く別と考えてる方もいると思いますが、詰まりの原因次第では干渉することもあって、2つ同時に詰まってしまうこともあるのです。

一軒家の1階と2階のトイレが同時に詰まる原因と特徴

それではどのような時に1階と2階のトイレが同時に詰まってしまうのでしょうか。ここでは、2つのトイレが同時に詰まる時の原因と詰まり方の特徴を見て行きましょう。

【原因解説】1階と2階のトイレが同時に詰まる理由とは?

1階と2階のトイレが同時に詰まりが起こる場合は、主に4つの原因が考えられます。

  • 合流排水管での詰まり
  • 汚水桝での詰まり
  • 下水管での詰まり
  • 便器での詰まり

それでは一つずつ解説していきます。

  1. 合流排水管での詰まり
  2. 合流排水管が原因でトイレ詰まり
    1階と2階のトイレ排水管は1階の床下で合流していることがあります。排水管の詰まりは真っすぐな排水管の途中で起こるということはまず無く、曲がり角や合流地点など排水の流れが弱くなったり留まりやすくなったりする部分で起こります。基本的に液体しか流れない洗面所やお風呂の排水管と比べて、トイレの排水管は便やトイレットペーパーと言った物体が流れて来るので、合流地点は詰まりが起きやすくなっています。合流排水管で詰まりが発生すると1階、2階のトイレ、両方に影響が出ます。
    特に1階は合流排水管から位置が近いので、1階の方が詰まり症状は顕著に出ます。
    ちなみに、合流排水管での詰まりが原因の場合は、汚水桝をチェックしても汚水桝に詰まりはありません。

  3. 汚水桝での詰まり
  4. 汚水桝が原因でトイレ詰まり
    1階、2階のトイレが同時に詰まる原因で一番多いのが汚水桝での詰まりです。1階と2階のトイレ排水管が汚水桝で合流していることも良くあります。汚水桝の素材は塩化ビニールやコンクリートなどですが、特に詰まりが起きやすいのは経年劣化の進んだコンクリート製の汚水桝です。コンクリート桝は経年劣化が進むと排水溝の表面が痩せてザラザラになったり一部が欠損して穴が空いたりして、便やトイレットペーパーが引っかかりやすくなります。
    汚水桝をチェックした時に汚水桝内に便やトイレットペーパーが大量に溜まっていた場合は、汚水桝の詰まりで1階と2階のトイレが同時につまった原因と判断できますね。

  5. 下水管での詰まり
  6. 下水管が原因でトイレ詰まり
    下水管の詰まりはトイレの汚水桝よりももっと先の所で詰まっている場合です。汚水桝の詰まりも下水管の詰まりも症状は似ていますが違う点もあります。それは汚水桝のチェックをした時に枡の中に溜まっている物です。

    下水管と汚水桝詰まりの違いとは?

    汚水桝の詰まりの場合は便やトイレットペーパーが大量に溜まっているのに対し、下水管の詰まりの場合は汚水が溜まっています。

    汚水が溜まっていた場合は、その次の桝をチェックします。次の桝に溜まっている物が無ければ汚水の溜まっている桝から次の桝の間の下水管で詰まっているということが判明します。次の桝も汚水が溜まっていた場合は、更にその次の桝をチェックしていきます。そうして行くと、どこかで必ず原因の場所が判明します。ちなみに何個も桝を経由して詰まっていた場合はトイレ詰まりだけでなく、他の水回りも詰まっています。

  7. 便器での詰まり
  8. 便器での詰まり
    1階のトイレ、2階のトイレそれぞれ便器の中で詰まっている場合もあります。
    今まで説明してきた流れとは違いますが、このケースで両方のトイレが詰まることも稀にあります。
    ただしこの場合は両方が同時に詰まるというよりも、最初に片方のトイレが詰まって、もう一方のトイレを使っている内にそのトイレも詰まってしまったというケースが多いようです。汚水桝のチェックもしますが、このケースでは汚水桝内は問題ありません。合流排水管でのつまりと似ていますが、見分けるポイントは自覚症状の有無です。
    先に片方だけ詰まっていたか、ペーパーを多く使っていたか等を思い出してみましょう

トイレの詰まり方に違いがあったりする?

一軒家で1階と2階、2ヶ所のトイレが同時に詰まる時と1ヶ所だけが詰まっている時では、詰まり方に違いなどはありますか?
お客様
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住まいる水道
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詰まり方に違いはあります!それでは、どのような違いがあるのかを解説いたします。

詰まり方の違いを解説して行きますが、違いを明確にする為、1ヶ所の詰まりは「便器内での詰まり」、2ヶ所の詰まりは「汚水桝の詰まり」としてトイレの詰まり方を説明して行きます。

  • 1ヶ所の便器内詰まりの場合
  • まず、流すと直ぐに便器の中に水が溜まります。
    すぐに水が溜まるということは詰まりのある位置が便器の排水口から近いということを意味しています。

  • 2ヶ所の汚水桝詰まりの場合
  • 汚水桝詰まりの場合、便器から汚水桝まで距離があります。
    なので、すぐに便器に水が溜まるという症状ではなく、「流れ方が弱い」「流れに勢いが無い」というような症状になります。
    これは便器から汚水桝まで距離があり、その排水管内にまだ空洞があることを意味しています。

    ただし、汚水桝が詰まっていることによって空気の流れが生まれない為、弱い流れ方になります。

1階と2階のトイレが同時に詰まった時の対処

1階と2階のトイレが同時に詰まった時の対処方法
1階と2階のトイレが同時に詰まった時にするべき対処、そしてしない方が良いことを説明いたします。
1階と2階のトイレが同時に詰まっている時の改善には専門工具が必要になり、衛生的にも厳しい作業になるので水道業者に依頼をすることがベストです。
ただし、依頼の前に汚水桝のチェックをしておくことは大切です。なぜなら1階と2階のトイレが同時に詰まった時の原因として一番可能性が高いのは汚水桝の詰まりだからです。水道業者へ依頼をする時に、汚水桝の詰まりの有無を伝えておくと見積もりも聞きやすくなります。

1階と2階のトイレが同時に詰まった時にしない方が良いこと

便器側からDIYで直そうとしないということです。合流排水管、汚水桝、下水管が詰まりの原因の場合はいくら便器側で作業をしても全く効果はありません。また、効果が無いだけではなく、ラバーカップ、真空式パイプクリーナーなどの空気圧を利用した道具を使うと便器の下から汚水が溢れ出てくることもありますので、くれぐれもご注意ください。

まとめ

一軒家で1階と2階のトイレが同時に詰まった時の原因は、合流排水管、汚水桝、下水管、(便器)のいずれかの詰まりによるものです。このように詰まりが発生する場所はいくつかあり、詰まりの解消には場所を特定することが重要です。また、なぜその場所で詰まりが発生したかということも重要になります。これは詰まりを解消して見ないと分からないケースが多く、自分で直せたとしてもその原因まで分からなければ、同じ詰まりを再発させるリスクがあります。その点、水道業者は詰まりの解消だけでなく、なぜその場所で詰まりが発生したのか?再発する恐れがある場合は改善策の提案等をしてくれます。その意味でも水道業者に依頼をすることがベストなのです。

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