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トイレで使われているウォシュレットやシャワートイレは電化製品(消耗品)なので、使ってると水漏れや故障してちゃんと動作しなくなる事があります。
長年の使用で故障して交換が必要になった場合、ウォシュレット本体の料金と業者に作業を依頼した場合は取外し、取り付けの費用が掛かります。
もし修理で対応する場合も、水漏れや故障箇所によって料金も異なってくるでしょう。また不具合の原因が本体内部の電子部品を使ってる部分の場合はメーカーでないと対応できないでしょう。
ウォシュレットの水漏れ・故障に関する内容について以下のポイントを参考にしてください。
ウォシュレットやシャワートイレは説明書を見れば、皆さんでも取外しは意外と簡単かもしれません。
どの部分からの水漏れなのかを見極めて、自分で対処できる場合は修理してみるのも良いでしょう。
目次
現在では商業施設や公共施設だけではなく、一般家庭の普及率も非常に高くなったウォシュレット。
注)ウォシュレットの呼称はTOTOの登録商標、シャワートイレはLIXIL(INAX)の登録商標です)ウォシュレットやシャワートイレなど、便座に洗浄機能の付いた設備の総称を「温水洗浄便座」と言います。
ただし現在では、「ウォシュレット」という名前があまりに広く知れ渡っている為、温水洗浄機能が付いた便座のことを「ウォシュレット」と認識している方が多くいます。水道業者の場合でも、見積書や契約書に記載する場合はメーカーの正式名称や温水洗浄便座と記載しますが、口頭でのやり取りは「ウォシュレット」と言った方が分かりやすいのでウォシュレットと言っていることが多いです。今回の記事もわかりやすく見てもらう為に、温水洗浄便座をウォシュレットとして説明を行ないます。
ところで皆さんは
こんな経験はありますか?
ウォシュレットが動かない、水漏れしている、と一言に言っても様々な原因があります。ウォシュレットに接続してる配管から水が漏れたり、リモコンで操作しても動かない等々…、トラブル原因によって行なえる対処法も変わってくるでしょう。
ここではそんな皆様のお宅のウォシュレットの故障原因や修理方法についてお答えします。
※しかしその前にこれだけは知っておいてください。※
ウォシュレット、シャワートイレ等の温水洗浄便座は水回りの製品ですが、基本電化製品です。そのため症状によってご自分で直せる部分と直せない部分があります。
業者でも直せない場合は、メーカーメンテナンスの対応となります。
まず、ご自宅のウォシュレットに異常が見られる場合、その原因を出来る限りご自分で調べて見ましょう!
(ウォシュレットの取扱説明書があれば、その中に故障例と対処方法が記載されている物もあるので、参考にしましょう)
一通り調べても分からない場合はそのままにせず、水漏れ時は漏電、感電、発火等の事故を防ぐためにも止水栓を閉めたり、電源コンセントを抜いておく(外しておく)と良いでしょう
その後、修理業者に連絡をしてください。修理業者がウォシュレットを見れば不具合箇所が判断できるはずですので、見積りをもらって修理内容を確認するようにしましょう。
電源コンセントを外してみてください。
ただし、コンセントを抜く前に電源のON/OFFのボタンがある場合は必ずボタンを押してOFFにしてからコンセントを抜いてください。
電源ON/OFF(電源入/切)のボタンは、ウォシュレット本体袖の操作ボタン部か、又はリモコン操作の物はウォシュレット本体脇についていたりします。
又は、ついていない物もありますので電源ON/OFFボタンの有無は製品取扱説明書で確認してください。
電源コンセントを差し直してみたら動いた!
という場合もありますが、しばらくしてまた同じような事が何度か繰り返される場合は電気系統の異常が考えられます。
ウォシュレット本体の電源ランプが点灯しているかの確認をします。
本体の電源ランプが点灯しているのにリモコンのボタンを押しても作動しない場合は、電池切れの可能性があります。まずは電池を新しい物に交換してください。
又、電源ランプがわからない場合や付いて無いタイプの場合でも同様に電池を交換して見ましょう。
壁に取り付けてあるリモコン操作の場合は、壁からリモコンを外して、電池を入れ換えてください。(リモコンは基本、上にスライドさせると壁に取り付けてある固定プレートから外せます。無理に手前に引っ張ると固定プレート毎、外れてしまう危険性がありますのでご注意ください)
メーカーによって異なりますが、電池は通常単三電池2本を使用してる事が多いでしょう。テレビリモコンと変わりませんので、どなたでも簡単に交換することが出来ますが電池のプラス、マイナスの向きは間違えないようにしましょう。
電池交換をしてもリモコンが反応しない場合は、専門業者に連絡、相談してみてください。その際にどういった原因が考えられるか聞いてみても良いかもしれません。
ウォシュレットの種類によっては、水圧が弱いと作動しない物もありますので、止水栓が全開になっているかを確認します。止水栓は反時計回りに回すと開き、時計回りに回すと閉じます。
(止水栓はトイレ内の壁、又は床に取り付けられています。通常はマイナスドライバーを使用するか、ハンドルになっていて手で回す事が出来ます。)
万一、回らない、動かない、という場合は無理をせずに水道業者にご相談ください。無理をして力任せに回すと、止水栓が壊れたり給水管が折れて水が噴き出したりしますのでくれぐれもご注意ください。
上記以外にもリモコン操作でウォシュレットが動いたり動かなかったり、ノズルが勝手に動いたりするような状況などでは、電気系統の異常が考えられますので専門業者に連絡してご相談ください。
ウォシュレット本体からの水漏れは、様々な原因があります。又、本体からではなく、接続してる給水ホース、分岐金具からの漏れなどもあります。
※先述した通り、原因は出来る限りご自分で調べてみる事が大切です。
調べる時に、工具は使用しません!工具で緩めたり、外したりは絶対に行なわないでください。(2次被害や現状を悪化させてしまう場合があります。
※調べる時には、ライト(懐中電気)と手鏡を用意すると良いでしょう。
多くのご家庭でトイレ室内はそんなに広くありませんよね?そしてウォシュレットの横側や下側など、覗き込んでも見づらい事が多いのでライトと手鏡があれば無理なく調べる事が出来ます。
ウォシュレット、シャワートイレノズルからの水漏れは本体機能部内で、何かしらの原因で水が漏れています。ノズルは中程から外せる物もあれば、先端を交換できる物もあります。
根元からノズルに伝ってくる漏れもあれば、水の出る穴からポタポタ漏れている場合もあります。製品の中には、ご自分で分解、部品交換可能な物もありますが、基本、この様な症状の場合はご自分で直すより専門業者に相談して頂くと良いでしょう。
※ウォシュレットはメーカーよって多少の違いはありますが、殆どの場合で保証期間があります。ウォシュレットの保証期間の多くは1年か2年くらいです。
(なかなか保証期間内で故障する事はありませんが、稀に初期不良が起こる事も考えられますので保証期間を設けているメーカーも多いのではないでしょうか)
耐用年数はメーカー、製品によって違いはありますが、大体7年〜10年と言われています。(基本、カタログ掲載品)リテール用製品と言われる、いわゆるオープン価格品の耐用年数はカタログ品よりも短いと言われています。
専門業者に見てもらう時も、部品交換で直るのか直らないのか、修理で直るとしても年数的に本体交換した方が良いのか等、それぞれの見解や料金も判断基準になると思います。
ウォシュレットには貯湯式と瞬間式があります。貯湯式は操作盤の下がタンクになっていて、貯めた水を温めておきます。瞬間式は水が通るパイプにヒーターが内蔵されていて、給水された水がパイプを通ることによってお湯になって出るものです。ちなみに貯湯式よりも瞬間式の方が本体価格は高く、一般的なウォシュレットの多くは貯湯式です。
また貯湯式の場合は、タンク部の下に水抜き弁がついており、水抜き弁のパッキンの劣化で水漏れをおこす場合があり、水抜き弁を交換すると直るケースもあります。
瞬間式の場合は、水の通るパイプから漏れる場合もありますが、水の通るパイプは機能部の中に隠れているので、皆さんが直すのは難しいでしょう。この場合、専門業者にご相談ください。
止水栓からウォシュレットにつながっている給水管、給水パイプからの水漏れ。
止水栓と給水パイプをつないでいるT字の分岐金具からの水漏れ。
ジョイントの六角ナットから漏れている場合は、取付部のパッキンを交換すれば直す事が出来ます。
又、近年のウォシュレットはジョイント部分が差し込みクリップ留め式の物が多くなっています。
給水パイプにパッキンが取付られていますが、パッキンのみ交換するのは難しいので、同型の給水パイプを入手して交換するのが望ましいでしょう。
給水パイプの交換、給水パイプのパッキン交換を行う時は必ず止水栓を閉めてから行ってください。
給水パイプ接続部のナットを外す場合、モンキーレンチを使用して行います。ただし、ナットが硬くて動かない場合は、無理をしないでください。
又、本体側の接続ナットを外す場合は二本のモンキーレンチを用意して本体側を一本で固定して、もう一本でナットネジを緩めます。
本体側を固定しないでナット部だけを回そうとすると、本体側取付部が破損する場合もありますのでご注意下さい。また、ナットの締めすぎにも注意し、取付たあと止水栓を開き、そして必ず水漏れが無いかの確認をしてください。
床に水漏れがあるが何処から漏れているかわからない。
トイレ内の床への水漏れに気がついてご連絡を頂く事が多々ありますが、調べてみるとウォシュレット付きのトイレではウォシュレットから漏れているケースが多くあります。
床の水漏れに気がついた場合(特にトイレに入って左側に水溜まりがある)は、ウォシュレットからの水漏れも疑って見てください。
普段は濡れないがウォシュレットを使った時だけ漏れてくる。また、ウォシュレットを使った後、もしくは前の人が使った後に床への水溜まりに気がついた、という事もあります。
水溜まりに気がついたら床の水をきれいに拭き取り、そこにタッパのような大き目の容器か洗面器の様な物を置いておき、次に漏れた水が容器の中に溜まるのか、容器の外側か、下側が濡れるのかを見極めます。上から落ちてきた水か、別の所から流れてきた水かで、漏水箇所も絞られてきます。
上から落ちてきたのなら、タッパの中に紙コップを並べ、次に濡れた時に水の入った紙コップの上には何があるのかを確認することで、徐々に水漏れ箇所を特定する範囲を狭めていけるでしょう。
この場合、ほぼウォシュレットに問題はありません。基本、止水栓に接続しているT字の分岐金具からがウォシュレットの部品と考えてください。
(古い物には分岐金具がT字ではなく、止水栓のような型をしている物、L字型の物など有ります。)
ウォシュレット周りの水漏れや不具合の修理、交換等を専門業者に頼んだ場合、どの位の費用がかかるのでしょうか?
料金相場を知らないと「高い修理代を払ってしまった…」や「ぼったくりが怖いから修理を頼めない」などという状況になってしまうかもしれません。
そうならない為にもある程度の料金相場を知っておき、水道業者に依頼する時の参考にしてください。
ウォシュレットの修理内容 | 修理工賃の料金相場 |
---|---|
各種調整作業(ユニオンパッキン交換や増し締め等) | 3,000~5,000円 |
水抜き弁交換 | 6,000円~8,000円 |
給水パイプ(ウォシュレット専用)交換 | 6,000~8,000円 |
水抜き弁交換 | 6,000円~8,000円 |
止水栓三角パッキン交換 | 3,000~5,000円 |
分岐金具交換工賃 | 5,000円~8,000円 |
フレキ管交換 | 6,000円~8,000円 |
ウォシュレット交換 | 8,000~14,000円 |
※現在はウォシュレット一体型トイレやタンクレストイレなどもあり、トイレに取付けられているウォシュレットの種類は多岐にわたります。そのため、部品交換であっても簡単に修理ができないケースもあったりします。そして電子部品や機能部でのトラブルに関しては基本的にメーカーの対応になってしまう事が多いでしょう。
ウォシュレット本体を交換する場合、取り外した古いウォシュレットをどう処分するかも確認しておきましょう。ウォシュレットの廃棄を水道業者にお願いする場合、別途廃棄処分費がかかります。
水抜き弁自体は取り外し可能なので交換可能ですが、水抜き弁の故障が原因の水漏れはあまり多くありません。水抜き弁から水漏れしている場合、本体内部の故障によって漏れ出した水が水抜き弁付近から漏れるということが良くあります。
「水抜き弁から水漏れしていたので水抜き弁の交換をお願いしたら、水抜き弁交換しても直らなかった!原因は本体なので本体交換を勧められたけど、そんなのおかしい!」このようなご指摘を稀に耳にしますが、確かに一般の方から見ればそのように感じる気持ちもわかります。しかし、実際は上記で説明したようなケースもあるので「水抜き弁付近の水漏れ=水抜き弁の故障」とは断定できないのです。
また水道業者のホームページで料金を確認する場合、その料金が工賃のみなのか、材料代も含まれているのかを良くチェックしましょう。例えば、「ウォシュレット交換25,000円」と記載されていたので依頼したら、25,000円は作業代で本体は別料金、ということもあります。工賃のみの料金なのか材料代も含まれている料金なのかは基本的に記載されていますが、ホームページによってはわかりにくく見落としてしまうことがあります。その様な間違いを起こさない為にも、電話で依頼する時におおよその料金の確認すると良いでしょう。
以上、ウォシュレット、シャワートイレ等の温水洗浄便座に関して、作動不良、水漏れなど修理、対処方法等をご紹介いたしました。不具合、漏水箇所の特定を必ず行なって、もしちょっとした作業で直せるような場合は可能な範囲で行なってみてくださいね。
しかし、10年くらい経ってるウォシュレットやシャワートイレ等で不具合が起きたら、修理をするよりも買い替える事を検討してみた方が良いかもしれません。
また最近は、ウォシュレットをご自分で購入して取付る方もいらっしゃるようですが、交換しようとしたが上手く出来ないので取付作業をしてほしいというご依頼も多くなっています。
取り付けようとして出来ない…ならまだ良いのですが、中には取付ようとして壁の中の給水管を折ってしまった。とか、取付られたが今度はトイレタンクの水が止まらなくなってしまった。などなど、ウォシュレットの交換をご自分で行う事によって、別の水漏れ、不具合を起こしてしまうケースも多々ありますのでご注意ください。