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今では、トイレに温水洗浄便座を取り付けているご家庭は多いのではないでしょうか。
トイレから不気味な水の音がすると思い調べると、実はこのウォシュレットから水漏れだったという事も多々あります。
ウォシュレットは水を扱う設備でありながら電化製品でもあるため、取り扱いを間違うと漏電や感電、発火の危険があります。
そこで故障かもと思った時の対処法や疑問の答えを以下の内容でまとめました。
ウォシュレットの水漏れは箇所によって自分で直せる場合と治せない場合があります。
本体からの水漏れは、取扱説明書通りの対処を行ってください。
目次
特に夜遅くになると、静かな家の中で、水の落ちる音が更に不気味感を高めます。
しかしこれはトイレの水漏れの音です。
音が聞こえれば早く気が付く事が出来るのでまだ良いのですが、音が聞こえなかったり、音が小さく気が付かず水道料金が高くなって初めて気が付いたり、なんて事も多々あります。
トイレの中では、水漏れが起こる場所も様々です。特によく起こりやすい場所は、
ウォシュレットとは、トイレで使用する温水洗浄便座の商品名ですね。
今ではウォシュレット付きのトイレが一般的になって、付いていないお宅の方が少なくなっているくらいです。
そして一般のご家庭だけでなく、会社や商業施設、公共施設等でも付いているのが当たり前の様になっています。
名前はウォシュレットで広く知れ渡っていますが、ウォシュレットはTOTOから販売されている温水洗浄便座の商品名で、INAX(LIXIL)ではシャワートイレ、松下(パナソニック)からはビューティトワレ、東芝はクリーンウォッシュなど、それぞれのメーカーで商品名が付いています。
メーカー別 温水洗浄便座の商品名 | ||
---|---|---|
TOTO | ウォシュレット | |
INAX(LIXIL) | シャワートイレ | |
松下(パナソニック) | ビューティトワレ | |
東芝 | クリーンウォッシュ |
表は左右にスライドします。
しかし我々が、温水洗浄便座を呼ぶときは、大体ウォシュレットで呼んでしまいますね。これは、一般的にも「温水洗浄便座=ウォシュレット」ということが浸透している証拠です。
このような温水洗浄便座からも、水漏れは起こります。
ウォシュレットのような温水洗浄便座は、水回りの商品であるとともに、電化製品でもあります。
したがってトラブルは水漏れだけでなく、電気不良により動かない、正常に作動しないという事もあります。
迷う所ですね。
ウォシュレットに異常が見られた場合はまずその異常の原因を、ご自分で調べてみましょう。
もしウォシュレットの取扱説明書があるようでしたら、その中に故障例と対処方法が記載されているものもありますので、参考にしてみて下さい。
ご自分で調べてみても原因が分からない場合、特にウォシュレット本体から水漏れしているような時は、漏電や感電、発火等の万一の事故を防ぐためにも、止水栓を閉めて電源のコンセントを抜いておいて下さい。
そして速やかに修理業者に連絡をして、対応してもらうと良いでしょう。
ウォシュレットの操作部が本体ではなく、壁に取り付けてあるリモコン操作の場合、リモコンの電池切れの場合があります。この時は
壁に取り付けられてあるリモコンは基本、壁に固定したリモコンホルダーに引っかけてあるだけです。
通常は上へ持ち上げると、外れる物がほとんどです。
リモコンの電池を新しい物に交換しましょう。メーカーによって違いはありますが、通常は単三電池を2本使用しています。
テレビ等のリモコンと同様に交換してみて下さい。
ウォシュレット本体に電源ランプ表示が付いていない場合は、まずリモコンの電池を交換してみて下さい。
壁リモコンの電池を交換しても症状が変わらない場合や、操作部が本体横に付いている袖リモコンタイプは、コンセントを一度外して入れ直してみましょう。
電源がリセットされて動き出す場合もあります。
ウォシュレット本体に電源ON/OFFのスイッチがある場合は、まずコンセントを抜く前に電源をOFFにして下さい。
電源ON/OFF(電源入/切)のボタンは、ウォシュレット本体操作部か、リモコン操作の物であれば本体脇、側面にあったりします。
メーカーや機種によっては、付いていない物もありますので、詳しくは取扱説明書を確認して下さい。
ウォシュレットの電源コンセントを外しましょう。
コンセントを入れ直します。次に、電源ボタンが付いている物はONにして下さい。
コンセントを入れ直したら直った!動いた!というケースもあります。
ウォシュレットの製品によっては、水道の水圧が弱かったりすると、作動しない物もあります。
トイレ内の止水栓が、全開になっているかを確認してみて下さい。
止水栓は、トイレ内の壁、または床に取り付けられています。
止水栓には、マイナスドライバーを使用して開閉する物と、ハンドルが付いていて開閉出来るものがあります。
止水栓を開閉しようとした時に、固くなっていて、回らない、動かないという場合は無理に回そうとしないで下さい。
無理に回そうとして、止水栓を破損してしまったり、壁や床の中の給水管を折ってしまったりする場合があります。
万一、動かない、回らないという場合は無理をせずに、水道業者に連絡し、ご相談下さい。
壁に取り付けられたリモコンを、押しても動かない場合、まれにセンサー異常の場合もあります。
リモコンの電池を新しい物に交換してみても、作動しない場合は、その他の電気系統の異常も考えられますので、この様な場合は、専門の業者に連絡してご相談下さい。
ウォシュレットの本体から水漏れがあった場合には、様々な原因が考えられます。
また、本体からの漏れではなく、給水ホースや分岐金具等から水が漏れる場合もあります。
皆さんが水漏れを調べる場合、必ず目視で確認をして下さい。
トイレ内は狭く、ウォシュレットの下側等を確認する場合、見づらく確認しづらいでしょうが、そのような場合は、ライト(懐中電灯)や、手鏡を使用して無理なく調べて下さい。
注意する点は、調べる時に工具等を使用しないで下さい。
本体の一部を工具で外したりゆるめたりする事は、2次被害や、現状の水漏れを悪化させてしまう場合もありますので、絶対に避けて下さい。
ウォシュレットには貯湯式製品と瞬間式製品があります。
貯湯式製品は、操作部の下側がタンクになっていて、貯めた水を温めておく状態になっていますが、瞬間式の場合は給水された水が、すぐに湯になって出てきます。
貯湯式のウォシュレットでは、タンク部の下や本体に水抜き弁が付いていて、水抜き弁のパッキンが劣化する事により、そこから水漏れするケースもあります。
この様な時は、水抜き弁の栓を交換する事により、水漏れが直る場合もあります。
瞬間式ウォシュレットの場合は、本体内の水が通っていくパイプから漏れてしまう場合もありますが、水の通るパイプは、機能部の中に隠れている物が多く、目視でも確認出来ません。皆さんが漏水部を確認したり直す事は難しいので、この様な場合は分解等せずに、必ず専門の業者にご相談下さい。
ウォシュレット本体からの水漏れで、もう一つ多い物はこのノズルからの水漏れです。
ノズルからの漏れの場合、あまり床に流れ出す事はなく、大抵は便器の中へと、ポタポタ水が落ちている場合が多く見られます。
症状としては、根元の方からノズルを伝って漏れてくる場合もあれば、水を噴射する小さな穴から漏れてくる場合もあります。
しかしどちらの漏れも基本、本体内の機能部で何らかの異常が起きたと考えられますので、この様な場合も出来れば、専門業者に調べてもらうのが良いでしょう。
ノズル自体では、中ぐらいからとれるものから、先端のみ交換できる様なものなど、いくつかの種類があり、ご自分でも一部のパーツを交換出来る物もあるようですが、出来ればご自分で無理に交換する事はしない方が良いと思われます。
製品はメーカーによって多少の違いはありますが、一般的に耐用年数は、7~10年くらい、もしくは10年前後と言われています。
ただし製品の中には、リテール用と言われる製品もあり、ホームセンターや家電量販店、ネットの購入の場合は、これらの製品が多く売られていますが、耐用年数は通常のメーカーカタログ品よりも短いと言われています。
ウォシュレットの本体以外からの水漏れで多いのは、給水管や分岐栓、給水パイプからの漏れです。
止水栓からウォシュレット本体に水を送っている、給水管や給水パイプからの漏れは、管やパイプを交換すれば直る物もあれば、管やパイプの取り付け部が破損していて、交換しただけでは直らない物もあります。
また、分岐栓からの水漏れの場合は、分岐栓自体の交換か、パッキンの交換で直る物が多くあります。
最近のウォシュレットでは、給水パイプの取り付け部が差し込みで、クリップ止めの製品が多くなっていて、パッキンの交換のみを行なうのが難しい場合もありますので、この様な時は、給水パイプ自体を交換してみて下さい。
またクリップが破損してしまったような時は、クリップのみ交換すれば良いのですが、クリップのみの入手が出来ない場合もございますのでご注意下さい。
なお、給水管や給水パイプのパッキン交換や給水管自体の交換を行なう場合は、必ず止水栓を閉めてから行なって下さい。
止水栓あたりから水が漏れている場合、止水栓に直接、分岐栓が取り付けてあれば、漏れている箇所が止水栓なのか、分岐金具なのかを特定します。
また、分岐金具が直接取り付けられていない場合は、止水栓からの漏れか、給水管からの漏れかを判断します。
分岐金具は通常、ウォシュレットの部品となります(基本的にウォシュレットを購入すると専用の分岐金具もセットになっています)
分岐金具からの漏れでなければ、ウォシュレットからの水漏れではないと考えて良いでしょう。
止水栓からの漏れであれば、止水栓自体のパッキン交換が必要となります。
尚、止水栓に使われているのは「三角パッキン」を言うパッキンで、ナットの中に入っていますが、このパッキンが劣化し硬化すると止水栓を回した時に水漏れするようになります。
原因は、便器やタンクからの水漏れである可能性もありますが、中にはウォシュレットからの水漏れである事もあります。
特に便器の左右で便器から少し離れた所に水漏れがある場合は、ウォシュレットからの水漏れかもしれません。
特に「本体右側に付いている操作部下からの水漏れ」でご説明したような、本体に操作部が付いている物や、貯湯式タイプの物では、この様な水漏れがあるケースがあります。
もしその様な場所に、水たまりがあった場合は、水たまりのできた場所に、洗面器や容器などを置いて、漏れてくる箇所や原因を特定します。
症状によってはウォシュレットを作動させると漏れてきますが、作動させないと漏れてこない場合があります。
日中、ご家族がいない時は、洗面器に少ししか水が溜まっていなかったのに、夜、ご家族が帰ってきた後に、洗面器いっぱいになってあふれてしまった、なんて事もあります。
ここまでご説明した様に、ウォシュレットからの水漏れと言っても、漏水箇所は様々です。
まず、ウォシュレットの本体から漏れている様な場合は、分解したり無理に直そうとしたりしない方が良いです。
ご自分で直すとすれば、給水管や給水パイプ、分岐金具からの水漏れの場合と考えて下さい。
給水管や分岐金具からの漏れの場合は、パッキンの交換で直せる事が多く、給水パイプからの漏れの場合は、専用の給水パイプが用意出来れば、皆さんでも直す事は可能かと思われます。
給水管や分岐金具のパッキンを交換する場合には、工具を用意して使用しますが、工具はモンキーレンチを用意すると良いでしょう。
出来れば2本のモンキーレンチを、ナットを緩める側とナットが取り付けてある金具を固定する側として使って頂けると理想的です。
モンキーレンチが1本しか用意出来ない場合は、ナットが取り付けてある金具を手でしっかりと固定し、ナットの取り付け、取り外しを行なって下さい。
また、トイレのタンク側のナットを締めつける際には、必ずタンクのフタを取り外して、ナットを取り付ける、ボールタップ(給水弁)が回転しない様に片手で固定して、ナットの締め付けを行なって下さい。
これを行なわない場合、タンク内でボールタップが回転しているのに気づかず締めこんでしまい、ボールタップが破損してしまい、ウォシュレットの取り付け後トイレを使用すると、タンクからの水が止まらなくなったり、給水が出っぱなしになったり、出なくなったりというトラブルになりますのでご注意下さい。
最近では、ネットやホームセンター、家電量販店等で、ウォシュレットが手軽に購入できますね。簡単に取り付けが出来ると言われ、ご自分で取り付けを行なう方が多くなっています。
皆さんでも慎重に手順通り、注意して行なえば取り付けや交換をする事も可能ですが、まれに止水栓が閉まらない、ナットが外れない、便座が取り外せない等で無理をしてしまう事によって、給水管を折ってしまったり、トイレ本体や、そのまわりの金具や部品が破損してしまったり、緊急で水道屋さんを呼ばなければいけない状況になってしまう事もあるようです。
この様にご自分で修理をしたり、取り付けを行なう場合、別の水漏れや不具合が起こらない様に、くれぐれも無理はせず、ご自分で対応出来ない場合は必ず、専門の水道業者にご相談下さい。