サイト内検索
マンションは多くの住人がいるため、水漏れトラブルは自分が加害者だけでなく、被害者になる可能性もあります。
原因を追究する前に、まずは二次被害を避けるための行動を取りましょう。
この記事での大切なポイントは次の通りです。
自分の家で水漏れが起きた場合、下階の天井から水漏れが起きます。
近隣とのトラブルを防ぐためにも、早めの対処がカギになるでしょう。
また原因を把握しておき、自分で修理ができる場合はパッキンなどの部品交換を行いましょう。
ここではマンションで水漏れが起きやすい箇所や原因、また簡単にできる部品交換の方法を解説します。
目次
マンションやアパートの集合住宅にお住まいのあなた。
ある日突然お部屋の天井から水が降ってきたらどうしますか?
こんな事が自分の身に起きたら、なんて考えただけでもゾッとしますよね。
経験がある方は別として、まず初めて体験した方だったら、天井を見上げて何も出来なくなってしまう事でしょう。
ただ、水漏れしてくる水の量によってはその対応も変わってくるでしょうね。
水漏れの多くはある日突然起こります。
こんな時いかに落ち着いて対処できるかどうか。
多少の知識があればそれも可能かもしれません。
まずは冷静になって、何をすべきなのかを考えてみましょう。
マンションの水漏れでもアパートの水漏れでも、状況は様々です。
上の階から漏れてきたという場合もあれば、下の部屋に漏れてしまったという場合もあるでしょう。
それぞれ対応も違ってくると思います。
例えば部屋の天井から水が降ってきた場合は、すぐ横の廊下や隣の部屋でも漏れていないか素早く確認します。
全部の部屋を見る必要はありません。
とりあえず水漏れしてくる箇所に近い所だけ確認します。
落ちてくる水は出来る範囲で、バケツや洗面器、ゴミ箱やお鍋等で受けますが、まずは水が落ちてくるところにある、濡らしてはいけない物を移動します。
大切な書類や家電等を守ってあげましょう。
ただし大きな家電や家具を慌てて移動する事はしないで下さい。
慌てれば必ずケガをします。
簡単に移動できない物には、ビニールシートをかけましょう。
大きめのビニール袋やレジャーシート等を使用します。
すぐにない場合は、身近にある新聞や雑誌、タオル等で一時しのぎ、またはバケツ、ゴミ箱等の容器で受けてからビニールシートを探しましょう。
上階の部屋に声をかけましょう。
慌てて勢い余って行かないで下さい。
天井から水が漏れてきたと言っても、絶対に真上の部屋とは限りません。
斜め上の部屋で漏れた水が落ちてくる場合もあります。
また真上の部屋が原因だとしても、住んでいる方の過失とも限りません。
住んでる方も全く知らぬ間に、床下の排水管の劣化で、急に漏れ始めたなんて事もあるのです。
「おい!天井から水が漏れてきたぞ!何やってるんだ!」なんて勢い余って行ってみたところ、上の部屋の方は全く関係なくて、後でご自分が恥ずかしい思いをしてしまわないようにして下さい。
とりあえず落ち着いてご自分の部屋の状況を話し、室内で水こぼしの過失や、どこかで水漏れしていないか聞いてみましょう。
もし左右両隣のお宅もいらっしゃるようなら、聞いてみてもいいですね。
上階の部屋で特に水漏れ等が見られない場合は、水道メーターを確認してみましょう。
上階の部屋の水道をすべて使わない様にして、その部屋の水道メーターを見ます。
水道メーターは部屋の玄関ドアの横の扉の中にあるか、1階の地面のメーターBOXの中にあります。
水道メーターの確認するところは、メーターの数字の斜め下あたりに、パイロットと呼ばれる銀色の円盤状の物があり、水を使っていない時は静止していますが、蛇口から水を出すと、その銀色の円盤状の部分がクルクルと回り始めます。
もし水道管のどこからか水漏れがあれば、水を使っていなくてもパイロットがクルクルと回っているはずです。
もし回っていたらとりあえず部屋の方と話をし、メーターの隣にあるメーターバルブを閉めてしまいましょう。
部屋に戻って天井からの水漏れを確認して下さい。
メーターを止めましたが、給水からの水漏れであればかなりの量が出ているはずなので、たまった水がしばらくは落ち続けるはずです。
逆に排水からの水漏れであれば一時的なものなので、漏れてくる水の量は初めより少なくなっているはずです。
とりあえず水漏れの状況を確認した時点で、連絡をしましょう。
賃貸物件であれば、管理会社か大家さんへ連絡して状況を伝えます。
分譲物件であれば不動産会社か、直接水道業者へ連絡をして相談して下さい。
階下の部屋で水漏れが発生し連絡を受けたら、まず室内の水廻りで水漏れが起きていないか、確認をして下さい。
・確認するポイントは・・・
蛇口の水が出っぱなしになっているだけでは、階下に漏れる事は少ないですが、シンクや洗面台の洗面ボウルが詰まっていて、流れずにあふれていないかを見ます。
また洗濯機を使用した直後で、洗濯防水パンから水があふれていないかも確認します。
台所のシンクまわりや洗面所の洗面台まわりの床が濡れていないか、シンクや洗面台の収納部が水で濡れていないかを確認します。
台所や洗面所を使用していて、気付かないうちに排水管が切れたり、破損したり抜けていたり、という場合もあります。
また下水管が詰まっていて下水管と排水管の接続部分から、排水があふれていたという事もあります。
台所や洗面台等の流しを中心に、床への水漏れをチェックして下さい。
トイレはタンクや便器の下、ウォシュレット等より水漏れが起こる場合があります。
そしてそのほとんどは、床に水が流れ出しますので、タンクの下側や便器の裏側を含めて、見える範囲の水漏れをチェックして下さい。
トイレを含め、室内で水道を一切使用していない状態で、水道メーターを確認して下さい。
水道メーターは玄関ドアを出て、左右に扉があればその中にあります。
もしなければ1階の地面に、建物の部屋の数だけメーターBOXがありますので、ご自分の部屋のメーターBOXを開けて、メーターを確認して下さい。
水道を使用していないのにメーター内のパイロット(銀色の円盤部分)がクルクル回っていたら、どこかで水漏れが起こっています。
その時はすぐに、メーターの横にあるメーターバルブを閉めて下さい。
玄関横にある場合はすぐに分かりますが、1階の地面にある場合は通常、フタに部屋番号は入っていないので、いくつかフタを開けて自分の部屋のメーターを探します。
しかし中には、メーターBOXの中にも部屋番号が記載してない場合もあります。
この様な場合、どれが自分のメーターBOXなのか分かりません。
出来れば事前に自分の部屋のメーターBOXはどれなのか、確認しておき把握しておくと良いでしょう。
調べる時は管理会社に聞いても良いですし、メーターにメーター番号が刻印されているので、水道料金の請求書に記載されているメーター番号で、ご自分で確認する事も可能です。
万一室内で水漏れを発見したり、メーターが回っていたりした場合は、階下の方にその旨を伝えてから、賃貸物件であれば管理会社か大家さんへ連絡し、分譲物件であれば不動産会社か直接水道業者へ連絡をして、相談して下さい。また、症状が確認出来ず、メーターも回っていない場合は排水の可能性があります。どちらにせよ、下の階に水漏れしている事実は変わらないので上記の連絡先に連絡しましょう。
屋内外いずれでも水廻りがあれば、水漏れは起こります。
ただし水漏れは、給水からの水漏れもあれば排水からの水漏れもあります。
例えば給水からの水漏れであれば、見える範囲内での漏れが原因の場合もありますし、見えない場所で起こる場合もあります。
では水漏れの原因について、いくつか挙げてみましょう。
水道の蛇口には、水やお湯だけを単独で出す単水栓と、1つの蛇口から水とお湯の両方が出せる混合水栓があります。
また単水栓では少ないですが混合水栓では、ハンドル式の混合水栓とレバー式の混合水栓があります。
水漏れは蛇口の先端からポタポタと水が止まらなくなったり、ハンドルやレバーの付け根辺りからジワジワ水が出てきたりと、似たような症状の水漏れが起こりますが、蛇口内部の構造が全く違う為に、修理をする場合は、それぞれパッキンで直す場合もあれば、パッキンが原因ではなくカートリッジや開閉バルブ等の部品を交換し直す場合もあります。
最近のマンションの水漏れではレバー式混合水栓が主流の為、パッキンだけでは直せない水漏れトラブルが多くなっています。
修理についてはこの後でご説明いたしましょう。
台所、洗面所、浴室等では、蛇口が壁に取り付けられていない、台の上に置かれているタイプの蛇口の場合、その下に給水管、給湯管、止水栓が取り付けられている事があります。
台所や浴室では点検口を外さないと、給水が見えない場合もありますが、その場合止水栓が取り付けられていない事は多くあります。この台所と浴室点検口内は、量の多い水漏れが発生していても気付きにくい為、漏水量が多い傾向にあります。
洗面所では通常、収納内を見ると湯水2ヶ所の止水栓と、そこから蛇口に繋がる2本の給水湯管が確認が出来ます。
この給水湯管や止水栓からも水漏れは起こります。
これはトイレにおいても同じことが言えます。
トイレは洋式か和式か、タンク有かタンクレスか、ウォシュレット付きかなしか、トイレ内の状況においては水漏れの状況も様々です。
ただ全般的に見て、ある程度共通した水漏れ箇所はトイレタンクの下、給水管、止水栓、ウォシュレット本体からです。床に流れ落ちるような水漏れでなくても、タンクの中で常にポタポタ漏れたり、便器の中にいつでも糸を引いたように水が漏れたりする事は、トイレ内の水漏れでは1番多く、経験した方も多いのではないでしょうか?
水道管は見える部分より、見えない部分の方が多いですね。
壁の中、天井裏、床下または土の中、これらの場所で水漏れが起こっても、階下に漏水したりしなければ、なかなかすぐに発見する事は出来ません。
また漏れている事に気付かず、水道局からの指摘で初めて気づくという事もあるようです。
しかし日常生活の中でも夜静かになると、壁の中や床下からシューッと音がしていたり、天井でポタポタ音が聞こえてきたり、しばらく雨が降ってもいないのに、庭の土が一部分だけいつも濡れていたりという様に、ある時ふっと違和感を覚える事があるかも知れません。
万一違和感を覚えた時は、大事になる前に専門の水道業者にご相談されると良いでしょう。
排水からの水漏れも給水と同様に、目に見える所、目に見えない所があります。
シンク下や洗面台下の排水管から、水が漏れていればすぐに気が付くでしょうが、床下の下水管で漏れていても、階下に漏水する量の水でなければ、これもなかなか気づけないでしょう。
給水管の様に漏れ始めたら、元栓を閉めない限り、ずっと漏れ続けてしまうのとは違い、排水管は流した時だけ水が漏れるので、水道を使っていなければ漏れてくる事はありません。
よって例えば、排水管に亀裂が入り、水が漏れだしたとしても、ポタポタ漏れた水は階下の天井まで達しても、天井の木やボードが水を吸ってしまい、天井から下の部屋にぼたぼた漏れる事はなく、すぐには気付きません。
それがしばらく経って、木やボードに吸い込んだ水の量が多くなってくると、その湿気でボードの表面や木に貼ったクロスに(壁紙)に、シミやカビが見え始めて、階下の方が初めておかしいと気づくのです。
ただ排水でも、詰まりによりあふれた水が、一気に流れだした場合は、床に水が流れ出し、階下の天井からボタボタと漏れ始める場合もあります。以上の様に水漏れの原因と言っても、状況に応じて様々なケースが考えられるのです。
これまでにご説明した様に、単に水漏れと言っても色々なケースがあって、必ずしもご自分で直せるものばかりではありません。
マンションでの水漏れやアパートでの水漏れの様に、少し間違えば他の部屋まで被害が広がってしまうものもありますし、水漏れトラブルと言っても皆さんが全て対応出来るわけではないのです。
では皆さんが直せる水漏れは?一番簡単に出来るのは、蛇口水漏れ修理でしょう。
蛇口の水漏れ修理は割と皆さんが昔から行なっていて、パッキン交換くらいですと結構年配の女性の方でも、自分で交換してしまう方もいらっしゃるようです。
今ではインターネットの普及やホームセンターが多くなって、蛇口のパッキン類でも手軽に手に入りますが、昔も金物屋等に行けば普通に売っていたので、今の様に緊急の水道屋が多くなる前でも、町の水道屋さんが直すのを見て、見よう見まねで行なっていたそうです。
サービス内容 | 作業料金 | |
---|---|---|
水漏れ修理 蛇口交換 |
調整作業等(パッキン交換含む) | 4,000 |
スピンドル・スパウト等部品交換 | 5,000 | |
単水栓(壁付)交換 | 6,000 | |
各種混合水栓交換 | 7,000~ |
表は左右にスライドします。
皆さんが蛇口の水漏れ修理をするとしたら、まずはパッキンの交換か部品交換でしょう。
蛇口にも様々なタイプがあります。
蛇口のハンドルを閉めても、水が蛇口の先端からポタポタ漏れる症状は、水漏れトラブルでは特に多い症状です。
ハンドル式水栓には、ハンドルが1つの単水栓とハンドルが2つの混合水栓があります。
ハンドルの形状等若干の違いはありますが、基本的にコマパッキンの交換方法は同じです。
修理を行なう際、工具と部品を用意します。工具はモンキーレンチ、プライヤー、ラジオペンチ、ピンセット、プラスドライバーがあればいいでしょう。
部品はコマパッキン(ケレップ)を用意します。
用意する工具と部品 | ||
---|---|---|
工具 | モンキーレンチ | |
プライヤー | ||
ラジオペンチ | ||
ピンセット | ||
プラスドライバー | ||
部品 | コマパッキン(ケレップ) |
表は左右にスライドします。
蛇口の修理を行なう時は、必ず元栓を閉めて下さい。
元栓を閉めたら蛇口のハンドルを回して、水が止まっている事を確認して下さい。
洗濯場や洗面所、浴室、屋外水栓等、水またはお湯しか出ないハンドルが1つだけの単水栓で、ハンドルが銀色の三角ハンドルの場合は、ハンドルを外す必要はありません。
次の4からスタートして下さい。
一部単水栓や2ハンドル混合水栓で、ハンドルが透明もしくはしろ、茶色等のアクリルハンドルが使用されている場合、ハンドルを取り外します。
ハンドル上面の赤またはピンク、青のキャップを外します。
キャップを外すと中にプラスのネジが見えますので、プラスドライバーでネジをゆるめて外してください。
ハンドルを外すと中心軸棒(スピンドル)を固定している六角または円状のネジキャップが現れますので、六角キャップはモンキーレンチで、円状のキャップはプライヤーを使用しネジをゆるめます。
ハンドル取り外しの必要がない単水栓の場合は、直接六角キャップが見られますので、モンキーレンチを使用して緩めて下さい。
工具を使用してネジが緩むと、後は手回しで外せます。
中心の軸棒から取り外す必要はありません。
本体のネジから外れればそれで結構です。
単水栓の場合はハンドルを回していけば、そのまま軸棒が一緒に外れます。
アクリルハンドルの蛇口の場合は、ハンドルだけ一度取り付けてから回すと、簡単に外れます。
(ハンドルはネジ止めしなくても、乗せるだけで良い)
軸棒(スピンドル)が外れたら、古いコマパッキンを取り出します。
コマパッキンは外した蛇口本体の中にありますので、ラジオペンチかピンセットを使って取り出して下さい。
もし外した蛇口本体の中に、コマパッキンがなかった場合は、外した軸棒(スピンドル)の下側に付いていますので、取り外して下さい。
この場合コマパッキンが、軸棒(スピンドル)に固着している時があり、手で取れない事もありますので、その場合はコマ部分を、プライヤーやラジオペンチでつかんで軽くゆすって頂くと、簡単に外れます。
ただしまれに、棒(スピンドル)とコマパッキンが一体になっている物がありますので、もし外れない場合は、コマパッキンのゴムだけを交換します。
その場合は仕方ないので軸棒(スピンドル)ごと、もしくは軸棒(スピンドル)とハンドルをセットで交換して下さい。
古いコマパッキンを取り外したら、蛇口側に新しいコマパッキンを入れて下さい。
外した時と逆の手順で軸棒(スピンドル)とハンドルを取り付け直して下さい。
この時最も注意する点は、スピンドルを固定する六角もしくは円状のキャップを取り付ける時です。
ネジは手回しで取り付け、手締めします。
その後モンキーレンチまたはプライヤーを使用して、ネジを増し締めしますが、ネジが回らなくなるまで強く締めこんでしまうと、後でハンドルが回らなくなったり、固くて回しづらくなったりしてしまいます。
よってこのスピンドルを固定するキャップナットは、水漏れしない程度の適度な強さで締めて下さい。
基本右側が青(水)で、左側が赤(湯)です。
元栓を開き、水漏れの確認をします。
ポタポタ漏れが直っているか確認するのですが、取り付けしたハンドルの部分から水漏れしていないかも、併せて確認して下さい。
万一ポタポタ漏れが直らなかった場合は、パッキンの他にスピンドルも交換してみて下さい。
スピンドルを交換する場合は、軸棒のスピンドルとスピンドルの固定キャップナット、キャップナットと一緒に軸棒に取り付けてある、三角パッキン(上部パッキン)とワッシャーの4点をセットで、コマパッキンと一緒に交換します。
新しいスピンドルと既存のハンドルが合わない場合もありますので、出来ればハンドルを合わせた5点を、セットで交換するのが理想的でしょう。
ハンドル式単水栓、もしくは2ハンドル混合水栓でこの様な症状が出た場合は、一番水漏れが多いのがハンドル部分からの水漏れです。
ただし蛇口によっては、単水栓でも2ハンドル混合水栓でも、別の水漏れも考えられます。
そのうち1つは、蛇口のスパウト(吐水するパイプ)の根元からの水漏れです。
スパウトを左右に動かす事が出来る蛇口では、このケースも多くあります。
洗面所で多い蛇口は、本体とスパウトが一体になっていて動かないので、例外となります。
もう一つは、浴室で使用するシャワー付き2ハンドル混合水栓です。
ハンドルを回して水を出した時に、ハンドルの下辺りから水が漏れてくる場合は、この三角パッキンを交換します。
通常はスピンドルの軸棒とスピンドルの固定ナットの接続部あたりから水漏れします。
単水栓の場合はその部分がそのまま見えるので、分かりやすいですが、アクリルハンドルの場合はその部分が、ハンドルに隠れてしまっているので、ハンドルのネジを外して、
ハンドルがすぐに取り外せる状態にして、水を出しながら確認すると良いでしょう。
しかし症状によっては、水を出さなくても(使用していない状態)水漏れしている場合もあります。
用意する工具は、モンキーレンチ、プライヤー、プラスドライバーです。
部品は三角パッキンを用意しますが、通常はワッシャーとセットで販売しています。
用意する工具と部品 | ||
---|---|---|
工具 | モンキーレンチ | |
プライヤー | ||
プラスドライバー | ||
部品 | 三角パッキン | |
ワッシャー(三角パッキンとセットで購入しましょう) |
表は左右にスライドします。
元栓を閉めて水が出ない事を確認します。
ハンドルを取り外します。
アクリルハンドルの場合は、上側の赤もしくは青のキャップを外し、プラスドライバーでネジをゆるめ外して下さい。
単水栓等で銀色の、三角ハンドルの場合は、ハンドル中央の銀もしくは青か赤の頭がネジになっていて、ゆるめて外すとハンドルが外れます。
このネジはプラスやマイナスネジではないので、ネジ頭をプライヤーでつまんでゆるめて下さい。
ハンドルが外れたら、スピンドルを固定しているキャップナットを、モンキーレンチまたはプライヤーを使用しゆるめて外します。
キャップナットを外したら、古い三角パッキンとワッシャーを取り外します。
ナットを外して蛇口側に三角パッキンがない場合は、キャップナット側にパッキンがくっついていますので取り外して下さい。
パッキンがナット側でワッシャーが蛇口側に付いている場合もあります。
蛇口側のワッシャーを外す時は、スピンドルを回して少し持ち上げると、すぐに外す事が出来ます。
新しいパッキンを取り付けます。取り付けは蛇口側に付けます。
まずワッシャーをスピンドルの軸棒に通してから、パッキンを軸棒に通します。
取り外しと逆手順で、キャップナットとハンドルを取り付けていきます。
キャップナットは強く締め過ぎると取り付け後、ハンドルが回りにくくなりますので、適度な力で締めて下さい。
基本手締めで最後に工具を使用して、水漏れしない様に増し締めします。
ハンドルまで取り付けたら、元栓を開き水漏れの確認をして下さい。
アクリルハンドルの場合は、ハンドルをネジ固定してしまうと、直接見て確認が出来なくなってしまうので、ネジ止め固定は水漏れ確認を行なった後で行なうと良いでしょう。
蛇口のまわりに水が溜まる原因でもう一つ良くあるのが、スパウト付け根からの水漏れです。
この症状では、スパウトの取り付けパッキンが劣化して水漏れが起こる場合もあれば、パイプ自体が劣化してしまう場合もあり、これがひどくなると使用している時、急にパイプが折れてしまったりする場合があります。
この様なケースの場合は蛇口のスパウトパッキン(パイプパッキン)か、スパウト自体の交換を行なって下さい。
浴室等では、シャワー付き混合水栓が使用されますが、このシャワーホースと蛇口本体の接続部分から水が漏れだすと、いつも蛇口まわりに水が溜まった状態になります。
接続部には、シャワーホースが直接接続されている物もあれば、シャワーエルボという90度の取り付け金具(樹脂製の物も有)でジョイントさせて取り付けてある場合もあります。
この場合シャワーエルボが原因で、水漏れしているケースもあります。
またスパウト付け根からやシャワーホース付け根からの水漏れの場合は、一度スパウトやシャワーホースを取り外してから、その状態を確認し、パッキンや部品を用意されると良いでしょう。
この様に蛇口まわりに水が溜まってしまう水漏れの場合は、状況に応じて修理が変わってきますので、まず原因をしっかりと観察し確認して下さい。
以上ご説明した通り、マンション水漏れ等の水漏れトラブルの場合では、ご自分で簡単に直せる水漏れ、直せない水漏れなど様々な状況があります。
ご自分で直せる水漏れの修理を行なう場合でも、けっして無理な作業は行わないで下さい。
あまり無理に行なえば、今よりも水漏れをひどくしてしまい、2次被害を起こしてしまう場合もありますので、くれぐれもご注意下さい。
またご自分で直すのが無理な場合は、早めに管理会社や専門の水道業者にご相談下さい。