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お風呂で利用している蛇口は、最近では混合水栓が多いでしょう。
シンプルな蛇口とは違い、構造も複雑なので、水漏れが起きた時の対処法も蛇口によって異なります。
またお風呂場ではシャワーとカランの2つの吐水口があるため、水漏れを起こす場所が他の場所よりも多いのが特徴です。
混合水栓の種類も豊富なので、蛇口の種類や水漏れを起こす個所について、詳しく記載しました。
この記事での解決ポイントをまとめると以下になります。
近隣へのトラブルを防ぐために、応急処置の方法と蛇口の水漏れを修理する方法を解説します。
目次
お風呂って皆さん大好きですか?
お風呂好きな方って1日に3~4回入る方もいれば、朝と夜必ず2回入る方もいらっしゃいますね。
普通は1日1回でしょうが、中には2日に1回なんて方も…
お風呂は寒い冬でも暑い夏でも大切な水廻りです。
しかしそんなお風呂でいつも蛇口から水が漏れていたら、嫌ですね。
こんな事があれば、せっかく楽しみにしているお風呂の時も台無しです。
お風呂の蛇口は台所や洗面所の蛇口とはちょっと違って、手元で温度調節が出来るサーモスタットの蛇口も増えてきていますが、その点水漏れだけでなく、温度調整不良等のトラブルも起こります。
また吐水口も1つだけでなく、シャワーとカランの2箇所がある為、水漏れが起こる箇所も増えてしまいます。
今回は浴室で使用される2ハンドルシャワー混合水栓と、サーモスタットシャワー混合水栓を中心に、水漏れや温度調整(サーモスタット)不良など、様々なトラブルについてご説明していきましょう。
浴室内で使用する蛇口には色々な種類があります。
洗い場に取り付けられているシャワー水栓もあれば、浴室に取り付けられているバス水栓と大きく分けても2種類、その中でもまた機能がそれぞれ違う蛇口があります。
まずはどんな蛇口があるのか、ご紹介してみましょう。
基本浴室に蛇口が1つだけ付いているとすれば、このシャワー水栓が取り付けられています。
水とお湯の2つのバルブで、水とお湯の温度を自分で調整しながら使用します。
ただ最近はガス給湯器が主流で、お湯はリモコンで温度調節が出来るので、お湯のバルブから高温のお湯が出る事も少なくなった為に、2つのバルブで温度調節を行なう事も少なくなりました。
またこのタイプの蛇口には水お湯のハンドルの他に、シャワーとカランの出を切り替える切り替えハンドルが付いています。
そして台所等で使用する2ハンドル混合水栓との大きな違いは、カランの他にシャワーホースが付いている事ですね。
サーモスタット(温度調整)機能の付いた蛇口は、その昔は商業施設等で主に使用されていて、一般家庭では多くは使用されていませんでした。
しかし今では、2ハンドルシャワー混合水栓よりも需要は多くなり、現在では新築戸建て住宅や新築マンション等では、ほとんどがこのサーモスタットシャワー混合水栓が使用される様になりました。
サーモスタット(温度調整)とは、給水や給湯の圧力や温度が急に変化しても、自動で温度調整を行なってくれます。この機能が内蔵された蛇口が、サーモスタット混合水栓です。
また通常の製品は温度調節バルブ(温調バルブ)にストッパーが付いていて、およそ40度ほどの位置でバルブが止まり、それ以上熱くしたい時は、バルブに付いている小さなボタンを押しながら回すと、ストッパーが解除されハンドルを回す事が出来ます。
これは万一、給湯の設定温度が間違えて高温になっていた時、気が付かずにシャワーを浴びていて温調バルブを回した時、急に熱いお湯にならない様にする為の安全装置の様な物です。
ただガス給湯器の場合、例えばリモコンで42度に給湯温度を設定すれば、蛇口の温調バルブを最大限熱くしても、42度のお湯しか出ません。
この様な仕組みのサーモスタットシャワー混合水栓は今では逆に、使った事のない方のほうが少ないのではないでしょうか。
この他にもいくつかの混合栓があります。
埋め込みタイプの水栓は、壁に直接湯水のバルブや開閉バルブ、サーモスタットバルブが取り付けられていて、シャワーやカランも壁から出ている、蛇口の本体にあたる部分が壁の中に隠れていて、隠ぺい型の蛇口です。
最近では古い住宅やマンションでも、なかなか見る事が出来なくなってきましたが、ホテルやスポーツ施設、温泉施設では今でも使われています。
バランス型風呂釜(バランス釜)は、ガス風呂釜にカランとシャワーは取り付けられています。
バランス釜は公団住宅向け需要で使用され、その後一般の戸建て住宅やマンション、アパートの集合住宅でも使用されていましたが、その後屋外ガス給湯器が主流となった為、1990年以降に建てられた住宅では、ほとんどバランス釜は使用されなくなりました。
蛇口としてはその他にも、シングルレバータイプの混合水栓や、浴槽水溜めと兼用で使用される、定水量機能が付いた混合水栓なども使用されています。
バス水栓は浴室に設置された水栓ですが、シャワーホースは付いていません。
一般的には浴槽に水やお湯を溜める為に、取り付けられています。
このタイプの蛇口は、単水栓や2ハンドル混合水栓、シングルレバー混合水栓で、一般的に台所等で使用されている蛇口と、同じタイプの物が使用されています。
また最近では、サーモスタット混合水栓が取り付けられている事もあります。
このタイプの蛇口は混合水栓に、定量止水のハンドルが取り付けられている蛇口です。
定量止水とは浴槽に水やお湯を溜める時、あふれてしまう事を防ぐために、設定した量で水が止まってくれる機能です。
ただこの機能も、自動湯張りや自動足し湯機能が付いたガス給湯器の普及で、販売当初よりは需要は少なくなっています。
このタイプの蛇口は、浴槽のふちにハンドルとカランが取り付けられていて、蛇口の本体となる機能部分は台下に埋め込まれています。
この様な蛇口も昔は、戸建集宅等でも取り付けられていましたが、フルオートのガス給湯器の普及で、新築住宅に取り付けられる事も少なくなりました。
以上の様に蛇口のタイプは色々ありますが、バス水栓自体、浴槽に水やお湯を溜める事を目的として設置されていたので、現在一般的に普及しているオート機能の給湯器が、自動湯張りから自動追い炊き、自動足し湯、自動保温(一部機能はフルオート)まで、浴室内のリモコンのボタン一つで全て行なってくれる為に、蛇口自体の必要性が少なくなってきたのは事実です。
またガス給湯器がオート機能でなく、自動湯張りや追い炊きが出来なくても、洗い場と浴槽の中間にシャワー混合水栓を取り付け、カランのスパウトを通常より少し長い物にすれば、十分兼用として対応出来る為に、あえてバス水栓を取り付けない浴室も多くなっています。
またシャワー混合水栓は洗面台と浴槽の中間に設置し、兼用蛇口として使用されています。
ではこれらの浴室用蛇口はどのような所から、どんな水漏れを起こすのでしょうか?
これは蛇口のタイプによって様々ですが、台所等の蛇口よりも機能が多い為に、当然水が漏れてくる箇所も多くなっています。
まず1つ目は、カランからの水漏れです。蛇口を使用していないのに、カランから常時水が出た状態になります。
ハンドルをきつく締めてもポタポタ漏れ続けたり、、ハンドルが故障し空回りをしてしまい、全開で水が出っぱなしになってしまう事もあります。
カラン(スパウト)が左右に自由に動くタイプの蛇口では、このカランの付け根から蛇口を使用すると水が漏れてきてしまうケースもあります。
バス水栓やシャワー水栓では、蛇口本体とカランが一体になっている蛇口もありますが、このタイプの蛇口では起こらない症状です。
カランからの水漏れと同様に、多く水漏れが起こるのが、シャワーホースからの水漏れです。
製品によってはホースと本体を、直接接続している物もあり、ホース接続金具を使用していない蛇口もあります。
またまれにシャワーヘッドとシャワーホースが一体になっている製品もあります。
水漏れはこのシャワーヘッドとシャワーホースの接続部分、シャワーホースと接続金具の接続部分、接続金具と蛇口本体との接続部分より起こります。
また樹脂製のシャワーヘッドやシャワーホース、樹脂製の接続金具(金属製ではない)から、直接水が漏れてきてしまう事もあります。
しかしシャワーヘッドの先端からポタポタと水が止まらないという症状では、少し水漏れとは違う場合もありますので、その原因についてはこの後で、細かくご説明したいと思います。
2ハンドルシャワー混合水栓には、シャワーとカランを切り替える切り替えのハンドルが付いていますが、このハンドルから水が漏れてしまう事もあります。
2ハンドルシャワー混合水栓には、水とお湯を出す2つのハンドルが付いていますが、このハンドルからも水漏れは起こります。
またこの部分からの水漏れは、蛇口を使用している時でも使用していない時でも起こります。
基本サーモスタットシャワー混合水栓も、2ハンドルシャワー混合水栓と水漏れ箇所は同じです。
ただ一部違う所と言えば、サーモスタットシャワー混合水栓には温度調節ハンドルが付いています。
このハンドル部分から水漏れが起こる事もあります。
また2ハンドルシャワー混合水栓とは違い、切り替えハンドルと開閉ハンドルが一緒になっているので、切り替え開閉ハンドルからの水漏れとして考えて頂ければ結構です。
内蔵されている部品や元々の機能が違うので原因は様々ですが、シャワーホースの水漏れに関しては、2ハンドルシャワー混合水栓とほぼ同じと考えて下さい。
その他、埋め込みシャワー水栓、バス水栓、埋め込みバス水栓等も基本、2ハンドルシャワー混合水栓と共通する部分では、水漏れ箇所に大きな違いはありません。
ただ定量止水付混合水栓に関しては、この定量止水のハンドルからの水漏れもあります。
以上の様に蛇口のタイプ、種類が違っても基本的な機能が同じであれば、水漏れする箇所に大差はありません。
しかし水漏れの原因はまた少し違ってきます。
浴室専用の蛇口と言っても、基本的な機能が同じであれば、2ハンドルシャワー混合水栓などは水漏れ自体の原因に大きな違いはありません。
しかし機能が違えば、それぞれ原因や交換する部品も変わってきます。
カランから水が漏れて止まらなくなってしまう原因は、ハンドル部のパッキン(コマパッキンもしくはケレップ)もしくはスピンドルの劣化、破損によるものです。
この場合はハンドル内に取り付けられているコマパッキンが原因と考えられます。
コマパッキン(ケレップ)のゴム部分が摩耗してしまったり、ゴムが切れて破損してしまうと、ハンドルをきつく締めても水が止まらなくなります。
この場合はハンドル部のスピンドル(金属の軸棒)が、摩耗によりネジが削れて無くなってしまう事によって、蛇口本体のネジ部分と接合できなくなり、ハンドルが空回りしてしまい、コマパッキンを押さえる事が出来なくなってしまう為に、蛇口内で止水が出来ず、水が全開状態で止まらなくなってしまいます。
水とお湯、それぞれのハンドルの付け根から水が漏れだしてしまう症状ですが、主な原因はスピンドル部分に取り付けられているパッキン(三角パッキンもしくは上部パッキン)の劣化により、水が漏れてしまう場合もあります。
カラン(スパウト)が左右に動かせるタイプの蛇口では、本体とカラン(スパウト)の接合部分に取り付けられているパッキン(パイプパッキンもしくはUパッキン)の劣化や破損が原因で水漏れが起きます。
またこの水漏れの場合、スパウトの根元(蛇口本体に差し込まれている部分)が劣化によって破損してしまう事で起こる水漏れもあります。
この場合症状がひどくなると、水漏れどころではなくスパウトの根元が完全に折れてしまいます。
浴室用の水栓として、台所等で使用する2ハンドル水栓と全く違うのがこのシャワーホースです。シャワーホースからの水漏れに関しては、いろいろな原因が考えられます。
先にご説明した通りシャワーホースは、シャワーヘッド、シャワーホース、ホース接続金具の3点からなっています。
当然その接続部には、パッキン(Oリングや接続パッキン)が取り付けられている為に、パッキンが劣化すれば水漏れが起こります。
通常、シャワーヘッドやシャワーホースはあまり金属製のものがなく、樹脂製の物がほとんどで、この樹脂が経年劣化で亀裂が入ったり破損したり、ホースの場合は切れてしまったりする場合もあります。
よって一概にパッキンによるものとは言えないケースもあるのです。
サーモスタットが付いている場合、シャワー水栓でもバス水栓でも基本状況は同じです。
サーモスタット式の水栓には、温度調節のハンドル部の本体内に温度調整バルブが内蔵されています。
この温度調整バルブにもパッキンが取り付けられているので、このパッキンが劣化すると、ハンドルの付け根辺りから水が漏れてくる場合もあります。
また内蔵されている温度調整バルブには、金属製と樹脂製の物がありますが、樹脂製の物は中で破損すれば、当然温調機能もおかしくなりますが、外部への水漏れの原因にもなります。
埋め込み型混合水栓では、壁に取り付けタイプでも、浴槽のふちに取り付けられたバス水栓タイプでも基本同じと考えて下さい。
大半はハンドルタイプで、温度調節ハンドルが付いていないタイプは、水とお湯の2つのハンドルが付いていますが、カランからの水漏れの場合、コマパッキンが原因の物もあれば、コマパッキンとスピンドルが一体の、開閉バルブが原因の場合もあります。
また、温度調節ハンドルが付いている場合は、水やお湯を出すハンドルは一つですが、その場合は開閉バルブ不良と考えて良いでしょう。
定量止水の機能が付いた蛇口は、シャワー混合水栓でもバス混合水栓でも、切り替えのハンドルが付いていますが、そのハンドルの付け根から水が漏れてきた場合は、基本設定バルブに取り付けられているパッキンの劣化が、原因としては一番に考えられますが、まれにバルブ不良による水漏れである場合もあります。
この様に水漏れの原因のほとんどは、パッキンの劣化、破損によるものか、内蔵されているスピンドル、開閉バルブ、温調バルブ等の機能部の劣化、破損であり、シャワー等はその物自体の破損による水漏れである事が分かります。
ではこのような水漏れが起きた際、どのように修理を行なうのか?またご自分での修理は不可能なのかについてご説明いたしましょう。
いざ浴室の蛇口から水漏れが起こってしまった場合、どのように対処したら良いのでしょう。
ハンドルが空回りして止める事が出来なくなったり、開閉バルブが正常に動かなくなったりして、水が勢いよく全開に出て止まらなくなってしまった場合。
屋外の水道メーター横に取り付けられている元栓を閉めて下さい。
地域によって元栓のバルブは違いがありますが、ハンドルタイプのものは時計回りにグルグルと回して、回らなくなるまで回し続けて、閉めて下さい。
元々全開になっていれば、皆さんの予想以上に回しますので、必ず最後回らなくなるまで閉めます。
またコックタイプのものは、開閉の表示があると思いますので、棒状のコックの場合は反対側に倒すか、つまみ状のコックの場合は、表示の閉方向にひねって下さい。
サーモスタット混合水栓には、壁付タイプの蛇口であれば偏心管に止水栓が付いているものが多くあります。
その場合マイナスドライバーを使用して、水、お湯それぞれの偏心管の止水栓を時計回りに回して閉めて下さい。
ただし古い蛇口の場合は固着してしまった為に、マイナスドライバーで簡単に回らない場合があります。
その場合は無理には回さないで下さい。無理に行なうと、その止水栓の部分から水漏れが起こってしまう場合もあります。
もし回せなければ、元栓を閉めて下さい。
元栓を閉めてしまうと、家中の水が使用できなくなってしまいます。
もし漏れているのがお湯の場合、もしくは空回りしてしまったハンドルが左側に付いているお湯のハンドルだけであれば、給湯器下の給水管に取り付けてある、止水コックを閉めてしまいます。
給湯器の止水コックは、給湯器下側の給水管に取り付けられていますが、通常むき出しになっている物と、カバーで見えなくなっている物があります。
カバーは普通、固定ネジを外せば簡単に取り外す事が出来ます。
給湯器の止水コックを閉めて、水漏れが一時止められれば、全ての水廻りでお湯は出なくなりますが、水は通常通り使用できます。
カランやシャワーヘッドからポタポタ落ちるくらいの水漏れの場合は、とりあえず元栓を止めなくても、漏れている水を湯船に溜めておけばいいでしょう。
数時間で湯船が一杯になって、あふれてしまう様であれば、元栓を閉めなければなりませんが、1日経っても湯船に一杯にならない様なら、修理するまでの間、水が無駄になりません。
その他一点、注意して頂きたいのが、シャワーヘッドからのポタポタ漏れに関してです。シャワーヘッドからのポタポタは、水漏れでない場合があります。このケースはシャワーヘッドの中に残っている水が、一時的にポタポタ出てきてしまう為です。この場合少し時間を置いて様子を見て頂くと、ある程度するとポタポタが止まります。
結構これを水漏れと勘違いしてしまう方が多くいらっしゃるので、一部のメーカーのシャワーヘッドには、その説明書きのシールが貼られている物もあるくらいです。
2ハンドルシャワー混合水栓の場合、カランからの水漏れやハンドルからの水漏れの場合、コマパッキン、スピンドル、三角パッキンの交換を行ないます。
この場合は通常、台所等の2ハンドル水栓と交換方法は同じですので、無理なく修理を行なってみて下さい。
この場合はまず、パッキン、部品(スパウト)を用意する前に一度取り付け部を外して、パイプの付け根が破損していないか確認をして下さい。
その後準備~修理を行ないます。
パイプパッキン(スパウトUパッキン)もしくは、スパウトを用意します。
スパウトは太さ、サイズ、形状等若干違いのある物がありますので、実際に外したスパウトを持っていき、ホームセンター等で購入されると良いでしょう。
パッキンは一般的には3サイズの中のどれかです。
不明な場合はお店の方に相談してみて下さい。
モーターレンチ、プラスドライバー(マイナスドライバー)またはモンキーレンチ、ラジオペンチまたはピンセットを用意します。
この作業の時、元栓を閉める必要はありません。
カラン(スパウト)付け根のナットを緩めます。工具が使いづらい場合は、片方のハンドルを外して下さい。
ハンドルはかぶせてある上側だけ、プラスドライバーで外します。万一スピンドル部分までモンキーレンチを使って外す場合は、必ず元栓を閉めてから行なって下さい。
ナットがゆるんだら、手回しで完全に外し、スパウトを取り外して下さい。
スパウトを外したら、根元部分が破損していないか確認して下さい。
もし破損している場合は、破損して割れたパイプの破片が蛇口側に残っていますので、ラジオペンチやピンセットでつかみ、全て取り除いて下さい。
パイプ(スパウト)に破損がなければ、パイプパッキンを交換して下さい。
新しいパッキンがU字型になっている場合は、U字を逆さにして蛇口側にパッキンを取り付けて下さい。
スパウトから古いパッキンを外しますが、ストッパーは交換してもしなくても結構です。
破損している場合は当然交換して下さい。
蛇口にスパウトを差し込みます。ナットは手締めで取り付け、最後にモーターレンチで増し締めして下さい。
もし取り付け後、パイプが固くて動かしづらくなった場合は、蛇口と同じメーカーのパッキンを用意して取り付け直して下さい。
取り付けが終わったら、スパウトの作動確認と一緒に水を出して、取り付け部の水漏れも確認して下さい。
これらのハンドルからの水漏れの場合、パッキンは恐らく、通常のホームセンターでは販売していないものがほとんどです。
また内蔵部品の交換が必要になるかもしてないので、できれば一度水道業者に確認してもらうと良いでしょう。
何故ならシャワーホース等の接続パッキンは、どの蛇口でも必ず同じというわけではなく、確実に用意する事がなかなか手間がかかるのと、新しいシャワーホースセットは、値段もさほど高い物でなく、ホームセンター等で手軽に手に入り、交換も皆さんでも十分対処できるからです。
シャワーホースヘッドセットは、通常どのメーカーの蛇口にも取り付け対応出来る様に、専用アダプターがセットされていますので、確認し購入して下さい。
工具はモンキーレンチとウォータープライヤーを用意します。
まず蛇口本体に取り付けてある、接続金具とシャワーホースの接続部をモンキーレンチ、もしくはウォータープライヤーでゆるめ、取り外します。
シャワーホース用のアダプターの使用の有無を確認し、シャワーホースを取り付けて下さい。
アダプターを使用する場合は、アダプターを先に本体側に取り付けます。
取り付けは手締めで行ない、最後に工具を使用して増し締めを行ないます。
最後にホースにヘッドを取り付けて完了です。
水を出して、接続した部分から水漏れがないか確認をして下さい。
以上の様に、交換する部品が正しく用意出来れば、皆さんでも簡単に修理を行なう事は可能です。
今回ご説明しました修理であれば、基本無理なく行なえますが、状況によっては困難なケースも出てきます。
万一ご自分では無理だと判断された時は、それ以上無理に行なって2次被害を起こさぬように、専門の水道業者に迷わずご相談下さい。