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家の中の水道の蛇口で、1番使用頻度が高いのって断然キッチンの蛇口ですよね。
1日の中で朝、昼、晩、少なくとも3回は使用します。
多いお宅ではもっとかも知れません。
その中でお料理をしたり洗い物をしたりと、何回も何回も蛇口を開けたり閉めたりを繰り返し行ないます。
浴室や洗面所、洗濯場も1日に何回も使う事もあるでしょうが、やっぱり全体的に見ると台所での蛇口の使用が多いですね。
でも1人の方だと1日全て外食でそうでもない、という方もいらっしゃるでしょうが、大半のお宅ではやっぱりキッチンの使用頻度が多いお宅がほとんどではないでしょうか。
この様に使用する事が多くなれば、当然劣化する事や故障する事も多くなり、ポタポタ水漏れが止まらなくなったり、修理が必要になったりする事も多いでしょう。
この様な時に水道業者に修理を依頼しますが、出来れば直し方を覚えて、ご自分で直せたらと思っている方も多くいらっしゃる事でしょう。
目次
台所で使用するキッチン蛇口
種類 | 特徴 | 水漏れの原因 |
---|---|---|
単水栓 | 三角ハンドル(銀色)が多い | コマパッキンや三角パッキンの劣化での水漏れが多い |
2ハンドル混合水栓 | アクリルハンドルが多い | コマパッキンやスピンドルの劣化での水漏れが多い |
シングルレバー混合水栓 | レバーハンドル | カートリッジ不良による水漏れが多い |
台所で使われている蛇口は、そのお宅によって様々です。
近年のスタンダードはシングルレバー混合水栓で、レバー1つを動かすだけで水を出したりお湯を出したりする事が出来ます。
シングルレバー混合水栓が普及する前に、主流だった蛇口が2ハンドル混合水栓です。
2つのハンドルで湯水の量や温度を調整して使用します。
今でもまだまだ多く使用されている蛇口です。
築年数の古いお宅になると、単水栓を2個取り付けてそれぞれ水の蛇口、お湯の蛇口と使いわけている場合もあります。
また給湯設備が単独の場合、水は単水栓を使用しお湯は瞬間湯沸かし器を使用している場合もあります。
古い団地等の集合住宅でもこの様なタイプが見られるところはまだあります。
単水栓や2ハンドル混合水栓等の蛇口でよく起こる水漏れは、以下の通りです。
この様にハンドル蛇口からの水漏れと言っても、その症状は様々です。
スパウトからポタポタ水が止まらない場合、1番に考えられる原因はコマパッキン(ケレップ)の劣化です。
コマパッキン(ケレップ)のゴムの部分が劣化により、変形したりすり減ったり硬くなったりする事によって、完全に水が止められずに少量の水が、ポタポタとスパウトの先端から漏れてしまいます。
この症状も基本的に原因として考えられるのは、コマパッキン(ケレップ)の劣化でしょう。
ただしポタポタ漏れと違うのは、コマパッキン(ケレップ)のゴムの部分が完全に切れてしまったり、切れた事によって外れてしまったりすると、この様にハンドルを閉めても全く水が止まらない症状が起こります。
この症状で1番の原因として考えられるのは、スピンドルの劣化です。
ハンドルの軸棒となるスピンドルには、蛇口本体と嚙み合わせる為の凹凸があります。
この凹凸が経年劣化によりすり減ってしまい、凹凸がなくなってしまう事によって蛇口本体との咬み合わせが出来なくなり、ハンドルがクルクル回って水が勢いよく出たまま止まらなくなってしまいます。
またこのケースでは全く違う場合があります。
それは原因がスピンドルではなくハンドルにある場合です。
2ハンドル混合水栓等でよく使用されている、樹脂製のハンドル(アクリルハンドル等)の場合、ハンドルとスピンドルの接合部が削れてしまったり破損してしまうと、スピンドルが一緒に回らずハンドルだけがクルクル回ってしまう時もあります。
この様な症状の場合、その大半はスピンドルの軸棒とそれを押さえるキャップナットとの隙間から、水が漏れ出している事が多いです。
この場合原因となるのは、キャップナット内に取り付けられている三角パッキン(上部パッキン)の劣化が原因です。
この症状の場合、原因は2つ考えられます。
パイプパッキンがすり減ったり変形したり、破損したりする事によって水漏れが起こります。
スパウトの付け根部分に、亀裂が入ったり割れて破損したりする事によって、水漏れが発生します
キッチンシンクの台の上に蛇口が取り付けてある場合、蛇口本体のまわりに水が溜まってしまう事があります。
気が付いて水を拭きとっても、また使ってもいないのに漏れてしまう様な場合、皆さんは蛇口とシンクの間から水が漏れていると思われるようですが、この様な場合ほとんどの原因は、ハンドル付け根やスパウト付け根から漏れた水によるものです。
基本、蛇口とシンクの間から水漏れする事はほとんどありません。
全てがとは言いませんが、もし蛇口下から漏れが発生したとしても、その水漏れは給水、給湯管につたって流れる事でしょう。
もしこの様な症状が気になった時は、ハンドルやスパウトの付け根を確認してみて下さい。
偏心管とは蛇口本体と壁中の水道管をつなぐ2本の足の部分を指します。
この偏心管と蛇口本体の繫ぎ目のナット部分から水漏れが起こる場合があります。
この様な水漏れの場合、原因の多くはナット部の取り付けに使われている接続パッキン(偏心管パッキン)の劣化によるものと思われます。
この部分は普段動く部分ではないので、パッキンが摩耗する事はあまり考えられず、通常は単純にパッキンの劣化によるものと考えられます。
これも上記と同じ壁付蛇口の場合ですが、同じ偏心管でも本体側ではなく壁側からの水漏れです。この様なケースでは蛇口自体に問題がある事は少なく、ほとんどの場合壁に設けられた給水口か接続部にあると思われます。この場合、接続部には、パッキンは使用されていません。大半はシールテープやヘルメシールを使用し取り付けを行なっております。
ハンドル蛇口の水漏れ原因
水漏れ症状 | 主な原因部品 |
---|---|
ポタポタ漏れ | コマパッキン(ケレップ) |
ハンドル閉めても漏れ | コマパッキン(ケレップ)またはスピンドル |
ハンドル空回り | スピンドルまたはアクリルハンドル |
ハンドル付け根漏れ | 三角パッキン |
スパウト付け根漏れ | スパウトパッキンまたはスパウト |
偏心管漏れ | 偏心管パッキン |
キッチンの蛇口からポタポタ水が漏れている時などの直し方を、いくつかご説明します。
まず、
の様な水漏れの場合は、コマパッキンを交換します(交換する場合、必ず元栓を閉めます。)。
(使用工具…カッターナイフ、プラスドライバー)
(使用工具…モンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー)
(使用工具…なし)
※外したハンドルを被せて回すと簡単に取外せます。
(使用工具…ピンセットまたはラジオペンチ)
※コマパッキンはスピンドル側についてくる場合もあります。
(使用工具…なし)
(使用工具…なし)
(使用工具…モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー)
(使用工具…プラスドライバー)
「ハンドルを閉めようとしてもクルクル回って、止める事の出来ない水漏れの場合」の様な水漏れの場合は、スピンドルを交換します。
スピンドルを交換する際は、4-1のコマパッキン交換の手順で、スピンドルを新しい物に交換して下さい。
※単水栓の場合は、ハンドル付きのスピンドルを交換すると良いでしょう。
※2ハンドル混合水栓の場合は、アクリルハンドルとスピンドルのセット部品を交換しても良いですが、出来ればお湯水2つのハンドルを同時に交換すると良いでしょう(水もお湯も同じ年月使用しているので、もう一方も直に水漏れする可能性が高い)
「ハンドルの付け根あたりからの水漏れの場合」の様な水漏れの場合は、三角パッキンを交換します。(交換する場合は必ず元栓を閉めて下さい)
(使用工具…ウォーターポンププライヤー)
(使用工具…カッターナイフ、プラスドライバー)
(使用工具…モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー)
(使用工具…なし)
※三角パッキンは、スピンドル固定ナット側に付いている場合もあります。
(使用工具…なし)
※三角パッキンを取り外したい時に、金属ワッシャーが一緒に外れた場合は、必ず取り付けて下さい。
(使用工具…モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー)
(使用工具…ウォーターポンププライヤー、カッターナイフ、プラスドライバー)
「スパウトの付け根あたりからの水漏れの場合」の様な水漏れの場合は、スパウトパッキンを交換します。(スパウトパッキン交換の場合は、元栓を閉める必要はありません。)
(使用工具…)モンキーレンチまたはモーターレンチ
(使用工具…なし)
(使用工具…ラジオペンチまたはマイナスドライバー)
※スパウトパッキンはスパウト側に付いている場合もあります。
(使用工具…なし)
※パッキンは必ず蛇口本体側に取り付ける。スパウト側には絶対取り付けない事。
正しくパッキンが取り付けられずに、水漏れする場合があります。
(使用工具…なし)
※スムーズにスパウトが差し込めない場合は、スパウトパッキンが合っていないかパッキンを潰している事があります。
(使用工具…モンキーレンチまたはモーターレンチ)
「蛇口と壁をつなぐ偏心管からの水漏れの場合(壁付混合水栓の場合)」の様な水漏れの場合は、偏心管パッキンを交換します(交換する場合は必ず元栓を閉めて下さい)
(使用工具…モンキーレンチ)
※偏心管パッキンは必ず2ヶ所(水側、お湯側)とも交換して下さい。
※偏心管ナットを緩める時は、八の字の偏心管が左右に動かない様(絶対に)細心の注意をして下さい。特に時計と逆回りに動くと、壁の取り付け部から水漏れします。
※ナットを緩める際は、左右対称にゆるめて下さい。
(使用工具…ピンセットまたはラジオペンチ等があれば便利)
※パッキンはナット側になければ、蛇口本体側についています。
(使用工具…なし)
※パッキンが落ちてしまう場合、水で濡らすと落ちにくくなります。
(使用工具…モンキーレンチ)
※接続ナットは左右2回転ほど仮止めしてから、左右交互に手締めをし、最後にモンキーレンチを使用し増し締めします。
ハンドル蛇口の修理工具
交換部品 | 修理工具 |
---|---|
コマパッキン交換 | カッターナイフ、プラウドライバー、モンキーレンチ ウォーターポンププライヤー、ピンセットまたはラジオペンチ |
スピンドル交換 | |
三角パッキン交換 | |
スパウトパッキン交換 | モンキーレンチまたはモーターレンチ ラジオペンチ、マイナスドライバー |
偏心管パッキン交換 | モンキーレンチ ピンセットまたはラジオペンチ |
「偏心管と壁との間からの水漏れの場合(壁付混合水栓の場合)」の様な水漏れの場合は蛇口の取り付け直しを行ないます(必ず直る訳ではありません。)。
※偏心管と壁との接合部よりの水漏れの場合は先にご説明した通り、壁側の給水管口の破損等による場合もありますので、蛇口の取り付け直しをする事で水漏れが必ず直る訳ではありません。
※この場合修理等はご自分で行なわずに、専門の水道業者に依頼して頂く事をお勧めします。
よってここに直し方については記載いたしません。
シングルレバー混合水栓の蛇口でよく起こる水漏れは、以下の通りです。
この様にシングルレバー混合水栓でも水漏れの症状は様々です。
スパウトからポタポタ水が止まらない場合、シングルレバー混合水栓では1番に考えられる原因は、カートリッジ(バルブカートリッジ)不良です。
カートリッジは多くが樹脂製で摩耗したり破損したりする事によって、完全に水が止められずにポタポタとスパウトの先端から漏れてしまいます。
このケースでは原因は2つ考えられます。
「スパウトからのポタポタ漏れの場合」と同様にカートリッジ不良により、この様な水漏れが起こる事があります。
カートリッジが蛇口内で破損し完全に機能しなくなり、水を止める事が出来なくなります。
レバーハンドルは蛇口によって白色の物や銀色の物がありますが、銀色の物の中には白色の物と同じ樹脂製で、銀メッキ仕様の物もあります。
この様な樹脂製のレバーハンドルでは、ハンドル内側のカートリッジと接合する部分が破損する事もあります。
この様な症状が起きると通常は、レバーハンドルが外れてしまうので原因に気が付く事が多いのですが、破損状況によってはレバーハンドルが外れずに、破損に気が付かずレバーハンドルだけが動いて、カートリッジが可動していなくて水が止まらなくなる場合もあります。
またレバーハンドルが金属製の場合でも、まれに金属疲労により破損し、同じ様な症状になる場合もあります。
この水漏れはレバーハンドル下のあたりからの水漏れです。このケースは蛇口を使用している時(レバーハンドルを動かしている時)だけ水漏れする場合と、使っていない時でも水漏れしている場合があります。
しかしほとんどの原因はカートリッジ不良です。
通常、ほとんどの蛇口はカートリッジの上側の部分は解放されていて、カートリッジが破損すると上側から水が漏れ出し、それが外側まで漏れ出して来るのです。
このケースは台付シングルレバーのスパウトを左右に動かすため、蛇口本体の胴体部分に切れ目があります。
この切れ目からじわじわと水が漏れ出してくる症状です。
この水漏れも「レバーハンドルの付け根あたりからの水漏れの場合」と同様に使用している時漏れ出すケースと、使用していなくてもじわじわと漏れ出しているケースがあります。この場合考えられる原因は3つあります。
●スパウトからのポタポタ漏れの場合
●レバーハンドルを閉めても、水が普通に出たまま止まらない場合
●レバーハンドルの付け根あたりからの水漏れの場合
と同様でカートリッジが破損して起こる場合があります。
スパウトを一緒に動かすと胴体部も一緒に動きますが、通常この部分の2箇所に胴体パッキン(OリングまたはUパッキンまたはXパッキン)が取り付けられています。
このパッキンが劣化する事によって、水漏れが起こる場合もあります。
これは稀なケースですが、スパウト部の付け根あたりや中間に金属疲労と思われる亀裂や穴が開いたりし、蛇口を使用するとそこから水漏れする事があります。
またスパウトとの先端に白色やグレー色等の断熱キャップ(樹脂製)に亀裂が入る事によって、そこから漏れた水がスパウトをつたって、胴体のところから漏れているように感じてしまう様なケースもあります。
※このケースに関してはハンドル蛇口の「スパウトの付け根あたりからの水漏れの場合」と同じと考えて下さい。
このケースに関しては2通りのケースがあります。
ワンホールとはシンクに穴が一つ空いていて、そこに蛇口が取り付けられ、1本の棒の様にキッチンに立っている水栓の事です。
この蛇口の場合
●レバーハンドルの付け根あたりからの水漏れの場合
●蛇口胴体部分からの水漏れの場合(台付きシングルレバー混合水栓の場合)
と同様の症状です。
レバー下や胴体部から少量ずつ流れ出た水が、胴体をつたってシンクに溜まったり、胴体内のパッキンの劣化で下側から染み出してきたりする事があります。
ツーホールとはシンクに穴が二つ空いていて、そこに蛇口が取り付けられ、蛇口下が幅広い台で、中央の棒状の胴体の上にレバーが付いている水栓の事です。
この蛇口の場合
●レバーハンドルの付け根あたりからの水漏れの場合
●蛇口胴体部分からの水漏れの場合(台付きシングルレバー混合水栓の場合)
と同様の症状です。
幅広の土台とシンクの間から水が漏れ出す事はあまりありませんが、まれに胴体部から漏れた水が染み出す事はあります。
※このケースに関してはハンドル蛇口の「蛇口と壁をつなぐ偏心管からの水漏れの場合(壁付混合水栓の場合)」と同じと考えて下さい。
※このケースに関してもハンドル蛇口の「偏心管と壁との間からの水漏れの場合(壁付混合水栓の場合)」と同じと考えて下さい。
シングルレバー蛇口の水漏れ原因
水漏れ症状 | 主な原因部品 |
---|---|
ポタポタ漏れ | カートリッジ(バルブカートリッジ) ※一部レバー不良の場合あり |
レバーハンドル閉めても漏れ | |
レバーハンドル付け根漏れ | |
胴体部漏れ | カートリッジまたは胴体パッキン (Oリング、Uパッキン、Xパッキン) |
蛇口とシンクの間漏れ | |
スパウト付け根漏れ | スパウトパッキンまたはスパウト |
偏心管漏れ | 偏心管パッキン |
キッチンの蛇口からポタポタ水が漏れている時などの直し方を、いくつかご説明します。
の様な症状の場合カートリッジを交換します。
シングルレバー混合水栓のカートリッジ交換の方法は蛇口によって様々で、必ず同じ方法で交換出来るわけではありません。
メーカーによっても蛇口のタイプの違いで、交換の仕方は全く違う場合があります。今回はTOTO製のシングルレバー混合水栓のカートリッジの交換方法をご説明しましょう。
ここでご説明するTOTO製のシングルレバー混合水栓は、1990年代の中頃から2000年代にかけて設置された蛇口です。
型番はTKG、TKF、TKJ、TKWなどが頭にくる蛇口です。
そして交換するカートリッジは、THYタイプで上吐水(レバーを上にあげると水が出る)の蛇口用のカートリッジです(カートリッジを交換する際は必ず元栓を閉めて下さい)。
レバーハンドル全体を上に引きあげて外します。
レバーハンドルが樹脂製の場合は無理に行うとレバーハンドルが破損する事がありますのでご注意下さい。
1.ストッパーを外す(ストッパータイプ)
中央に取り付けてあるギザギザ状の白い樹脂製のプレート(ストッパー)を外します。
(使用工具…ラジオペンチ、マイナスドライバー等)
※マイナスドライバーは細いタイプの物が良いでしょう。
2.ストッパーを外す(止めバネ付き)
細い針金状の止めバネを外します。次に銀色で金属製輪状のスペーサーを取り外します。
次にギザギザ状の白い樹脂製のプレート(ストッパー)を外します。
(使用工具…ラジオペンチ、マイナスドライバー等)
3.カートリッジ押さえを外す
樹脂製のカートリッジ押さえは基本、手で左に回すと外れます。
古いカートリッジを取り外す時は、カートリッジの2ヶ所のつばと本体2ヶ所の切り欠きの部分にマイナスドライバーを当て、少しずつカートリッジを上に持ち上げて引き上げて外します。
(使用工具…マイナスドライバー)
カートリッジ下のフレアパッキン2個とバネ2個を取り外す。
カートリッジを取り外した時にカートリッジにフレアパッキンのみ付いたままになっている場合がありますが基本、本体側の中にバネとフレアパッキンが残っていますので、ピンセットやラジオペンチでつまんで取り出して下さい。
(使用工具…ピンセットまたはラジオペンチ(先細が良い))
蛇口本体側にバネ、フレアパッキンの順で取り付けます。
本体側の中には取り付けるための穴がありますので、まずそこにバネを2ヶ入れます。
バネはらせん状になっていますが、大きい方が下向きになります(山の状態)。
次にフレアパッキンを2ヶ入れます。フレアパッキンは穴になっている方が下向きになります。
バネ、フレアパッキン共に取り付ける向きに注意してください。
取り付けが終わったら最後に、指を使って上から軽く押さえ、正しく入っているか確認してください。
(使用工具…ピンセットまたはラジオペンチ(先細が良い))
※本体の中をのぞくのに、ライト(懐中電灯)や手鏡があると便利です。
パッキンが正しく取り付けられていないと、カートリッジが正しく取り付けられませんので、必ず中を覗いて確認しましょう。
本体側中にカートリッジを差し込みます。
基本、カートリッジのつばと本体の2ヶ所の切り欠き(切り込み)部分の大きさを合わせて入れないと合いませんので、向きを間違える事はないでしょう。
カートリッジを差し込めたら最後に、両指でカートリッジの黒い部分を上から軽くしっかり通して下さい。
(使用工具…なし)
カートリッジ押さえを右回しで取り付けて下さい。
手回しでロックさせるかネジタイプは手でしっかり回して締めて下さい。
外す時に工具を使用した場合は、最後に工具を使用して軽く増し締めして下さい。
(使用工具…モーターレンチ)
ストッパーを取り付けます。
ギザギザの溝が合う様にはめ込んで下さい。
ストッパー止めバネとスペーサーがある場合は、スペーサー、止めバネの順で取り付けて下さい。
(使用工具…ラジオペンチ等)
レバーハンドルはカートリッジ上の突起に差し込み、上から押します。カチッと音がすれば取り付け完了です。
軽く上に持ち上げ、外れないか確認して下さい。
古い蛇口の場合、レバー側が多少摩耗していてカチッと音がしない場合もありますが、軽く持ち上げてレバーハンドルが外れなければ大丈夫です。
もししっかりとレバーハンドルを押してもレバーを持ち上げると外れてしまう場合は、レバーハンドル側の摩耗が激しくロック出来なくなっているので、レバーハンドルの交換も必要となります。
以上がTOTO製シングルレバー混合水栓のカートリッジの交換の修理方法です。
このカートリッジ交換方法は、TOTOの全ての蛇口に当てはまるわけではありませんので、必ずご使用の蛇口の品番と使用部品を確認してから行なって下さい。
またカートリッジ(部品)は基本、パッケージ品で施工説明書が同封されていますので、必ず内容を確認してから交換修理を行なって下さい。
シングルレバー蛇口のカートリッジ交換の修理工具
カートリッジ交換 (TOTO THY582Nの場合) |
マイナスドライバー |
---|---|
ラジオペンチ(先細ペンチ) | |
モーターレンチ ※蛇口によっては使用しない |
|
ピンセット | |
懐中電灯 | |
手鏡 |
その他、壁付水栓のスパウトの交換、偏心管パッキンの交換に関しては、2ハンドル混合水栓とほぼ同じと考えて頂ければ良いので、2ハンドル混合水栓の修理方法を参照してみて下さい。
キッチンで台所蛇口がポタポタ漏れを起こし始めた時に、多くの方は少しくらいだから大丈夫だろうとそのままにしてしまう事も少なくありません。
そんな時に少しでも修理方法や直し方を知っていれば、そのまま放置してしまう事も少なくなるでしょう。
しかしいざ修理をする時、部品や工具をしっかり用意しても、スムーズに行なえない場合もあります。
その様な時は出来るだけ、専門の水道業者の力を借りて下さい。
1番避けて頂きたいのは、無理に修理を行なって2次被害を起こしてしまう事です。
直し方はしっかり理解していてもいざ行なってみると、その通りにいかない場合もあります。
集合住宅等の場合は無理をした事で、階下の部屋まで被害が広がってしまう事もなくはありません。
ご自分で修理を行なっても無理だなと思った時に、それ以上行なわない勇気も必要ですね。