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浴室の蛇口は種類によりますが、耐用年数はおおよそ7年~10年程度と言われています。
もちろんそれ以上使うことはできますが、目安として知っておくことで故障すれば交換時期かな、と知ることができます。
劣化や故障によって、蛇口の水の出が悪い場合は蛇口のタイプによっても原因が異なるでしょう。
浴室で使われている蛇口には以下のような種類があります。
単水栓と違い混合水栓は構造も複雑なので、自分で修理や交換ができるか不安に思う人もいるでしょう。
そこでこれらの混合水栓の部品やハンドルなどが故障することで起こる、水道の不具合や症状をメインに解説していきます。
目次
1日の疲れを癒してくれるお風呂場。
気持ちよく使いたい所です♪
それなのに、
そんな思いをするのは嫌ですね。
特に冬場のお風呂のトラブルは最悪です。
通常、蛇口の耐用年数は7~10年くらいと言われています。
ただし、あくまでこの耐用年数は目安ですので、3年で故障する場合もあれば、15年以上使用して、初めて故障する場合もあります。
蛇口のタイプ、型式や使用頻度等はそれぞれ違うので、絶対に○年で壊れるというものではありません。
浴室の蛇口には様々なタイプがあります。
2ハンドル混合水栓 | 2つのハンドルを回して出し止めする水栓 |
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シングルレバー混合水栓 | 1つのレバーで出し止めをする水栓 |
サーモスタット混合水栓 | 1つのバルブやレバーでシャワーとカランの切り替えをし、もう1つのバルブで温度調節をする水栓 |
2ハンドル混合水栓は古い蛇口と思われがちですが、今現在でも普通に製造・販売されている蛇口です。
次のような特徴があります。
シングルレバー混合水栓は、レバーハンドルを上下に動かすと水の出し止めが出来、左右に動かすと湯水の切り替えが出来ます。
多分、レバーをちょっと触っただけで、微妙に温度が変わってしまうからなのでしょうか?
浴室は、台所や洗面と違い、手だけではなく、身体全体にお湯が触れるので、湯温に微妙な変化がない方が適しているのでしょう。
サーモスタット混合水栓は、温度調節バルブで湯温を調節して使える混合水栓です。
昔は、銭湯や浴室施設等で多く使われていましたが、一般家庭でも風呂釜から電気温水器が多くなり、サーモスタット付きの水栓が使用されるようになりました。
近年はガス給湯器が主流になりましたが、手元で簡単に湯温を調節できるサーモスタット混合水栓は、新築の住宅やマンションで普通に取り付けられる水栓になりました。
蛇口本体の故障や不良が原因で起こる場合、いくつかの原因が考えられます。蛇口のタイプによっても不良原因は変わってきます。
これら様々な原因を解説していきます。
水、お湯のバルブ共に、バルブが固くなったり、完全に開閉出来なくなったりすると、出てくるお湯水の量が制限されてしまいます。
バルブ下のコマパッキンがスムーズに動かなくなったりした場合に、バルブを完全に開いても、お湯水の量が制限されて出てこない場合があります。
バルブはお湯水共に、正常な状態になっているにもかかわらず、シャワーとカランの切り替えバルブが正常に開閉していない事で、お湯水の出が悪くなることがあります。
また、切り替えバルブに一時停止機能がついているものは、まれにハンドル自体は動いているのに、中の機能部が動いていなくて、一時停止になったままの状態で、お湯水が出ないというケースもあります。
シングルレバー混合水栓は、レバーハンドル下に心臓部となる、機能部のカートリッジという部品が内蔵されています。
このカートリッジが故障して正常に機能しなくなる事によって、お湯水の量が少なくなったり、お湯にならなくなったりする場合があります。
レバーハンドル自体が破損した場合は、レバーハンドルが動いているように感じていても、実際にカートリッジが動いていなかったりする事があります。レバーがグラグラしている時に起こりやすい症状です。
カートリッジは、レバーハンドルと正しく接続されている事によって正常に機能する為、レバーハンドル自体に不具合が出る事によって、カートリッジ自体も正常に動かなくなるという事が起こります。
サーモスタット混合水栓は通常、開閉バルブを動かす事によって、シャワーからお湯水を出したり、カランからお湯水を出したり、お湯水を止めたりします。
この開閉バルブは、ハンドルのところの本体に内蔵されていて、この開閉バルブユニットが正常に機能しなくなる事で、お湯水が出なくなったり、出が悪くなったりします。
開閉バルブユニットと同様に、ハンドル部に内蔵されている温度調節のバルブ部が正常に機能しなくなると、湯温の調節にむらが出たり、いつものバルブハンドルの位置でも、温度が変わってしまったり、温度調節バルブが正しく動かない為に、水量が少なくなり、給湯器が作動しなくなり、お湯が出なく水しか出ないということも起こるのです。
サーモスタット混合水栓にとって、この温度調節バルブユニットは、とても大切な心臓部とも言えます。
蛇口本体が原因で、お湯水の出が悪くなる原因は他にもあります。
全ての蛇口に取り付けてあるわけではありませんが、蛇口にはストレーナーが付いている場合があります。
ストレーナーは簡単に言うと、水道水に混ざって出てくるゴミを受ける”網”です。
少なからずも水道水には、水道管内から出る鉄サビやゴミなどが混ざって出てくることもあります。
お湯水が出てくる「パイプ」。これがスパウトです。
スパウト自体の破損で、お湯水の出が悪くなる事はあまりありませんが、よくある症状は、スパウトの先端の吐水口に付いている整流キャップに網が付いていて、この網にゴミがたまる事によってお湯水の出が悪くなります。
ストレーナーの場合と似た症状です。
スパウトの先端の吐水口に整流キャップが必ず付いているわけではありませんが、サーモスタット混合水栓等は、ほとんどの物に取り付けてある場合が多いです。
シャワーヘッドも同様に、ホースとヘッドの接続部や、ホースと本体の接続部に、ストレーナーが取り付けられている場合があります。
このストレーナーにたまるゴミによって、お湯水の出が悪くなる場合があります。
また、シャワーヘッド本体の吐水口が、水あかや汚れでふさがってしまい、お湯水の出を悪くしてしまう場合もあります。
スパウト不良とシャワーヘッド不良の場合、タイミング悪く同時に怒らない限り、どちらかは出て、どちらかは出ないという症状になるので、原因を特定する場合、わかりやすいでしょう。
全ての蛇口に付いているわけではありませんが、いくつかのタイプの蛇口には、蛇口本体に止水栓が付いています。
この止水栓部分に不具合が起きて、水量が減ってしまう時もあります。
蛇口以外が原因で、水の出が悪くなる場合もまれに起こる事があります。
給湯器は、ガス給湯器、エコキュート(電機給湯器)や電気温水器等がありますが、この給湯設備に不具合が起き、水の出を悪くしてしまう場合もあります。
水道管には、水道管内圧を調整する為の減圧弁が付いている場合があります。
また、給湯器まわりの水道管に取り付けられている場合もあり、そこが原因となる場合もあります。
まれにあるのが、屋外の止水栓(元栓)の不具合です。
ただし、元栓に不具合が出た場合、家中の水の出が悪くなるので、すぐに気が付く事が出来るでしょう。
また、他で水道の修理を行なった時に一度閉めて、開いた時に完全に開いてなかったという事もあるようです。
この他にも様々な原因でお湯水の出が悪くなる事はあります。
もし万が一、単純な原因で皆さんでも直せる事が出来れば、それはとても良いのですが、自分で直すには無理かな?と思った時には、出来るだけ早く、専門の水道修理業者に相談してみて下さい。