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水道業者に下水や排水管つまりの修理を依頼すれば、当然料金はかかります。
予算が足りない時期に水道がつまると、非常に困るでしょう。
もし排水管つまりの緊急性が高くないと判断できるのであれば、自分でつまりを修理してみましょう。
トイレや浴室など場所によってつまりの対処法は異なりますが、以下の方法で簡単に詰まりを解決できる場合もあります。
簡単なつまりや手が届きやすい場所のつまりは自分で修理できるので、料金無料で解決することができます。
上記の方法を場所別で詳しく解説していきます。
ただし長年放置したつまりや、水が止まらないなどのトラブルは迷いなく業者を呼ぶようにしましょう。
目次
トイレが詰まった! 台所が流れない! お風呂の排水口から水があふれてきた!
水回りが流れなくなる“つまり”。
まだ一度もつまりを経験された事のない方は、どんな状態になるのか考えるととても怖いことの様に思えるはずです。
いざ、つまった時、
初めての事だとどうしたら良いか分からなくなりますよね。
でもそんな不安な時に自分で直せたら、料金はかからない!無料!!なんて思ってしまいます。
つまりには軽い症状や重い症状があります。
とても軽い症状であれば皆さんがご自分で直せる場合もあります。
今回は皆さんがご自分で直せるつまりの症状をご説明します。
トイレのつまりにはいくつかのケースがあります。
大きく分けると3つ。さて、それはどんなふうに詰まるのでしょうか?
このつまりは単純に排泄物が硬かったり、大きかったり量が多かったりした場合や、トイレットペーパーを使った量が多かったりした場合、便器の中又は出口でつまる…「止まる!」こんな時、起きる症状です。
流してはいけない物を流してしまったつまり。
気が付かない内に身に着けている物や、トイレに置いてあった物が便器の中に落ち流してしまったり、トイレットペーパー以外の物(箱ティッシュ、ペーパータオル、キッチンペーパー等溶けない紙)を使用したり、トイレのお掃除シートを多く流してしまったりした場合の症状です。
便器から出た汚物が床下から屋外の下水管で止まってしまいます。
止まってすぐは便器から距離が長ければ長いほど気が付かず、かなり溜まってしっかりとつまってしまってからか、外のマスが溢れて汚物が広がり初めて気がつく事が殆どです。
下水管の途中でつまったり、マスでつまったりと、とても厄介な症状です。
つまりと言えばまず思いつくのがラバーカップ(すっぽん)ですね。
手頃な金額で購入でき、手軽に使える道具としては重宝されています。
最近ではけっこう自宅にあるという方もいらっしゃる様です。
家に無いという方は、最初は料金無料で修理というわけにはいかなくなってしまいますが、購入してしまえば二回目からは料金無料です!
(何度も起きてほしくはありませんが・・・)
ラバーカップは吸引加圧道具の一つです。
専門の水道業者に依頼すると大抵はローポンプと呼ばれる、ラバーカップよりもパワーのある吸引加圧道具を持参し作業します。
※症状、状況によって使用道具は変わります。
便器に汚水が溜まったままの場合は良いのですが、水だけ時間が経って少なくなってしまった場合は、バケツに水を用意しておき便器に水を溜めてから使用します。
目安はラバーカップのゴム全体が水の中に入ってしまうぐらいです。
ラバーカップを使用すると床に汚水がこぼれたり、跳ねたりするので新聞紙等を床に敷き詰めて行うと良いでしょう。
便器の汚水が床に溢れないように行うのも、ラバーカップ使用のコツの一つです。
ラバーカップの使い方は、水の入った便器にラバーカップを入れ、ゆっくりと押し、素早く戻します。
1・2・3で押し、4で戻す。
このくらいの感覚(リズム)で行うと良いでしょう。
トイレのつまりの場合、原因の2番と3番のケースは基本的に専門の水道業者に相談して下さい。
台所、洗面所の場合もご自分で修理するには、つまった場所はとても大事なポイントになります。
ここでもつまりのパターンは3つ。
台所の場合、排水口のBOX(排水栓)に物が入っていたり、大きな食材ゴミにより流れなくなってしまうケース。
洗面所の場合は排水口のヘアーキャッチャーに毛髪ゴミが溜まっていて流れないとか、化粧品等のフタが排水口にはまっていて栓になって流れない・・・等の単純なつまり。
台所でも洗面所でも、収納扉を開けると、排水管が見えます。
台所【蛇腹ホース】 | 油・脂 |
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洗面所【S字のトラップパイプ】 | 石鹸・化粧品の油分や歯磨き等で出る口からの排泄物 |
台所では蛇腹ホースが多く、洗面所ではS字のトラップパイプが多く使われてます。
これらのパイプの中に、台所ですと油・脂が溜まります。
洗面所ですと石鹸・化粧品の油分や歯磨き等で出る口からの排泄物、これらがドロドロ汚れになり排水管に少しずつ付着し、人間の身体のコレステロールの様に管内を細くしてしまい、最終的に水の流れる隙間を無くしてしまう、よくあるつまりが起こります。
洗面所での排水では下水管でのつまりはさほど多くありませんが、台所の下水管詰まりはよく起こる症状です。
台所はトイレの様に物(材工、排泄物やトイレットペーパー)を流す所ではありませんが、台所から流れる油・脂は年数が経つと固形物へと姿を変えます。
固まりとなった油・脂は、ワイヤーや高圧洗浄機の様な道具を使用しないと除去出来ないような厄介なつまりになるのです。
排水口での詰まりは、まず溜まっている水の中に手を入れてみて、水の流れを止めている障害物を取り除けば直ってしまいます。
まずは自分の手という最高の道具を有効活用して下さい。
トイレの時と同じ様に水を溜めてラバーカップを使用します。
ただし使っても良いのは台所で、蛇腹ホースを使用していない場合の時だけです。
蛇腹ホースや洗面所のS字トラップ等の場合は、ラバーカップを使用し圧がかかる事によって排水管と下水管の接続部より漏水する危険性があります。
集合住宅等の上階ですと階下に漏水してしまう場合がありますので、無理に行うことをおやめ下さい。
台所の蛇腹ホースや洗面所の排水S字トラップ等での詰まりの場合、排水管を外して詰まりを直します。
もし行う場合は・・・
まず洗面台、シンクに溜まっている水を全て抜き取ります。
溜まっている水を抜くのに効果的なのが灯油ポンプです。ネットやホームセンター、雑貨店等で販売していますし、料金も数百円と低価格です。
床に水が出る時の事を考え大量のタオル、雑巾等水を吸えるものを用意します。
※ペットシート等があれば尚良いでしょう。
洗面排水管の場合は、U字パイプ下の掃除口キャップを外し、水を抜きます。
(掃除口が無いパイプもあります)
次にU字パイプのネジをゆるめ外します。
台所の場合はシンク下のBOX(排水栓)と蛇腹ホースのジョイントナットを外します。
蛇腹ホースをバケツ等に下を向け、パイプ内の水を少しでも抜きます。
排水管と下水管接続部を外し、床の下水管との接続部より排水パイプを抜きます。
この時に排水パイプ内の水が床に出ますので、一気に抜かず少しずつ大量のタオルや雑巾で床に出る水を吸いながら外して下さい。
排水管内のよごれを全てきれいに取り除きましょう。
ドロドロヘドロは他の排水口に流さないで、ゴミとして処分して下さい。
排水管を外した時に床の下水管に水が溜まっていたら、下水管内の詰まりです。
この場合、専門の水道業者へ連絡し相談して下さい。
排水管を外した時の手順と逆に確実に取り付けて下さい。
取付後は水を流して水漏れのチェックを必ず行いましょう。
水を流しても再度流れなくなってしまう場合は、下水管内での詰まりです。
トーラー機のワイヤーを管内挿入させ、つまりの原因となる、固形物をくずし除去します。
トーラー機で除去した後、汚れがひどい場合は高圧の水で管内を洗浄すると良いでしょう。
高圧の水で管内を洗浄出来る高圧洗浄機を使用し管内清掃をすることによって、新品の管にはなりませんが少しでも管内をきれいにする事ができます。台所下水管の詰まりの場合はトーラー機だけでは油汚れが取りきれず不十分なので、高圧洗浄機の併用が必要となる事が多いでしょう。
浴室や洗濯場での詰まりの場合、パターンは大きく2つです
浴室や洗濯場で最も多い排水口はBOX型トラップタイプです。
これらの排水口では、排水口内に毛ゴミ、繊維ゴミ、ドロドロヘドロがたまる事によって水の流れをふさいでしまい流れなくなる様なつまりが非常に多いです。
浴室や洗濯場の排水口は基本的にトラップ付きですが、昔の戸建て住宅では排水口ではなくマスにトラップが付いているケースもあります。
屋内の水回りをリフォームしていたりすると屋外の下水マスがトラップマスの場合、ダブルトラップという状態になり、詰まりの原因になる場合があります。
台所や洗面所と同様に物が流れる所ではないので、なかなか下水管で詰まる事はありませんが、稀にシャンプー化粧品、缶のフタやお子様がお風呂で遊んでいたスーパーボール等が、浴槽の排水口から入ってしまいつまりの原因になる場合もあります。
洗濯場の場合は排水ホースを外して下さい。
排水口フタ(目皿)を外します。
トラップ筒を外します。
時計と逆周りに回して、ロックを外し取り外して下さい。
排水カップの中に水が溜まっています。
排水カップに溜まっている水は、つまって溜まっているわけではありません。
水が溜まっているのは正常な状態です。
そのカップの廻りに付着している毛ゴミをきれいに取り除きます。
排水口(排水トラップ)を外した時と逆の手順で取り付け直しをします。
水を流して流れれば、詰まり除去は成功です。
これで直ったら見事料金無料で直せましたね。
下水管のつまりはなかなかご自分で修理するのは難しいケースが多いのですが、排水管や排水口、排水トラップでの詰まりは思っていたよりも簡単に直ってしまう場合もあります。
しかしご自分での修理に際しては料金無料にしたいからといって、無理しすぎないで下さい。
無理をしすぎて今以上に状況を悪化させてしまったり、他のところへ被害が及んでしまったりすれば単純に直してもらうよりも、数倍の料金が掛かってしまうかもしれません。
ご自分で無理だと判断した場合は迷わず専門の水道業者を呼んで直してもらって下さい。