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キッチンや洗面、お風呂などの蛇口の水漏れを、業者ではなく自分で修理できると費用を抑えることができます。
蛇口は使用する場所によって様々な種類に分かれており、また水漏れの原因もそれぞれ違いがあります。
水漏れ箇所を突き止めれば、交換しなければならない部分はどこなのかが分かるので、水漏れ箇所と原因を解説します。
また蛇口の種類で主に使われている単水栓とツーハンドル混合水栓、またシングルレバー混合水栓の部品交換について説明します。
今回の記事を読めば以下の各蛇口の部品交換について知ることができます。
パッキンを交換する際は、品番や型番などを控えてから買いに行きましょう。
目次
蛇口や排水管などのキッチンの水回りは、普段の生活で気にすることはあまりありません。
それだけにトラブルが発生するとお手上げではないでしょうか。
しかし、原因と手順さえ解れば、初心者でも修理することが出来るケースがあります。
その点をプロが解説いたします。
キッチンや洗面所の水栓蛇口を締めたはずなのにじんわりと水があふれていたり、ポタポタと蛇口の先から水が垂れていたりする場合には、蛇口内の部品の劣化の可能性があります。
部品の劣化といってもホームセンターなどで購入することもでき、少しの工具と新しい部品を用意すれば自分でも修理することは可能です。
ひとつのハンドルに対してひとつの蛇口のみのシンプルなタイプです。お湯と水でそれぞれの蛇口に分かれているタイプや水しかでないキッチンなどはこの修理方法となり、主に症状は3種類でそれぞれ修理箇所が違います。
ハンドルの下にあるケレップ(コマパッキン)という部品の劣化
ハンドルの中にある三角パッキンの劣化
スパウトの接続部分にあるUパッキンの劣化
いずれも劣化しているパッキンを交換すれば解決します。
ふたつのハンドルからひとつの蛇口につながっており、それぞれハンドルで調整したお湯と水が合わせて蛇口からでるタイプです。
キッチンや洗面所に使われており、症状としては蛇口の先もしくは蛇口の根元のどちらかからの水漏れで、それぞれ修理箇所が異なります。
ハンドルの下にあるケレップ(コマパッキン)という部品の劣化
ハンドルの中にある三角パッキンの劣化
スパウトの接続部分にあるUパッキンの劣化
単水栓と同様、劣化しているパッキンを交換すれば解決します。
一本のレバーが上下左右に動かせるようになっており、上下で水を出したり止めたり、左右で温度を調整するタイプのレバーで台所、洗面所に使われていることが多いです。
いくつか水が漏れてくる箇所は異なりますが、主には・ハンドルの下・本体の上下・蛇口先となっており、いずれもカートリッジの劣化なのでカートリッジの交換で解決します。
温度を感知し一定の温度を保てるようになっているタイプの蛇口です。ハンドル部分に温度の数字がかかれているタイプで、多くの家の浴室で使われていることが多いです。
いくつかの工具や新しい部品などがあれば、蛇口の水漏れは自分で修理することが可能です。
作業後に確認する際には、水漏れがないかチェックしてください。
多少でも水漏れをしている場合、ゴムパッキンがうまくはまっていなかったりナットの締めが不充分だったりする可能性が高いです。
必ず作業前には止水栓を締める必要があり、この止水栓はハンドルタイプでなければ一般的にマイナスドライバーを差し込んで締めるタイプになっているので、止水栓に応じてマイナスドライバーを用意しましょう。
また、止水栓がない場合、止水栓が固くて動かない場合は、元栓を閉めて水を止めます。
それぞれの作業に必要な工具や部品は個別に記載しますが、部品購入の際には蛇口の型番を確認しないといけません。
工具の他には万が一のとき用にバケツと雑巾を用意し、あまり周囲に濡れてはいけない家電などは近くに置かないようにしましょう。
モンキーレンチと新しいケレップ(コマパッキン)、そしてピンセットなど細いものをつかめるものを用意します。
修理箇所の止水栓を、なければ家全体の元栓を締めます。
モンキーレンチで、ハンドルの下のナットを左にまわしてゆるめます。
ナットが外れたら、ハンドルを左に回して行くと水栓上部がとれます。水栓上部とはハンドル、ナット、スピンドル(ネジの部品)の総称です。
このときに水栓上部を外した蛇口の中に見えるコマのような形をした部品がケレップ(コマパッキン)です。
水栓上部は分解できますが、今回は分解しないように注意してください。
用意していたピンセットでケレップをつまみます。
つまんだ状態で上に持ち上げるとケレップを取り出すことができます。
新しいケレップを同様にピンセットでつまみます。
中に異物がないか確認して新しいケレップを同じ場所に差し込みます。蛇口の中は暗いので、スマホのライトや懐中電灯で中を照らして確認するのがおススメです。
ずれないように注意しましょう。
新しいケレップを差し込んだら、水栓上部を右に回し込みながら取り付けて行きます。
水栓上部の取り付けが出来たら、あとはナットを締めて完了です。
モンキーレンチ、プライヤー、新しい三角パッキンを用意します。
修理箇所の止水栓を、なければ家全体の元栓を締めます。
ケレップ交換と同様で、モンキーレンチでハンドルの下のナットを左にまわしゆるめます。
ナットが外れたらハンドルを左に回して行き、水栓上部を外します。
外した水栓上部をさらに分解します。
・ハンドル止めネジ(プライヤーで外します)
・ハンドル
・ナット
・三角パッキン
・パッキン受けワッシャー
の5種類に分解できます。
三角パッキンのみ新しいのに変えます。
ハンドルにネジをとおして元に戻します。
ハンドルの下には、ナット、三角パッキン、パッキン受けという順番になります。
組み立てた水栓上部を蛇口に取り付けます。
最後にナットを右に締めたら作業完了です。
モンキーレンチと新しいUパッキン(スパウトパッキン)を用意します。
止水栓や元栓は蛇口のハンドルが閉まっていれば閉める必要はありません。
モンキーレンチでスパウトの接続部分のナットを左にまわしてゆるめます。
ナットがゆるんだらスパウトを外せます。
このときにパッキンとリングが外れることがありますが、念のためなくさないように気をつけてください。
Uパッキンがはまったままであれば、外します。
Uパッキンを水で濡らします。
新しいUパッキンを蛇口にはめ込みますが、Uパッキンの溝がある部分を中に向けて入れます。
パッキンをはめ込んだら、スパウトを元にはめ込みます。
ナットを右にまわして締めて、作業完了です。
を用意し、他には新しいカートリッジを用意します。
台付ワンホールシングルレバーについては、専用の固定具が用意できなければ、ご自分でのカートリッジの交換はおすすめしません。
修理箇所の止水栓を、なければ家全体の元栓を締めます。
ハンドル上部に赤や青の色のついているキャップをマイナスドライバーで外します。
キャップをなくさないように気をつけましょう。
キャップを外すと十字ネジがでてきますので、プラスドライバーで左にまわして取外します。
ネジもキャップ同様小さいので紛失に注意してください。
また、キャップが前面にあるタイプは、キャップを外すと六角ネジの場合もありますので、その場合は六角レンチを使用してねじを緩めます。
ネジがとれたら、ハンドルを上に持ち上げて外します。
固い場合には少しだけ左右にゆらしつつ外しましょう。
ハンドルがとれたらカートリッジカバーをモーターレンチで左にまわし外します。
台付ワンホールシングルレバー水栓の場合は必ず固定具で本体が回らないように固定して行って下さい。
カートリッジカバーが回らない場合は無理に行わないで下さい。
工具をかける部分がないカートリッジカバーは工具を使わずに手回しで外れるタイプです。
カートリッジカバーが動いたら、手で回して外します。
カートリッジカバーを外したら、カートリッジが見えるのでカートリッジを交換します。
新しいカートリッジを取付ます。
外したカートリッジカバーを手で回して取り付け、最後はモーターレンチで右にまわし、締めます。
ハンドルを元のとおりにはめ込みます。
上部にネジを入れ、プラスドライバーで右にまわして締めます。
最後に色のついたキャップをはめ込んで完了です。
元栓を開いて水漏れがないか確認しましょう。
蛇口のパッキン交換や部品交換は皆さんでも行える場合がある作業ですが、説明通り行うことができない場合もあります。
その時は決して無理はしないで下さい。
作業を終えたが改善がみられない場合には、正しく作業が行なえていないか、パッキンや部品が正しく取り付けられていない場合があります。
それでも改善されない場合は、原因が別の所にあると考えられますので、専用の水道業者へご相談下さい。