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キッチンで使われる蛇口にはいろいろなタイプのものがあり、ノーマルタイプ、シャワータイプ、浄水機能付きタイプ、浄水専用タイプ、センサー機能付きタイプ等があります。昔はノーマルタイプがスタンダードでしたが、近年では戸建てや分譲マンションを中心にシャワータイプがスタンダードになっています。浄水機能付きやセンサー機能付きの蛇口も基本的にはシャワータイプである為、シャワータイプの蛇口は設置数が増えています。そして、シャワータイプの設置数が増えると共にシャワーホースの水漏れ件数も増えてきています。今回はキッチン蛇口のシャワーホースの水漏れについて詳しく解説して行きます。
目次
キッチン蛇口から伸びるホースから水漏れするとシンク下が濡れてしまいますね。気付かないでそのまま使用してるとキッチンの床まで被害が広がってしまう場合もあります。そうならない為にもまずはキッチンのシャワー付き蛇口の特徴を知っておきましょう。そして、シャワーホースから水漏れした時にメーカーや機能によって症状に違いはあるのか等も解説して行きます。
キッチンのシャワーホース付き蛇口の基本的な構造や特徴は以下の通りです。
「シャワーホース」と聞くとお風呂のシャワーホースをイメージする方もいると思いますが、キッチン蛇口のシャワーホースは全くの別物になります。一番の違い、特徴は「キッチン蛇口のシャワーホースは収納型」ということです。ちなみにお風呂のシャワーは露出型で、シャワーホースは常に剥き出しになっています。それに対し、キッチン蛇口のシャワーホースは収納型で蛇口の内部に収納されている為、使っていない時にシャワーホースは見えません。シャワーホースが完全に見えないので、使っていない状態だとシャワー付きの蛇口かどうかの判断ができない程、見た目がスッキリしています。
蛇口の内部にホースが収納されていると言いましたが、正確に言うとシャワーホースは蛇口の内部を通ってシンク下に収納されます。なのでシンク下を覗けばシャワーホースを確認することができます。
キッチン蛇口のシャワーホースは蛇腹形状のステンレス製の物が多いです。
お風呂のシャワーホースにも蛇腹のステンレス製のタイプはありますが、互換性はありませんので間違えないようにしましょう。
多くのキッチンシャワー付き蛇口はシャワーヘッドに切り替えが付いています。メーカーや型式によって水の出方に違いはありますが、最低2種類以上の水の出方があります。基本的には1種類が普通のシャワーで、もう1種類は整流水であったり、泡沫タイプであったり、狭域のシャワー等があります。尚、浄水機能が付いているシャワー付き蛇口の場合はもう一つ浄水の切り替えがあり、3種類の水の出方があります。
シャワーホースの耐用年数は約10年です。尚、この耐用年数は普段の使用の仕方によって縮まることも伸びることもあります。
蛇口のシャワーホースからの水漏れした場合、だいたいシンク下に水漏れします。
因みに底が無いケースが付いてる事もありますが、それは止水栓や調理器具にホースが引っかからない様にガードする事とシャワーホースのガイドの為に設置されています。
キッチン蛇口のシャワーホースの水漏れは何が原因で起きるのかを見て行きましょう。主な原因は以下の2つです。
シャワーホースに穴が空いたり亀裂が入ったりすることによって水漏れが起こります。原因は経年の劣化によるものがほとんどで、10年前後、もしくは10年以上経ったシャワー蛇口で起こります。この水漏れは常に漏れる訳ではなく、水を出した時だけ水漏れが起こります。
シャワーヘッドとシャワーホースの接続部分はパッキンが使用されています。
このパッキンは汎用品ではなく、蛇口専用のパッキンであることが多いです。
また、このシャワーヘッドとシャワーホースの接続はメーカー、型式によって様々で、ピンを指して固定するもの、ネジ締めで固定するものなどがあります。原因は上でも説明した経年劣化によるものです。
シャワーヘッドに亀裂が入ったり破損したりした時に水漏れすることがあり、漏れた水はシャワーホースを伝ってシンク下に垂れる為、シャワーホースの水漏れと同じ様な症状になることがあります。この水漏れの原因はシャワーヘッドを落とすなどして、シャワーヘッドに衝撃が加わったことによるものです。
シャワーホースからの水漏れを発見したら、蛇口を使ってなくても漏れるのか、使用してる時に漏れるのかをチェックしましょう。
蛇口を使ってなくても水漏れする場合は止水栓や元栓を閉めてすぐに修理が必要です。
蛇口を使った時だけ漏れてくるようなら、極力使わないようにしてタオル等で養生して被害が広がらないようにしましょう。
そして自分で修理するか水道業者に依頼するかを検討します。
シャワーホースの水漏れを自分で修理する為にクリアすべきポイントと、水道業者に依頼する必要がある状態を説明して行きます。
まず水漏れがシャワーホースからなのか、シャワーホースの接続部からなのか、シャワーヘッドからなのかをしっかり特定出来る必要があります。どれもシャワーホースを伝って水が垂れてくるので慣れていないと判断し難いでしょう。
キッチン等で使用されるシャワーホースは汎用品ではない為、ご自宅のキッチン蛇口に適合したシャワーホースを調べて見つけなければいけません。同じシャワーホースはあるかどうか、無い場合は後継品があるかどうかなどを調べ、準備をする必要があります。この「シャワーホースを準備する」ことが難しいと感じている方も多くいるようです。
交換手順はもちろんですが、特にシャワーヘッドとシャワーホースの取り外し方と取付け方は明確に知っておく必要があります。とりあえず分解して繋ぎ直すような修理を行うと、まずホースの取り外しが出来なかったり無理して蛇口を壊してしまったりすることもあるのです。
これら3点のポイントを全てクリアできなければ、水道業者に依頼するしかないでしょう。
キッチン蛇口のシャワーホースはいくら位するのでしょうか?主要水栓メーカーのシャワーホースの価格を見て行きましょう。
シャワーホース品番(ユニット含む) | 金額(定価) | 該当蛇口 |
---|---|---|
TH5C0275♯N70 ホースユニット | 8,150円 | TKGG32EBR |
A-8390-10/BW1 ハンドシャワー部 | 12,800円 | SF-HE452SYX |
Z416612 シャワーホース | 10,900円 | TM5021T |
※2025年4月時点での調べ
メーカーで部品(シャワーホース)の生産終了してしまった場合は蛇口本体の交換が必要になります。
そして業者に頼む場合は、部品代に工賃がプラスされるのでシャワーホースを交換するのに最低でも15,000~25,000円ぐらいは修理に掛かると思っていた方が良いでしょう。
キッチン蛇口のシャワーは収納型なので、シャワーホースがシンク下に収納されます。その形状ゆえ、水漏れが起きてもすぐに気付きにくいという特徴があり、気付く時にはキッチンの床まで水漏れして気付きます。またこの水漏れは、集合住宅の2階以上の家では下の階に水漏れするリスクもあります。シャワーホースの交換は自分で行うことも出来ますが、その為には「水漏れ箇所の特定」「該当シャワーホースの準備」「修理手順の把握」といったことをクリアしなければいけません。これらがクリアできない場合や自信が無い場合は早めに水道業者に依頼しましょう。