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水道のシングルレバーとはレバーを上下して水道を出す蛇口のことです。
また左右にレバーを移動させることで、水とお湯を使い分けることができる便利な蛇口ですが、水漏れを起こす場合もあります。
シングルレバーの水漏れは素人でも交換することはできるのですが、水漏れする箇所は非常に多く、場所を特定することが大事です。
シングルレバーの水漏れ箇所で主な所は以下があります。
上記を見れば分かりますが、水漏れし得る箇所は非常に多いことが分かります。
どこから水漏れしているのかを把握し、修理を行いましょう。
各部分の交換の手順について解説していきましょう。
目次
近ごろの住宅や建物の水道の蛇口は、シングルレバーのタイプといわれています。
そんなシングルレバータイプの水道から水漏れを発見してしまったら、もしも、できるのであれば自分で修理したいものです。
しかし最新のシングルレバータイプの水道は見た目からして複雑そうな作りにみえます。
なんとか、直し方さえわかれば自分で修理できるかもしれません。
そのようにお困りの方に、シングルレバーの水漏れの直し方を部位別にご紹介していきます。
最近の住宅やマンションのほとんどの水道はこのシングルレバー混合水栓となっています。
ひとつのレバー操作で上下左右に動かすことで水を出したり止めたりできます。
また温水や冷水もレバーの向きをかえるだけでコントロールして出すことができます。
力も入れて蛇口を捻ることもなく、片手だけで水を出すことができるのは非常に便利な水道といえます。
急な水漏れが起こったら水道代もかかってしまいます。
そんな水漏れを自分で簡単に直すことができたら助かることでしょう。
しかし、その前にどのような水漏れなのかを確認してそれに応じた直した方で対応していく必要があります。
では、これからシングルレバー混合水栓で起こりやすい水漏れパターンを説明していきます。
シングルレバー下からチョロチョロと水漏れしていませんか?
このシングルレバー下の水漏れは水漏れの中でも多いパターンのひとつです。
この水漏れの原因は主に、このシングルレバーの中の存在しているバルブカートリッジというパーツの劣化になります。
長年使用をしていると、どんなものでもそれなりにダメージがあるように、このバルブカートリッジも古くなり破損が起こってしまっているのです。
カートリッジは消耗品です。なので、カートリッジ自体を修理することはできません。カートリッジが壊れてしまった場合は全て交換が必要になります。
スパウトの上部のシングルレバー中間にあたる胴体付近からの水漏れ。
この水漏れの特徴はレバーを上げると水がポタポタと落ちてくるような状態になります。
この水漏れの原因はバルブカートリッジの破損などになります。
また、この場合はバルブカートリッジだけではなくXパッキンと呼ばれるパーツ自体も古くなってしまったため隙間ができ水漏れとなってしまっていることがあります。
大体はバルブカートリッジの交換で修理完了となりますが、それでも水漏れが直らないようであれば水栓本体を新しいものに交換してあげる必要があります。
スパウトの下にある継ぎ目からも水漏れが起こる場合があります。
この場合の原因として考えられるのもバルブカートリッジが原因になります。
長い間の使用によってバルブカートリッジがうまく機能しなくなることによって、このような水漏れが発生してしまいます。
レバーを閉めたはずなのに吐水口からのポタポタと落ちる水。
このような水漏れも非常に多いパターンです。
このタイプの水漏れはポタポタという音も響いて、四六時中気になってしまう方もいるようです。
この水漏れの原因も主にバルブカートリッジというパーツの劣化によるものになります。
台付シングルレバー混合水栓では、まれにスパウト自体からの水漏れがある場合があります。
ほとんどのシングルレバータイプの蛇口では、レバーハンドルや胴体部で、樹脂素材を使用しているものがありますが、スパウト部に関しては、ほとんどが金属素材を使用しています。
ではこのスパウト部で、どのような水漏れが起こるのかというと、それはスパウト自体に亀裂が入ったり、穴が開いたりする症状なのです。
そしてこれらの症状が起こりやすいのは、スパウトの根元あたりです。
亀裂が入るような場合は、それを我慢して使っていると、完全に折れてしまう場合もあります。
2ハンドル混合水栓などの細いスパウトと比べて、シングルレバー混合水栓のスパウトは、太く厚く強いイメージがありますが、経年劣化によってこの様な症状を起こす事もあるのです。
はっきりとした原因は不明ですが、この様な状態になった場合はスパウト部を交換するか、年数が経っていれば蛇口本体を交換するのが良いでしょう。
壁付シングルレバー混合水栓のスパウトは基本、壁付2ハンドル混合水栓と同様に、ナットで本体部に取り付けられています。
このスパウトの根元から水漏れが起きた場合、原因として考えられるのはスパウト自体の劣化、破損か、接続パッキンの劣化によるものです。
スパウト自体は、2ハンドル混合水栓と同様に細いタイプのものもあれば、シングルレバー混合水栓特有の、太くしっかりとしたスパウトが使われている事もあります。
ただし接続パッキンに関しては、2ハンドル混合水栓でもシングルレバー混合水栓でも、さほど変わらない物が使用されていますので、劣化すれば当然、水漏れに繋がると考えて良いでしょう。
ただ劣化の場合、経年による場合もあれば、使用上の負担による場合もあります。
使用上の負担でよく見られるのは、スパウト先端に簡易浄水器を取り付けて使用している場合です。
浄水器を取り付けた事によってその重さが、スパウトの根元にかかり負担になってしまったり、浄水器本体の切り替えレバーをひねる事によって、その力がスパウト根元に負担になってしまったりする場合もあるようです。
これはシングルレバー混合水栓でも言える事ですが、簡易浄水器の切り替えレバーは動かす時、どうしても蛇口本体に負担になります。
もし皆様が使用している様なら、切替を行なう時に片手でスパウトを持って、もう片方の手で切り替えを行なって下さい。
これで少しは、蛇口本体にかかる負担は少なくなります。
また最近では、シングルレバー混合水栓のスパウトに、浄水器が内蔵されている蛇口も多く使用されるようになっていますので、水漏れや不具合が起きたタイミングで、この様な蛇口に交替するのも良いと思います。
スパウト先端からの水漏れって何?と思われる方は多いでしょう。
スパウトの先端が破損する事ってなかなかありませんが、1つ例外はあるのです。
それはスパウトの先端に断熱キャップが取り付けられているタイプです。断熱キャップとは何か?スパウトの先端に白やグレーの樹脂製のキャップが付いている蛇口を使っていませんか?あの白やグレーの樹脂の部分が断熱キャップです。
最近の新しい蛇口では、あまり見られなくなりましたが、少し古いタイプの蛇口には、よく取り付けられていましたね。
これは何の目的で取り付けられていたかというと、以前はガス給湯器が今の様に主流ではなく、電気温水器を使用している住宅も多くありました。
またガス給湯器でも、手元で温度調節が出来ないタイプもありました。
この様な所では、蛇口から高温の湯が出る場合があった為に、蛇口の先端に手が触れても厚くない様に、字のごとく断熱の為のキャップが取り付けられていました。
この樹脂製の断熱キャップが経年劣化により、亀裂が入ったりするとそこから水漏れが起こります。
断熱キャップは基本、交換は可能ですが製品によっては、固定ネジ止めタイプなどもあり、ネジ穴が劣化していると交換できない場合などもあります。
壁に取り付けられているシングルレバー混合水栓は、蛇口本体を2本の偏心管で取り付けています。
壁付の蛇口を使用している方は、蛇口の後側壁との間を見て頂くと、本体と壁を繋いでいる八の字の部分が偏心管です。
偏心管は基本、正面から見て右側が給水、左側が給湯になっています。
工事の時に何らかの事情で、逆配管工事をしない限り、右が給水、左が給湯、これが基本です。
この壁に取り付けた偏心管を蛇口本体と接続ナットで繫ぎ、固定しています。
そしてこの接続ナットの中には、接続パッキンが取り付けられている為、接続パッキンが劣化すると、この接続部分から水漏れが起こります。
もし単純にナットが緩んでいただけなら、ナットを増し締めすれば直る場合もありますが、普段使用時に可動する場所ではないので、今まで固定されていたナットが自然に緩んでしまう確率は低く、ほとんどの水漏れの原因は、パッキンの劣化によるものと考えて良いでしょう。
偏心管からの水漏れの場合、本体部との接続側からもあれば、壁側の接続部からの水漏れの場合もあります。
偏心管は蛇口本体の一部です。
蛇口を壁に取り付ける場合、まず偏心管を壁に用意された給水口、給湯口に取り付けます。
取り付けはねじ込みのため、壁の給水・給湯管接続部のメスネジに偏心管のオスネジをねじ込みます。
この時ネジ部にはパッキンは使用しません。
偏心管のネジ部にシールテープを巻いたり、シールテープとヘルメシールの塗布を合わせて行なったりして偏心管を壁のネジ穴に取り付けます。
築50年以上の古い住宅では、シールテープではなく麻を巻いて、取り付けている場合もあります。
しかし施工時に取り付けがきちんと行なわれていれば、時間が経ってもそう簡単に水漏れは起こりません。
もし水漏れが起こるとしたら、蛇口を新しくした直後や、壁側の受口のネジ部等の劣化によるものが多くあります。
壁側の受口には、給水、給湯管の壁位置の調整で、持ち出しソケット(ザルボ)を使用している場合があります。
最近の新しい持ち出しソケットには厚みがあり、年数が経ってもさほど変化は見られませんが、昔の古い持ち出しソケットは薄く、劣化によって破損する事もあり、これが原因で水漏れが起こる事もあります。
また新しい蛇口に交換する際も、この様な持ち出しソケットの劣化や破損に気付かず、交換せずにそのまま蛇口を取り付けた事によって、交換後から水漏れが起こりはじめてしまう事も稀に起こります。
この様な症状の水漏れの場合は専門の水道業者に、しっかりと原因を調べて対応してもらうと良いでしょう。
シングルレバー混合水栓の場合、レバーハンドル付近から水漏れが起こる場合があります。
レバーハンドル自体は、動きが悪くなり固くて重いとか、引っかかりができて動かすと異音がしたりなどの、不具合が起きる事もあります。ただし、これがそのまま直接、水漏れに関係している訳でもありません。
しかしカートリッジに破損や不具合が起これば、動きがおかしくなるとともに、レバーハンドルとカートリッジの接続部近くから水漏れが起こる事もあります。
よってこの様な症状の場合には、当然カートリッジを交換しますが、場合によってはレバーハンドルも一緒に交換しなければならない事もあるでしょう。
台付シングルレバー混合水栓の場合、蛇口から水漏れといっても、シンク上で見える蛇口の部分だけからの水漏れとは限りません。
台付の場合、シンク下に伸びる2本の給水管までが、蛇口の一部です。
それが床や壁に取り付けられる止水栓と、接続して初めて湯水が蛇口から出る様になります。
ただし場所によっては、シンク下に止水栓が取り付けられていない場合や、給水管、給湯管がシンクの裏で接続されていて、シンク下収納内にない場合があります。
(シンク下収納内の奥に、ネジ止めで点検口が作ってある場合は、点検口を外すとその中に、給水管と給湯管が確認出来る場合もあります)
そして台付シングルレバー混合水栓の場合は、この給水管、給湯管から水漏れが発生する場合もあります。
給水湯管は蛇口によって、素材に違いがあります。
古いシングルレバー混合水栓では、銅素材のパイプが多く、パイプ自体の劣化によって水漏れが起こる事があります。
新しいシングルレバー混合水栓では全てではありませんが、ホースタイプの蛇口が多くなってきています。
このタイプの給水湯管は、パイプ自体の強さと施工のしやすさで重宝されていますが、無理に取り付けようとすると、ホースが折れてしまう事もあります。
(ホースが折れた状態で取り付けられても、すぐに水漏れにつながる事は少ないですが、折れた事によって水量が正常に出なくなってしまう事があります)
この様に給水管、給湯管自体が原因で水漏れした場合、ホースは蛇口本体に付いている為、ホース自体を交換する事が出来ません。この様なケースの時は、蛇口本体の交換が必須となります。
台付シングルレバー混合水栓では、給水湯のホース自体から水漏れだけではなく、止水栓や、床や壁から立ち上がった給水湯管との接続部分から水漏れが起こる事もあります。
どちらかといえば、給水・給湯のホース自体からの水漏れより、こちらのほうが多いかもしれません。
その中でも多いのは、給水管、給湯管と止水栓との接続部分です。
接続方法はメーカーや蛇口によって違いはありますが、大体はナットによる接続か差し込みクリップ止め式が多くなっています。
またその他にも、ワンタッチ式の接続の物もあります。
ナット接続の場合は接続パッキン、差し込みクリップ止め式の場合はOリングが使用されていて、これらのパッキンが劣化すると、水漏れの原因になる場合があります。
ただしこのパッキンを交換するには、専用のパッキンが必要となる為に、すぐに交換して修理するのは、難しいと思われます。
蛇口によってはこの給水管、給湯管と止水栓との接続部分に、逆止弁(逆流防止弁)付きの継手を取り付ける場合があります。
一部のメーカーでは、この逆止弁継手と給水管の接続が、ワンタッチ式(差し込むだけでロックし接続する)の物もあり、これらでは継手側に取り付けられているOリングの劣化や、継手自体の破損や不具合により、水漏れが起こる場合もあります。
この様な場合は、専用の逆止弁付継手自体を交換しなければなりません。
最近多く使用される様になったのが、ハンドシャワータイプの蛇口です。
台所の蛇口ではずいぶん前から、新築住宅でも普通にハンドシャワータイプの蛇口付のシンクが、取り付けられる様になりましたが、洗面所の洗面化粧台でも、ハンドシャワータイプの蛇口が取り付けられた洗面化粧台が、新築住宅でもベーシックとなっています。
元々洗面化粧台を取り扱うメーカーでは、1つの洗面化粧台でも蛇口は、2ハンドル混合水栓かシングルレバー混合水栓ハンドシャワー混合水栓かが、選べるようになっています。
蛇口の違いによって、洗面化粧台の値段は変わりますが、最近では2ハンドル混合水栓やシングルレバー混合水栓よりも、ハンドシャワータイプのシングルレバー混合水栓のほうが、一般的な洗面所の蛇口になりつつある様です。
これらの台所や洗面所でのハンドシャワータイプの蛇口の、ヘッドから水が漏れる事があります。
一般的なハンドシャワー蛇口のヘッド部分は、樹脂素材でできています。
一部メーカーで金属製の物もありますが、重く使いづらくなる為か、樹脂製のタイプが多い様です。
見た目は白やアイボリー、グレーなどから、金属の様に銀メッキの物もあります。
全体が銀色なので金属だと思い、持ってみたら軽かった、なんて感じた方も少なくはないでしょう。
この様なシャワーヘッドからの水漏れで原因となるのは、ヘッドとシャワーホースの接続部分の劣化や破損です。
製品によってネジ止め接続の物もあれば、差し込み接続の物もあり、劣化や破損の細かな原因は様々です。
また樹脂製であれば、ヘッドそのものに亀裂が入ったりして破損して、水漏れが起こる事もあります。
ヘッドの破損だけであれば、ヘッドだけ交換する事も可能ですが、基本はホースの経年劣化も考えて、ヘッドとホースは一緒に交換する事をお勧めします。
ハンドシャワータイプの蛇口の水漏れで、とても多いのがシャワーホースからの水漏れです。
台付タイプのハンドシャワー混合水栓では、シャワーホースを伝って漏れた水が、シンク下や洗面台下に流れ落ちます。
ただしシンク下や洗面台下に、シャワーホースの収納BOXまたは受け皿が付いていれば、初めはそのBOXや受け皿が水を受けてくれます。
なのでこまめにチェックしていれば、早い段階で水漏れに気付く事が出来ます。
しかし受け皿がないと、直接シンク下や洗面台下に流れ落ちるので、長い間気が付かず放置していると、収納内のベニヤ床が水を吸ってしまい、変形したりカビが発生してしまったりする事もあります。
しかしホースの受け皿は、最近ではあまり取り付ける事はありません。
通常は水漏れしない限り、使用上で水が流れ込む事はほとんどないからです。
昔は蛇口とセットになっていた受け皿も、今では蛇口とセットになっていません。
洗面化粧台には受け皿が付属されている事もありますが、それもとても小さく、気休め程度の物となっています。
なぜ、このような物が置いてあるかというと、シャワーホースを伸ばして使用した時に、ホースに水滴が付いた場合、ホースを収納すると下に水滴が垂れて来るかもしれないのでその受けとしてあるのです。
これらの蛇口のシャワーホースは、蛇口の中に収納されるタイプではほとんどが蛇腹タイプになっていて、長年使用していると経年劣化でホースに亀裂が入り、水漏れの原因となります。
またホースが劣化して硬くなってくると、蛇口からの出し入れがしづらくなり、負担がかかって切れやすくなる場合もあります。
ホースが硬くなってきた様な時は、充分注意して頂くと良いでしょう。
壁付の蛇口で使用されているハンドホースは、通常スパウトと同じと考えて頂くと良いでしょう。
しかし蛇腹タイプのシャワーホースは台付と同様で、経年劣化により硬化しますので長年使っていると、ホースに亀裂が入り水漏れする事もあります。
洗面所のハンドシャワータイプの蛇口では、蛇口が壁側に取り付けてあっても、シャワーホースが収納タイプであれば、台付の蛇口と同様と考えて下さい。
また蛇口が台付であっても、シャワーホースが収納タイプでなければ、壁付蛇口や浴室のシャワーと同様とも考えて良いでしょう。
この様に収納タイプでない、ハンドシャワーのヘッドやホースに関しては、部品が用意出来るようであれば、ご自分で交換する事も可能かもしれません。
ただし交換する際には、ヘッドとホースをセットで交換する事をお勧めします。
台付蛇口の収納タイプのシャワーホースは基本、シンク下や洗面ボウル下の収納内で、蛇口本体側の接続管とカプラ(接続部品)で繋がっています。
カプラは金属製の物と樹脂タイプの物があり、蛇口によってそれぞれ違いますが、必ず専用の物が使用されていますので、なんとなく似ているからと、専用部品でもない物と交換しない様に注意して下さい。
間違った部品を使用すれば使用中に外れて水漏れするなどの危険がありますので、充分注意して下さい。
蛇口によっては接続部品が独立していない物もあります。その場合、接続部はシャワーホースの一部となりますので、接続部品のみの交換は出来ませんので、修理はシャワーホースを交換するようになるでしょう。
基本的にこの部分の水漏れは、原因にもよりますがパッキン交換のみの修理は、出来ない事が多いです。
壁付ハンドホース蛇口の蛇口本体との接続部分は、スパウトと同じタイプが多い様です。
この場合水漏れの原因の多くは、スパウトパッキンの劣化によるものです。
年数があまり古くなければ、スパウトパッキンを交換すれば直る場合が多いですが、あまりにもシャワーホースが硬化している様なら、ヘッドからホースの部分を交換しても良いと思います。
部材があれば、工具はモンキーレンチだけで交換は可能ですので、皆さんでも交換作業は簡単に出来るはずです。
それ以外のタイプの蛇口であれば一度、専門の水道業者に見てもらい相談してみると良いでしょう。
サービス内容 | 作業料金 | |
---|---|---|
水漏れ修理 蛇口交換 |
調整作業等(パッキン交換含む) | 4,000 |
スピンドル・スパウト等部品交換 | 5,000 | |
単水栓(壁付)交換 | 6,000 | |
各種混合水栓交換 | 7,000~ |
表は左右にスライドします。
部位別の水漏れのパターンを見ていくと、どの場合も主にはバルブカートリッジの劣化が原因となります。
このパーツを新品のものに交換してあげると大抵の問題は解決するケースが多いです。
実際に作業に入る前に準備しておくべき工具や部品がありますので確認しておきましょう。
また、自宅近くにホームセンターがあれば、ホームセンターにいってまとめて揃えてしまうとよいでしょう。
そしてホームセンターが近くにないという場合はインターネットでも販売していますので、水漏れのレベルが気にならない程度であれば、インターネットでまとめて注文しておくこともできます。
では自分で行う修理方法の説明に入ります。
※カートリッジは水栓によって取り付ける物が決まっています。
必ず使用している水栓の品番を調べ、適合するカートリッジを用意して下さい。
ホームセンターで必ず売っているわけではありませんので、ご注意下さい。
自分で修理に入る前に必ずやってほしいことが止水栓を閉じるということです。
場所はキッチンであればシンクの下が止水栓になります。
止水栓が無い場合もあります。その場合は屋外の元栓を閉めます。
また普段の止水栓は開けられた状態なので、急に閉めようとしても固着していて閉めることができない可能性もありますので、その場合も無理に回さず屋外の元栓を閉めます。
まず、はじめに小さめのマイナスドライバーなどを使って、レバー下にある温水や冷水のマークのある小さくて丸いキャップを外します。
そして、中の穴が見えたところに六角棒レンチを入れて回します。
(プラスネジの場合もあります。その場合は、プラスドライバーで回して下さい。)
回しながらレバーハンドルを上に持ち上げるとレバーハンドルが外れます。
台付きシングルレバーカートリッジ専用固定工具をシングルレバー胴体の一番下にある穴に差し込み、動かないように固定しておきます。
注意してほしいのが、この胴体部分が回ってしまうと蛇口下の給水管がねじれて破損し階下へ漏水してしまうので、この胴体部分は必ず専用工具で押さえておきます。
そして本体が回らないように注意しながら、モーターレンチなどの工具で回してから、バルブカートリッジの入っている胴体カバーを外します。
カバーは固着していて、簡単には外れません。
固定具なしで無理に回さないでください。
カバーが回らない場合、本体が回ってしまう場合、ひどくならないうちに作業を中止して専用の水道業者にご相談下さい。
バルブカートリッジの入っているカバーを外すことができたら、その中にバルブカートリッジが入っていますので取り出して新しいものに交換します。
バルブカートリッジを置いたら、外した胴体部分のカバーをかぶせます。
そしてまわして閉めます。
このときも胴体部分全体が動かないように台付きシングルレバーカートリッジ取外し工具で固定しておきます。
そしてモーターレンチなどの工具などでしっかりと閉めます。
そして最後にレバーハンドルをかぶせて六角棒レンチやプラスドライバーでネジを回しながら閉めてレバー下にある温水や冷水のマークの丸いキャップを、元通りにかぶせたら完了です。
最後は止めておいた止水栓を再び開けて水漏れしていないか最終確認をして、水漏れしていなかったら完了となります。
水漏れを発見してしまった場合は、各パーツがきちんとはまっていない可能性がありますので、再度バルブカートリッジを取り出す工程に戻って確認をしてみましょう。
また必ず工具で部品をきっちり閉めることも重要になりますので、きちんと対応できているか確認しながらパーツを戻していきましょう。
それでも水漏れが止まらない場合はカートリッジが原因ではありません。
その場合は水栓本体の異常が考えられますので、水栓本体の交換が必要となります。
ハンドル下の胴体部分スパウト上部からの水漏れの場合は、バルブカートリッジだけを取り替えても水漏れが直らない場合があります。
また、他の水漏れのパターンでもバルブカートリッジを新しいものに交換したけど、まだ水漏れしていることがあります。
その場合はXパッキンと呼ばれるパーツも交換してみましょう。
※水栓によって異なる場合がありますので、必ず確認して下さい。
Xパッキンは水栓によって取り付ける物が決まっています。
必ず使用している水栓の品番を調べ、適合するパッキンを用意して下さい。
ホームセンターで必ず売っているわけではありませんので、ご注意下さい。
バルブカートリッジ交換のときと同じ手順で六角棒レンチやウォ―ターポンププライヤーを使ってレバーハンドル部分、バルブカートリッジが含まれている胴体部分を外します。
スパウトは水がでる吐水口のパーツになります。
このスパウトは、上にゆっくりと引き上げるとうまく外れます。
そうすると、金具または、樹脂部分のパーツがむき出しとなります。
そこに黒いワッカのような形をしたパッキンが二個見えてきます。
金具のパーツ部分がむき出しになると、黒いワッカのパッキンが見えてきますのでマイナスドライバーなどを使って黒いワッカのパッキンを引っ掛けて取り除きます。
そして新しいパッキンを取り付けます。
パッキンを取り外す時、取り付ける時に傷をつけない様にご注意下さい。
傷をつけるとせっかく交換してもまた水漏れします。ゆっくり慎重に行って下さい。
また、メーカーによっては、パッキンの取りつけ向きがありますので、取り外す時によく向きを観察して下さい。
取り外した部品を元に戻していきます。
スパウト、バルブカートリッジの入った胴体部分のパーツ、レバーハンドルの順に戻します。
はじめに取り外したときに使用した、六角棒レンチやモーターレンチなどの工具を使ってきちんと閉め忘れないように戻していきましょう。
最後は止水栓を開けて、水漏れしていないかの最終確認を行います。
実際に、レバーハンドルを動かして水漏れしていないか点検してみましょう。
これで水漏れが直っていれば完了となります。
※スパウトは蛇口によって、パイプの太さに違いがあります。
ほとんどのメーカーのシングルレバー混合水栓のスパウトの太さは16m/mタイプですが、交換する際は念の為、ご使用の蛇口のメーカー名、品番を調べ、メーカーのホームページ等でスパウトのサイズ等を確認してから購入して下さい。
(パイプの太さが19m/mなどサイズが異なる場合もございます。)
またパイプの形状が特殊な物(上向きタイプやつる首タイプ等)をホームセンター等で購入する場合は、スパウトを取り外してから現物と比べ、購入すると良いでしょう。
モンキーレンチを使用して、スパウトの接続ナットを緩めます。
ナットが緩んだら手で回してナットを外し、スパウトを本体から外して下さい。
スパウトを外した時に、スパウトにパッキンが付いていない場合は、蛇口側にパッキンが残ったままになっていますので、古いパッキンは必ず取り外してください。
パッキンを取り除く場合、指で取り外しても良いのですが、劣化したパッキンで指が黒くなる事が多いので、用意したラジオペンチでつまんで取り外すと良いでしょう。
またスパウトを外した時に、スパウトの根元が破損していて、一部割れたスパウトが蛇口の本体側に残っている場合がありますので、スパウトの根元をよく見て頂きもし破損している様なら、ラジオペンチやマイナスドライバーを使用して、出来るだけきれいに取り除いて下さい。
あともう一点注意点ですが、スパウトの接続ナットをモンキーレンチでゆるめる時に、ナットが固着していて回らない場合があります。
この様な時は、大きめのモンキーレンチ等で力まかせに回そうとすると、蛇口本体に大きく力が加わって、取り付けてある壁中の給水管を折ってしまう事もあります。
スパウト交換は特に、水道の元栓等を止めて行なわないので、もし壁中で給水管が折れてしまったら、一気に壁内で水が吹き出して、一大事です。
万一ナットが固い場合は、片手で蛇口本体をしっかりと固定してから、慎重にモンキーレンチでナットを回して下さい。
556等の潤滑油を使用すれば…という方もいらっしゃると思いますが、基本水まわりの蛇口では、口に運ぶ水道であるのとにおいが残る為、あまり使用する事はありません。
どうしても使用する際には、充分注意して下さい。
新しいスパウトに取り付けられている、パッキンを外して下さい。
この時パッキンの取り付けてある向きを、必ずしっかりと確認しておきましょう。
取り付けてあるパッキンがUパッキンですと、向きを間違えて取り付けると、水漏れします。
基本スパウトパッキンは、Uパッキンを使用している事が多いですが、メーカーによっては向きがないタイプのパッキンを使用している場合もありますので、全てに当てはまる訳ではありません。
しかしスパウトにパッキンを取り付けたまま、スパウトを蛇口本体に差し込む事はしないで下さい。
これを行なうと、スムーズに取り付けられたと思っても、差し込まれたパッキンがきちんと入っておらず、つぶれたりして正しく入っていない時があります。
この様な時すぐには水漏れしませんが、しばらく使っていると水漏れが始まり、確認してみるとパッキンが変形して切れている事が多々あります。
ですのでパッキンは必ず、スパウトから外して正しい向きで、蛇口本体に取り付ける事が必要なのです。
参考までにパッキンは少々水に濡らして取り付けると、変によじれたりしないで取り付ける事が出来ます。
新しいパッキンを蛇口本体に取り付けたら、今度は新しいスパウトの取り付けを行なって下さい。
スパウトは真っすぐにゆっくり、パッキンを取り付けた差込口に差し込みます。
正しく差し込めたら、接続ナットを手回しで取り付けます。
まっすぐに正しくスパウトが取り付けられていれば、ナットは手回しでスムーズに取り付けられます。
ナットが回らなくなったら、最後にモンキーレンチで増し締めをして固定して下さい。
(ナットはモンキーレンチで力まかせに強く締め過ぎる必要はありません。手で回らない様になっていれば十分です。)
取り付けが終わったらスパウトを左右に振って、スムーズに動くか確認しましょう。
蛇口本体のメーカーと、用意した新しいスパウトのメーカーが違う場合、若干動きが固かったり、ゆるかったりする場合もあります。
しかし使い勝手に不自由がなければ、特に問題はありません。
もし動きが固かったり使い勝手が不自由な場合は、スパウトのパッキンだけでも、蛇口本体と同じメーカーのパッキンを使用してみて下さい。
それでスムーズに動くようになる場合もあります。
最後にスパウトの動きと合わせて水漏れの確認を行ないましょう。
確認をするのは取り付けた部分もそうですが、出来れば蛇口全体を確認して下さい。
もしかしたら交換中に力が入りすぎて、他の部分から水漏れが始まってしまう、なんて事もあるかも知れません。
念には念を…ですね。
シングルレバーのハンドシャワーホースタイプの混合水栓で、シャワーホース及びヘッドや接続部品(カプラ)等を交換する場合は、出来れば専門の水道業者に修理を依頼すると良いでしょう。
何故なら交換する際、皆さんが行なって蛇口本体の接続部分を、破損してしまう場合が多々あります。
蛇口本体の一部を破損してしまうと結局、蛇口本体を交換しなければならなくなります。
せっかく用意した部品までもが、無駄になってしまうのです。
またシャワーホースが硬化して硬くなっている場合では、交換のためにホースを引き抜こうとしても、なかなか引き出せない場合もあります。
この様な場合だけでなく、蛇口が劣化している事によって、さまざまな要因で交換修理がスムーズに行なえない事もあるのです。
これはプロの専門水道業者が行なっても、起こり得る事です。
よって皆さんが簡単に交換・修理を行なえない場合が多いので、もしどうしてもご自分で行ないたいという方がいらっしゃるようでしたら、充分に気を付けて行なって下さい。
もし万一途中で無理かな?と思った時は、決してそれ以上無理をしないで、専門の水道業者に相談する事をお勧めします。
シングルレバー混合水栓の水漏れの原因の多くは、バルブカートリッジというパーツの劣化になります。
長年の使用による経年劣化が原因です。そのため、このバルブカートリッジを交換する事によって直る場合もあります。
必要な部品や工具をそろえることができたら部品を順番に取り外していき、バルブカートリッジを新しいものに交換します。
そうすることでシングルレバーの水漏れは自分で修理を行うことができます。
しかし、思い通りに修理できない場合や、工具や部品をうまくそろえることができない、自分で修理できる自信がない、修理したけど、まだ水漏れしているといったこともあるかもしれません。
ただし、水漏れが直らないからといって、無理はしないでください。
無理をして被害が大きくなったら大変です。
ご自分で無理だと判断したら、あわてず専門の水道業者にご相談下さい。
サービス内容 | 作業料金 | |
---|---|---|
水漏れ修理 蛇口交換 |
調整作業等(パッキン交換含む) | 4,000 |
スピンドル・スパウト等部品交換 | 5,000 | |
単水栓(壁付)交換 | 6,000 | |
各種混合水栓交換 | 7,000~ |
表は左右にスライドします。