サイト内検索
キッチンや台所の床下が水漏れしている場合、考えられる原因は、蛇口はもちろん、排水管や給水管の水漏れもあります。
様々な箇所から水漏れを起こす可能性があるので、まずは床下の水漏れが起こる以下の箇所について知っておきましょう。
上記のように複数箇所の水漏れが考えられますが、その原因について知っておくと今後の予防にも役立ちます。
今回は各箇所の水漏れ原因と、自分でできる修理方法について解説していきます。
また各箇所で水漏れを起こしたら、どのような不具合が起きがちなのかについても記載しています。
自分で修理できる部分なのかどうか、判断する材料についても紹介するので参考にしてください。
目次
キッチン・台所は家の中の水回りの中でも使用頻度が多く、とても大切な所ですね。奥様達にとっては最も長く立っている仕事場。こんな大切な場所でのトラブルは極力避けたいですね。
台所に立ってお食事の用意をしている時、
気がついたらキッチンマットがびしょびしょ!
こんな経験をした方いらっしゃいますか?
いつ水をこぼしたのかな?考えてもわからない・・・。いえ、こぼしたのではなく、流し台の下から出て来たのです。予期せぬ出来事にびっくりしますね。
では、なぜ?流し台の下から水が出て来たのか?
考えられる原因としては、大きくわけて次の3つです。
台所の足元に水が流れてくる場合、もっとも多いのが床排水口からの「つまり」による「あふれ」です。
床下の排水管の中でつまりが発生して、流した水が逆流し、蛇腹ホースの差込み口からあふれてそのまま床へ流れていきます。
これを直すには、つまりを除去します。
つまりを除去するのですが、床の排水口から直接行うので、ラバーカップは使用できません。
ご自分で行うとしたら
つまりの場所や距離などにもよってですが、よほど近くでなければかなり難しいでしょう。
両方一緒には絶対に入れないで下さい。
ただし、これらの液体は洗浄が主の目的であるので、つまりを除去する為には非常に効力は少ないです。
また、直らないからといって多量に使用すると換気をしていても気分が悪くなったりしますので、くれぐれもご注意下さい。
蛇腹ホースは消耗品です。ある程度年数が経てば穴が開いたり、切れたりしてしまいそこから水漏れしてしまいます。
また、年数が経つと排水口に差込まれていたホースが硬化により縮んで短くなり排水管から抜けてしまい、床に直接排水していた。なんて事も起こります。
この場合、蛇腹ホースを購入しご自分で取り付け直す事は可能です。交換する時に注意したいのは、排水栓に取り付ける部分のナットは全て同じではなく、サイズかありますのでよく確認してからご購入して下さい。
取り付けの際、ナットを締める時、工具は使いません。必ず手締めにて行ってください。部品の選定、作業が不安であれば専門の水道業者に依頼しましょう。
足元に水が出て来たので、収納を開いてみたら、中が水浸し。
蛇腹ホースも上の方で穴が開いたり、切れたりすれば、このようになります。
また、多いのは、排水栓からの漏れです。
排水栓とは、シンクの排水口でゴミ受けカゴが入れてある、小さなバケツの様な部分です。この排水栓もしくは取付部のパッキンの劣化により水漏れします。かなり古くなると、この排水栓近くのシンクに小さな穴が開いて漏れる場合もあります。シンクに穴が開いてしまったら、流し台の交換が必要になります。
排水栓からの漏れであれば取り付けパッキンの交換で直る場合もあります。
排水栓取り付けパッキンの交換方法です。
リングが外れたらそのまま本体を上に持ち上げると外れます。
小さい排水栓は本体ごと回すと外れます。
本体が外れたら、上側がシンクに残るので外します。
どちらも中にトラップ水が入っているので、斜めにすると水が垂れてきます。
まっすぐ上に持ち上げてバケツの中に入れましょう。
排水管からの水漏れは経年劣化によるものや地震などの外圧によりゆがみ、ひずみ又、破損して漏れしまう場合もあります。
これらのケースは、皆さんが水漏れ箇所を発見するのも難しいでしょう。発見できたとしても簡単に直せるわけではありません。
よって、この様なケースの場合は、専用の水道業者にご相談ください。
給水管、給湯管も排水管と同様に経年劣化や外圧等によって破損し水漏れを起こします。
台所の蛇口が水とお湯の両方出る混合水栓であれば当然、給水、給湯両方の配管があります。
※台所の蛇口には、壁に取付てあるタイプ、台に置いてあるタイプと二種類があり、壁に取付てあるタイプだと、給水管、給湯管は完全に壁の中に隠れています。この配管から水漏れすると、台所の床に出るよりも、台所が1階にあれば地面、2階にあれば階下の部屋へ流れていってしまうケースの方が多いでしょう。
また、台に置いてあるタイプは、蛇口に向かって床から給水管、給湯管が立ちあがっています。流し台の収納を開いてみて、二本のパイプが立っていればそれが給水管と給湯管です。そして、その上に止水栓が取付てあり、その上のパイプが蛇口まで伸びています。
壁に止水栓が取付てあるタイプもあります。
また、収納を開いても何も無いタイプは流し台の裏で配管されています。
給水管、給湯管からの水漏れは排水管と同様に皆さんが簡単に修理するのはなかなか難しいので、こちらも専門の水道業者にまかせた方が良いでしょう。
先にご説明した様に収納の中に給水管、給湯管が立ち、止水栓があり、その上に蛇腹の金属管が取付てあればそれがフレキ管です。
フレキ管は、蛇口と止水栓までをつないでいる管ですが、つなぎの所はナットで止めてあり、その中にはパッキンが入っています。このパッキンが劣化することで水漏れが起こります。
蛇口を開き、水が出ないのを確認します。
ナットが回らなくなったら最後にモンキーレンチで締めて終了です。
フレキ管のパッキン交換は、止水栓側は位置的にも皆さんが交換するのは可能でしょうが、蛇口側は専用工具がないと、外したのはいいが、取付られないという事もあります。
また、止水栓が固くて回らない場合、無理に回そうとせずにメーター横の元栓を閉めて行なって下さい。
いずれにしても、無理せずに充分注意して行ってください。
台付の蛇口で本体からでている給水と給湯のホースを直接止水栓に付けるタイプです。
このタイプは止水栓に専用のジョイントを取付、蛇口のホースをそこに取付ます。
基本、このタイプもジョイント上下の接続部のパッキンの劣化が原因としては主です。
しかしこのタイプは、簡単そうでなかなか難しいです。
ジョイントと止水栓の接続部からの水漏れであれば基本この中の接続パッキンの交換なのですが、ジョイントは蛇口に付属されている部品で市販されているパッキンではサイズがあわないものが多い事や、パッキンのサイズが合っても古いパッキンがきれいに取れない場合もあります。
古いパッキンを取らないで新しいパッキンを入れたり、中途半端に取って新しいパッキンを入れて接続したりすると後から水漏れすることが多いので絶対におやめ下さい。
また、上側の差込みジョイント部分も専用パッキンなので基本このケースは専用の水道業者に相談した方が良いでしょう。
※止水栓のハンドル部分から漏れる場合もありますが、よほどでなければ床下、足元まで漏れてくる事はありませんが少量でも長い間、気がつかなければそれなりの量になります。
近年、台所では引き伸ばしが出来るハンドシャワータイプの蛇口が多くなりました。
それに相対して、足元マットがびしょびしょになって、調べてみると蛇口のシャワーホースが原因というケースも多くなっています。
ハンドシャワーヘッドとホースの取付部のパッキンの劣化、及びホース切れによる水漏れです。特にホースが切れて漏れるケースが多いです。
これは、経年劣化でホースが固くなりスムーズに引き伸ばしが出来なくなっている所で無理に使い続けたり、何らかの原因でホースに負担がかかって切れてしまったりします。そしてホースをつたって漏れてきた水が収納内を水浸しにして床まで広がります。
※このタイプの蛇口が取付てあるキッチン、流し台には、このホースを収納する水受けボックス(ホースガイド)が取付られている事が多いのですが、大体はこの水受けボックスが水でいっぱいになりあふれるまで気がつかない方がほとんどです。
基本、このケースの場合は、ホースを交換することになります。ただし、何でも合うわけではないので、使用している蛇口の品番から同じ部品を用意して交換します。
方法としては水栓本体下のホース接続部を外して、古いホースを引き抜き新しいホースを取付るのですが、なかなかスムーズに交換できない場合が多いので、出来れば専門の水道業者にお任せしたほうが良いでしょう。
偏心管とは、蛇口の一部で蛇口本体と壁中の給水管、給湯管を斜めにつないでいる部分です。
2ハンドル水栓でも、シングルレバー水栓でも、この偏心管の壁の取付部から壁伝いに水が漏れ出します。
※これは壁に直接取付ている、水のみの単水栓でも同じです。
壁の給水管、給湯管への取付部はパッキンではなく、ねじ込み式になっている為、ネジの部分にシールテープ(シール材)をまき付けて取付けます。
ただし、主な原因としてはこのシール材の劣化よりも壁側の給水口に破損等の不良が起こるケースが多いです。
また、壁のリフォームをしたばかりで漏れてきた場合は、一度取り外して壁の補修をしてまた蛇口を取付後の単純な取付不備の場合もありますが、元々取付口の給水管自体が古く取付後すぐ漏れはじめてしまうケースもあります。
この場合は無理に外そうとして壁の中の給水管、給湯管を折ってしまったり、破損させてしまったりすれば、その後の工事費用も非常に高くついてしまいますので、出来るだけ水道業者にまかせた方が良いでしょう。
皆さん毎日台所の蛇口を使用していて、ハンドルの付根、パイプの付根、レバーの下から・・・何となく水漏れしているのに気が付いてませんか?でも少量だからまだ大丈夫かな?なんて思っている方。
気がついた時にはその水がシンク横に流れて床へ。
なんて事もありますので、今は少量だからと安心せずに早めに対応をされると良いでしょう。
床(足元)がびしょびしょになるということは、その水が床下から階下に落ちて、もしかしたら下の部屋の天井まで行ってしまうかもしれません。集合住宅の上階の方、もしかしたら自分の部屋お宅のキッチンマットだけじゃなく、下の部屋のキッチンマットまで濡らしてしまうかもしれません。
そんなことにならないように 、是非日頃から台所の排水の流れはわるくないか?収納の中が濡れてないか?水受けボックスに水がたまってないか?注意して見てあげる事は必要ですね。
専門業者にお願いして水漏れの事前予防(点検など)も大切です。