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給湯器の配管から水漏れしていると、給湯器が壊れてしまったと不安になるかもしれません。
しかし水が漏れているだけで故障かどうか判断することはできないのです。
給湯器の正常な機能として、あえて水を漏らしていることがあるからです。
今回は給湯器の配管から水漏れしている時に何を確認すればよいのか解説します。
確認すべきポイントを押さえておくなら、故障しているのかどうかを見極められます。
配管から水漏れしている場合の応急処置方法も説明します。
目次
給湯器の配管から水漏れしていると焦りますが、最初に確認すべきポイントを知っておくと慌てることがありません。
何がすべきか分かっているのであれば、落ち着いて対処することができるでしょう。
給湯器の配管から水漏れしていることに気がついた時、安全のため最初に給湯器の電源を切ってください。
そして水漏れしている箇所を特定します。
給湯器で水漏れしやすい箇所は3つあります。
上記の3つの箇所を確認してください。
3箇所を見ながら給湯器のどの場所から水滴が落ちているのかを探っていきます。
給湯器の水漏れで一番多い事例は、水抜き栓からの水漏れです。
水抜き栓からの水漏れは、給湯器が意図的に水を抜いている状態ですので心配する必要はありません。
しかし水抜き栓からずっと水が漏れている場合は、本体内部で不具合が発生している可能性があります。
配管接合部から水が滲み出ているのであれば、給水元栓を閉めて応急処置をするか水道業者を呼びましょう。
給湯器本体から水漏れしている時は、内部の部品の損傷か内部の配管の不具合が考えられるため、水道業者へ修理を依頼することをオススメします。
水漏れを特定することと関係はありませんが、保証期間の確認も忘れずに行ってください。
以下の点を確認するようにしましょう。
通常、メーカー保証期間は1年です。
保証期間内の水漏れであれば、給湯器の設置会社が無料で対応してくれます。
BL認定品とは、一般財団法人ベターリビング認定商品ということです。
一般財団法人ベターリビングが品質や性能が優れていると認定している商品にはBL保険が付いています。
BL保険があることで通常の保証期間が1年追加され、合計2年になることがあります。
水漏れしている給湯器がBL認定品であるなら保証期間が2年になり、2年以内なら無償で修理をしてもらえます。
給湯器の配管水漏れの原因は主に4つあります。
一つ目の原因は凍結です。
凍結は、冬に起きる水漏れトラブルの原因として多く報告されています。
東北や北陸、そして北海道といった寒冷地には寒冷地仕様の給湯器が設置されていますが、関東より西は基本的にノーマル仕様の給湯器が設置されています。
これらノーマル仕様の給湯器で凍結が原因の水漏れが起きやすいのです。
冬の気温が氷点下になる時に配管内部が凍結し、中で凍った水の体積が増えて配管が破裂します。
破裂するまでいかなくても配管に亀裂が入り、そこから水漏れが起きるケースがあります。
給湯器を設置する業者の取付けミスで水漏れすることがあります。
多くの設置業者はきちんと作業を行いますが、たまたま新人スタッフなどが設置したときに配管の接続ミスがあり、そこから水漏れすることがあるのです。
給湯器の配管接合部には、パッキンが使われています。
パッキンが経年劣化し、水漏れの原因になることがあります。
接合部のパッキンは適度な弾力があることで水漏れを防いでいますが、10年以上経つと固くなって弾力が失われます。
配管内部の水漏れを防ぐことができず、水が外に滲み出してしまうことがあります。
ゴムが硬化してひび割れて、水漏れが発生することも古い給湯器ではよく起きます。
長期間使用していなかった給湯器から水漏れすることもあります。
旅行や海外赴任が理由で長期間家を空け、給湯器を使っていなかった時に発生する水漏れです。
給湯器はしばらく使っていないと本体内部の圧が上がり、圧を逃がすために水抜き栓から水をあえて漏らすことがあります。
水が漏れているので故障したと焦ってしまいがちですが、水抜き栓からの水漏れは故障ではないので心配しないでください。
給湯器の配管水漏れを放置すべきではありません。
水漏れに気づいてもたいしたことないだろうと考えて対処しない人がいますが、以下の理由から放置は絶対に避けてください。
ガス給湯器の水漏れを放置すると、一酸化炭素中毒になってしまうリスクがあります。
水漏れしている給湯器は本体内部で不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を発生させることがあるのです。
一酸化炭素は色も匂いもないので気がつきにくく、何かおかしいと気づいた時には重症になっている可能性があるので注意してください。
配管水漏れを放置したままにすることで、水漏れ箇所周辺の部品が劣化していきます。
滲み出た水にさらされ続けるので部品の寿命が早まったり、給湯器の機能が劣化したりします。
部品が劣化すると、ガス漏れや漏電のリスクが高まるので気をつけなければなりません。
集合住宅に住んでいる場合、水漏れを放置することで他の住民へ被害が広がってしまいます。
水漏れは放置しておくと悪化していきます。
始めはポタポタ程度の水漏れでも、悪化すると大量に水が漏れて給湯器周りが水浸しになります。
マンションやアパートに住んでいるのであれば、下の階まで水浸しになる可能性があるので注意しなければなりません。
給湯器の配管から水漏れしていることを発見したら最初にすべきこと、また自分でできる応急処置の方法を見ていきます。
水道業者へ依頼した方がよいケースについても説明します。
水漏れを発見した時にすべき最初の手順は以下の通りです。
もし水漏れに気がついたのであれば、給湯器の電源をオフにしてください。
室内にリモコンがあるならリモコンで電源を切りましょう。
リモコンにエラーコードが表示されている時は、コードをメモしておいてください。
電源をオフにした後、家の中の水栓がどこも閉まっていることを同時に確認しておかなければなりません。
水栓が開きっぱなしだと水漏れ箇所を見つけにくくなります。
続いて、水漏れ箇所をチェックしていきます。
すでに説明した確認すべきポイントを見ていきましょう。
給湯器を使っていないにもかかわらず水漏れが続く時には、給湯器の給水栓を閉めてください。
集合住宅に住んでいる人は早く給水栓を閉めなければ、周りの住人に迷惑がかかります。
最後に自分で応急処置ができるか、それとも水道業者を呼ぶかを判断します。
給湯器本体下部の配管接合部から水漏れしている場合、自分で応急処置をすることができます。
本体下部の逃がし弁や減圧弁から大量に水が漏れている時や、少量でも頻繁に水漏れする時は、逃がし弁や減圧弁を取り外して洗ってみてください。
配管接合部に汚れがつまっていたり異物が引っかかっていたりすると、接続が上手くいかず水漏れすることがあります。
丁寧にそれぞれの弁に繋がっている配管を外し、本体側と配管側を古い歯ブラシなどを使って洗ってみましょう。
長期間使用していなかったために水漏れしているケースでは、応急処置として試しにお湯をしばらく出しっぱなしにしてみてください。
水抜き栓からの水漏れであればこの処置方法で直ります。
配管の接合部を洗っても水漏れが直らない時や、お湯を出しっぱなしにしても水漏れする時には、水道業者へ修理を依頼してください。
また給湯器を10年以上使用しているのであれば、配管や内部の配管パーツが劣化していることが考えられます。
本体の寿命や各パーツの寿命が原因で水漏れしており、交換修理が必要になるので業者へ相談してください。
給湯器の構造は複雑で修理には配電などの専門的な知識が必要になります。
無理に自分で修理しようとせず、水道業者へ任せましょう。
給湯器の配管水漏れを応急処置しても上手くいかない時は、水道業者へ相談してください。
水道業者は水漏れトラブルを解決するプロフェッショナルなので、給湯器の問題を的確に見極めて修理をしてくれます。
しかし数ある水道業者の中からどの業者へ相談したらよいか分からないかもしれません。
水道業者をリサーチする際のポイントと、信頼できる水道業者を選ぶ方法を説明します。
水道業者をリサーチする際には以下の点を覚えておいてください。
水道業者が広告に載せている料金は作業料金ですが、実際の修理費用には他の費用もかかります。
リサーチの際に目にする料金だけで、お得な業者かどうかを判断しないようにしてください。
実は水漏れ修理には作業料金以外にも、出張料や基本料金、作業内容による割増料金が追加されます。
修理をするのが深夜や祝日だと追加費用が発生しますし、高所作業や床下作業になると機材費用や危険手当が発生します。
現場が業者の営業所より遠いと高速代やガソリン代が追加になったり、現場に駐車スペースが無ければ有料駐車場使用料が請求されます。
リサーチする時には出張料や基本料金、そして見積料が無料なのかどうか、追加費用は何がかかるのかを確認するようにしましょう。
口コミ評判もチェックしてください。
チェックするクチコミは2つあります。
インターネットの口コミはたくさんありますが、信頼できる評判は限られています。
特定の業者を褒めている口コミしかないサイトはあまり信用できませんが、
評価が悪い口コミも適度に含まれているサイトは比較的信頼できます。
星5つの評価ばかりの口コミサイトではなく、星4や3が適度にある口コミサイトを参照してください。
インターネットの口コミ以上に役立つのは、知り合いの口コミです。
水道業者へ依頼したことがある近所の人や友人、または親族の口コミは信憑性が高いです。
どこがオススメの水道業者か聞いてみましょう。
業者の名前だけではなく、担当者の名前も聞いておくと同じ人に修理を依頼できて安心です。
水道業者の広告内容も、リサーチする時に確認すべき大切なポイントです。
よくあるマグネット広告は小さくて情報量が限られていますが、インターネットの広告には参考にできる情報がたくさん掲載されています。
信頼できる業者は、水漏れ修理の内容ごとに料金を設定しています。
例えば、台所の水漏れならいくら、トイレの水漏れならいくら、というように明確な料金設定をしているのです。
設備交換や使用機材により発生する追加費用も広告に載せています。
細かく料金表示をしている業者ほど、誠実な業者であると言えるでしょう。
良さそうな水道業者の目星が付いたなら、電話をかけてみてください。
どんなに口コミ評判が良くても電話の対応が親切でない業者が時々います。
いくつかの信頼できそうな水道業者を見つけたら、電話をして対応をチェックしてみましょう。
親切に話を聞いてくれるか、対応は上から目線ではないか、こちらの質問をはぐらかさずに答えてくれるか、などをチェックしてください。
最終的に水道業者を選ぶ時には、次の表の条件に合うかを確認してください。
確認項目 | 条件内容 |
---|---|
修理費用 | 見積と出張料が無料 |
口コミ | 主婦の評判が良い |
広告 | 細かな料金設定と会社情報が載っている |
対応 | 高圧的な対応をしない |
キャンセル規約 | キャンセル料無料 |
運営企業 | 大手の企業 |
実績 | 創業年数が長く、実績件数が多い |
修理費用の内訳で、見積と出張料が無料の業者を選んでください。
相場以下で修理してくれる業者を見つけるには、どうしても見積が必要になります。
最終的な見積書を作るには、スタッフが現場を見に来なければなりません。
見積と出張料が無料でなければ、見積書を受け取るだけで費用が発生してしまいます。
悪質な業者は見積料と出張料が無料と言いつつも見積書を確認してから断ると、基本料金だけは払ってもらう、ガソリン代は支払ってもらう、と言い始めます。
見積書の発行を依頼する時には、見積を発行するまでの料金は完全に無料かどうかしっかり確かめてください。
インターネットの口コミでも知り合いの口コミでも、主婦の評判が良い業者を選びましょう。
主婦は価格やサービスをシビアに判断するので口コミ内容が信頼できます。
広告の料金情報が明確な業者であることに加え、会社情報が充実している業者は信頼できます。
業者がどのような会社でどんな理念を持っているのか、所在地や所有している資格は何なのかが広告や業者のサイトに書かれていると安心して依頼できます。
対応は当然のことながら高圧的な対応をしない業者を選んでください。
給湯器の配管水漏れは家の中に入って作業をすることがありますから、親切な対応をする業者でなければ安心できません。
キャンセル規約が明確な業者を選ぶことも大切なポイントです。
提示された見積価格に納得できなかった場合、依頼をキャンセルすることになります。
キャンセルしても費用が一切発生しないのか、それとも何らかの費用が発生するのかチェックしてください。
電話で相談する時に、お宅のキャンセル規約はどうなっていますか、とひと言質問するとよいです。
運営企業は大手の方がサービス品質は担保されています。
大手は万が一のクレームやトラブルへの対応も万全ですし、派遣するスタッフの訓練もしっかり行っています。
仮に大手企業の協力店が家に派遣されても、協力店は大手からの仕事を失いたくないので質の高い仕事をしてくれます。
水道業者の実績もチェックしてください。
創業年数が長く、実績件数が多い業者には高い技術が蓄積されており難しい水漏れトラブルにも対応してくれます。
可能であれば、自分が住んでいる地域で実績のある業者を選ぶとよいでしょう。
水道業者へ修理を依頼する時に確認しておくべきポイントは何かあるでしょうか。
業者が的確に問題点を把握できるよう何を伝えるべきか解説します。
以下の点を業者へ伝えてください。
給湯器の型番は本体に貼ってあるシールに書かれています。
型番の横に製造年月日も記載されていれば、メモして業者へ伝えてください。
リモコンの型番はリモコン本体に書かれています。
給湯器を設置した日を伝えると設置会社の確認を業者がすることができます。
最後に、水漏れ箇所や水漏れの状態を伝えるようにしましょう。
メモしておいたリモコンのエラーコードを伝えることも忘れないでください。
水道業者が給湯器の配管修理をする費用相場を説明します。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
給湯器の配管水漏れ修理 | 20,000円前後 |
給湯器本体からの水漏れ修理 | 25,000円前後 |
給湯器の交換 | 200,000円前後 |
給湯器の配管から水漏れしている場合、大がかりな工事は必要ないので総修理費用は2万円前後です。
費用の中に基本料金や作業代金などが含まれています。
給湯器本体から水漏れしている場合の修理費用相場は、2万5千円前後です。
本体の交換になると費用は高額になります。
使用する本体がガス給湯器か灯油給湯器、もしくは電気給湯器かによって本体価格が変わってきます。
工事のために4万円前後の費用がかかり、それに10万円から15万円の本体価格が加わります。
自宅で使う給湯器には様々な種類があり、種類ごとに構造が違っていて別々の特徴があります。
給湯器の種類や特徴を知っておくなら、交換しなければいけない時に次のモデルを決めやすいですし、故障を説明する水道業者の話が理解しやすくなるでしょう。
始めに理解しておきたいのは、給湯器の基本的な仕組みです。
給湯器には2つの仕組みがあります。
直圧式は給湯器内部の配管の中を水が通る時に、ヒーターで水を温めてお湯にする仕組みです。水道水が直接給湯器を通して流れるため、使用時の水圧は強いですし、使用する給湯量に制限がありません。
貯湯式はタンクの中に溜めた水を温めて室内へ供給する仕組みです。
タンクの中にお湯を蓄えておくため、毎回加熱する必要がなく、蛇口を開いた瞬間から熱いお湯を使えます。
給湯器は水を温める際に使用する燃料によって種類が分かれています。
一般的な給湯器の燃料の種類は3つあります。
燃料別給湯器タイプ | 特徴 |
---|---|
ガス給湯器 | 本体価格が安く、流通量が多い |
電気給湯器 | 貯湯式が多い。電気代が安くなる |
石油給湯器 | ランニングコストが安い。寒冷地に多い |
ガス給湯器はガスを燃料にしてお湯を作ります。
本体価格が安くて流通量が多いため、給湯器というとガス給湯器をイメージする人がほとんどでしょう。
ガスを燃料にすると言っても、稼働するためには電気が必要なので停電の場合は使用できません。
電気給湯器は電気で給湯器内部のヒーターを稼働させ水を温めます。
基本的に電気給湯器は貯湯式で、電気代が安い夜間のうちに水を温めて保管します。
給湯器本体に加え、温めたお湯を溜めておくタンクをセットで設置する必要があります。
石油給湯器は灯油を燃料にします。
本体の仕組みはガス給湯器と似ていますが、灯油は都市ガスのように配管から供給ができないため、灯油タンクを設置して燃料を逐次補給していかなければなりません。
燃料として使われる灯油は価格が安いので、ランニングコストを抑えることができ、お湯を多く使う寒冷地で使用されています。
集合住宅で使用されている給湯器は、戸建ての給湯器と仕組みが違うことがあります。
各部屋ごとに給湯器を設置している集合住宅は戸建てと同じ構造の給湯器を使用しています。
セントラル方式を採用している集合住宅では仕組みが異なります。
このセントラル方式では、住宅の地下にマンションやアパート全体にお湯を供給する大型給湯器を設置しています。
自分が住んでいる住宅がセントラル方式を採用しているのであれば、お湯のトラブルが発生した時には水道業者ではなく、管理会社へすぐ連絡してください。
給湯器の配管水漏れした時にすぐ確認すべきポイントは、給湯器の電源をオフにすることと水漏れ箇所を確認することです。
水漏れしやすい箇所は水抜き栓や配管接合、そして給湯器本体です。
どこから水が垂れていたり滲み出ていたりするかをチェックしてください。
保証期間も確認するようにしましょう。
給湯器のメーカー保証期間やBL認定品かどうかをチェックします。
BL認定品であれば保証期間が2年になり、保証期間内は無償で水漏れを修理してもらえます。
配管から水漏れした時の応急処置方法は、本体の電源をオフにし、水漏れ箇所をチェックした後に給水栓を閉めることです。
水漏れが配管接合部からであれば、逃し弁や減圧弁を取り外して洗ってみてください。
応急処置をしても水漏れが直らない時には水道業者へ修理を依頼しましょう。