サイト内検索
家に帰ってお湯が出ないとなると、寒い季節であれば非常に困るトラブルです。
お湯が出ない状況も、最初から水なのか途中からお湯が水に変わったのかなど、様々な不具合の出方があるでしょう。
お湯が出ない場合、一番に給湯器が故障した?と考えますが、主な原因は以下のように様々あります。
今回はこれら4つの不具合に焦点を当てながら解決方法や修理方法を徹底検証してみました。
蛇口の不具合が原因の場合は、部品交換で解決する場合があります。
そのため、部品交換の詳しい手順も掲載しています。
それ以外の不具合は基本的に業者への依頼をおすすめしていますが、故障原因を予測しておくと次の対策がスムーズでしょう。
目次
冬の寒い夜にお風呂で、突然お湯が出なくなったらどうしますか?
湯船にお湯が入っていれば、まだ何とかなるでしょうが、夜遅くてシャワーで済まそうと思って入っていた時だったら、最悪ですね。
真冬で、雪でも振っている日だったら尚更。
と思ってしまいますよね。
さーて、お湯が出なくなった原因、なんだと思いますか?
はい、それも正解の1つでしょう。
単にお湯が出なくなったと言っても、原因は様々です。
まずは、お湯が出なくなった原因をいくつか考えてみましょう。
お湯が出ないと一言で言っても色々な状況があると思います。
等々・・・
お湯が出ないと言っても、いくつかのケースがあります。
それでは、お湯が出なくなってしまうような症状を、いくつかご紹介しましょう。
蛇口が故障したり不具合を起こした場合、お湯が出なくなったりぬるいお湯しか出なかったりすることがあります。
この様な蛇口の故障にも、いくつかの原因があります。
浴室の蛇口には、2ハンドルの混合水栓とサーモスタット(温度調節)の混合水栓と、2種類の蛇口があります。
古いお宅やアパート等の集合住宅では、2ハンドル混合水栓が多く取り付けられていますが、新築の戸建てや最近のマンションの様な集合住宅では、サーモスタット混合水栓が多く、浴室蛇口はサーモスタット混合水栓が主流になってきています。
お湯を出すハンドルと水を出すハンドルが付いていて、給湯器のリモコンが付いていない場合(リモコンで温度の調整が出来ない)や、電気温水器を使用している場合等は、お湯のハンドルを回すと熱い湯が出るので、水のハンドルを回し、水の量でお湯の温度を調節して使用する蛇口です。
2ハンドル混合水栓では、使用したい湯の温度にする為のわずらわしさがある為に、より手軽に温度を調節しすぐ使える様に考えられたのが、サーモスタット混合水栓です。
シングルレバー混合水栓が主流になる前は、洗面所でシャンプードレッサーが流行した当時、サーモスタットの蛇口が使用されていた事もあります。
しかし、リモコン付きの給湯器が一般的になった為、現在でも生産されていますが、その需要は少なくなってきています。
浴室で使用されている、サーモスタット混合水栓は一般的に、左右に水、お湯を出し止めする開閉バルブと、温度を調節するサーモスタットバルブが取り付けられています。
サーモスタットの温度調節バルブは、通常40°の表示だけが目安として表示されていて、バルブを回す事によってお湯の温度を変える事が出来ます。
最近では浴室内で、給湯器のリモコンが取り付けられている為に、リモコンで42°に設定していると、蛇口の温度調節バルブを最大高温度位置まで回しても、42°のお湯しか出ません。
またバルブには、40°表示を過ぎたあたりにストッパーが付いている為に、頭を洗いながら手探りでバルブを回しても、回し過ぎて高温のお湯が出るような事はありません。
この様にサーモスタット混合水栓は、お風呂でシャワーを使用していても急に熱いお湯が出たりしない様に、安全を考えて使用出来る蛇口になっています。
この様なサーモスタット混合水栓の、温度調節バルブが故障したりすると、正常にお湯が出なくなる場合があります。
故障の原因としては、
以上の様に、温度調節バルブの不具合により、お湯が出なくなる事があります。
サーモスタット混合水栓では、温度調節バルブと湯水を出し止めする開閉バルブが取り付けられていますが、この開閉バルブが正常に動かなくなる事によって、お湯が出なくなる事もあります。
2ハンドル混合水栓の不具合でお湯が出なくなるのは、お湯側のハンドルを回してもスピンドルやコマパッキンが固着してしまい、お湯が出なかったりする場合か、ハンドル自体が固着してしまい、動かなくなってしまう場合です。
サーモスタット混合水栓の場合、蛇口によっては、本体内部にストレーナーが取り付けられている事があり、そのストレーナーに鉄さびやゴミがたまってしまい、水の流れを止めてしまったり、少なくしてしまった時に水量が少なくなり、給湯器が点火せずにお湯にならない時があります。
蛇口から給湯器をつなぐ給湯管の不具合により、お湯が出なくなる場合もあります。
給湯管は多くの住宅では銅管を使用している所が多く、最近ではポリ管等も使用されています。
しかし古い建物ではまれに、鉄管を使用している事もあり、鉄管がさびて水の通りが悪くなると水量が少なくなり、給湯器が点火しない場合があります。
また、給湯管に穴が開いたり、亀裂が入り水漏れを起こしている場合、同じ様に水量が少なくなり、給湯器が点火しないという様な事もあります。
電気温水器は、湯水器のタンクにたまった水が湯になり給水されますが、温水器自体の不具合によりお湯が出なくなる事があります。
温水器本体の故障により、水を温める事が出来ずに、水しか出なくなる事があります。
その多くは電気系統のトラブルです。
本体につながる給水管に取り付けられている減圧弁の不具合により、お湯が出なくなる事があります。
その多くは減圧弁の故障、もしくは減圧弁内に取り付けられているストレーナーの詰まりによるものです。
電気温水器に送り込まれてくる水が、何らかの理由で送り込まれずに、電気温水器が空になってお湯が作られなくなる場合があります。
今の戸建てやマンション、アパート等、その住宅での給湯設備といえば、ガス給湯器が主流になっています。
給湯器等の給湯設備にも、蛇口などと同じ様に、経年劣化による耐用年数があります。
一般的に10年前後と考えて良いでしょう。
ただ、給湯器の故障と言っても様々な原因があります。
本体内部の基盤や、電気系統の故障により、給湯器が動かなくなってしまう場合があります。
長年使用していると電気トラブルにより、内部でショートしたりする場合もありますので、調子が悪い時は充分ご注意下さい。
本体内部の給水管が劣化し穴が開いたり、亀裂が入って水漏れする場合があります。
特に給湯器内部は銅管を使用している為、ピンホール(小さな穴が空く症状)による水漏れが起こる事が多々あります。
屋外に設置されている為に、雪などが降った寒い日に、給湯器内部の給水管が凍結により、破損してしまう事もあります。
また、凍結の場合は給湯器内部の給水管だけでなく、給湯器まわりの給水管も含めて、夜中に凍結して朝お湯が出なくなっても、日中時間がたつと解凍されて、出る様になってしまう場合もあります。
本体の外部がサビ等で劣化した所に、激しい雨などで内部に大量に水が入り込み、故障してしまう場合もあります。
リモコンの本体が故障してしまった時や、電気配線が断線してしまった時に、温度設定が出来ずに、お湯にならない場合があります。
給湯器のリモコンが、台所用と浴室用の2台取り付けられていれば、台所用が動いているのに浴室用が動いていなければ、リモコンの故障と考えて良いでしょう。
給湯器が作動しない場合、コンセントの確認をして下さい。
コンセントが断線していたり、抜けてしまっていたりすれば、給湯器は作動しないのでお湯は出ません。
給湯器下の給水管に、取り付けられている止水栓のバルブが閉まっていると、水が給湯器に入ってこないので、お湯は出なくなってしまいます。
また、止水栓のバルブが開いていても、止水栓自体が不具合を起こして、ストップしてしまっている事もあります。
ガスの元栓が閉まっている場合、給湯器は点火しません。
ガスの点検時の開き忘れや、地震等の影響で、ガスが一時的に停止してしまう場合もあります。
通常ガスが復旧すれば、使えるようになりますが、台所のガスコンロ等も同じ様に使用できなくなった場合は、ガスの専門業者へ連絡をして、ご相談下さい。
給湯器下の給水管や、給湯管から水漏れがあれば、給湯器に水が入りにくくなってしまうために、給湯器は正常に作動しなくなってしまいます。
また蛇口までの水圧が弱くなってしまい、お湯が出なくなる原因にもなってしまいます。
2ハンドル混合水栓のバルブに異常があった場合は、ハンドル部のスピンドルとコマパッキンを含め、セットで交換して下さい。
交換の手順は以下の通りです。
屋外の元栓を閉めて下さい。
ハンドルを回して水が止まっているか、確認をしてから部品の取外しをします。
用意する工具と部品 | ||
---|---|---|
工具 | モンキレンチ | |
プラスドライバー | ||
プライヤー | ||
ピンセット or ラジオペンチ | ||
部品 | スピンドル コマパッキン ※ハンドルとセットになったもの |
|
その他 | 雑巾 |
表は左右にスライドします。
工具は、モンキーレンチ、プラスドライバー、プライヤー、ピンセットもしくはラジオペンチを用意します。
部品はハンドルとセットになった、スピンドルとコマパッキンを用意します。
その他、雑巾を用意しておくと良いでしょう。
ハンドルの赤キャップを外して、プラスドライバーでネジをゆるめ、ハンドルを取り外します。
スピンドルの固定キャップを外して下さい。
キャップはモンキーレンチで外す、六角のタイプとフライヤーで外す丸型の物がありますので、工具を使いわけて外して下さい。
コマパッキンは、スピンドルを取り外すとその中にありますので、ピンセットやラジオペンチで取り外して下さい。
蛇口の中にない場合は、取り外したスピンドルくっついている場合もありますので、確認して下さい。
新しいコマパッキンを蛇口の中に入れ、スピンドルを取り付けます。
スピンドルの固定キャップは、手である程度締め、最後にモンキーレンチで少々締めこみます。
回らなくなるまで強くは締めこまないで下さい。
強く締めこむとハンドルが固くなったり、回らなくなったりしますので、ご注意下さい。
ハンドルを取り付け、ネジでしっかりと固定して下さい。
サーモスタット混合水栓の温度調節バルブに異常があった場合、内部のバルブユニットを交換して下さい。
交換手順は以下の通りです。
屋外の元栓を閉めるか蛇口の偏芯管の止水栓を、マイナスドライバーで閉めて下さい。
水が止まっているか、確認をしてから部品を取り外して下さい。
用意する工具と部品 | ||
---|---|---|
工具 | モーターレンチ | |
プライヤー | ||
モンキーレンチ | ||
プラスドライバー | ||
マイナスドライバー | ||
部品 | 専用の温調バルブユニット |
表は左右にスライドします。
工具はモーターレンチ、プライヤー、モンキーレンチ、プラスドライバー、マイナスドライバーを用意します。
部品は、蛇口の品番を調べて専用の温調バルブユニットを用意します。
必ず同じ専用の部品でないと、取り付けは出来ませんのでご注意下さい。
ハンドル側面のキャップを取り外してから、プラスドライバーでネジをゆるめ、外します。
キャップやネジがないハンドルは、はめ込み式のハンドルなので、ハンドルを横に引くと取り外す事が出来ます。
固くて外れないハンドルは、無理に引っ張ると破損する場合がありますので、ご注意下さい。
ストッパーは、モーターレンチを使用して、ゆるめてから外します。
壁に取り付けられている蛇口は、ネジが固い場合無理に回すと、壁の中の給水管を破損する場合がありますので、片手で蛇口をしっかり固定し、充分注意して行なって下さい。
温調バルブユニットは、プライヤー等でつまんで引き出して下さい。
用意した部品が間違いなければ、古い温調バルブは、取り外した時に破損しても構いません。
温調バルブを差し込む時は、必ず向きが決まっていますので、方向を間違いなく取り付けて下さい。
ストッパーとハンドルを取り外した時と同じ手順で取り付けて下さい。
部品交換の際は取り付け後、元栓を開き必ず水漏れの確認を行なって下さい。
部品が固着して動かない場合や、手順通りに行なえない場合は、必ず無理はせずに、専門の水道業者へ連絡してご相談下さい。
基本、水道管に不具合のあった場合は、専門の業者に対応してもらった方が良いでしょう。
電気温水器に不具合が見られた場合は、電気温水器のメーカーもしくは不具合の場所によっては、専門の電気業者か水道業者にご相談下さい。
ガス給湯器の本体に不具合があった場合は、基本メーカーに連絡をし、ご相談下さい。
リモコン不良や本体内部から水漏れの場合も同様です。
本体下からの水漏れ、給水管、給湯管からの水漏れ、止水バルブの不具合、故障、凍結による不具合に関しては、専門の水道業者に連絡し、対応してもらうと良いでしょう。
また、ガス栓まわりや、ガスで不具合が見られる様な場合は、専門のガス会社に連絡し、対応してもらって下さい。
お風呂を使用する際お湯が出なくなる症状は、これまでご説明した通りに、様々な原因が考えられます。
この様な症状は皆さんのどのお宅でも、いつ起こってもおかしくはありません。(新築のお宅は別ですが・・・)
ある程度年数の経ったお宅にお住まいの皆さんは、日頃から
等々、出来るだけ気にしておく事も大切です。