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漏水トラブルの原因や修理方法がすぐ分かれば、非常に便利だと思いませんか?
というのも家庭で水を使用する限り、老朽化や故障で水漏れを起こすことは珍しいことではありません。
漏水は水道業者に依頼すれば漏水調査をしてくれますが、ほとんどが有料になります。
そのため自分で漏水をチェックする方法を、プロの目線で紹介しますので役立ててください。
水漏れする箇所は蛇口だけとは限りませんので、以下の様々な部分の水漏れチェック法と、簡単な修理方法をお教えします。
簡単なパッキン交換で直るケースもあるので、コストを抑えたい場合は自分で修理を試してみましょう。
目次
「漏水、水漏れ」
家の中や外に水回りがあるかぎり、いつかは起こる事です。
基本、水漏れ・故障などのトラブルの原因は水道の蛇口や、便器、ウォシュレット、キッチンの流し台、お風呂の浴槽、洗面台等々の経年劣化からなる物が多く各メーカーでは蛇口等の設備や部品の耐用年数は7〜8年位又、10年前後と言われています。
皆さんの中には水道の蛇口は消耗品という感覚が無く、半永久的に使用できると思われている方も多くいらっしゃるようです。
蛇口以外にも給湯設備(給湯器、電気温水器等)も耐用年数は10年位と言われています。
また、給水管、給湯管についても管の素材にもよりますが、経年劣化や外圧による破損等もあります。
ちなみに、耐用年数は寿命ではなく、その年数が経ったら水漏れや不具合が起こってもおかしくないという年数です。中には15年20年と水漏れがないケースもあります。耐用年数付近の水回り、及び耐用年数を過ぎている水回りは、水のトラブルが起きてもおかしくないという心構えでいることが大事です。
これらを日常、部品交換等で修理、修繕を行なったり、蛇口やその他設備を交換したりするなどして、日々使い続けていきます。
では、水漏れとは、
どんな場所でどのように起こるのか?
また、それらの水漏れの原因はどうしてなのか?
修理、修繕するにはどのような方法があるのか?を、お話ししていきます。
まずは、蛇口廻りの水漏れについてご説明します。
一口に蛇口廻りといってもそれぞれ皆さんのお宅には色々な蛇口が取り付けられています。
その蛇口にはどんなものがあるのでしょうか。
以上、各所に様々なタイプの蛇口が取付られています。
場所によっては上記以外の蛇口も取り付けられている場合もありますが、今回は代表的な物を上げさせていただきました。
大きく分けると、
これらの3タイプが、現在皆様のお宅で使われている蛇口で最も多いものです。
ここからは、この3タイプの蛇口でおこる水漏れの原因と修理方法についてご説明します。
修理に際して、無理をすると別の場所を破損し被害を拡げてしまう場所もあります。
無理と判断した場合は直ちに作業を中止して、専門の水道業者にご相談ください。
ハンドルを回して出し止めをするハンドル型水栓、水漏れの原因と修理方法は以下の通りです。
いずれの修理も元栓を閉めてから行います
※コマパッキンを交換します。
プラスドライバーでネジを外して、ハンドルを外します。単水栓の場合は止めビスを外して、ハンドルを外します。
※スピンドルとコマパッキンを交換します。
混合水栓の場合は、ハンドルキャップを外します。
プラスドライバーでネジを外します。ハンドルを外します。
混合水栓の場合は、止めビスをプラスドライバーで締めます。
ハンドルキャップを取り付けて終了です。
いずれの修理も元栓を閉めてから行います
※上部パッキンを交換します。
プラスドライバーでネジを外します。ハンドルを外します。
単水栓の場合は止めビスを外して、ハンドルを外します。
混合水栓の場合は、止めビスをプラスドライバーで締めます。ハンドルキャップを取り付けて終了です。
プラスドライバーでネジを外します。ハンドルを外します。
単水栓の場合は止めビスを外して、ハンドルを外します。
ハンドルキャップを取り付けて終了です。
※パイプパッキンを交換します。
(スパウトを取り外した時、パイプパッキンはパイプ側についてくる場合もあれば、本体側についてくる場合もあります。)
U字になっている物は、U字の切れている方を本体側にして取り付けて下さい。
逆に取り付けると水漏れする場合があります。
※スパウトを交換します。
スパウトを用意する場合、太さや長さが色々ありますので、古いパイプを外してから、同じ物、またそれに近い物を用意すると良いでしょう。
(スパウトを取り外した時、パイプパッキンはパイプ側についてくる場合もあれば、本体側についてくる場合もあります。)
大体のパイプパッキンは向きがあります。
U字になっている物は、U字の切れている方を本体側にして取り付けて下さい。
逆に取り付けると水漏れする場合があります。
偏心管パッキンの劣化による水漏れ
※壁に取り付けられている2本の脚と本体の取り付けナット部内のパッキンの劣化
※偏心管パッキンの交換
必ず、元栓を閉めてから行います。
水側、湯側のナットを交互に少しずつ緩めていきます。
壁に対し斜めに取り付けられている偏心管の角度が変わると壁の取り付け部から漏水します。
くれぐれもご注意下さい。
古いパッキンが残っていると漏水しますのでご注意下さい。
以上、パッキン交換や部品交換の修理でも直らない場合は、本体部の劣化など他の原因が考えられますので、専門の水道業者にご相談ください。
レバーを上げ下げして水の出し止めをするタイプの混合水栓。水漏れの原因と修理方法は以下の通りです。
カートリッジの劣化による水漏れ
※カートリッジを交換します。
必ず、元栓を閉めてから行います。
カートリッジには色々種類があり、蛇口によって取り付ける物が決まっています。
蛇口の品番から適合するカートリッジを調べてご用意下さい。
ハンドルはネジ止め式の物とはめ込み式の物があります。
ネジ止め式の物は、化粧キャップを外して止めビスをプラス又はマイナスドライバーで外して下さい。
固着して回らない場合は無理に行なわないで下さい。
台付水栓の場合、本体が一緒に回ると給水給湯管部で漏水する危険性があります。
くれぐれもご注意下さい。
取り付け向きにご注意下さい。
手締めで取り付け、最後にモーターレンチで締めて下さい。
以上、カートリッジ交換の修理でも直らない場合は、本体部の劣化など他の原因が考えられますので、専門の水道業者にご相談ください。
ハンドルをシャワー又はカランに切り替えて水の出し止めをし、温度調節が出来るタイプの混合水栓。
水漏れの原因と修理方法は以下の通りです。
※開閉バルブを交換します。
必ず、元栓を閉めてから行います。
開閉バルブには色々種類があり、蛇口によって取り付ける物が決まっています。
蛇口の品番から適合する開閉バルブを調べてご用意下さい。
ハンドルはネジ止め式の物とはめ込み式の物があります。
ネジ止め式の物は、化粧キャップを外して止めビスをプラス又はマイナスドライバーで外して下さい。
はめ込み式の物はハンドルを横又は上に引き外します。
固着して回らない場合は無理に行なわないで下さい。
壁付の場合は壁付近で漏水する危険性があります。
又は、あまり力を入れすぎると壁内で給水給湯管が破損する場合もありますので、くれぐれもご注意下さい。
取り付け向きにご注意下さい。
手締めで取り付け、最後にモーターレンチで締めて下さい。
※スパウトを交換します。
スパウトを用意する場合、太さや長さが色々ありますので、古いパイプを外してから、同じ物、またそれに近い物を用意すると良いでしょう
(スパウトを取り外した時、パイプパッキンはパイプ側についてくる場合もあれば、本体側についてくる場合もあります。)
大体のパイプパッキンは向きがあります。
U字になっている物は、U字の切れている方を本体側にして取り付けて下さい。
逆に取り付けると水漏れする場合があります。
偏心管パッキンの劣化による水漏れ
※壁に取り付けられている2本の脚と本体の取り付けナット部内のパッキンの劣化
※偏心管パッキンの交換
必ず、元栓を閉めてから行います。
水側、湯側のナットを交互に少しずつ緩めていきます。
壁に対し斜めに取り付けられている偏心管の角度が変わると壁の取り付け部から漏水します。
くれぐれもご注意下さい。
古いパッキンが残っていると漏水しますのでご注意下さい。
以上、パッキン交換の修理でも直らない場合は、本体部の劣化など他の原因が考えられますので、専門の水道業者にご相談ください。
いずれの修理も元栓を閉める必要はありません
※シャワーホース、シャワーヘッドに関しては、いずれの症状の場合もシャワーヘッドホースをセットで交換するのが良いでしょう。
メーカーによってナットのサイズが合わないため、通常の製品には、アダプターが4〜5個付いています。
取り付けアダプターを間違わないように取り付けます。
水漏れ確認をして終了です。
以上、シャワーホース、シャワーヘッド交換の修理でも直らない場合は、本体部の劣化など他の原因が考えられますので、専門の水道業者にご相談ください。
続いては、トイレ廻りの水漏れについてです。
※一般的に密結タイプと言われる便器の上にタンクが取り付けられているタイプ。
皆さんのお宅で一番多く見られるタイプです。
今回は普通便座でこのタイプのトイレを参考にご説明します。
では、これらの水漏れの原因と修理方法をご説明します。
タンクの中でポタポタ水が止まらないのは、通常、ボールタップ(給水弁)の不良が原因です。
一定量になると水が止まるはずのボールタップ(給水弁)が不具合、故障して水が止まらなくなります。
水は、ずっと出続けるとタンク内でオーバーフローして、便器にチョロチョロ流れてきます。
※ボールタップを交換します
必ず、止水栓又は元栓を閉めてから行います
ボールタップ取り付けナットをモンキーレンチで締めます。
取り付けパッキンは必ず交換して下さい。
フロートバルブの劣化による水漏れ
フロートバルブは、タンク内に水を貯めるためのゴム栓です。このゴムが劣化することによって水漏れします。
※フロートバルブを交換します。
必ず、止水栓又は元栓を閉めてから行います
フロートバルブは、TOTOタイプとINAXタイプがあります。
必ずタンク内を確認してご用意下さい。
INAXタイプのトイレに起こる事が多い症状です。
サイフォン管(オーバーフロー管)の付け根に亀裂が入り水漏れします。
この水漏れは大半がタンクと便器の接続部の密結パッキン、密結ボルトの劣化による水漏れです。
※密結パッキン、密結ボルトの交換をしますが、密結パッキン、密結ボルトの交換はサイフォン管交換と同様にタンクを外して行う為、交換については専門の水道業者にご連絡下さい。
給水管はタンクと止水栓をつないでいますが二ヶ所の取り付けナット内のパッキンが劣化して水漏れします。
*給水管接続パッキンを交換します。
必ず、止水栓又は元栓を閉めてから行います
タンク側の給水管ナットを締める時は必ず片手でボールタップを押さえながら、モンキーレンチで締めて下さい。
止水栓からの水漏れは上部パッキンからの水漏れが多く起こります。
※止水栓上部パッキンを交換します。
必ず、止水栓又は元栓を閉めてから行います
以上、トイレ内でよく起こる水漏れをご紹介しました。
作業にあたり、取り外すナットが固着して動かない場合もありますが、無理はせずに2次被害を起こさないように、慎重に行なって下さい。
俗に、水道管と呼ばれる給水管と給湯管。
給水管とは道路地中の本管より皆さんのお宅のメーターBoxを通り、各給水栓(蛇口やトイレタンク)までつながる配管をいい、給湯管とは、給湯器、温水器で沸かされたお湯を給湯器、温水器から各混合の給湯栓(蛇口、浴槽)に送る配管をいいます。
給水管、給湯管には、色々な種類の管が使われています。
※主に使用されているもの
※また、蛇口下の給水やトイレタンク横の給水管などで、黄銅管やステンレス管が使われています。
これらの給水管、給湯管は家の中でも見える所と、見えない所に配管されています。
家の中で水を使っていないのに、あきらかにメーターが回っている時、先にご説明した、蛇口やトイレ以外で探してみて下さい。
上記の目視できる場所で水が漏れていればその状況によってはご自分で修理する事も可能です。
皆さんがご自分で修理できる場所としていくつかのケースをご紹介します。
給水、給湯フレキ管はステンレスの蛇腹状の配管で、蛇口と止水栓をつなぐ接続管です。
(トイレのタンクと止水栓をつなぐ給水管と同じです。)
給水、給湯フレキ管の接続ナット部のパッキンの劣化により水漏れが起こります。
※給水、給湯管接続パッキンを交換します。
収納内は暗いので必ず明るい環境を作ってから作業して下さい。
手元が見えにくい中作業をするのは大変危険です。ご注意下さい。
必ず、止水栓又は元栓を閉め、蛇口のハンドルやレバーを開いて水が止まっているか確認してから行います。
止水栓が固着して回らない場合があります。
回らない場合、無理に回そうとすると壁や床下の給水管が破損する場合もあります。
回らない場合は無理をせずに元栓を閉めて止水してください。
止水栓側の給水管ナットを締める時は必ず片手で止水栓を押さえながら、モンキーレンチで締めて下さい。
蛇口側は専用のレンチがないと締められない場合がありますのでご注意下さい。
水漏れが無ければ終了です。
水漏れが直らない場合は、パッキンの取り付けに不備がないか、ナットがしっかり閉まっているか、を確認してください。
それでも水漏れが直らない場合は給水管自体の破損が考えられますので、給水管を交換します。
給水管の交換は同じサイズの給水フレキ管を用意し、パッキン交換の手順と同様に行って下さい。
給水、給湯ナマシ管は蛇腹ではないストレートの銀メッキか銅色の黄銅管で、蛇口と止水栓をつなぐ接続管です。
給水、給湯ナマシ管の接続ナット部のパッキンの劣化により水漏れが起こります。
基本、ナマシ管は止水栓側には止水栓に差込接続で、蛇口側はフレキ管と同じでつば付きの管になります。
それぞれパッキンが違うタイプになりますので、用意する時にご注意下さい。
※給水、給湯管接続パッキンを交換します。
収納内は暗いので必ず明るい環境を作ってから作業して下さい。
手元が見えにくい中作業をするのは大変危険です。ご注意下さい。
必ず、止水栓又は元栓を閉め、蛇口のハンドルやレバーを開いて水が止まっているか確認してから行います。
止水栓が固着して回らない場合があります。
回らない場合、無理に回そうとすると壁や床下の給水管が破損する場合もあります。
回らない場合は無理をせずに元栓を閉めて止水してください。
通常のナマシ管はクランクがある為、少々動かしていると、蛇口側がずれます。
ずれたら、止水栓側を引き抜いて外して下さい。
止水栓側の給水管ナットを締める時は必ず片手で止水栓を押さえながら、モンキーレンチで締めて下さい。
蛇口側は専用のレンチがないと締められない場合がありますのでご注意下さい。
水漏れが無ければ終了です。
水漏れが直らない場合は、パッキンの取り付けに不備がないか、ナットがしっかり閉まっているか、を確認してください。
それでも水漏れが直らない場合は給水管自体の破損が考えられますので、給水管を交換します。
給水管の交換は同じナマシ管ではなく、フレキ管で交換します。
給水管および給湯管で使用される、フレキ管の接続部からの水漏れ。
接続部パッキンの劣化又はフレキ管の劣化、破損によるものが主の原因です。
台所、洗面所収納内と同様にパッキン及びフレキ管を交換します。
フレキ管以外の管から漏れている場合は無理にご自分で対応しないで下さい。
続いて、目視できない場所での水漏れの場合
蛇口や止水栓に近い場所で漏れている場合は「シューッ」という音が聞こえてくる事が多いです。
静かなときに音に対する違和感を感じた時は要注意です。
基本、水は下に落ちていくものですので床下の水が床上に上がってくる事はあまりありません。
比較的には上階の場合は階下より漏水を伝えられ気がつくことが多いです。
しかし、床下がコンクリートの場合、階下にも落ちますが、床下に水が溜まり床から浸み出して気がつく場合もあります。
天井から水が落ちてきた場合、大半は上階での水漏れが原因ですが、中にはご自分の部屋の配管が天井裏にあってそこから水漏れする場合もあります。
屋外で雨が降った後でもなく、日陰でもなく、他の土は乾いているのにいつも一部の土だけ湿っている場合、土中の給水管から水漏れしてる事が考えられます。
そこの土を掘っていくと掘った穴にどんどん水が溜まってきたら間違いないでしょう。
修理には皆さんがご自分で直すにはなかなか難しいと思いますので、急ぎ専門の水道業者へ連絡し調査してもらって下さい。
決してご自分で無理に対応しない方が良いでしょう。
皆さんは保険対応で必要になる写真を忘れずに取られると良いでしょう。
賃貸マンション、アパートにお住まいの方は、保険について不動産会社に確認しておくことも重要です。
昔はタウンページで水道業者を探していましたが、今はネットで探すことが当たり前な時代になりました。
専門の水道業者であれば排水管内をカメラで調査したり、漏水探知機などを使用したりする業者もありますが、特殊な機材がない場合でも経験などからその他の方法で漏水の調査をしてくれると思いますので、いざという時は専門の水道業者にご相談下さい。