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戸建ての場合天井から水漏れを起こすと雨漏り?マンションの場合は上階からの水漏れ?と考えることがあるでしょう。
しかし天井からの水漏れは、天井を通る配管からの水漏れも考えられるので、思い込みで行動しないようにしましょう。
まず天井から水漏れをしたら、次のように素早く行動しましょう。
天井からの水漏れは様々な原因が考えられるので、今回はその原因について解説します。
また入居者のうっかりミスで下階へ水漏れを起こすことも少なくないため、ミスが原因の水漏れについてもまとめています。
早めの対処をすることで、被害の拡大を防ぐことができます。
また冷静に対処することが大切なポイントです。
目次
ある日突然、自分の家の天井から水が降ってきたら・・・考えた事ありますか?
恐ろしいですね。普通、パニックになりますね。
古い戸建やマンション、アパート。いつ何時起きてもおかしくありません。
古い建物ばかりではなくまだ新しいマンション、アパートでも例外ではありません。安心は出来ないのです。
自分の部屋の天井から水が落ちてきたら、まずこの様に行動される方がいるかもしれません。
「あっ!上の部屋で何かやらかしたな!!」
と、思ったらすぐに上階の部屋へ。
「ドンドン!」「上から水が落ちてきたぞ!!」「何をやったんだ!」「ドンドン!」
これは、いけませんね。
水は上から下へ流れていくものです。これは、当たり前の事ですね。
しかし、必ずしも真上の部屋から真下の部屋に落ちて行くとはかぎりません。
斜め上の部屋から漏れた水が横に流れて落ちてくる場合もあります。
また、上階の部屋の方も全く気がつかない床下や壁の中、又はあなたの部屋の天井裏の配管から漏れてくる場合もあります。
決して、上階の住人が何かをした訳ではない場合も結構多いからです。
上階の方も何も心当たりがないのに、建物の老朽の問題で両者には何も落度が無いのに、いきなりこんな事を言われては、お互い、気まずい関係になってしまいます。
よって、
自分の部屋の天井から水が落ちてきたら次の様な対応が理想的だと思います。
「あっ!上の部屋で何かあったか?」
と思ったらまず、落ち着いて、落ちてくる水の近くにデータが消えてしまったらまずい電気機器等があれば、すみやかに移動させておきます。
(移動が難しければ、玄関から傘を持ってきてとりあえずかぶせておきます。)
「ピンポン!」「下の部屋の者ですが、天井から水が落ちてきたのですが、何か心当たりはありますか?」
相手の返事によって、
部屋に戻って、もし、天井の照明の近くから水が漏れてきていたら、漏電する可能性があるので、その場所の電気ブレーカーを落としておくと良いでしょう。漏電してしまった場合、管理会社に電気業者の手配もお願いすると良いでしょう。
漏電して真っ暗になってしまうとさらにパニックになってしまいますが、どうか冷静に落ち着いて下さい。
自分の頭の上にいきなり水が落ちてくれば、誰でもビックリ!!落ち着いて下さいと言う方が難しいとは思いますが、ここで何とか冷静な対応をしましょう。
そして、自分の所はないよ!なんて、思わないで日頃からメーターバルブ(元栓)の位置などを確認したり、応急処置の心構えだけは持っておきましょう。
戸建の方も状況は変わりますが、一緒です。
日頃からメーターバルブ(元栓)の位置などは確認しておき、給水管や給湯管などから水漏れした場合に対応出来る様にしておきましょう。また、他の水漏れであってもメーターバルブを閉めるということは応急処置の第一歩です。
(明らかにお湯が漏れている時は、給湯器の止水バルブを閉めればお湯が止まるので、トイレなど水だけは使う事も出来ます。)
さてこの様に、天井から水が落ちて来た時
原因は主に3つ
ですが、戸建、マンション、アパート全て、水回りの設備に色々な劣化が起こります。
全ての水回りに共通するのは排水管のつまりによる溢れです。
排水管内で経年によるつまりが発生し水が逆流し、溢れた水が床に広がり階下に漏水します。
ちなみにこのケースが一番多いのは台所です。
また、詰まり以外の排水ではトイレの床接続パテの劣化やタンク下のパッキンが劣化すると床への漏水につながります。
タイルの浴室、お風呂場では床や壁の防水のヒビ割れによる漏水、また、ユニットバスの点検口内で排水ホース切れによる漏水などが階下へ流れていってしまうケースもあります。
続いて、給水、給湯廻りで特に階下への漏水で多いのは、ユニットバスの浴室水栓、台所水栓、洗面水栓の下、給水給湯のフレキ管からの漏れがあります。
見える位置のフレキ管であればパッキン交換の応急処置は可能でしょう。
また、全く目に見えない部分では、床下や壁中の排水管、給水管、給湯管の破損による水漏れです。
排水での漏れは上階で水回りの使用をストップすれば、じきに止まりますが、給水管、給湯管からの漏れは一度漏れ始めれば、そのままずっと漏れ続けるので応急処置として、水道業者が到着するまでの間、元栓を確実に閉めて対応して下さい。
水道業者が到着してからの対応は、水漏れ箇所が、目視出来る範囲か目視出来ないかで変わってきます。
すぐに修理対応出来る物、すぐに修理対応が出来ず応急処置対応だけになるケースもあります。
料金の相場は、ここに例を挙げただけでも、各所様々なケースがありますので一定の料金にはなりません。
即日対応出来る作業から応急処置もしくは漏水場所の特定調査のみで、後日対応で工事になる場合もありますので、修理内容によって料金には大きな違いが出てくると思います。
しかし、いずれの場合でも皆さんは冷静な対応で、水道業者よりしっかりとした事前説明、事前見積を出してもらいましょう。
これから出かけるのに、台所や洗面所の水を使ってつい蛇口を閉め忘れてしまう。
家にいてお風呂場の浴槽にお湯を溜めているのについ「うとうと」。
気がついたら浴室外廊下まで水浸し。なんて事もあります。
しかしはっきり言って、水を出しっ放しにしても排水口があるので普通は水道代がかかるだけで、床まで水浸しにはなりません。
実はこれには原因があるのです。
そうです。もう皆さんもおわかりですね。
日頃から排水口がつまり気味で流れがとても悪いのに、そのまま直さずに放置していたからです。
排水口がつまっていれば、流れて行かない水が溢れて床に流れるだけですね。
階下の方にとってみれば大迷惑です。
中にはこんなケースもあって、つまっていた訳ではないのですが、水を出しっ放しで出かけてしまい、
たまたまシンクの排水口の上にお鍋を置いてしまっていて、
帰ってきたら管理会社や水道業者が来ていて大騒ぎ。
こんな、たまたまですが、うっかり水漏れもあります。
一昔前から全自動洗濯機が主流になって、お出かけの時に洗濯機を回したまま出かけてしまう方が多くなりました。
この為起こるトラブルが排水ホース外れです。
排水ホースの取り付けが不十分で外れてしまい、排水された水が全て床に流れてしまい、階下へ。
またこれも洗濯機が全自動になってから起こり始めたトラブルの一つですね。
洗濯蛇口の特徴としては、蛇口を常時開けっ放しにしている事です。
何もなければそのまま何も起こらないのですが、良くあるのは引越しの時に自分で全て運んだ為、洗濯機の設置も自分で行いその時に給水ホースのアダプタ(4本ネジ止め)が正しく取付られていなくて、
ある日、出かけている時、水圧でホースが外れてしまい、床一面水浸し。
当然、階下のお宅も大変な事になってしまいます。
この排水ホース外れと給水ホース外れも多いです。
近年多くなったのが、DIY修理。
ホームセンター等で購入したウォシュレットや蛇口をご自分で交換しようとしたのですが、止水栓を閉めずに給水管や蛇口を外そうとして水浸し。
他には経年劣化で固くなった止水栓を無理に閉めようとして、給水管の接続部が折れて水浸し。
またこれは「うっかり」とはちょっと違いますが、トイレが詰まったのをご自分で直そうとラバーカップを用意してチャレンジしましたが、正しい使い方を知らずに行った為、戻す力より押す方が強く、あまりの強さと勢いでタンクの中のフロートバルブが下から来る圧で「ポン!」と上がってしまい、汚水でいっぱいの便器にタンクの中の10L近い水が流れ込んで来て溢れ、そのほとんどが床へ・・・。
以上、これからちょっとした不注意による漏水はあらかじめ水道業者に依頼していれば、 料金相場は5千円〜8千円、8千円~1万5千円位のものです。
本来ならその位の金額で済んでいたものが階下へ水漏れさせてしまった事によってその何倍、何十倍もの費用を負担しなければならなくなってしまいます。
そして何よりもマンション、アパートの方は階下の方に多大な迷惑をかけてしまいます。
一番多い原因としてはやはり「雨漏り」です。
建物の外壁や屋根の老朽化、また、屋上の防水切れなどによって、雨水が建物の中に侵入し、天井や壁から流れでてきてしまうケースもあります。
以上、天井からの水漏れにも色々なケースがあります。
天井に水が溜まると一気には流れず、一度天井裏に溜まった水がボードの継ぎ目、壁伝い、又、電気を取付している隙間などから「ボタボタ」と、落ちて来ます。
石膏ボードなどの場合は天井がたわみ、水の重さで膨らみを持つので、天井裏に溜まっているのがわかります。
そんな時に応急処置として、水を抜く方法があります。
バケツ2個、プラスドライバー、安定した椅子(もしくは脚立)を用意して、天井にマイナスドライバーで「ブスッ!」と穴を開け、落ちて来た水をバケツで受けます。
バケツを2個用意するのは1個では足りなかった時の為です。
満水になってからもう一つのバケツを準備するのでは、床に水が漏れてしまいます。
溜まっている分を少しでも早く抜いてしまい、多少でも天井全体的に広がり過ぎるのを防ぎます。
排水からの漏水なら上からの水はすでに止まっているので、天井裏の水が無くなり少しでも乾けば、漏電の可能性も少々回避されると思います。
※賃貸の場合は、必ず管理会社に確認を取ってから行いましょう。勝手に穴を開けるとトラブルになる恐れがあります。
この様な天井からの水漏れの場合、何度も経験する様な事ではないので慌ててしまいます。
そこを、少しでも落ち着いて「上階での水回りの使用ストップ」+「元栓を閉める」この2つの最初の応急処置を冷静なって行なって下さい。
あとは水道業者の到着を待ちましょう!