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水道局の検針の方から「漏水している可能性がある」っていう連絡があって水道の使用量がいつもの3倍になっていたなんて事はありませんか?
そして家の中を見ても特に水漏れしている所が見当たらない場合はどうして良いのか困ってしまいますよね。
実は皆さんでも水道メーターを確認する事によって漏水しているかしていないかが判断できる事もあります。
今回は「水道メーター」に関して水道メーターの見方から漏水の判断方法や水道局から漏水の指摘があった場合にどうすれば良いか等を解説して行きます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
まず「水道メーター」というものについて解説して行きたいと思います。
水道メーターとは水道の契約者が毎月どのくらい水道を使用したかの記録をする為の計器です。
水道使用量の単位は立方メートルで水道使用量を算出し水道料金に換算する為のものです。
ちなみに家に井戸がある場合で井戸の水を水道に引き込んでいる場合は基本的に水道メーターが付いていません(水道局の管轄ではなく水道料金が発生しない為)
水道メーターは大きく分けると3つの種類に分類出来ます。
直読式は数字と円形の目盛で数値を表しています。
数字の部分は3桁か4桁のカウンターで表示されその下部に円形の目盛があり赤い針で示されます。
円読式は全て円形の目盛で数値を表しています。
左側に黒い針の円形目盛が4つ(まれに3つ)あり右側に赤い針の円形目盛が3つあります。
左に行けば行くほど単位が大きくなり、最小単位は一番右側の円形目盛です。
デジタル式は全てデジタル表示の数字で数値を表しています。
マイコンを内蔵した水道メーターで水道使用量の計測以外に漏水の検出などを行うことができます。
どの種類であっても水道メーターの横にはメーターバルブがあります。
これが「元栓」と言われるものです。
メーターバルブも大きく分けると3つの種類に分類出来ますので紹介いたします。
バルブの部分は円形でテニスボール位の直径があります。
時計回りに回すと止水することが出来、反時計回りに回すと通水することができます。
軸の部分も長く止水や通水をする時には10回転以上回す場合もあります。
コックの部分は両サイドに羽が付いたような形状になっています。
バルブ式同様、時計回りに回すと止水、反時計回りに回すと通水できます。
バルブ式との大きな違いは止水や通水の時にコックを回す回数です。
コック式は3~4回転で止水・通水ができます。
バルブ式・コック式が上向きに付いているのに対し、レバー式は横向きに付いています。
「止める」の方に倒すと止水し「開ける」の方に倒すと通水します。
可動域は小さく1/3回転程で止水や通水ができます。
水道メーターの場所は家のタイプによって違います。
ここでは一戸建て・マンション・アパートの水道メーターの場所について見て行きましょう。
他にはビルや店舗などもありますが一戸建て・マンション・アパートの水道メーター設置方法のいずれかに該当します。
水道メーターは地面にある水道メーターBOXの中にあります。
水道メーターBOXの中には水道メーターとメーターバルブ(元栓)があり蓋には「量計器」と刻印されています。
蓋はプラスチック製の物と鉄製の物がありプラスチック製の物には青色の蓋と黒色の蓋があります。
設置場所は家によって様々で玄関横や庭の塀付近や勝手口付近などが多いようです。
もし一戸建てでメーターBOXの場所がわからない場合は建物の外壁沿いに地面を確認しながら一周します。
そこで無かった場合は敷地の外周を一周します。
見つからない場合は植木鉢などの置いてある物の下にある可能性が高いでしょう。
メーターBOXは建物の外周付近か敷地の外周付近にあることがほとんどです。
マンションの水道メーターは玄関横のパイプシャフト内にあることが多いようです。
パイプシャフトとは外壁面にある空間で中には上下水道の管・ガス管・ガスメーター・水道メーター・メーターバルブなどが入っています。
水道メーターの設置状況はメーターBOXの中に入っていたり発泡スチロールケースの中に入っていたりむき出しだったりと様々です。
他には3~5戸の水道メーターが一つのパイプシャフト内にまとまって設置されていることもあります。
その場合の見分け方は水道メーターに部屋番号のタグが付いていたり水道メーターの蓋の裏に部屋番号が書いてあったりするのでそれを見て自分の家の部屋番号で見つけます。
アパートのよくある設置場所は2通りあり1つは1階各部屋玄関脇の地面でもう一つは階段下等などの地面に全戸分がまとまって設置されています。
設置状況は一戸建て同様に水道メーターBOXの中にある事が多いでしょう。
メーターBOXが複数まとまっていた時の見分け方は水道メーターに部屋番号のタグが付いていたり水道メーターやメーターBOXの蓋裏に部屋番号が書いてあったりするので自分の家の部屋番号で見つけます。
メーターBOXが複数まとまっている場合で部屋番号のマジックが消えてしまっていてどれかわからない場合は水を出して確認してみましょう。
台所水栓や洗面水栓の水を出してから水道メーターを確認し動いているメーターが自分の家の水道メーターの可能性が高いです。
複数動いていた場合は同じタイミングで他の家も水を使用しているということなので急いで水を止めて水道メーターを確認します。
この時にどれか分からないけど閉めてみようなどは行わないようにしてください。
他の人の家の元栓を閉めてしまったり間違ってガス栓を閉めてしまったなんてケースも稀にあります。
アナログの水道メーターは見方がわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは水道メーターの見方を解説いたします。
冒頭でも少し説明していますがアナログの水道メーターには直読式と円読式の2種類があります。
違いを端的に言うと大きな数値がカウンターで数字表記されているか大きな数値も円形の目盛で表記されているかの違いです。
ここではまとめてアナログとして各部位の説明をしていきます。
直読式では白いカウンターの数値、円読式では黒い針の数値の単位は「立方メートル」です。
直読式、円読式共に赤い針の数値の単位は「リットル」です(直読式の赤いカウンターの数値もリットル)
読み方の例:
123立方メートル456リットル
1357立方メートル246リットル等
八角形の銀色の物がパイロットです。
パイロットは水流を感知する為の物で水を使用している時は時計回りにクルクルと回ります。
流量も感知でき少量の水を出すとゆっくり回り大量の水を出すと勢い良く回ります。
水が流れるとパイロットは回るので水漏れの確認に必要不可欠な機能です。
円形目盛はアナログ時計の盤面に似ています。0をてっぺんに0~9までの数字が時計の文字盤の様に付いています。
例:
100リットルの目盛 1と2の間に針
10リットルの目盛 3と4の間に針
1リットルの目盛 5と6の間に針の場合は
135リットルとなります。
水道メーターの金属部分に刻印されている数字が水道メーター番号です。
水道メーター番号は水道所在地を特定する為に付けられています。
水道メーターひとつひとつに付けられていて同じ番号のものはありません。
水道メーターの見方でパイロットの横に矢印があると思います。
これはパイロットの回転する向きを表しています。
矢印の方向に回っていくということですね。
私設メーターは水道メーターの先(家側)に設置する事があります。
例えば自宅の2階部分を改築して水道メーターを分けずに賃貸として使った場合にオーナーに水道の使用料がまとめて来ます。
そんな時に私設メーターの使用量を見て使用量に応じた金額を借主に請求したりする事があります。
水道メーターを見るだけで漏水を発見できる見方があります。
アナログ式とデジタル式の漏水判別方法を見て行きましょう。
アナログ式の水道メーターで見る所は「パイロットが回っているかどうか」です。
漏水を判別する為にはまず水を使っていない状況にしなければいけません。
家の中で誰も水道を使っていないのに水道メーターのパイロットがゆっくり回る場合は漏水が起きている可能性が高いでしょう。
この場合の水漏れは以下の原因に絞ることが出来ます。
目視出来ないもしくは目視しづらい水漏れということですね。
微細な水漏れの場合はパイロットが感知するのに少し時間がかかることもあります。
一見すると動いていない様に見える場合は1、2分くらい観察してみてください。
またメーターのガラス面が汚れている場合はタオルなどでキレイに拭いてから見るようにしましょう。
汚れているとパイロットの動きが良く見えません。
デジタル式の水道メーターで見る所は「黒い四角が点滅しているかどうか」です。
黒い四角が点滅している場合は漏水が起きている場合があります。
その他のポイントや注意点もアナログ式で説明した内容と同じです。
給湯管は水道メーターから見て給湯器の先にあります。
給湯管からの水漏れが微細な水漏れの場合は給湯器という機械を経由している関係でパイロットが感知できないことが稀にあるのです。
これは水漏れを目視できているのにパイロットが動かないという珍しいケースです。
水漏れが微細であることと給湯管であるということがポイントになります。
まず水道局はどうやって家の漏水の可能性を見つけることが出来るのかと言うと以下の2つのポイントにより漏水の可能性を判断しています。
この2つの内容に該当する場合は水道局から「漏水の可能性あり」という内容のハガキか手紙が投函されます。
このように水道局から漏水の通達があったらどのように進めていくことがベストなのかを見て行きましょう。
自分で点検して水漏れ箇所が判明する場合と判明しないままという場合があります。
水漏れ箇所が判明したのであればDIYですぐに修理したいと思う方もいると思います。
しかし水道局から指摘のあった漏水の場合はDIYで修理せずに「水道局指定工事店」に依頼をするようにしましょう。
何故かと言うと「減免申請」が絡んでくるからです。
では水道局指定工事店と減免申請について解説いたします。
水道工事を行う際に水道法施行令の基準を満たした作業を行えると水道局から認定された水道工事業者のことを「水道局指定工事店」と言います。
水道局指定工事店は作業が安心できるということ以外に指定工事店にしか出来ないことがあります。
それが「減免申請」です。
減免申請とは水道トラブルによって水道料金が高くなった場合に申請して減免してもらうということですがこの申請は指定工事店にしかできません。
例えばDIYで水道修理をした場合や指定工事店では無い業者が修理した場合は減免申請が出来ないのです。
※減免申請は必ず減免されるわけではありません。
このような理由により水道局から漏水の指摘があった場合はDIYで修理するのではなく水道局指定工事店に依頼するようにしましょう。
漏水箇所がわからない水漏れの場合に水道業者はどのように原因を特定するのでしょうか。
まずは知識と経験によってある程度のチェックで原因を見つけ出すことができる場合もあります。
ただしプロでも目視だけでは特定できないケースもあります。
そのような時に行う方法が「テストポンプ」です。
テストポンプは水圧テストポンプと言われ水圧を利用して水漏れを判断します。
テスト方法は対象の水道管にテストポンプを接続して圧力をかけて一定時間放置します。
この時に圧力値が下がる場合はどこかから圧力が逃げているということでありその箇所から水漏れしているとうことが判明するのです。
逆に一定時間放置しても圧力値が変わらない場合は給水管や給湯管から水漏れしていないということが判明します。
今回は水道メーターの見方で漏水を発見できる方法について見てきました。
家のタイプ毎のメーターの場所も見てきましたが大前提として家の水道メーターの場所は必ず確認しておきましょう。
そしてメーターBOXの上には何も置かない様にしてください。
水道メーターの横に元栓がありますのでいざという時にすぐに対応できるようにしておきましょう。
水道メーターのパイロットは普通に水を使用する時には勢い良く回りますが使ってなくてもパイロットがゆっくり回るという状態は水漏れしてる可能性が高いです。
ご自身で水道メーターをチェックしてみて水を使ってないのにパイロットがゆっくり回ってるようであれば早めに水道業者にご相談くださいね。