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「いくら待ってもトイレタンクに水が溜まらない」「気がつくと床が水浸し」などのトラブルは、トイレの水漏れが原因であることがほとんどです。
少しでもトイレの水漏れが疑われる場合は、すぐに以下の行動を実行しましょう。
上記の対応をしておくことで、漏水による高額請求や水漏れによるトイレ室内の被害拡大を防ぎ、自分で直したり、業者へ連絡したりする準備をスムーズに行えるようになります。
ただし、トイレ水漏れの原因は多岐にわたり、自分で直せる原因もあれば、業者へ頼むべきケースも多数ある状況です。
そこで本記事では、「自分で直せるかどうかを判断できる原因一覧」を作成し、自分でトイレ水漏れを直す方法や業者へ依頼する際のポイントについて解説します。
記事の最後には、トイレ水漏れによって発生した損害の救済制度や適用される保険についても紹介しているので、高額な水道代請求や修繕費用が発生している人も必見です。
本記事を読めば、「自分で直せる原因がどれで、どのような方法で水漏れを解消できるのか?」「どのようなケースに、どのような業者へ依頼すべきなのか?」がわかるはずです。
はじめてのトイレ水漏れで何をしたらよいかわからない人が、スムーズに対処・業者依頼できるよう、丁寧に解説していきます。
目次
トイレで水漏れが発生したら、すぐに上の5つの対応をして2次被害を防ぎましょう。
トイレの水漏れは、自室や建物内の他箇所へも損害がでやすいトラブルです。
例えば、集合住宅の場合、自室で水漏れによって、隣や下の階の居住者宅の家財や家電などの水濡れ被害を与えてしまう可能性があります。戸建ても、トイレの水漏れを放っておくことで壁紙やフローリングが浮いたり、部材が腐敗し、カビが生えたりするなどの損害につながる恐れもあります。
そのため、トイレの水漏れは、発見したタイミングで速やかに被害拡大を抑える対応することが大切です。
各対応について、詳しく解説していきます。
水が流れている状態では、水漏れ被害が拡大してしまうため、まずは水道メータからトイレまでの水の流れを調整している止水栓を閉めて水の流れを止めましょう。
止水栓はタンクや便器後ろ側の壁・床などに設けられているのが一般的で、「ハンドルタイプ」と「ドライバータイプ」の2種類があります。
ハンドルタイプは手で開閉できますが、ドライバータイプはマイナスドライバーが必要です。基本的には、いずれも時計まわりにまわすことで閉めることができるため、ゆっくりとまわして閉めましょう。
このときに何回まわしたかを覚えておくと、自分で修理した後に止水栓を開く際、同じ回数をまわせば水量を適切な量に調節できるので、止水栓をまわした回数をどこかへメモしておくことをおすすめします。
止水栓の開け閉めをしたことがないと、固くてまわらないこともあります。手の力だけでまわらないときは、無理にまわさないでください。
特にドライバータイプは、無理やりまわしてしまうとマイナス(-)の切れ込み部分が破損する可能性があります。
止水栓がまわらないときは、家全体の水の流れを調節する元栓を閉めるようにしましょう。
ウォシュレット・温水便座などの機能がある洋式トイレを設置している場合は、作業までに電源コードを抜いておきましょう。
通電した状態で作業をすると、自動水栓による流水や感電のリスクが高くなるので、安全のためにも水漏れを確認したら、抜いておくのが理想です。
電源コードも濡れると故障する可能性があるため、抜いた後は濡れない位置に置いたり、コンセント部分をビニール袋などで包んだりして保護しておきましょう。
水濡れが広がらないよう、濡れたところをタオルや雑巾でふき取ることも大事です。
水がどんどん溢れてくるときは、バケツを置いたり、バスタオルを敷いたりして水漏れの拡大を抑えるようにしましょう。
便器内から水が溢れて水漏れしているとき、作業中に溢れる可能性があるときは、便器内の水をくみ取っておきましょう。
便器内の水は、以下の道具があると手を汚さずにくみ取りできるので便利です。
灯油ポンプがないときは、家にあるものでバケツに水をくみ出しておきましょう。紙コップやひしゃくなど、水をくみ出せるものであれば何でも構いません。
マンションやアパートといった
です。
そのため、トイレの水漏れといったトラブルが発生した際の連絡先を確認しておきましょう。
トラブル発生時の連絡先については、以下のような書類に記載されています。
【水漏れ時の連絡先がかかれていることが多い書類】
トイレの水漏れを確認したら、契約時の書類を確認しましょう。
なお、集合住宅は、業者依頼のフローが戸建てとは異なる部分があります。応急処置後の対応については「5-1. 業者依頼の手順」をご確認ください。
トイレで水漏れが起こりやすい部位は、
以上の2か所です。
応急処置をしたら、まずは上の2箇所をチェックし、どこから水漏れしているのかを探しましょう。
水漏れの原因が特定することで、自分で直せるのか、それとも業者へ依頼すべき状況なのかを迷わずに判断し、早期解決ができるようになるからです。
ここでは、部位別の水漏れ原因を一覧でまとめて紹介しているので、場所特定の参考にしてください。
◆トイレタンクの主な水漏れ原因 |
---|
結露 |
接続部分のナットのゆるみ |
止水栓(給水管)の破損 |
パッキンの劣化(例:止水栓、手洗い管、トイレタンク下の蜜結パッキンなど) |
トイレの設置不良 |
ボールタップの故障 |
浮き球の故障 |
ゴムフロートの劣化 |
オーバーフロー管の故障 |
鎖の破損や絡まり |
トイレタンクは、洗浄のために常に水を溜めている部分です。壁や床の給水管から水を引き込む止水栓やパイプとも接続されており、洗浄の水量を調節するパーツも多く、パーツの劣化や故障、ひび割れなど、水漏れ原因が複数ある状況です。
そのため、自宅のトイレで水漏れが発生した場合は、まずトイレタンク周辺をチェックしてみるとよいでしょう。
最近は、壁や床から出した給水管と便器本体を直結させたタンクレストイレも増えています。名前の通りトイレタンクがないため、上にあげたようなトイレタンクの水漏れ原因は起こりにくい状況でであるため、タンクレストイレはタンクがあるトイレよりも水漏れのリスクは低いでしょう。
◆便器本体(ウォシュレットを含む)の主な水漏れ原因 |
---|
結露 |
トイレつまり |
接続部分のナットのゆるみ |
便器本体やタンクなどのひび割れ |
ウォシュレット(温水洗浄便座)の故障 |
フランジパテ(トイレと床下の排水管の間にある水漏れを防ぐ部品)の劣化 |
トイレの設置不良 |
トイレタンクで水漏れ原因が特定できないケースやタンクレストイレの場合は、便器本体に注目してみましょう。
便器本体そのものの破損のほか、設置不良や床に面した接続部品の劣化など、複数の原因が考えられます。
便器本体で特に多いのがウォシュレット(温水洗浄便座)からの水漏れです。トイレタンクに次ぐ水漏れ原因箇所で、設置不良や経年劣化に加え、故障による水漏れも起こりやすいため、新設したばかりのトイレでもノズルなどから突然水漏れが発生する可能性があります。
また、ウォシュレットは水を噴射する機能が備わっており、止水栓と温水洗浄便座を直接つないで設置するタイプがほとんどです。そのため、止水栓と温水洗浄便座を結ぶ接続パーツから水漏れする可能性も少なくありません。
タンクレスやトイレタンクからの水漏れが確認できない場合は、便器本体やウォシュレットなどを確認しましょう。
トイレの水漏れ原因について部位別に紹介しましたが、自分で直せるのか、業者へ依頼すべきなのかが判断できないという人もいるでしょう。
「2. 【部位別】よく見られるトイレの水漏れ原因」で紹介した主なトイレの水漏れ原因を「自分で直せる原因」「自分で直せない原因=業者に頼むべき原因」にわけると、以下のようになります。
例であげた主な原因の大半が「業者へ頼むべき原因」に該当します。
「ほとんど自分で直せないじゃないか…」と思う人もいるでしょう。ただ、「業者に頼むべき原因」が多くなるのは、トイレの水漏れは早く直さなければならないからです。
DIYが得意な人の中には、自分で直そうと思う人もいると思いまが、部品や工具などを購入しに行くことからしなければならない場合、直すまでのあいだトイレの水漏れを放置することになりますよね。
トイレの水漏れは、対応が遅れるほど水漏れ状態が続き、水道代が高くなるだけでなく、トイレ室内が水浸しになって床や壁などにも水が染み込み、シミや腐敗、カビの要因となってしまいます。
集合住宅であれば、自宅だけでなく、隣や下の階の居住者宅にも迷惑をかけてしまう可能性もあるので、トイレの水漏れ被害の拡大を防ぐためにも、自分で簡単に直せる原因以外は、応急処置をして業者へ依頼したほうがよいということです。
【自分で直せる原因】
以上の原因に該当しない人は、「5. 業者にトイレの水漏れ修理を依頼する際に知っておくべき4項目」をご確認ください。
原因がわからないときや、床が水漏れで水浸しになっており早めに対処したほうがよいというケースも業者依頼がおすすめです。
「自分で直せるか不安」「自分で直すとなると時間がかかりそう」という人は、信頼のおける業者へお願いしましょう。
「3. 自分で直せる原因と業者に頼むべき原因一覧」でお伝えした通り、トイレ水漏れの原因のうち、自分で簡単に直せるのは以下の3つです。
【自分で直せる原因】
代表的な修理方法を紹介します。
結露は、トイレ室内とトイレタンクや便器内の水温との差が大きいときに起こる自然現象です。結露ができた場合は、タオルや雑巾などで丁寧に水滴をふき取りましょう。
その上で、以下の対策をしておくと、トイレにおける結露の発生を抑えることができます。
◆換気する
便器内やタンクなどに水が溜まっているトイレは湿気が多いため、結露が発生しやすい環境です。
特に、トイレ内の水と外気との温度差が大きくなる夏場は、冷たい水と温かい外気により、冷たい水が入ったコップの表面に水滴ができるのと同じように、便器やタンクに結露ができてしまいます。
換気扇やこまめな換気で湿気がこもらないよう工夫し、結露を防ぎましょう。
◆トイレ室内や便座を温める
寒い時期の結露は、小型の暖房器具をトイレ室内に設置し、空間を暖めることで抑制可能です。
暖房器具の設置が難しい場合には、結露防止動作(凍結防止ヒーターなど)や便座の保温をONにしておくことで、結露の予防効果が期待できます。
◆結露防止スプレーなどで予防する
結露の発生を抑えるスプレーやシートなどを活用するのも有効な予防手段です。
例えば、スプレータイプの場合、結露ができやすいところにスプレーを吹きかけておくことで、表面に膜を作り、水分を吸収して結露ができるのを防いでくれます。換気やトイレ室内・便座を温める方法との合わせ技で、より結露の発生を抑えることができるでしょう。
結露は、水道代が発生するような水漏れではありませんが、水滴が床に垂れると水漏れと同じような床や壁のシミや腐敗などの被害を引き起こします。また、結露が頻繁に起こっていると、「どうせ結露が原因だろう」と決めつけてしまい、水漏れの判断を見誤る可能性もあるため、適切な対処と対策をすることが大切です。
緩んでいるナットが水漏れの原因であれば、ナットを締め直すことで、水漏れを直すことができます。
ナットの緩みによる水漏れが発生しやすい箇所は、次の3箇所です。
【タンク】
【便器本体】
緩んだナットは、自宅にある工具を使って締めることができます。具体的には、以下のような工具を使います。
締め付けは、手で固く締めてから、工具を使って2・3回まわす程度が目安です。締め付けすぎてもナットの破損につながるため、緩すぎず締め付けすぎない程度の固さで締めましょう。
トイレットペーパーやお掃除シートなど、水に溶けるモノを大量に流してしまった結果、トイレがつまって水漏れが発生している場合には、ラバーカップを使うことで直せるかもしれません。
ラバーカップを使ってトイレつまりを解消する際に用意するものは、以上の6つです。
新聞紙をトイレ周辺に敷いて養生し、トイレつまりによって便器内の水が溢れそうになっている場合は、灯油ポンプを使って水をくみ出し、以下の手順でつまりの原因を解消しましょう。
ただし、ラバーカップを使用したトイレつまりの解消は、水に流せるモノがつまったときだけです。
【水に流せるモノ】
おもちゃや生理用品、ペンなどの水に溶けない固形物を流してしまったときにラバーカップを使うと、異物をさらに奥へと押し込んでしまい、故障や破損の原因になる可能性があるためです。
異物がつまって、便器本体から水漏れしている場合には、応急処置をしてから業者へ依頼するようにしましょう。
なお、トイレつまりの解消方法は、ラバーカップを使う方法以外にも複数あります。水に溶けるものが原因だけどラバーカップでは解決できず、他の方法も試してみたい・知りたいという人は、「自分で直す!トイレつまりで流れが悪い排水トラブルの修理方法」をご覧ください。
トイレ水漏れの原因には、自分で直せるケースもありますが、「3. 自分で直せる原因と業者に頼むべき原因一覧」でもお伝えした通り、ほとんどが業者へ依頼すべき原因です。
しかし、すぐに業者へ依頼したいと思っても、トイレの水漏れが初めての人は、「どのような手順で連絡したらよいのか」「適正価格で修理してもらえるのか」などの不安もあると思います。
そこで、この章では業者へ水漏れ修理を依頼する際に知っておきたい以下の4つのことについて、詳しく解説します。
業者へ依頼したいけれど、どうしたらいいのかわからないという人はぜひ参考にしてください。
自分で業者を探して依頼する場合、持ち家も賃貸・借家の場合も基本的な流れは同じで、複数社の業者候補へ見積もり依頼をして、提案の中から条件に合う業者を選んで決定するだけです。
ただし、賃貸・借家は、管理会社や大家さんなどを通して修繕依頼をするのが一般的です。
以上のような、自分の故意や過失で起きたトイレの水漏れでないケースでは、管理会社や大家さんなどの管理者側が修繕義務を負うこともあるため、賃貸や借家に住んでいる人は、原因を問わず、まずは管理会社や大家さんへ連絡・相談するようにしましょう。
①管理会社などへ連絡する
※連絡先は、賃貸住宅標準契約書や重要事項説明書、マンション管理規約などに記載されている。
※管理会社の連絡先がかかれている項目や名称は書類によって異なる。
「管理業者」「管理の委託先」「設備等の修繕および維持管理等に関する連絡先」など
⇩ ①に連絡がつかない場合 ⇩
②物件や管理会社紹介の緊急時向けサービス(任意)に加入していないかを確認
加入している場合は、緊急時向けサービス会社へ問い合わせる
⇩ ①に連絡がつかず、②にも加入していない場合 ⇩
③自分で業者を手配して緊急対応
※領収書を必ず保管し、後日①記載の管理会社へ連絡する
業者へ修理依頼する際に気になるのが、「いつ来てくれるの?」「どれくらいで水漏れが直るの?」ではないでしょうか?
結論から言うと、「どれくらいで来る」「何時間で直る」ということは明言できません。依頼する業者のサービス内容や対応エリア、近くに担当者がいるかなどの条件で変わってくるからです。
ただ、「水が溢れて今すぐ来てほしい」というニーズに対応している修理業者は比較的多く見られます。
実際に、修理依頼の連絡を受けてから駆けつけるまでの時間が最短15分からという業者もおり、スピーディーに対応してもらえるケースが多い状況です。作業時間も、トイレの水漏れ原因や状況によるものの30分~1時間程度で直るケースが多く、「丸1日トイレが使えない」という状況にはなりにくいでしょう。
とは言え、凍結しやすい時期や業者の稼働体制も縮小しやすい大型連休などの依頼が集中しやすいタイミングは、業者の到着に時間がかかってしまうこともあります。そのため、上記の時間はあくまでも参考程度に見ておきましょう。
業者にトイレの水漏れ修理を依頼したときの費用は、4,000円~10,000円が相場です。主な修理にかかる料金を以下にまとめています。
作業内容 | 費用相場(目安) |
---|---|
調整作業など (パッキン交換を含む) |
4,000円~10,000円 |
トイレつまり | 5,000円~7,000円 |
タンク内部品交換 (タンク脱着ありの場合の費用) |
6,000円~10,000円 (8,000円~30,000円) |
便器本体の脱着 | 10,000円~ |
ウォシュレットの修理・交換など (お客様が購入した部品に交換する場合の費用) |
7,000円~ (8,000円~) |
「パッキン交換に4,000円もかかるなら、自分でやろう」と思うかもしれませんが、メーカーなどによってサイズや構造も違うため、同じパッキンを探し、部品などを買いに行く必要があります。
仮に予備パーツが手元にあったとしても、はじめての水漏れであれば、修理方法をメーカーなどに問い合わせたり、調べたりして修理しなければければなりません。やり方を間違えると、今以上に状況が悪化してしまう可能性もあります。
トイレ水漏れは、水道代の高額請求やトイレ以外への2次被害を考えると早急な対応が必要です。部品を買いに行ったり、修理に時間がかかったりする可能性があるのであれば、比較的低コストでスピーディーに修理してくれる業者へ依頼することをおすすめします。
ひと口に水漏れ修理業者と言っても、さまざまな業者が存在しています。中には、困っている状況を利用して不当な修理費用を請求する業者もいるため注意が必要です。
安心して任せられる修理業者の選び方については、後ほど「6. 信頼できるトイレの水漏れ修理業者を見極める2つのポイント」で詳しく紹介しますが、ここでは水漏れ修理業者を選ぶ上で最低限確認したいチェックポイントを2つ紹介します。
詳しく見ていきましょう。
トイレの水漏れ修理業者選びで最も重要なのが、自治体が認定した「水道局指定工事店である」かどうかです。
水道局指定工事店とは、法律・法令で定められた給水装置に関連する工事を適正に施工できると認められた業者を示す称号です。水は、生活に欠かせないライフラインのひとつで、不適切な給水管の構造や材質を用いられると、衛生的にもよくないですよね。
そのため、各自治体は、安全で良質な水道水を提供するため、適正な工事を行える業者を認定し、工事範囲を非指定業者と区別しています。
水道局指定工事店ではないから、悪徳な業者や違法な業者というわけではありませんが、給水装置に関連する工事は、水道局指定工事店にしか認められていません。
トイレ水漏れに関連する具体的な作業を、非水道局指定工事店ができる作業範囲と、水道局指定工事店にしかできない作業範囲にわけると以下のようになります。
以上の表を見ればわかる通り、トイレの水漏れに配管が関係している場合は、水道局指定工事店しか対応できません。
非水道局指定工事店を選んでしまうと作業範囲外で直してもらえず、改めて水道局指定工事店を探すことになります。
手間も費用も余計にかかる可能性があるため、業者を選ぶ際は、まず「水道局指定工事店」かどうかに注目するようにしましょう。
連絡をしてからすぐに駆けつけてくれるかどうかも、業者選びにおいては重要な要素と言えます。
なぜなら、トイレから水漏れが発生すると、被害拡大を防ぐため止水栓を止めて使用を中止し、何時間もトイレが使用できない状態が続くことになるからです。
トイレへ行けない不安やストレス、我慢による健康被害も懸念されるため、トイレが気軽に使用できない状況は、できるだけ早く解消したいものです。
トイレの水漏れ修理を業者へ依頼する場合は、休日や連休、深夜などでも緊急時にすぐに駆けつけてくれるかどうかもしっかりと確認しておきましょう。
「5-4. 水漏れ修理業者選びで重要な2つのチェックポイント」では、業者選びにおいて最低限クリアしたい重要なポイントについて紹介しました。
ここではも一歩踏み込み、信頼できる業者かどうかを見極める以下の2つのポイントについて解説したいと思います。
ひとつずつ見てきましょう。
作業を始める前に、明快・明朗な見積もり(料金)を提示し、
を丁寧に説明して、質問をしても理解できるまでわかりやすく解説してくれる業者は、信頼できる業者である可能性が高いでしょう。
作業内容や料金があいまいなまま工事をお願いしてしまい、作業完了後に想定外の請求をされたというトイレ水漏れのトラブルは少なくありません。
実際に、東京都水道局でも
といった手口を例にあげ、注意喚起をしている状況です。
正確な見積もりを事前にもらい、納得してから工事をしてもらうことで、例にあげたような被害に合うリスクを軽減できます。
水漏れを直そうと焦ってしまう気持ちもわかりますが、部品交換などを勧められた場合もすぐに契約をせず、見積もりや説明を聞いて、納得した上で契約するかを決めましょう。もし費用が高すぎると思うのであれば、ほかの業者へ見積もりを取ってみるなどの対応をして、契約するかどうを判断してください。
公式ホームページなどにある「どのようなサービス提供を心がけているか」も、信頼できる業者を見極めるひとつのポイントです。
などのサービス提供に関する方針が明確であれば、修理工事や費用請求に関するトラブルを防ぎやすくなります。業者選びの際には、費用や作業内容だけでなく、企業方針にも注目するようにしましょう。
「住まいる水道」は、水道局指定工事店です。24時間365日緊急対応しているので、休日や深夜などの時間帯に急なトイレの水漏れが発生しても、気兼ねなくお問い合わせいただけます。
軽度なトイレの水漏れ修理は4,000円からとなっており、出張料や見積もり料金もかかりません。わかりやすい価格設定で、作業前には明朗な見積もりを提示し、ご納得いただいてから作業を行っております。
【「住まいる水道」の魅力】
◎24時間365日緊急対応
◎トイレの水漏れ修理は4,000円~
◎作業料金のみで、出張費や見積もり料金は無料
◎事前に見積もりを提示し、承諾を得てから作業開始
トイレ水漏れでお困りの方は、お気軽に「住まいる水道」へご相談ください。
「トイレの床が水浸し」「高額な水道代の請求」など、損害や高額請求が発生してからトイレ水漏れに気づくケースもあると思います。
ここでは、そのような状況における
の2つについて紹介します。
水道メータから各家庭内の給水装置までのあいだは家主の財産とされているため、そのどこかで水漏れが発生して高額請求された場合、原則として利用者に支払義務が生じます。
しかし、地中や各部屋の床下、壁の中にある配管は目視で確認できないですよね。
そのため、水道局では、目に見えない給水管や排水管からの漏水など、一定の基準を満たす場合に限り、水道料金などを減額する制度を用意しています。
漏水の発生原因はいろいろありますが、「適切に使用・管理を行っていたのに、水漏れしてしまった」などの予想不能なケースは、減額の対象となりやすい傾向です。
しかし、漏水が原因で高額な水道代が請求されたからといって、必ずしも減額されるわけではありません。「漏水の事実を知っていたのに放置した」「自分の不注意で水漏れした」などの自分に過失が認められるようなケースは減額対象外です。
不測の事態、故意・過失が認められないトイレ水漏れで水道代の高額請求が発生した場合のみ、次に紹介する減額申請手続きを行いましょう。
各自治体の水道局によって対応方法が異なる場合がありますが、ここでは一般的な減額申請の流れを紹介します。
①業者へ依頼し、水漏れ修理を行う
②水漏れ修理完了後に水道局発行の「漏水に伴う使用水量認定申請書」へ必要事項を記入する
(※水道局のホームページなどからダウンロードまたは郵送してもらいましょう。)
③修理を行ったことがわかる書類 (水漏れ修理の請求書や領収書など)と一緒に管轄の水道事務所へ提出する
・漏水に伴う使用水量認定申請書
・水漏れ修理の請求書や領収書
減額申請の方法がわからないときは、お住まいの地域を管轄する「水道局お客さまサービスセンター」へご相談ください。
自宅のトイレ水漏れで損害が発生した場合、発生した場所や相手によって以下のいずれかの保険が適用となる可能性があります。
持ち家の場合も賃貸・借家の場合も、自宅における万が一の損害に備えて保険に加入しているケースがほとんどです。トイレ水漏れによって自室や隣家に損害が発生している場合は、加入している保険が適用となり給付金を受け取れる可能性があるため、加入している保険の補償内容を確認しましょう。
保険名 | 保険が適用となるケース |
---|---|
火災保険 (水濡れ補償) |
・トイレ水漏れで温水洗浄便座が故障した ・便器本体と床のあいだから水が漏れ、床(フローリング)を張り替えることになった |
借家人賠償責任保険 | ・賃貸物件でトイレ水漏れが発生し、自室の壁紙にシミできてしまった |
個人賠償責任保険 | ・自室のトイレ水漏れの影響で、下の階の居住者宅の天井にシミができてしまった |
トイレ水漏れで何らかの損害が発生し、修理や修繕が必要となった場合は、保険の給付金を受け取れる可能性が高い状況です。ただし、加入している保険によって補償内容は大きく異なるため、トイレ水漏れで損害が発生した場合は、まずは加入している保険会社へ問い合わせるようにしましょう。
保険が適用になることがわかっても、どのような手順で申請すべきかわからないという人は、以下の各種保険申請の主な流れを参考に手続きを進めましょう。
①保険会社へ連絡 | 加入する保険会社や代理店へ連絡する ※専用のWebサイトがある場合は、Webから申請する ⇩ 今後の進め方の説明を受け、申請に必要な書類などが後日送付されてくる |
【連絡時に必要になりやすい内容】 ・契約者氏名 ・証券番号 ・トイレ水漏れが発生した日時 ・トイレ水漏れの原因や状況 (動画や写真で残しておくのがベスト) |
---|---|---|
②必要書類の送付 | 各保険会社から支持の合った保険請求に必要な書類を手配し、送付する | 【申請時に必要となりやすい書類】 ・保険金請求書 ・被害状況などがわかる写真 ・建築確認申請書 ・住宅の設計仕様書(設計図面など) ・事故内容報告書 ・修理の見積書 ・事故箇所の写真 ・損害申告書 ・登記簿謄本 |
③保険金の支払い | 保険金額が確定され、指定の口座へ振り込まれる | 【保険金受取時に確認すべき項目】 ・支払い明細書や契約通りに振込されているか |
火災保険の申請は、損害を受けた日から3年以内が期限です。期限内であればいつでも申請できますが、被害状況などを尋ねられることが多いため、できるだけ早く申請するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?トイレ水漏れを確認したら、まずどのような行動を取り、原因から自分で直せるかどうかを判断できて、具体的にどのような業者へ依頼すべきかがわかったと思います。
最後に、もう一度記事の内容をおさらいすると、
◆トイレの水漏れを確認したら、次の5つの行動を取りましょう。
トイレ水漏れによる高額請求や床が水浸しになるなどの2次被害を防ぎ、集合住宅の場合は水漏れトラブル発生時の連絡先も確認しておきます。
◆トイレ水漏れの原因は多岐にわたりますが、ほとんどが業者へ依頼すべきケースです。
自分で直せる原因に該当しない場合は、応急処置をしたあと、すぐに業者へトイレ水漏れの修理依頼をしましょう。
ただし、水漏れ修理業者もいろいろあります。複数の修理業者から選定する際は、まず、以下の2つのチェックポイントをクリアしているかを確認してください。
その上で、次の2つに注目し、信頼できる業者を厳選しましょう。
万が一、トイレの水漏れにより水道代の高額請求が発生したら、トイレ水漏れによる損害に対する水道料金の減額申請ができるかをご確認ください。
また、トイレ水漏れの損害で床の張り替えなどのリフォームが必要になったら、自室・他室の損害を補償する保険申請を行い、受け取った給付金を修繕・修理費用に活用しましょう。
これまで説明してきたことを実践し、トイレ水漏れの適切な対処や手続きを進められることを願っています。