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今あなたのお宅では、トイレが詰まっていませんか?
今までトイレが詰まった事はありますか?
今までにトイレの詰まりを見た事はありますか?
トイレの詰まりって、1度もなった事のない人もいるんですね。
結構頻繁になる方には、信じられないかも知れませんが、本当なんです。
トイレを詰まらせた事のない方には、直す方法なんて全く分からないですよね。
それよりもトイレが詰まる事自体が、理解できないですね。
流れて当然、それがトイレでしょう。
トイレの仕組みなんて全く分からないし、直す方法なんて想像した事もない。
たぶんそんな人のほうが多いのでしょうね。
目次
それではまずはじめに
ただしこれはあくまで、単純な詰まりでの場合です。
トイレが詰まってしまった時、多くの方はなんとなく、見た事のある、聞いた事のある知識で直している事でしょう。
単純な詰まりの場合は、それも可能なのです。
ただトイレの詰まりは、単純な詰まりばかりではありません。
単純ではなく、簡単に直せない詰まりもあるのです。
それにもし詰まりが単純な詰まりであっても、多少でもトイレについての知識があるだけで、正しく直す事が出来るかもしれません。
単純でない詰まりにも関わらず、ただやみくもに直そうとしても時間の無駄でしょうし、余計に状況を悪くしてしまう事もあります。
これからは、ただ漠然と直すのではなく、少しトイレの事や正しい道具の使い方を知って、トイレの詰まり直しを行なってみてはどうでしょうか?
トイレは排泄物やトイレットペーパー等の「物」を流す場所です。
ただし、流して良い物と流してはいけない物があります。
流して良い物とは、排泄物とトイレットペーパーです。
流してはいけない物とは、それ以外の物と考えて下さい。
では流せるお掃除シート(ウェット)や、流せる素材の商品はどうなのでしょうか?トイレに流せる商品は、いくつかあります。
流せるウェットティッシュ、流せるポケットティッシュ、流せるお掃除ブラシ、流せる猫砂等々…。流せる生理用品なる商品も販売されましたが、メーカーがテスト、調査した結果、詰まる可能性がある為、今では店頭から姿を消してしまいました。
基本、これらの流せるタイプの商品は、トイレに流しても良いのです。
商品自体が水に溶ける素材でできているので、トイレの汚水が流れていく汚水処理場でも、処理が可能だからです。
ただしトイレットペーパーは、日本工業規格にて基準が厳密に定められた上で、溶けやすさや破れにくさ、大きさや巻き方が細かく決められていて、商品化されています。
しかしトイレに流せる商品としても、この基準を満たさない物は、下水に流すことは出来ません。
また流せる商品でも、商品に記載されている使用上の注意を無視した量を流せば、トイレを流した瞬間、便器の中で止まってしまい(詰まってしまい)、流れなくなってしまいます。
よって使用上の注意を守って使えない様であれば、トイレ内にゴミ箱を置いて、燃えるごみとして処分する事をお勧めします。
トイレで流してはいけない物を流せば、汚水処理場の機能を低下させる事になります。
皆さんが当たり前の様に、トイレに流してはいけない物を流す事によって、それを取り除く方達がいる事を考えましょう。
トイレはゴミ箱ではありません。
そしてこのような使い方をしていれば、必ず無用にトイレは詰まります。
トイレは私たちが、排泄物やトイレットペーパーを流すための設備です。
この設備(便器)は製造メーカーが、正しく流れる様に計算されて作られています。
しかしこの便器も、排泄物やトイレットペーパーだけでも詰まる事があるのです。
トイレは正しく、排泄物とトイレットペーパーだけを流しても、詰まる事があります。その原因は、
です。
いつも通り普通に使っていても、その時のタイミングで、詰まる事があります。
明らかに量が多いと思いつつ、流してしまっても、流れてしまう事もあるでしょう。
いつも通りと思って流しても、詰まってしまう事もあるでしょう。
これは、ちょっとしたタイミングです。
トイレはこの様なちょっとしたタイミングで、詰まってしまう事は少なくありません。
基本トイレの詰まりで多いのは、便器内での詰まりです。
詰まりと言うよりも便器の出口付近で、量の多かった排泄物やトイレットペーパーが、一時的に止まってしまうのです。
最初のほうでご説明した中の「単純な詰まり」とは、この様な詰まりを指します。
トイレの詰まりで、詰まりが起こる場所は、
ほとんどのトイレの詰まりは、この①~④のいずれかで起こります。
ではこの様に詰まりが起こる場所で、どの様に詰まりが起こるのかもご説明しましょう。
便器の中の詰まりで、一番起こりやすい所は、便器の出口です。
便器の出口は、野球のボールが1個通らないくらいの大きさです。
そこに排泄物(便)やトイレットペーパーが大量に流れてくると、一時的に止まってしまうのです。
その他の異物の場合でも同様です。
それ以外の部分で詰まる事もありますが、出口付近の詰まりよりは少ないです。
便器は基本、出口と下水管を直で繋いでいるものが一般的です。
これは床下排水の便器でも、床上排水の便器でも同様ですが、近年では例外の便器もあります。
TOTOやLIXIL(INAX)等から販売されている、リモデルタイプの便器には、便器と下水管を繋ぐためのアジャスターが取り付けられています。アジャスターとは、排水位置を簡単に調節することのできる器具のことを言います。
リモデルタイプの便器は、新築住宅やトイレの床や壁などを含めた、便器交換のリフォーム工事の場合は、あまり取り付けられる事はありませんが、便器のみの交換を行なう場合は、排水位置の調節が出来るアジャスターがあるので良く取り付けられます。
便器交換以外に、床のクッションフロアや壁のクロスの交換程度のリノベーション工事ですと、リモデルタイプの便器を使用している事は多いです。
このリモデル便器のアジャスターは、便器と下水管に、ワンクッション曲がりの部分が入りますが、これらも製造メーカーがその流れを計算し、作っているので、決して詰まりの原因になりやすいとは言えません。
しかし、狭くなっている部分もあるので大量の便や固い便、大きな便が流れてくれば、そこで止まってしまう可能性はあります。便器の出口を抜けてもアジャスターで詰まることはあります。
便器内から出た排泄物やトイレットペーパーは、宅地内の下水管を通り、本下水管に流れていきます。
宅地内の汚水管は基本、その太さは直径75mm~100mmほどの管が使用されています。
(ちなみにトイレ以外の雑排水を流す管は、直径40mm~50mmが一般的です。)
トイレの出口よりも太いこの管内で、排泄物やトイレットペーパーが自然に止まってしまう事は少ないです。
ただしこの下水管に障害物があったり、流れてきた物を止めてしまう様な障害が出来ていたりした場合は、それが詰まりの原因になってしまう場合もあります。
どのような場合かといいますと、
以上4点以外でも、下水管内に障害物がなくても、詰まりの原因になり得るケースもあります。その例としては
※下水管の曲がりが多い場合や距離が長い場合、最近多く取り付けられている、一部の節水型トイレでは、水量が少なすぎて排泄物やトイレットペーパーが、1回で本下水管まで流れきらず、途中に取り残されてしまう場合があります。
トイレの下水管位置よりも上流に、浴室や洗濯場等の一気に水を流す場所があれば、管内に取り残されて止まっている排泄物等も、大量の生活雑排水によって、流されてしまう事があります。
汚水管と生活雑排水の合流が、本下水管との合流近くにある場合は、汚水管の単独の距離が長く、節水型トイレが適さない事もあります。
この様に節水型トイレの場合、皆さんのお宅の状況によっては適さず、せっかく新しい便器に交換しても、その後トイレの詰まりが頻発するケースもある様ですので、交換される際にはよく下水管の状況を調べたうえで、お決め頂ければ良いでしょう。
下水マスは主に、下水管の合流地点、方向が90度変わる建物の角などに設けられています。
下水マスには、コンクリートマスや下水管と同じ素材の塩ビマス(小口径マス)などがありますが、下水マス内で詰まりが発生しやすいのは、コンクリートマスです。
古いお宅では、特に多いコンクリートマスですが、素材がコンクリートの為、経年劣化により割れてしまったり、重みで下がったり、浮いてしまったりする事によって、素材の違う下水管との繫ぎ目に亀裂が入るなどして破損します。
そこに汚物や異物が引っかかり、詰まりを起こす事もあります。
またマスは土中にある為、破損した箇所から木の根が入り込んで、マス内で障害物となり、排泄物やトイレットペーパーの流れを止めてしまう事もあります。
トイレが詰まってしまい、流れなくなってしまった様な場合でも、実は便器には何の異常もなく、下水管内や下水マス内での詰まりが原因である場合は、多くあります。
起こる場所 | 主な原因 | |
---|---|---|
便器の中 | 入口付近 | 尿パットや生理用品等によるつまり |
出口付近 | 排泄物、トイレットペーパー以外にも物落しづまりも | |
便器と下水管のつなぎ部分 | 接続アジャスター部で排泄物やトイレットペーパーが止まってしまう事も有 | |
下水管の中 | ・距離の長い下水管や曲がりが多い下水管内で汚物が取り残されてしまう ・管内に累積した異物等が障害になって汚物が止まってしまう。 |
|
下水マスの中 | ・マス内に入り込んだ木の根や土砂によって汚物が止まってしまう ・マス内の破損により汚物が止まってしまう ・管内に累積していた尿石やラードの塊が、流れて障害になり、汚物が止められてしまう |
トイレが詰まってしまった時に、まず行なって頂きたいのは、原因の確認です。
戸建て住宅の場合
戸建て住宅の場合は、屋外でなるべくトイレに近い下水マスから、いくつかフタを開けてみて下さい。
通常下水マスはフタを開けると、詰まっていない限り、マスの中に汚水や汚物が溜まっている事はありません。
正常なら管底に排水が流れる、半円状の溝が見えます。
ただしマスには、下水(汚水)マスと雨水マスがあり、雨水マスには集水桝(溜マス)と浸透マスがあります。
底に土砂やゴミが溜まる仕組みになっていますので、決して水が溜まっていても、詰まっている訳ではありません。
詰まっている下水マスとの見分け方は、
Ⓐマス内上部に必ず、排水管の入水口と排出口がある。
Ⓑ溜まっている水が、汚水で汚れていない。(汚水が混ざっていない)
Ⓒ正方形のコンクリートマスで、フタに穴が開いているマスは、雨水マスの可能性が高い
この様に全てではありませんが、見分けるポイントはいくつかあります。
また浸透マスの場合は、マス内に排水管の入水口があっても、排水口がありませんので、すぐに区別はつくと思います。
集合住宅の場合
アパート等で、世帯数の少ない集合住宅ですと、1階通路、玄関前等に、下水マスがある事があります。
下水詰まりが起こっている場合は、この下水マスのフタから、汚水があふれ出ていたりします。
ただし基本、集合住宅の場合、単独でマスのフタを開けて、確認する事はしない方が良いでしょう。
フタを開けた事によって、玄関前に大量の汚物や汚水が流れ出してしまったり、うっかりフタを開けたまま、その場を離れてしまい、そこに他の住人の方が落ちて、大怪我をしてしまったりする事があるかも知れません。
基本、世帯数が少ないアパート等では、賃貸物件だと思いますので、マス等から汚水が少量でもあふれ出している様なら、すぐに大家さん、もしくは不動産屋、管理会社に連絡して下さい。
そして対応を待ちましょう。
トイレが詰まる時は必ずしも、使用した方が流して、必ず詰まる訳ではありません。
トイレを利用した時に、必ず流れきるまで見ていてから、トイレを出る方ばかりではありませんね。
流したら、そのまますぐにトイレを出てしまう事もあります。
ご自分で使用した時に詰まりに遭遇しても、もしかしたら、すでに詰まっていたかもしれません。
トイレが詰まった時は、時間が経つと水が引いてしまい、詰まっている事に気が付かず、そのまま使用してしまう事もあります。
同居者の方がいらっしゃるご家庭では、出来れば皆さんで、何か心当たりがないか話し合って下さい。
「そういえば便が硬かった」、「トイレットペーパーをかなり使った」、「最近便秘気味」など、もしかしたら疑わしい原因が見つかるかも知れません。
戸建住宅の場合 | 集合住宅の場合 |
---|---|
屋外下水マスの中を確認する | ・屋外下水マスは、管理会社、大家さん又は水道業者に確認してもらう ・トイレ以外の水廻りで汚水が逆流していないか確認する |
ご家族や同居者の方と、原因に心当たりがないか、確認しあう。 |
原因が多少でも分かったら、それに合わせ直す事を考えましょう。
下水マスの中に異常がない場合、トイレから下水マスまでの、下水管内での詰まりかもしれませんが、可能性としては、便器内での詰まりである可能性が高いでしょう。
この様な場合、便器内での詰まりの原因が、排泄物やトイレットペーパーであるなら、ご自分で直しても良いでしょう。
ご自分で直せる範囲であれば、下水マス内の汚水や汚物を汲み上げて、管底に溜まった汚物を崩して、洗い流してみたり、木の根や異物を取り除いてみたりする事も出来るでしょう。
しかしマス内に、汚物や汚水が溜まっていたとしても、必ずマス内に詰まりの原因があるとは限りません。
下水マス内(屋外)での詰まりの場合は、専門の水道業者に相談した方が良いかもしれませんね。
戸建て住宅の場合ですと、このケースはほぼ高い確率で、屋外の下水マスが、汚物と汚水でいっぱいになっています。
しかし集合住宅の場合は、屋内の床下下水管が詰まっている可能性が大きく、この様なケースでは、いくらトイレで詰まり直しを行なっても、ただただ汚水が、他の水まわりの排水口に逆流してしまうだけなので、詰まりを直す事は難しいです。
この様な場合も出来れば、専門の水道業者に直してもらう方が、賢明かと思われます。
トイレ詰まりは、詰まりが発生している場所や、詰まりの原因によって修理方法は全く異なってきます。
まずご自分で直すには、直せる状況と原因を理解しておいて下さい。
詰まりの原因が高い確率で、排泄物とトイレットペーパーである場合です。
このケースでは単純に、それらが便器の出口付近で止まってしまっている事が多い為に、皆さんでも直す事が可能かと思われます。
用意する物 | 備考 |
---|---|
ラバーカップ | 出来れば、柄の長い物 |
バケツ | 汚水をくみ出す物と流す水を入れる物(2ケ) |
雑巾 | 雑巾、タオル等 直した後にお掃除用も |
新聞紙 | 2~3日分予備として用意 |
ゴム手袋 | トイレ用の物を用意 |
除菌スプレー又は除菌ウェットティッシュ | 直した後の床等のお掃除用 |
大きめのゴミ袋 | 直した後の新聞紙等を入れる為の袋 |
トイレの詰まり直し道具で、最もポピュラーで皆さんが使いやすいのが、ラバーカップ(すっぽん)でしょう。
名前は聞いた事がある、見た事はあるけど我が家にはない!ラバーカップはホームセンター等に行けば、1000円前後で購入する事が出来ます。
100円ショップ等で売っている、柄の短い小さなラバーカップですと、トイレには適さないでしょう。
ラバーカップを使用して、トイレ詰まりを直す前に、まず準備をします。
ラバーカップ(すっぽん)は、加圧式で詰まりを直す道具です。
間違わないで頂きたいのは、
押す時よりも引く時(押してから戻す時)の圧で、詰まっている物を動かし除去します。
詰まりの場合、止まっている(詰まっている)物より先に水はありませんが、手前には水が溜まっています。
ラバーカップを引く時(戻す時)に、水と一緒に詰まっている物を、手前に動かす事によって、その物が崩れたり向きが変わったりした時、詰まりは除去されます。
無理に押せば押すほど、逆に詰まりは除去できにくくなる事のほうが多いのです。押すと、便器と床の間から水漏れする恐れもあります。
よってラバーカップを使う時は、押す時よりも引く時がポイントになるので、引く時を意識しながら、使ってみて下さい。
元々、詰まった汚水が引いていない時は、そのままで行ないます。
時間が経過して、便器の中の水が少なくなっている場合は、バケツで便器に水を入れて下さい。
便器の排水口のくぼみに、ラバーカップを合わせます。
この時に、ラバーカップのゴムの部分が完全に、水の中に入っている事が大切です。
ゴムが水から出ていると、水圧がかかりません。
その状態でいくら行なっても無意味ですので、水量の少ない場合は、便器に水を入れて下さい。
また便器のくぼみに、ラバーカップのゴムがぴったり合う事は少ないので、そこはうまく合わせながら、使用して下さい。
便器のくぼみに合わせて、真っすぐに押してください。この時はゆっくり押すのがポイントです。
ラバーカップを引くイメージは、押す前の状態に戻す様に、少し引く感じです。
引いた時に便器から、ラバーカップを放さないのがポイントです。
便器からラバーカップを放さない様に、小刻みに「押す」「引く」を繰り返し行なって下さい。
詰まっていた物が便器から流れ出ていくと、溜まっていた水が急に少なくなります。
水が少なくなったら、バケツでゆっくり水を足して下さい。
まだ便器に水が溜まるようなら、まだ詰まりは除去できていませんので、再度ラバーカップで「押し」「引き」を繰り返し行なって下さい。
手ごたえがあった場合や、水が少なくなった時は、バケツで水をゆっくり2~3回流してみますが、今度はゆっくりではなく、バケツになるべくいっぱいに入れた水を、少し高めから勢いよく流してみます。
これで普通に水が流れていく様なら、まずは詰まりが除去できたと考えて良いでしょう。
まずはトイレのレバーを引いて、流れの確認をして下さい。
いつも通り流れた場合は、便器にトイレットペーパーを少し多めに入れて流してみましょう。
これでいつも通りに流れたら、最後にもう一度、トイレットペーパーを入れず空流しをして、完了です。
戸建ての場合、もっと確実に確認するのであれば、2人で行ないます。
1人はトイレを流し、もう1人の方はトイレ外の下水マスのフタを開けて、トイレットペーパーが確実に流れてくるかの確認をします。
ここまで行なえば、まずは安心出来るでしょう。
※万一、トイレットペーパーを流したら、再度詰まってしまった場合
水だけでは普通に流れても、トイレットペーパーを流した事で、再度詰まってしまう事があります。
またトイレットペーパーが流れて直ったと思っても、次に便を流したらまた、詰まってしまう場合もあります。
この様な時は、まだ詰まった原因の便が便器の出口付近に残っているか、詰まりの原因が排泄物やトイレットペーパーではなく、他の異物によるものと考えられます。
この様な場合、状況にもよりますが、便器を外して異物を除去するか、または原因を確認する必要がありますので、出来れば専門の水道業者にご相談下さい。
トイレを直してトイレットペーパーが流れたのを確認した後、1人でも便とトイレットペーパーを流して、詰まらなければ基本、詰まりは除去されて直っています。
もしその後に詰まりが再発する様であれば、それは再発ではなくまた新たに、詰まりが起こったと考えて良いでしょう。
ご家族の中に1人でもその様な体調の方がいらっしゃると、よくあるケースです。
ただしそれが、あまりにも頻繁に繰り返されるようなら、一度専門の水道業者に見てもらう事をお勧めします。
流せるウェットティッシュや、、ボックスティッシュ、ペーパータオル等を流して、詰まりが発生した場合、その流した量にもよりますが、ラバーカップで直す事が出来る場合もあります。
ただし注意して頂きたいのは、量が多い場合(基本、流せるウェットティッシュの流せる量は、単独で1枚です。必ず使用上の注意を読みましょう。)や、日頃からその様な行為を繰り返し行なっている場合、下水管の状況にもよりますが、便器の外に出ても下水で蓄積し、詰まりを起こす場合があります。
特に集合住宅の場合は、下水で詰まる事によって、両隣の部屋や階下の部屋までも、その影響が出てしまう事もあります。
少しぐらいならと思ってしていた事が、他人を巻き込んだとんでもない惨事になってしまう事もあります。
まずは流さない様にする事が1番ですが、流せる製品については、細心の注意の上で流す事。
そして万一、詰まりが発生した場合は、専門の水道業者に相談するのが良いでしょう。
無理は禁物です。
便器の中に物を落としてしまった場合、流していなければ、基本は手で取れる事が多いです。
便器のくぼみの水溜まりの中に落ちて、姿が見えなくても、大抵は手の届く所にあるはずです。
水溜まりの先はS字型トラップと同じで、斜め上に上がっていますので、水を流さない限りよほどでなければ、上に跳ね上がって奥に入ってしまう事はないでしょう。
「落としたから、汚いから、もうつかえないから、いらない」ではなくて、必ずゴム手袋をして取り除いて下さい。
「小さいから流しても大丈夫」なんて、絶対に思わないでください。
ボールペンの様な物でもほぼ高い確率で、便器内で引っ掛かり詰まります、ご注意を!
またナプキンの様な生理用品、尿パット、使い捨ておむつなどのゼリー状になる吸収ポリマーを使用している製品は、全体に水を含むと大きく膨張するため、間違って流しても、手前で止まっている場合が多いです。
もしこの様な物を流して詰まってしまった場合は、便器内の汚水や汚物を全てバケツに取り除いて、排水口に手を入れてみましょう。
もしつかむ事が出来れば、引っ張り出してみましょう。
もし手で触る事が出来なければ、排水溝に手鏡とライトで中をのぞき、もし中にあるのが見える様なら、割りばしを半分に折り、折ってギザギザになった方で中の製品を引っかけ、紙を破ります。
紙が破けると中のゼリー状のポリマーが落ちてきますので、細い針金等で無理せず、便器に傷を付けない様に引っかけて、引っ張り出して下さい。
基本、この様な製品除去は、手前に出す事を考え、絶対に奥に押し込んで流そうとは考えないで下さい。
以上、これらの異物が手前に拾い出せない場合は基本、便器を外し出口側から取出すか、外した便器を逆さにして、入り口から取出す事をして直しますので、これらは専門の水道業者に依頼し、行なってもらって下さい。
原因となる異物 | 主な商品 | |
---|---|---|
トイレットペーパー及び排泄物 | ※トイレットペーパーに関しては、素材や値段等の違いの物に問題はなし | |
トイレに流せる商品 | ウェットティッシュ | |
お掃除シート | ||
便座シート | ||
お掃除用ブラシ | ||
生理用品 | ||
猫砂 等々・・・ | ||
流してはいけない商品 | ボックスティッシュ | |
ペーパータオル | ||
キッチンペーパー | ||
新聞紙・布切れ | ||
食材・その他ゴミ | ||
落しやすい物 | 筆記用具 | 鍵 |
めがね | ハンカチ | |
携帯電話 | カード類 | |
トイレ内に置いてある物 (特にユニットバス内のトイレタンクの上に置いてある物には注意!) |
下水マスでの簡単な詰まりの場合、大量に蓄積した汚物を木の棒でくずし、拡散させて直す事は不可能ではありません。
ただし原因がコンクリートマスのマス底の破損等で起きたものですと、木の様な棒でも無理に突いたりすると、余計破損が大きくなってしまうので、注意が必要です。
またトイレから下水マスまでの間に、大量の汚水が溜まっていると、マス内の入水口ではなく、排水溝側から汚物を崩していかないと、下水管内の汚水が一気にマス内に流れ込み、マス内の汚物があふれ出してしまう事もありますので、場所によっては、かなり慎重に行なわなければならない場合もあります。
もし状況的に無理な場合は、あえて手は出さず、専門の水道業者に任せた方が無難かもしれません。
その他地域によっては、下水道が整備されてなく、浄化槽を使用しているお宅では、下水詰まりを発見した場合、早急に専門の汲取り業者にご連絡ください。
弊社 | A社 | B社 | ||
---|---|---|---|---|
簡単なつまり直し | 5,000 | 8,000 | 10,000 | |
専用器を使用してのつまり直し (ローポンプ等) |
7,000~ | 12,000~ | 15,000~ | |
便器脱着作業 | 10,000~ | 15,000~ | 20,000~ | |
便器脱着によるつまり直し | 15,000~ | 20,000~ | 30,000~ | |
下水詰まり直しワイヤー作業 | 個人宅 | 7,000~ | 15,000~ | 25,000~ |
飲食店 会社共用部 |
12,000~ | 18,000~ | 35,000~ |
ご自宅で、職場で、または外出先で、トイレはいつ詰まりを起こすか分かりません。
たまたま自分の前に使った方が詰まらせてしまい、その巻き添えを食ってしまう様な事もあるでしょう。
物を落とした時でも、1人暮らしのお宅なら、まあいいだろうで済むでしょう。(使えなくて困るのはご自分です)
しかし同居者、ご家族のいらっしゃるお宅、職場のトイレはそうはいきません。他の人が迷惑します。
また外出先のトイレでは、そこを管理する方やお店の方が、それを直すのにお金を使わなければなりません。
意図せず詰まってしまった場合は仕方ないでしょうが、必ずそれを伝えて欲しいものです。
しかし意図して詰まった場合は論外ですね。