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トイレが急に詰まってしまうと焦りますよね。トイレの使用は生理現象なので、そう我慢できるものではありません。
使えないのは困るので、早くトラブルを解消するために業者に連絡するのが一般的でしょう。
しかし、実は業者を呼ぶ前に、自分でできる解消方法で直せる事もございます。それは、トイレ掃除の延長で簡単にできる予防方法であり、万が一の時に試せる直し方なのです
そのためにはまず、詰まりの原因を知ることが必要であり、その上で適切な対処法を取ります。手を尽くしても改善されない時にはじめて、業者に依頼し、プロの技を借りるというのが、効率的で経済的な方法です。
トイレ詰まりの原因と自分で簡単にできる予防や改善方法、さらに水道業者を呼ぶ上での基準についてまで、トイレが詰まってしまった時に助けになる情報をまとめました。
目次
まず、トイレはなぜ詰まるのか、そして何が詰まるのか、詰まる前に予兆はあるのかなどを詳しく解説していきます。そして、洋式トイレで詰まりやすい箇所についても説明します。
トイレが詰まる時は、便器の内部、または排水管に原因となる物質が流れずに残ることによって起こります。
詰まりの原因として多いのは、次のような物です。
上記のうち、トイレットペーパーや排泄物などの詰まり原因が多く、全体の8割程度を占めています。水に溶けない製品やプラスティック小物などの固形物は全体の2割ほどでしょうか。
日常的にトイレを使用してく中で、次のような現象が繰り返し起こる場合はトイレ詰まりの前兆として考えられます。
いずれの現象もトイレ内や排水管内に詰まりのもとがあり、水の流れ、及び空気の流れに変化が生じて起こっているので、このような症状が起きたら気を付けましょう。詰まりの初期症状と思ってください。放っておくと、高い確率で詰まって、トイレが使えなくなります。
現在、普及している洋式トイレは、和式トイレと比べて、排水の構造がやや複雑になっているため、以下のポイントで詰まりやすくなっています。
では、一体どのようにつまっていくのかを状況ごとに説明しましょう。
ボールタップ(給水装置)に不具合が起こると、タンク内に適正量の水が溜まらなくなり、トイレを流した時、便器に流れる水量が少なくなります。
水量が少ないと完全に汚物を流しきる事が出来ずに便器内や排水管内に留まってしまうことがあります。
それが、詰まりの原因となる場合があるのです。
また、節水のために行なっている節水術が、影響を与えてしまっている場合もあります。
節水術として、以下の対策をしている場合は注意が必要です。
タンクから1回に流れる水の量は、メーカーによって違いはありますが、便器の形状や構造に合わせて、排泄物を流すために必要な水量が決まっています。
なので、設定水量より少なくしてしまうと水の量が足りないため、排泄物を流しきれないという事態が起きやすくなるのです。
およそ30年以上前のトイレの場合、タンクも大きく、節水設計でないトイレが多かったので、物によってはペットボトルを入れて水を減らしても、詰まるということはあまりなかったかもしれません。
しかし、必要以上の水を使っていた為、水道料金に関してはデメリットがありました。
そのこともあり、今はどのトイレもほぼ節水型になっています。
節水型のトイレの場合、水道料金を抑えられるというメリットはありますが、使い方次第では詰まりやすいという面もあるのです。
他には1回で流れ切ってない時、タンク内に水が十分に貯まっていない状態で連続して流すのも詰まる原因になりやすいです。
中途半端な水量で流してしまうととても詰まりやすいので注意しましょう。
節水型のトイレの場合、大小レバーの小は小便用ではありません。
またトイレットペーパーを使用する場合は、必ず大で流さなければいけません。紙を1枚でも流す時には大で流すよう心がけましょう。
洋式トイレの場合、便器やその内部の排水管にも詰まりやすいポイントがあります。では、トイレの水はどうやって流れて行くのでしょう?
便器の中は、輪切りにして横から見るとハテナ?の様な形をしています。これは排水管の悪臭が上がってこない様にするため、このような形状になっているのです。
特に便器と排水管を接続している便器の出口付近は、詰まりが発生しやすい部分と言えるでしょう。
トイレを快適に使いたければ、小まめな掃除は必要ですよね。
しかしトイレ掃除で行うことと言えば、タンクや便器の外側を拭く、便器の中をブラシで磨くなど、目に届く範囲内に限られます。
ここで、掃除の後にひと手間加えることで、詰まりを予防することができる場合もあります。そして、身近な道具でお金をかけずにできる方法を紹介していきます。
専用の道具がなくても大丈夫です。
また、いざという時の応急処置にもなるので、知っておくと大変便利です。
最も簡単なのがお湯を使う方法、これさえ覚えているといつでもすぐに対処できます。
必要な道具
手順
この方法の注意点はお湯の温度です。熱湯は便器の破損にもつながるので注意しましょう。
また手順3.でお湯を流す時は少しずつ入れるのがポイントです。
一気に流し込むと急激な水流増加によって溢れる危険があります。
重曹を食用のお酢と併せて発泡させると、市販の洗浄剤と似た働きをします。
必要な道具
手順
この方法の注意点は熱湯を使わない、水を流す時は少しずつ流すというお湯を使って行なう解消方法と同様ですが、プラスしてしっかり換気をするということも忘れないようにしてください。化学反応で泡が発生する時、一緒に臭いも発生します。トイレの扉や窓を開け、換気扇を回した状態で行いましょう。
また、お酢の他にはクエン酸でも代用できます。
ペットボトルはどこのご家庭にもあると思います。
このどこにでもあるペットボトルが使い方ひとつで詰まり解消の道具になるのです。
この方法を知っておくと、突然、トラブルが起こった時に、専門的な道具がなくても対処することができますので、ぜひマスターしましょう。
必要な道具
手順
注意点は作業の時は水が跳ねることもあるので、心配であれば養生することがおすすめです。
その場合は便器内に大きめのビニールを敷き、中央部分にペットボトル挿入用の穴を開けて行うと水が跳ねにくいです。
トイレの洗浄剤を切らした時に試してみましょう。
必要な道具
手順
注意点は使用する洗剤は1種類にすることです。他のものと混ぜてしまうと液体の性質によっては有毒ガスが発生する危険性があります。
身近な道具を使う以外にも、専用の道具が一つあるとさらにトイレ詰まりを解消しやすくなります。
専門の道具といっても、トイレの詰まりを解消するための道具は、使用方法もそれほど難しくありません。購入する上でもホームセンターやネットショップで手軽に入手可能です。
家庭で主に使われている道具の使用方法や効果、注意点などを操作手順とともに説明します。
通称スッポンとも呼ばれている物で、家庭のトイレ詰まりにはこれという位に知られているのがラバーカップです。
実際に持っているというご家庭もよくあると聞きますね。
形状は1m弱くらいのスティック状の持ち手の先に、黒いゴム製のカップがついている道具です。
ラバーカップで詰まりを解消する方法は以下の手順です。
尚、ラバーカップは購入するときと使用する際に注意点があります。
ラバーカップはカップ部分の形状が何種類かあります。
便器の排水口に合うものを選んで購入するようにしましょう。
合わないものだといくらやっても効果が無い場合もあるので気を付けてください。
使用する時の注意点は、押す時ではなく引く時に力を入れるということで、多くの方が間違えやすいポイントです。
詰まっている状態で押す方に力を入れると、詰まっている物でせき止められているので水が飛び散ります。場合によっては、便器と床の間から水が漏れ出して来ることもあります。
引く時に力を入れると水流が手前に向かって起き、詰まっている物が動きやすくなります。
トイレットペーパーや排泄物の場合、数回繰り返すことで、詰まっていた物の形状が変化し、流れるようになります。
また手順4.で引き抜く時に汚水が跳ね返ることがありますので、汚れ防止に大きめのビニール袋や新聞紙敷いたりしてから作業すると良いでしょう。
ラバーカップよりさらに強力な除去力があるのが、真空式パイプクリーナーです。
形状は、ゴム製のカップが先端にあり、太めの筒状のシリンダーの上部のハンドルが付いています。
使い方はハンドルを押し引きして動かします。
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップに比べて吸引力が強いということが大きな特徴です。
また吸引力が強いだけでなく、引き抜き時の跳ね返りが少ない点も大きなメリットです。
真空式パイプクリーナーを使った詰まり除去は以下の手順で行います。
操作の方法はラバーカップとほぼ同じ要領です。
高圧洗浄機といえば、水道業者が使う専門機器というイメージがあると思います。
確かにそれは間違っていませんが、もし家に、車や家の外壁などに使う高圧洗浄機あれば、トイレ詰まりが発生した場合に試せる方法があります。
高い水圧を加えて詰まりをほぐし流すという方法ですが、高圧洗浄機を使う時には条件があります。
それは便器の排水口に排泄物やトイレットペーパーが大量に詰まっている時に限ります。
便器内に詰まっている物が見えず、水が溜まっている状態の詰まりでは使わない様にしましょう。
改善効果がなく、水が飛び散ってトイレを汚してしまうリスクしかありません。
詰まりの取り方は以下の手順で行います。
一気に放出し続けると詰まりが取れていない場合、便器から溢れる危険性があります。少しずつ様子を見ながら放出するようにしましょう。
高圧洗浄機の操作に慣れていない場合は必ず取り扱い説明書に目を通し、必要に応じてそれに従った方法を取りましょう。
一家に一台あると安心できる詰まり解消グッズですが、気になる価格相場はいくらくらいでしょうか。
以下、販売個数の多いものを上からピックアップし、その平均価格帯をまとめました。
商品名 | 平均価格帯 |
---|---|
ラバーカップ | 1,000円 |
真空式パイプクリーナー | 2,000円~5,000円 |
ワイヤーブラシ | 3,000円~5,000円 |
価格帯には幅があり、さらにこれより安価なものもありますが、あまり安いものはすぐに壊れてしまうこともあるのでおすすめできません。
適度な価格のものや有名メーカーのものであれば、壊れにくく使いやすいという特徴があります。
購入する場合、ネット通販の写真だけで判断するよりもホームセンターで直接手に取って判断するほうが良いでしょう。
トイレのつまりには使いやすいラバーカップか真空式パイプクリーナーを常備しておく事をお勧めします。
自力で詰まり解消ができれば、費用が少なくて済み、すぐに対処ができるという大きなメリットがあります。
しかし、自分で詰まりを取る場合は、排泄物やトイレットペーパーを詰まらせた場合の軽度なつまりに限ります。
水に溶けない物、固形物、詰まりの量が多い場合などは無理をすると悪化させる恐れがあるので、その場合は手をつけず、業者に依頼しましょう。
トイレ詰まりの解消は自分でもできる方法がいくつもありますが、詰まりの状況次第では、業者でなければ直せない場合もあります。
ここでは業者を呼ぶ基準や選び方、さらに最も気になる修理費用の相場について、一般的にはあまり知られていない水道トラブル事情について紹介しましょう。
以下の状況である場合は、早めに業者に連絡しましょう。
このように、詰まり方がひどい、トイレそのものが古い、自分でやる自信がないという場合にはプロの技術に頼るほうが早く解決します。
水道工事業者と言うと、悪徳業者による高額請求や強引な契約締結など、悪い噂を耳にする機会もあります。
業者に依頼しようと思った時、悪徳業者だったらどうしようと不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかしそうした業者はごく一部で、多くの工事店は健全な運営をしているので心配しすぎる必要はありません。
むしろ一般の人には分からないような水道の専門知識と専門技術を持つ作業員は、困った時に頼れる存在です。
ところで数多くある工事店の中から、適切な優良業者に依頼するにはどのような選び方をするのでしょうか。
水道トラブルが起こると、焦って早く解決したいという心理が働きます。
トラブルの症状がひどければひどいほど焦りは強くなり、冷静な判断ができなくなっていきます。
そんな時、近くにあるから、料金が安いからというだけの理由で決めてしまうと後悔することがあります。
落ち着いて身近にある道具で応急処置を施し、改善しない場合は、その後ネットなどで複数の会社をピックアップしてみます。
一言でトイレ詰まりといってもいろいろな症状があり、それに伴ない作業内容も変わる為、作業員が実際に現場で見ないと見積もりを出せないケースが多いと思います。
依頼をする時は、トラブルの状況を説明すると思いますが、安い金額を言い切る様な業者も注意が必要です。
例えば、それなら5000円ですねと安い金額を言い切る為、鵜吞みにして依頼をすると、作業を始めてから、こんな大変な詰まりははじめてとか、こんなひどいケースは見た事がないなど、あることないこと不安をあおり立てるようなことを言い、作業後に今回は15万円ですなどと高額な請求を後からしてくるのです。
電話で5000円と聞いたと言っても、「詰まりがひどいから高額になるのは当たり前、こんなひどい詰まりにしたのはお客さんですよね?」などこちらが悪いような言い方さえしてきます。
まさに、悪徳業者ですね。
優良業者は電話で概算見積りも答えてくれますが、現場を見ていないのに金額を言い切るということはしないでしょう。
そして、現場を確認して見積もりを先に出して説明してくれるでしょう。
では依頼する時のポイントはどこでしょう。
それは出張や見積もりに関する費用がかかるかどうかを必ず確認することです。
現在では出張見積もりまでなら無料で行う会社が多くあり、優良業者も必ずその中にいます。
一方で、一部の会社ではまだ出張費を請求するところもあります。
相見積もりを取りたいのに出張費がかかったら無駄な出費ですよね。
その点も注意し、最低でも2社から見積もりを取り、価格やサービス、対応の質を比較しましょう。
工事店を複数社比較していると、どの会社も料金に大きな違いがなくて迷ってしまうこともあります。
その場合は業界年数が長いところに絞るのがおすすめです。
これは水道工事への需要の特徴として以下のような例があるからです。
これらの点を踏まえると、良い工事店ほどリピーター率が高くて口コミ評価も良く、結果として長年信用を築いてきたという傾向が見られます。
水道工事は高いというイメージを持つ人は決して少なくありません。
実際の費用はどの程度かかるのか、主に行われている修理方法の業者の料金相場は以下の通りです。
修理方法 | 料金相場 |
---|---|
軽作業(薬品を使って溶かすなど) | 5,000円~8,000円 |
ポンプ使用 | 8,000円~15,000円 |
トーラー機使用 (ワイヤーブラシのような専用機械を使う) |
20,000円~50,000円 |
高圧洗浄機使用 | 30,000円~60,000円 |
便器脱着 | 20,000円~40,000円 |
管内カメラ調査費 | 30,000円~50,000円 |
基本料金(出張費込み) | 0円~8,000円 |
夜間、休日割り増し | 0円~10,000円 |
上記以外にも、詰まりの状況によって施工する範囲や行なう作業が変わってくる場合もあるので見積もりを良く確認しましょう。
トイレ詰まりは排水の通り道に原因物質が留まり、水の通りを妨げるから起こり、その解消方法は原因を取り除くことから始まります。
詰まりの直し方の中にはお湯やペットボトルを使って簡単にできるものもあり、いつものお掃除にひと手間を加えることで、予防策になったり、緊急時の応急処置として対処することもできたりする場合があるでしょう。さらに専用の道具が一つあるとより安心ですね。工具に関してはネット通販よりもホームセンターで直接手に取って判断することがおススメです。
一方、自分でやってみて解消しなかった時や異物を詰まらせた時は、迷わず水道業者に連絡し、プロの技術で適切に対処してもらいましょう。
失敗の少ない水道修理業者の選び方は、出張や見積もりに料金がかからないかを確認し、複数業者から見積もりをとること、相場を知って比べてみることが大切です。ただ修理費用もそうですが、頼みたいと思う丁寧な対応の業者を選んでトイレのトラブルをスッキリ解消できると良いでしょう。