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家の一部であるベランダですが、意外と掃除を怠ってしまうという人も多いのではないでしょうか?
ベランダの汚れを放置していると、ベランダの排水つまりの原因にもなります。
まずはベランダの排水の仕組みについて把握しておきましょう。
ベランダにある排水口は建物によって違いがあります。
それによって水が流れていく仕組みも違うので、排水口の仕組みについて参考にしてください。
この記事は以下のような悩みを持つ人にピッタリの内容になっています。
排水つまりが考えられる原因や、排水つまりの対処方法をお教えします。
目次
台風の大雨が通過して快晴になった朝、カーテンを開けたら・・・
な
皆さんはこんな体験をしたことはありませんか?結構多いみたいですよ。
しかしもう皆さんはお分かりですよね。
なぜベランダがプールになってしまったか…
そうです、排水口が詰まってしまったのです。
こんな事がなぜ多く起こってしまうのか、それは単に、普段ベランダのお掃除をしないからですね。
ベランダが汚れていると、干してある洗濯物まで汚れてしまいそうで、結構細かめにお掃除をしている方も、多くいらっしゃるでしょうが、お部屋の中と違いすぐに汚れてしまうから、ついついそのままにしてしまう方も多い様です。
またベランダに荷物や物が置いてあるとお掃除もしづらく、毎回毎回荷物や物を移動してお掃除するのが、おっくうになってしまうのです。
ただベランダの排水口が詰まってしまい、ベランダに水が溜まったりすると、困るのはご自分だけでなく、階下やお隣の部屋にまで迷惑をかけてしまう事もあるので、注意した方が良いみたいです。
この様なベランダ詰まりに関して、今回は少し考え直してみましょう。
戸建でのベランダの素材は、通常スチールやアルミの金属や木材を使用した物が主で、最近はサビに強いアルミ製の物が、主流になっているようです。
これらのベランダでは、床面が格子状になっている物もあり、全てのベランダで専用の排水口が付いているとは限りません。
これがアパートになると同じ様な素材のベランダでも、洗濯機置き場が付いていたりすると、洗濯機の排水を行なわなければならないので、排水口が取り付けられている所もあります。
また同様の集合住宅でもマンションや団地等では、多くのベランダがコンクリートで床や壁が囲われていて、床や壁下に排水口が取り付けられています。
そして排水口から流れた水は屋外に一本、地上まで長く伸びた縦管に合流して、地中まで流れて行きます。
コンクリートのベランダは通常床面を中心に、防水処理がされています。
なので通常は、雨が降ったりして床に水が多少溜まっても、下の階に水が漏れる事はないのです。
ただし階下のベランダに流れて行くのは、あふれた場合だけではありません。
別のケースではどのような場合かというと、防水が劣化により、効かなくなってしまった場合や、排水に亀裂が入った場合や破損してしまった場合でも、階下に水が漏れてしまうことがあります。
この様にベランダは、様々な素材や様々な型の物がありますが、それぞれその特徴によって、排水の仕方や排水トラブルも違ってくるのです。
ベランダの排水は、雨水もあれば洗濯排水の場合もあります。
洗濯機置き場があるベランダで、洗濯排水用の排水口が設置されている場合、基本その排水は生活雑排水として、下水管に流れて行きます。
住宅の排水は通常、汚水と生活雑排水と雨水に分けられます。
汚水は基本、トイレからの排水と考えて下さい。
生活雑排水は台所や浴室、洗面所、洗濯場からの排水と考えます。
そして当然雨水は、雨等によって流れる水の事を指します。
基本的に汚水と生活雑排水は排水管から下水管へと流れ、宅地外の本下水管へと流れて行きます。
それに対して雨水は雨樋や雨水管を通り、地上や雨水マスへ流されます。
下水はその地域によって、いまだ本下水道が整備されていない場所もあり、浄化槽の様な汚水処理施設を宅地内に設けているところもあります。
浄化槽は、以前は水洗トイレの汚水だけを処理する目的で、使用されていましたが、現在ではある一定の区域を除き、水洗トイレの汚水だけでなく生活雑排水も、一緒に処理出来る合併処理式の浄化槽でなければ、設置してはいけない事に決められています。
一方雨水に関しては、こちらもどこのご家庭でも必ず、同じ排水方式がとられている訳ではありません。
これら雨水の最終処理方法は、皆さんお住まいの各地域の各自治体によって、その方法は様々です。
一般的には、地上に設けられた雨水マスに、流れ込んでいる事が多いです。
ただし雨水マスには、浸透マスと非浸透マスがあり、浸透マスの場合はマスの中に流れ込んだ雨水は、マス内から土中に入っていきます。
その為雨水は下水と合流しません。
しかし非浸透マスの場合はマス内に流れ込んだ雨水は、マス内の深くなったマス底に土などを溜めて、上澄みが下水に流れて行きます。
この様に雨水は、一度雨水マスの中に入っても土中に浸透していく場合と、下水管に流れて行く場合があるのです。
ベランダに洗濯機の排水口として設けられた排水は、雨水マスではなく直接下水マスに流れ込む場合が多いのですが、ベランダの雨水の排水と、洗濯機から出る排水が、共有している場合の排水口から流れる排水は、基本一度非浸透の雨水マスに流れ込むべきなのですが、場所によっては直接下水マスに、流れ込んでしまっている場合もあります。
雨水マスはフタが密閉式の物もあれば、中央に穴が開いた開放式の物もあります。
ベランダから流れる雨水は、雨水管より地上まで落ちていきますが、必ずしも地中に入り、マスに流れ込むわけではありません。
地上まで降りた下水管は地中に入らず、地上地面の手前で開放されている場合もあります。
また地中の雨水マスに入るのですが、地面の少し手前で一度開放された状態になって、そのまま地中の雨水マスに流れ込むようなタイプの排水も見られます。
通常地上は土の場合もコンクリートの場合もありますが、流れてきた雨水はそのまま土に浸透させたり、そのままコンクリートの上を流れ、側溝や集水マス等に流れ込みます。
ただ台風の様な大雨の時などは、管内いっぱいに流れてきた雨水が、地上手前の雨水管の開放口から、一気に激しく流れ出す事もあります。
雨水のほとんどは雨水マスに流れ込み、浸透マスか非浸透マスで土中か下水管に流れて行きます。
そしてそれ以外にも、敷地内の地上に開放した雨水管から、地面に流してしまいますが、一部の地域ではその雨水を敷地内ではなく、敷地外に流してしまう所もあります。
特に高地、道路に対して高い位置に建物が建っている所などでは、見かける事が多いです。
ただ雨水の処理に関しては、各地域の自治体によってそれぞれ排水のルールが違う為、必ずしも同じような立地条件で、同じ様な排水をしているとは限りません。
このタイプは、屋上等から地上まで下りてきた集合管が、一度地中に入り土中を通った排水管を、道路に面した建物の壁などから解放し、流してしまうのです。
この場合雨水マスが非浸透マスであっても、下水管とは合流せずに宅地外へ放流されます。
このタイプは、屋上等から地上まで下りてきた集合管を、そのまま地上に露出したまま敷地外に出し、宅地外に放流します。
ただこの場合、塩ビ管等の排水管が敷地外に露出している為、通行人、自転車、車等により破損してしまう様な事もあります。
ベランダに設置されている排水口には、いくつかの型があります。
基本的にベランダは屋外なので、土や砂、木の葉や木の枝、ゴミ等が風に乗って飛んできます。
その為これらの異物が、雨水と一緒に管内に流れ込まない様に、排水口の排水入口には、格子や網状のフタが取り付けられている事が多いのです。
そしてその排水口から流れ込んだ雨水が、集合管の縦管に合流します。
排水口の格子や網状のフタの多くは鉄製で、基本ネジで固定されています。
ただ屋外なので年数が経っている建物ですと、ネジが回らずにフタが外れないケースは多々あります。
また完全に固定されているフタですと、そもそも外す事が出来ません。
戸建ての場合、排水管自体が雨樋の延長の様な物が多く、ベランダの排水口へ流れ込んだ雨水は、すぐ近くを通る雨樋に合流する事が多くあります。
この場合排水口は、格子等が付いていない開放されたものが多く、土砂や木の葉が流れ込みやすい形状のものがあります。
またこの様な所では、排水口の外側の壁や下側に、集水器または飾り集水器が取り付けられている事もあります。そしてその集水器を通り、雨樋の管内を流れて行きます。
二階建てのアパートなどでは、戸建て住宅と同じ様なタイプのベランダも多く、排水口も同じに開放している所が多いです。
しかし大きく違う所は、戸建て2階などのベランダに、洗濯機置き場があるのは極めて珍しく、逆にアパートではベランダに、洗濯機置き場があるのは珍しくありません。
洗濯機がベランダに置いてある場合排水口は、洗濯機専用の排水口と雨水用の排水口が二ヶ所ある場合と、洗濯機専用の排水口がなく雨水用の排水口だけあり、洗濯排水は雨水用の排水口へ垂れ流しにしてしまう場合です。
マンションの場合は、ベランダに洗濯機置き場があるケースは少なく、そのほとんどでベランダには、雨水用の排水口のみ取り付けられています。
アパートでは雨水が流れる管も、雨樋管やそれと同等の排水管が使用されますが、階数の多いマンションでは、それよりも太い排水管を使用している所が多くあります。
また建物の屋上の排水も、その雨水管と合流して流れる場合もあれば、屋上のみ単独で、地下まで流す管を設置している場合もあります。
戸建ての場合、アパートの場合、マンションの場合など、ほとんどは上記の様な構造になっていますが、一部例外もあります。
アパートやマンション等の集合住宅で時々あるケースですが、ベランダが二部屋繋がっている場合です。
もちろん隣に住んでいる人がいるので、行き来は出来ない様に中央には仕切りはあります。
ただ排水口が二部品に対して、一つしか付いていないのです。
ただこの排水口が、中央仕切りのあたりにあれば問題はないのですが、大体はどちらかの部屋側に付いているのです。
こうなると万一排水口が詰まって流れなくなり、ベランダに水が溜まってしまった場合でも、排水口がないほうの方は、何も対応する事が出来ないのです。
まして排水口がある側の住人が、仕事で日中ほとんど不在にしている方であれば、急ぎ直してもらおうと水道業者を呼んでも、隣のベランダに入れず、全く手出しが出来ない場合もあるのです。
また日頃から、排水口に溜まった木の葉やゴミを取り除くお掃除も、ご自分で出来ずに他人任せになってしまい、隣人の人が掃除を行なってしまえば、詰まって雨水がベランダに溜まってしまう事も起こりやすくなります。
ただ通常は、ベランダ床にきちんと傾斜が付けられていて、二つの部屋の雨水が一つの排水口に流れ込むのです。
決して安易に一ヶ所にしている訳でもないのです。
これからアパートやマンションを借りて住まれる方は、ちょっとチェックポイントの一つになるのではないでしょうか?
ではこの様なベランダで何が原因で詰まりが起こるのでしょうか?その原因となる物は様々です。
砂は風に乗って飛んできてベランダに溜まります。土も同様ですが特に多いのは、ベランダに植木や花などの鉢植えを置いておくと、水やりの水や雨の水によって、鉢から少しずつ水が流れ出します。
それが少しずつ排水口に流れ込み、排水口に溜まってしまうと詰まる原因となってしまうのです。
多少の砂や土が溜まっても大雨があったりすれば、大量の水で一気に溜まっていた砂や土も、流れてしまう事もあります。
しかし長期で雨が降らず晴れの日が続いたりすると、溜まった土や砂の水分が無くなり固まってしまい、実際に詰まっていない状態でも固まった砂や土が障害物になってしまい、排水口内や管内を狭くしてしまい、詰まりやすい状況を作ってしまいます。土や砂が詰まってしまった場合、その程度によっては下水管の汚れ詰まりを除去するよりも大変になることがあります。ベランダの詰まりは台所やトイレの詰まりと比べると軽視されがちですが、作業難易度は決して低くありません。
街路樹が立ち並ぶところでは都心といえども、木の葉による詰まりはあるでしょうが、樹木の少ない場所では、あまりこの手の詰まりは起こりにくいでしょう。
しかし森や林が近くにあったり、建物の近くに大きな木が立っていたりするような場所では、この木の葉や木の枝は詰まりの大きな原因となります。
秋や冬に木々の葉が落ちる時期や、台風の時期には要注意です。
この木の葉や木の枝が排水口に溜まって塞いでしまったり、大量の雨水に流されて排水口の中に入ってしまったりして、流れを悪くしてしまいます。
排水口に目皿が取り付けられていれば、排水管の中までは入り込みはしないでしょうが、目皿が取り付けられていない所は、雨水と一緒にどんどん流れ込んでしまいます。
また格子状のフタが付いている排水口でも、目が大きければ、その隙間から入り込んでしまう事もあるでしょう。
また鉢植えにベランダが置いてあれば、その木の葉や花などが落ちて、雨水で流れ込んでしまいます。
この様な場合は特に細かめなお掃除が大事になるでしょう。
排水口入口に溜まるのは、木の葉だけではありません。ゴミもその中の一つです。
風によって飛ばされてきたゴミや、ベランダに置いてある物から出たゴミなど、これらもベランダ詰まりでの原因の一つと言えます。
特にビニール袋などは雨に流されて、排水口から中に入ってしまったりすると、排水管内での詰まりを起こしてしまうので、注意して下さい。
詰まりが発生する場所もいくつかあります。
ただし排水口や排水管の構造によっても、その場所は様々です。
まずは排水口での詰まりです。
排水口には目皿が取り付けられている場合と、取り付けられていない場合がありますが、取り付けられている場合は木の葉やゴミにより、その目皿を塞いでしまいます。
ただしこの様な場合は比較的簡単に原因が分かるので、除去しやすいとも言えます。
排水管内で詰まりが発生する場合は、縦に伸びた管内で詰まりが発生する事は多くはありません。
どちらかと言えば横に伸びた管内での詰まりが多いでしょう。この場合の詰まりの原因は、砂や土が横引き管内に残ってしまい、そこに木の葉やゴミが蓄積して、水が流れなくなってしまう事が多くあります。
また排水口の近くに集水器が取り付けてある場合は、ここに土砂や木の葉が溜まってしまい、詰まってしまう場合もあります。
排水管や雨水管は地上より地中に入り、マス内に流れ込みます。
雨水マスは下水マスと違い、浸透マスや溜めマスなどがあり、マス内に水が溜まっていて、そこからオーバーフローした水が下水管に流れて行ったり、マス内に空いている穴から地中に浸透させたりします。
その為、雨水と一緒に流れ込んだ土砂や木の葉等は、マスの中に溜まって蓄積してしまいます。そしてその量が多くなれば流入口を塞いでしまい、マス内で詰まりが発生してしまうのです。
ベランダでの詰まりが起こった時には、戸建て住宅や集合住宅での違いや、詰まりが発生した場合によってでも若干の違いはありますが、次の様なケースの二次被害が起こる場合も考えられます。
ベランダでは床と壁で覆われている場合は、排水口から雨水が流れなくなった場合、ベランダに溜まった水の逃げ口がなくなってしまい、屋内に浸水してしまう場合があります。
集合住宅での場合は、単純に排水口がふさがってしまっただけの詰まりであれば、ベランダで意図的に水を流さない限り、ベランダに降り込んできた雨水の分しか水量は増えませんが、マス内での詰まりだった場合には、地中に入る手前に開放口がない限り、建物全体から流れてくる雨水は、全て一階の部屋のベランダに逆流してしまう場合があります。
ベランダに水が溜まって流れなくなった時、水量が多くなく屋内へは浸水しなくても、安心はできません。
建物が古く、ベランダと壁の間に亀裂や隙間が空いていたりすれば、そこから水が入り込んで、階下の天井や内壁に水が流れ込んでしまう場合もあります。
また集合住宅等ではベランダの床は、水が入り込まない様防水処理がされていますが、古くなりこの防水が切れてしまっていたりすると、そこから階下のベランダに漏れたり、そこから屋内に入り込んで、天井や壁からの漏水になったりする事もあります。
以上の様な二次被害を起こさない為にも、ベランダで詰まりが発生した場合、外の事だからと安心して放置せずに、なるべく早めに直す事を考えて下さい。
詰まりが発生する以前に、ベランダやベランダの排水口を定期的にお掃除してあげて下さい。
ベランダで詰まりが発生した場合、まずは排水口からその状況を確認して下さい。
水量が少ないとラバーカップの力を最大限に発揮できませんが、詰まり箇所の近くであれば、多少でもラバーカップの力が届くので、柔らかい土砂や木の葉での詰まりなら、直す事が出来るかもしれません。
しかし戸建ての雨樋などでは無理に行なうと、管が破損したり外れたりする事もありますので、ご注意下さい。
しかし無理をすると、抜けなくなる場合もありますので、注意して行なって下さい。
以上のような方法でももし直らない場合は、それ以上無理はせずに、専門の水道業者にご相談下さい。
戸建て住宅の場合は、排水マス(雨水マス)の確認も必ず行ないましょう。
マス内の土砂は日頃からチェックしていれば、この様な詰まりは起こりません。
アパート等にお住まいの方は、排水マス(雨水マス)は共用部になりますので、もし異常がある様な場合はなるべく早く、大家さんや管理会社に連絡をし、対応してもらうと良いでしょう。
排水口の異物を除去し、排水マス(雨水マス)内にも異常が見られない場合は、排水管(雨水管)内での詰まりが考えられます。
管内で発生した詰まりですと、皆さんが簡単に対処するのは、なかなか難しいと思われます。
もしこのような場合は、すぐに専門の水道業者に連絡し、対応してもらって下さい。
専門の水道業者であれば、手動もしくは電動ワイヤーで管内の詰まりを除去したり、場合によっては高圧洗浄機を使用したりしての詰まり除去を行なうと良いでしょう。
また排水マスや排水管の破損等が、詰まりの原因である場合は、その部分の補修や工事が必要となる場合もあるでしょうから、その様な場合は修理に来た業者になるべく詳しく状況を説明してもらい、補修や工事の見積を作成してもらうと良いでしょう。
ベランダでの詰まりは基本、日頃からの皆さんのお掃除がとても大切になりますし、注意していれば起こる事がなかったトラブルも、全く意識もせず放置してしまえば、必ず起きる時が来てもおかしくありません。
ベランダのほとんどは高所にある場合が多く、少し無理をすれば、それがとても危険な場合があります。
どうか、ベランダから無理に身を乗り出して作業したり、ハシゴを使用して一人で高所での作業を行なったり、危険な対処は絶対に行なわないで下さい。
もし少しでも無理を感じたら、必ず専門の水道業者に連絡をし、相談してみて下さい。