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様々な場所にある排水溝ですが、水を流す時にポコポコという異音がなるとつまりの前兆かもしれません。
何かが詰まっており、水が通過する時にスムーズに通れないと、管内の空気が上に押し上げられるのでこのような音がなります。
排水溝が詰まりやすい所は、特にトイレとキッチンで、トラブルが起きやすい場所と言えるでしょう。
排水溝について、以下のような様々な疑問にお答えします。
普段から使用する場所の水を流した時、変な音がするようになったら、どこかでつまりが起きている可能性があります。
早めの対処を行って、水の逆流や水漏れに発展するのを防ぎましょう。
目次
毎日使う台所ですが、最近変な音がしませんか?
蛇口を止めた後に「ポコポコ」・・たまに「ボコッ」びっくりしますね。
もう慣れてしまって、びっくりしない!?
慣れてしまうのはまずいですね。
台所の場合は、決して完全に詰まっているわけではなく、詰まり気味になっているつまりの前兆の様な状態なのでしょう。
なので、音に慣れてしまって、そのまま放置しておけばいずれ完全に詰まってしまい、流れなくなり溢れてしまって初めて後悔する様な事にもなるかもしれません。
洗面所、浴室、洗濯場、水回りならどこでも一緒ですね。
詰まってから慌てても遅いので詰まる前に出来る事で予防しておきましょう。
流し、シンクの排水口には通常水が溜まっています。(排水栓)ゴミ受けカゴを外して、かぶせてある「ワン」をくるっと回して外すとドーナツ状の溝に水が溜まっています。
ミニキッチンの流し、シンクはゴミ受けカゴと「ワン」が一体になっているのでゴミ受けカゴを外すとドーナツ状の溝に水が溜まってます。
これが、排水溝です。
排水溝の真ん中に穴が開いてます。この下は排水蛇腹ホースが床下の下水管に差込まれています。
排水栓が浅型の場合、水溜りがない(トラップ機能がない)為、下がS字型のパイプ(トラップ)になっています。
中にはこのS字型のパイプがBOX型(ドラムトラップ)になっている場合もあります。
これが、排水管です。
蛇腹ホースが差込まれている下水管。床下から屋外まで続き道路の本管手前の排水管につながります。
これが、下水管です。
この排水管、下水管の中でどこか流れが悪くなる場所が出来ると水がそこを通過する時にスムーズに通れなくなります。
すると、管内の空気が上へ押し上げられます。
その時、下から押し上げられてきた空気圧で排水溝に溜まっている水が上下に動きます。
すると空気の抜ける隙間が出来、ポコポコと音がします。(トイレの便器でも基本的な現象は一緒です)
これがポコポコ音の原因です。
台所は流す物が色々です。基本、水道水しか流さないのに・・・実は皆さん何気なく使用して色々なものを流してます。
最近は揚げ物の油をそのまま流しに流す方はほとんどいらっしゃらないでしょう。それでもお皿、お鍋、フライパンを洗えば油は流れます。
又、お肉を茹でれば茹でたお湯の脂分も普通はそのまま排水口に流してしまいますね。冷やして脂をすくってゴミで捨てる方はなかなかいないでしょう。ラーメンなどの残り汁でも一緒です。
調理の油と食材の脂、日々の生活で油・脂をまったく流さないというのは難しい事です。
お料理や洗い物の時に流れてしまう食材ゴミ。
三角コーナーや排水口の受けカゴでかなり気を使っていても流れてしまうものもあります。しかし、まったく意識しないよりも意識していればかなり流れる量は減らせるでしょう。
フライパンやお鍋、焼き網やガスコンロ、たまにお掃除をすると、黒いコゲかすや汚れがたくさん出ます。
それを排水口にそのまま流してませんか?細かいからと言って安心するとよくありません。
また、排水口のお掃除をする時にゼラチン状になったぬめり、ドロドロ汚れ、カビ、気持ち悪いからと言ってそのまま流してませんか?
これも流してしまえばつまりの原因になり得ます。
蛇腹ホースやS字パイプの中は、細い分又、形状が複雑な分、油分が付きやすく、油分が付着すれば付着するほど人間の血管のコレステロールのように水の流れる隙間が細く流れにくくなります。
下水管の中に油・脂分が付着して固まり、水の流れを悪くします。
また、古い下水管、特に鉄管などは老朽化により管内が腐食しそこにゴミ等が溜り流れを悪くする事もあります。
屋外の下水マスの中で固まった油・脂分やゴミなどによって流れが悪くなります。
下水管や下水マスでの詰まりは屋内での溢れにつながりますのでご注意下さい。
排水管内も下水管内も、新品の時はツルツルしているので、比較的に油・脂分、汚れは留まりにくいですが、年月が経てば経つほど管内はザラザラしてくるので油・脂分、汚れが留まりやすくなり、詰まりが起きやすくなります。
排水管や下水管は通常流れやすい様に流れて行く方を少しずつ下げて勾配をつけます。
建物も古くなってくると、ゆがみや経年劣化でこの勾配が変わってしまい、排水管、下水管の中に水が溜まってしまう事があります。
これによりポコポコの原因になってしまう事もあります。
便器は便器自体がトラップになっている為、下水管の下からくる空気の圧によって便器に溜まっている水が上下し、空気の隙間が出来るとポコポコ音がします。
便器内や下水管内に異物があるとそこで水の流れが悪くなる原因を作ってしまいます。
気がつかない内に物を落としてしまい流してしまったら便器を出て下水管内へ入り、そこで止まって動かなくなってしまった為に、毎回汚物を流すとそこで一回とまってしまい、下水管内の水の流れ、空気の流れが悪くなってしまいます。
特にコンクリートマスで多いのが、マスの破損によって流れてきた汚物がそこに溜まって詰まりの原因を作ります。
気がつかない内に完全に詰まってしまうと、空気の逃げ場がなくなるので、戻ってきた空気により溜り水が引っ張られて少なくなり、空気の抜ける隙間が出来るとポコポコと音がします。
トイレでポコポコ音がし始めた時は、要注意です。
取り除いた汚れは極力、排水口に流さないようにし、生ゴミと一緒に捨てるようにしましょう。
重曹を満遍なく振りかけ、その上からお酢をかけます。
泡が発生してくるので、そのまま30分間ほど置きます。
30分経ったらお湯を流し、泡と汚れを洗い流します。
お掃除は週に1~2回でも、定期的に行えば一回のお掃除が大変にはなりません。
一度外して中をきれいにお掃除すると良いでしょう。
バケツの中に水を溜め、その中で掃除します。
蛇腹ホースを取り外しているので、間違ってもシンクで水を出して掃除をしないようにしましょう。
歯ブラシでは短すぎて届かない所もあると思うので、ワイヤーブラシがあるとキレイに掃除できます。
ホース内に蓄積したゴミ汚れが酷い場合は新しい蛇腹ホースに交換するとスッキリして良いでしょう。
ただし、取付は確実に行ってください。水漏れ確認も必ず行います。
管内洗浄剤(パイプユニッシュ等)でお掃除をしましょう。
S字パイプも蛇腹ホース同様、一度外して掃除するのが良いでしょう。
蛇腹ホーとの違いは、S字パイプ内は水が溜まっているので、取り外しの時にバケツを下に持ってきて取り外しを行いましょう。
そうしないと、水がこぼれて、ビチョビチョになってしまします。
ただし、金属のS字パイプの場合は無理をしないようにしましょう。
特に、表面に緑青や白錆が出ていたら、手を付けてはいけません。
外す時にパイプが割れてしまう恐れがありますので、ご注意ください。
下水管内のお掃除はパイプクリーナー(ワイヤー)を使用しますが、管内が古く傷んでいる場合、漏水の危険性もありますので、プロの水道業者に依頼した方が良いでしょう。
白い固形物(グリース)などの異物が溜まっていれば取り除ける範囲で取り除いてください。
大きなものは流さずに必ず取り除きましょう。
グリースを取り除く時に、コンクリートマスの表面が削れないように気を付けながら行なってください。
固い棒などでガリガリ汚れを削っているとマスも削ってしまうことがありますので、注意しましょう。
重曹、酢等を使用し便器内のお掃除をしましょう。
屋外下水マスを点検します。
トイレに近い下水マスを開けます。汚物が溜まっていたら、細かく崩しながら、ホースで水を入れ流してあげましょう。
トイレに関しては、下水管内は汚れだけでポコポコ音は考えにくいです。
下水管内や下水マスで詰まりが起こった時になる症状ですので、基本、専門の水道業者に相談されると良いでしょう。
以上、
キッチン流しやシンク、パイプや排水管のお掃除、又、トイレの便器のお掃除は、日頃から毎日の習慣になれば、ドロドロ汚れや汚いぬめりの大変なお掃除をしなくても済みます。
また、流れがおかしくなる原因を少しでも解消することが出来ます。
ポコポコ音がしてきた場合、勾配等の不具合でなければ、ほぼ詰まりが原因としてる場合が多いです。
つまり、軽度、重度の判断は難しいですが、お掃除出来る範囲を行なってポコポコ音が解消されない場合は、それ以上無理な対応はせずに専門の水道業者に相談して下さい。