原因・状況
キッチンの排水不良で、完全につまっている訳では無いけど流れが悪いというご依頼で、一戸建ての築40年近いお宅とのことでした。10年以上前に詰まったことはあったが、その時は業者を呼んで高圧洗浄をしてもらったと仰っていました。
現場に伺い、キッチンを確認。チェックの為に水を流すと排水溝内に水が溜まり、少しずつ流れて行くという症状。もちろん正常な流れ方では無いのでつまっていると判断して良い状態でした。
マスがあったので確認すると大きくて深いマスでしたが、マスでの詰まりはありませんでした。ある程度水が流れていたので高圧洗浄で改善出来ると判断し、見積もりをご説明しました。そしてお客様からご承認いただき、高圧洗浄の実施となりました。
作業・施工内容
年数と流れ方からみて、詰まっているものは油詰まりの可能性が高いと思いました。マスからキッチンの間で詰まっている状況であった為、マス側から高圧洗浄をかけることにしました。高圧洗浄をかけているとしばらくは半透明な水しか出て来ませんでした。これは詰まりが固く、詰まりを取れていないので噴射した水が詰まりの表面に当たってそのまま流れて来ているだけです。
引き続き続けていると45分位経った時にドロドロの白濁した物が流れ出してきました。この白濁した物の正体は油です。それがやっと溶けて出てきたわけです。
そして、強烈な臭いも同時に上がって来ました。作業を続けていると、時々石のような固形物化した白い脂がゴロゴロと流れて来ました。念入りに作業を進め、白濁した水が透明な水になるまで洗浄を続けました。台所の水を流すと流れ方は問題ありませんでしたが、少し汚れも出て来ていたので今度は台所側から高圧洗浄を行いました。
汚れも出なくなったところで作業を終了しました。
ポイント(予防策・注意点)
今回のポイントは以下の通りです。
① 流れが悪くなった時に放置せず、即対処する
② キッチンが詰まり気味の時の予防策は60度のお湯をシンクの2/3程溜めて、一気に流す
まず①に関して、今回は対処が遅かったと思います。今回は高圧だけでしたが、症状次第ではトーラー作業も必要になる事があります。そうなると料金も1.5倍から2倍位になってしまいますのでお気を付けください。異変があったらすぐに対処しましょう。
②の予防策は少しでも水の流れがある時に効果的です。固形物化した油は熱に弱いので、お湯で流すと多少溶かせる部分もあるでしょう。ただし、床下排水管の詰まりの程度によっては、床下排水管と排水蛇腹ホースとの接続部分からお湯が逆流してくることもありますので、使用にはご注意ください。
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