原因・状況
洗面所排水管から水漏れが起きているとのご依頼で伺うと、金属製の洗面排水管でトラップ部がヒビ割れして水漏れが起きていました。ご利用年数を伺うと約15年とのことでした。トラップ部に緑青が発生していて、緑青により保護皮膜が破壊されて、管の破損を招いたと思われます。尚、緑青(ろくしょう)とは水回りに良く発生する緑色の錆のことです。
作業・施工内容
排水管が破損していた為、排水管の交換は必須でしたが同じ金属製にするのか樹脂製に変えるのかをお客様とお話ししました。いろいろ考えて最終的に金属製の管に交換するということになった為、見積書にサインをいただいて商品の手配をしました。この日はビニールテープで応急処置をして終了。後日、取り寄せた商品を持参して再訪問しました。
まず、トラップの固定ナット2ヶ所を緩めてトラップを外します。この時、トラップの中の水が極力こぼれない様に注意して取り外し、外したトラップ部はバケツの中に入れておきます。次にトラップ先の排水管と防臭パッキンを取り外しました。新しいトラップ排水管と防臭パッキンを取り付け、水を流して流れ方や漏水の有無を確認。また、防臭パッキンがしっかり設置出来ているかも確認します。水漏れや臭いもなく、正常に流れていたので交換修理完了です。
今回使用した部品は、SANEI【H7001-32】という金属製のSトラップです。
ポイント(予防策・注意点)
今回のポイントは以下の通りです。
① 金属管は緑青や白錆が発生するとヒビ割れする危険性が高まる
② 金属管はパッキンの交換にも細心の注意が必要
金属管はサビが発生するととても脆くなります。劣化が酷い時は金属なのに手で簡単に折れたり潰せたりするほどです。また錆が出ていなくても、は年月が経つと耐久力が弱くなります。耐久力の弱くなった金属管でパッキン交換をする際、ナットを外す時に気を付けないとトラップ部を破損させてしまうことがあります。表面に緑青や白錆が出ている時にはDIYで行わず、水道業者に頼むのが最善です。
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