原因・状況
お客様から「洗濯機を買い替えたら洗濯水栓が当たる様になってしまったので、洗濯水栓の位置を変えてほしい」とのご依頼。お伺いして見ると、新しい洗濯機はドラム式洗濯機で高さがあり、洗濯水栓が邪魔で防水パン内に洗濯機の取り付けが出来ない状態でした。「一刻も早く使えるようにしてほしい」というお客様からの切なるご要望がありました。
作業・施工内容
実は、縦型洗濯機からドラム式洗濯機へ交換した時に、洗濯水栓が当たる様になってしまったということは良く起きるトラブルなのです。元々、洗濯水栓の位置は縦型洗濯機を使用する上で使いやすい場所に設置されていることが多くあります。その理由は昔も今も、洗濯機の主流は縦型洗濯機だからです。ドラム式洗濯機は縦型洗濯機と比べて大きくて高さがある為、縦型洗濯機から交換する場合には必然的に水栓に当たるようになってしまうのです。また、ドラム式洗濯機へ買い替える方が増えていることも、この様なトラブルが増えている要因の一つになっています。そのトラブルを解消できる水栓として「壁ピタ水栓」という物があります。壁ピタ水栓は壁の開口や給水管の延長をせずに、高さを上げることが出来る水栓です。お客様へ壁ピタ水栓ご説明をして、お見積もりをご提案したところ、「やってください」とのことだったので見積書にサインをいただいて壁ピタ水栓へ交換することになりました。
まず、水道メーターの元栓を閉めて、浴室水栓で止水確認と水道管の水抜きを行います。壁ピタ水栓は給水管接続部と水栓部がセパレートになっているので、給水管接続部にシールテープを巻き、壁中の給水管に取付けます、その後に水栓部と給水接続部をナット固定します。最後に固定バンドで壁ピタ水栓をビス留めして交換完了です。ドラム式洗濯機を防水パンに設置して洗濯ホースを壁ピタ水栓に取り付けます。
最後に元栓を開いて通水し、壁ピタ水栓の動作確認と水漏れが無いかの確認、そしてドラム式洗濯機が正常に動くかの確認をして問題ありませんでした。
お客様にとても喜んでいただけたので、こちらとしても嬉しい気持ちになりました。
今回交換した壁ピタ水栓の品番は、SANEI【PY1735TV-13】です。
ポイント(予防策・注意点)
壁ピタ水栓への交換で対応できる場合はそれ程費用がかからず出来るでしょう。そして壁ピタ水栓への交換はDIYでも可能な場合があります。
本来、洗濯水栓の位置を上げる場合は、壁を開口して給水管を延長する必要があります。そうなると最低でも4、5万円ほどはかかるケースが多いでしょう。壁ピタ水栓への交換であれば、壁を開口せずに済むので家への負担も無く2~3万円位で出来ることが多いようです。また基本的に単水栓の交換とほとんど変わらないのでDIYでも交換しやすい内容と言えるでしょう。
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