原因・状況
台所の排水管が詰まった為、シンクの水が全く引かないとのご依頼がありました。尚、一戸建てのお宅で築年数は11年、台所は1階にあるとのことでした。
お伺いして状況を確認すると、シンクに水が溜まっている状態。シンク下の排水接続を確認してみると蛇腹ホースと防臭パッキンで接続していました。防臭パッキンの割に、よく接続部から水が溢れずにシンクに水が溜まっているなと思い、更にチェックしてみると床下排水管の少し深い所に防臭パッキンが差し込んでありました。
しかし、溢れる寸前という感じで、床下排水管内には水が溜まっていました。1階の台所詰まりだったので、外のマスも確認しました。マスに水は溜まっていませんでしたが、油汚れでマス内がかなり汚れていました。チェックは一通り終わったのでお客様に詰まり方を確認したところ、お掃除はこまめにしていたようですが、ご依頼いただく何か月も前から少しずつ水の流れが悪くなっていたとのことでした。床下排水管の油詰まりで全く水が流れない状態だったのでトーラーと高圧洗浄のお見積もりを作り、お客様にご説明しました。
作業・施工内容
最初にシンクと排水溝に溜まってる水を灯油ポンプでバケツに移し、蛇腹ホースと防臭キャップを外します。排水管内にワイヤーを入れて台所側からトーラー作業を実施。2m位の所でワイヤーが入らなくなったので、その辺りから詰まりがありました。
トーラーを回転させながら詰まりに穴を開けて行きます。詰まっている油はかなり量が多く、強固だったのでかなり時間はかかりましたが貫通することが出来ました。次にマス側から高圧洗浄を実施。管内にこびり付いている油を除去して行くと大きな油の塊がゴロゴロと流れ出て来ました。この油の塊を見て、やっぱりヘビーな詰まりだったと実感しました。一通り油を取り切り、排水テストをしたところ、無事に詰まりを取り除くことができていました。
ポイント(予防策・注意点)
台所は料理や洗い物をするところなので、油が原因で排水が詰まったという事が起きやすくなってしまう場所です。
①調理や洗い物油・脂を排水管に直接捨てずにキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗い流す。
②油が多少流れてしまう場合は、多めの湯水を流して排水管内に油が残らないようにする。
この2つが皆さんでもすぐに実践しやすい予防策と言えるでしょう。
その他の作業事例を見る