原因・状況
キッチン下の排水管から水漏れしているとのご依頼がありました。
詳しく伺うと過去にキッチン下の排水管がヒビ割れして水漏れした時があった、その時はコーキング処理をして応急処置をしたとのことでした。1、2年は大丈夫だったが、また水漏れしてきたとのことでした。
現場に到着し、キッチンを拝見すると壁排水の直結び排水管でした。水漏れは掃除口が割れていたことが原因でコーキングでベタベタになっていた為、既存配管の修理は不可能と判断。排水栓下から壁面手前までの排水管と掃除口を新しくすることが必要でした。
見積書を作成してお客様に現状と改善方法のご提案をしました。お客様も今の配管のまま修理するのは無理だろうと思われていたとのことで、施工のご依頼をいただきました。修理に必要な材料の内、持ち合わせがない物もあったので材料の準備をしてくることをお伝えして一旦、お客様宅を後にしました。40分程で材料を準備して再訪し、作業開始となりました。
作業・施工内容
まずシンク下を養生します。次に排水管を切りますがそのまま切るとシンクから水が垂れてきたしまう為、シンクの排水栓内に溜まっている水を灯油ポンプでバケツに移し、排水口にタオルを詰めておきます。シンク下は暗いのでライトも用意しておきます。
壁前の排水管を切断し、排水栓下のパイプナットを緩めて対象の部分の取り外しをします。既存部同様、チーズ型の掃除口付部材を用意しました。壁側と排水栓側に長さを加工した新し排水パイプとソケット・ナットも用意し、それぞれを接着及び固定します。接着剤が固まるまで待ってから水を流します。
普通に蛇口から水を流しても問題なし。最後の確認として、シンクの半分位に水を溜めて、一気に排水します。水量、水圧共に多く、強い状態で排水しましたが水漏れなく、無事に修理完了となりました。
ポイント(予防策・注意点)
今回のポイントは以下の通りです。
① 応急処置はあくまで応急処置、何年も持つものではない
② コーキングは固まってしまうとキレイに取り除くのはまず不可能
応急処置は名前の通り「応急処置」なので、修理ではありません。応急処置したまま放置せず、応急処置は修理までの時間稼ぎと思い、余裕のある時に修理しましょう。
コーキングをした後に水漏れした場合、効果的な応急処置はほとんどありません。水漏れする前に修理しましょう。
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