原因・状況
洗面台の下から水が噴き出している、早く何とかしてほしいとのご依頼がありました。お客様はかなり慌てていたので、落ち着いて頂く為にも止水方法をご説明しながら止水していただきました。洗面台下の止水栓の辺りから水が噴き出しているとのお話しもあったので、今回は元栓で止水しました。水が止まったのでお客様も少し落ちつきを取り戻していました。お客様宅へは30分前後でお伺いできることをご案内して向かいました。お客様宅に到着すると洗面台付近は水漏れの跡が残っていました。止水している状態だったのでお客様に元栓を少し開いて頂き、水漏れの状況を確認すると洗面台の止水栓下から水が噴き出して来ました。原因は止水栓と接続している化粧管のひび割れでした。使用年数は36年ということで劣化がかなり酷く、化粧管はもちろんのこと、止水栓となまし管の部分も交換する必要がありました。
止水栓、化粧管、フレキ管交換(洗面台下の露出管一式)の見積書を作り、それぞれの項目についてご説明いたしました。材料も持ち合わせていたのですぐに対応できることもお伝えすると、ぜひお願いしたいと言っていただけました。承認のサインをいただいて作業を開始することになりました。
作業・施工内容
元栓は閉めてある状態なので、水道管の中の残り水を水抜きしてモンキーレンチでなまし管を取り外します。次に止水栓が付いたまま化粧管をパイプレンチで取り外します。新しい化粧管にシールテープを巻き、新しい止水栓を取り付けます。反対側にもシールテープを巻き、止水栓を取り付けた化粧管を床の給水管に取り付けます。この時、止水栓のハンドルが正面で止められる様に化粧管を回し込んで行きます。最後はフレキ管の長さを加工して取り付け、交換修理完了です。ちなみに元の止水栓はお湯用の止水栓でしたが、実際は給水でした。
今回交換した部材は、【SANEI V21JS-X2-13×300】という止水栓と化粧管がセットになっている物とフレキ管40cm程でした。
ポイント(予防策・注意点)
今回のポイントは以下の通りです。
① 修理する部位に付随する部分も劣化が酷い場合は交換する必要がある
これは取り外しをした際に不可抗力で破損してしまったり、水漏れが発生してしまったりする事があります。
② もしDIYで作業する時、近くに別の配管がある場合は注意して作業をする
今回を例として言うと、横にある排水管がポイントです。排水管も劣化が進んでいる為、ちょっとした衝撃でも破損や水漏れを起こしかねない状態でした。年数が経っている場合は修理場所以外の周辺にも気を配る必要があります。
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