サイト内検索
排水溝や排水管内の詰まりを除去する為には、つまりに対して間接的にアプローチするか、直接的にアプローチするかのどちらかです。
間接的なアプローチとは真空状態を利用するラバーカップや真空式パイプクリーナーのことで、直接的なアプローチはワイヤー式パイプクリーナーやトーラー機、高圧洗浄機のことです。
今回は台所排水溝つまりを直接的にアプローチして解消する「ワイヤー式パイプクリーナー」の作業方法をわかりやすくご紹介いたします。
目次
症状によって原因を判断することが必要です。
台所排水の詰まり方から、原因、修理に必要な工具を見て行きましょう。
症状別 | 主な原因 | 業者依頼度 |
---|---|---|
①流すとすぐに排水口に水が溜まる | 床上排水溝に油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れが溜まっている | 20% |
必要な部材・工具:ワイヤー式パイプクリーナー | ||
②流すと少し経ってから排水口に水が溜まる | 床下排水管に油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れが溜まっている | 50% |
必要な部材・工具:同上 | ||
③流すとシンク下から水漏れする | 床下排水管、下水管に油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れが溜まっている | 90% |
必要な部材・工具:トーラー機、高圧洗浄機 |
※業者依頼度は高ければ高いほど作業が難しくなるので、業者に依頼した方が良いという指標です。
流すとすぐに水が溜まるケースは、排水溝から位置が近い床上排水溝で詰まっている時によく起こります。
詰まっている物は「油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れ」で半固形物状になって溜まっていることが多いです。
この詰まりは、ワイヤー式パイプクリーナーで改善出来る可能性があります。
水を流すと少し経ってから溜まるケースは、排水口から位置が遠めの床下排水管で詰まっている時によく起こります。
詰まっている物は「油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れ」で、半固形物状で溜まっていることもあれば固形物状になって溜まっていることもあります。
この詰まりは、ワイヤー式パイプクリーナーで改善出来る可能性があります。
水を流すとシンク下から水漏れするケースは、床下の排水管、下水管で詰まっている時によく起こります。
詰まっている物は「油脂、食べ物カス、料理の汚れ等が合わさった汚れ」で、固形物状になって溜まっていることが多いです。
石鹸の様に固くなることもあり、改善にはトーラー機と高圧洗浄機が必要になる為、水道業者に依頼する必要があります。
台所排水溝つまりに効果的なワイヤー式パイプクリーナーを紹介いたします。
場所 | 工具の種類 | 品番 |
---|---|---|
台所 | ワイヤー式パイプクリーナー | Omahit PIPE-OM5 LeLante LeLante040-pipe-cleaner-wire SANEI PR802s-5 モノタロウ 46424404 良品Life パイプクリーナー(5M) |
※2024年4月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。
ワイヤー式パイプクリーナーは、排水溝や排水管内の詰まりに直接アプローチして詰まりを取り除くことのできる工具です。
まずは、ワイヤー式パイプクリーナーを使用する上で知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
・排水溝や排水管内の詰まりに直接アプローチして除去出来る ・ワイヤーは細く柔軟性があるので、曲がり角のある排水管でもワイヤーが入って行く ・蛇腹ホースの詰まりに対し、蛇腹ホースを分解せずにシンクの排水口からアプローチ出来る |
・ワイヤーが細いので、力任せに行うとワイヤーが曲がりやすい(折れやすい) ・排水溝内、排水管内は目に見えない場所なので、詰まりにアプローチ出来ているかどうかが分かりにくい ・ワイヤーが排水管内で曲がってしまうと、排水管の曲がり角などに引っ掛って取り出せなくなる恐れがある |
使用時に注意するポイントはデメリットの部分です。
特に注意すべきポイントは「力任せに行わない」ということで、「力ずくでワイヤーを押し込む」「力ずくでワイヤーを引っ張る」「力任せにハンドルを回す」などの行為は大きなリスクがありますので、決して行わないようにしましょう。
それでは、ワイヤー式パイプクリーナーの使用方法を見て行きましょう。
手で送りながら入れて行き、入らなくなる所まで入れましょう。
ワイヤーが入らなくなった場合は2つの理由が考えられます。一つは「詰まりに当たった場合」、もう一つは「排水管の曲がり角に当たった場合」です。
なので、入らなくなった場合はパイプクリーナーのハンドルを回してワイヤーを回転させ、少しワイヤーを押してみましょう。
これでまたスルスルと入っていくようであれば排水管の曲がり角に当たっていて、曲がり角を通り抜けたということになります。
ワイヤーを回転させて押してみても全く入らないようであれば、詰まりに当たった可能性が高いということになります。
この時、決して力任せに押し込まないでください。
ワイヤーが曲がったり折れてしまったりする恐れがありますので、お気を付けください。
排水栓に溜まっている水が減ってきたら、水を流しながら作業をしましょう。
詰まりが取れやすくなります。
ある程度流れるようになったらワイヤーを引き上げ、水を流して確認します。
しっかり流れるようであれば詰まり解消です。
作業後はパイプクリーナーのワイヤーに付いた汚れをキレイに洗い流しましょう。
しっかり汚れを落とさないまま保管すると、残った汚れが強烈な臭いを発生させることもありますのでご注意ください。