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家庭で無理なく節水するには、どこでどう節水するかがポイントです。
そして、無理なく続けられる節水場所の一つがトイレでしょう。
実は、水洗トイレでは家庭で使う水の量の約20%が使われています。
そのため、心がけや工夫で節水でき、水道代を節約できる可能性が高い場所です。
この記事では、トイレで簡単にできる節水方法から、節水グッズの活用、さらには最新の節水型トイレへの交換のメリットまで幅広く紹介します。
正しい方法で無理なく節水し、水道代を賢く削減しましょう!
目次
トイレの節水は、手軽にできる方法から始めましょう。
日々、ちょっとしたことを習慣化すると、無駄な水の使用を減らすことができます。
ここでは、使う水量を自力で調節できる基本的な節水方法を紹介します。
トイレの洗浄には「大」と「小」があり、それぞれで使用する水量が異なります。
水の使用量は、設置時期やメーカー、タイプにより異なりますが、参考の使用水量を表にしました。
大 | 小 | エコ小 | |
---|---|---|---|
1975年以前 | 20L | — | — |
2000年頃~ | 8L | 6L | — |
節水トイレ(2006年頃~) | 4.8L | 3.6L | 3.4L |
※TOTOの機種では2000年から段階的に水の使用量が減り2006年ネオレストで4.8Lを実現
トイレにより水の使用量が、大幅に異なることが見て取れます。
メーカーの研究でトイレの形状や、水の流れ方に工夫がされ、水量が少なくても流せるように便器も進化しているためです。
では、あらためて大洗浄と小洗浄 の使い方を確認しましょう。
最新の節水トイレでは「エコ小」ボタンが搭載されているものもあり、より細かく水量を調節できる便器もあります。
洗浄サイズ | 使い方 |
---|---|
大レバー | 大便とトイレットペーパーを流すとき |
小レバー | 小便と少量のトイレットペーパーを流すとき 【注意】小便時でもトイレットペーパーを使う場合は「大」を推奨する便器もある |
エコ小 | トイレットペーパーを使わない小便などを流すとき |
水道代を節約するためにも、自宅トイレの洗浄を確認し、適切に「小」を使う習慣をつけましょう。
トイレを使用する際、必要以上に何度も水を流すケースがあります。
これは、個人によるクセのようなものかもしれません。
大レバーを一回引くだけで、節水トイレでも約5Lの水が流れます。
これは2Lのペットボトル約2.5本分に相当するため、無意識のうちにレバーを何度も引いていると、それだけで水道代がかさむ原因になります。
水を何度も流してしまう主なケースと対応策
【対策】流水音発生器(1000円前後~)をトイレに取り付ける
【対策】一度流して確認。水に残っていなければOK
【対策】こまめな掃除が効果的
タンク式のトイレでは、連続して流すと流れる水量が少なくなり、余計にレバーを引いて無駄に水を消費する原因になります。
一度のレバーで流れが悪い場合は、排水が詰まりかけている可能性があります。
ラバーカップなどで、詰まり取りを試してみましょう。
お風呂の残り湯をトイレの排水に活用するのは、確実な節水方法といえます。
バケツで浴槽の水を汲み、便器に直接流すことでトイレを流せます。
ユニットバスなどで浴槽とトイレが近い場合は、手軽に実践できる節水方法です。
しかし、浴室とトイレが離れている家庭では、バケツで水を運ぶ手間と労力がかかります。
また、お風呂の残り湯には雑菌が含まれているため、トイレ内の黒カビやぬめりが発生しやすくなる可能性も。
手間と労力を考慮しつつ、自宅の環境に合わせて無理のない範囲で活用しましょう。
トイレを数回使用してから1回だけ流す節水方法があります。
たとえば、3回に1回の洗浄にして、水の使用量を1/3にするようなケースです。
この方法は、衛生面でのリスクを考慮する必要があります。
尿が便器内に長時間とどまることで、雑菌が繁殖して汚れが残り、臭いの原因にもなります。
水の節約と衛生面のバランスを考え、実践する場合はこまめな掃除を心がけましょう。
トイレの節水方法で楽をするには、適切な節水グッズの活用があります。
ここでは、代表的な節水グッズ2点を紹介します。
【注意!】節水トイレは使用する水の量が少ないため、節水グッズは使えません。
「ロスカット」は、トイレのタンク内にあるゴムフロート(排水を制御するゴム製の弁)の上に取り付けるだけで、水の使用量を簡単に調整できる節水グッズです。
通常、トイレを流した後、最後に少量の水が流れ続けます。
「ロスカット」を使えばその余分な水をカットできるため、水量を約30%削減できるとされています(メーカーによる)。
旧型のトイレで、大量の水を使って流すタイプに効果的で、1回の使用で約5Lの節水が可能です。
ただし、ハイタンク式のトイレ、ボタン式トイレなどには取り付けできないため注意が必要です。
取り付けにはタンクのふたを開ける必要があるため、自分で取り付けができるかを確認しましょう。
価格はおおよそ3,000円程度で、手軽に導入できる節水対策になります。
ドルフィンセーブは、トイレタンク内のゴムフロートをプラスチック製の弁(ドルフィンセーブ)に交換し、水の使用量を調整できる節水グッズです。
ゴムフロートはタンク内の水がほぼ流れ切った後に排水を止めますが、ドルフィンセーブを使用すると、一定量の水が残った段階で排水を止められます。
調整キャップを使って9段階に細かく水量調整できるのが特徴です。
設置できる機種が決まっているため、自宅のトイレに対応しているか事前にメーカーへ確認しましょう。
また、INAXのトイレに取り付ける場合は、専用アダプター(別売り)が必要になります。
取り付けにはタンクを開けてフロートバルブを交換しますので、自分で設置できるかどうかを事前に確認しましょう。
価格は5400円程度で販売されています。
自分で水量を調整できるトイレの節水方法として、タンク内にペットボトルを入れる裏技を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、この方法はタンクの故障やトイレの詰まりを引き起こす危険があり、正しい節水対策とはいえません。
【NGな理由】
最悪の場合、タンク内の修理やパーツ交換、詰まり取りが必要となり、大きな出費につながることも考えられます。
トイレタンクにペットボトルを入れる節水方法は避けるべきです。
トイレの節水によって、実際にどれくらいの節約効果があるかをみていきましょう。ここでは、1回の使用でかかる水道代や、節水による年間の節約額を具体的に計算し、その効果を解説します。
トイレを1回流すのにかかる水道代は、使用する水量によって異なります。
ここでは東京都を例にとって、1リットルあたりの水道料金を0.24円で計算してみましょう。
4人家族 では以下の水道代になります。
(外出先で用を足すケースを考えて、自宅ではトイレの使用回数を大4回、小12回として計算)
小数点以下四捨五入 単位(円)
便器設置の年代 | 水の使用量(L/回) | 1日 | ひと月(30日) | 1年(365日) |
---|---|---|---|---|
1975年以前 | 20L | 77円 | 2,304円 | 28,032円 |
2000年頃 | 大8L/小6L | 25円 | 749円 | 9,110円 |
節水トイレ | 大4.8/小3.6L | 15円 | 449円 | 5,466円 |
上記の表は、1度の使用で1度だけ水を流した場合の試算です。
1度のトイレで複数回流している場合は、節水を心がけると、水道代に大きな節約効果をもたらすでしょう。
また、1975年以前のトイレで、1回あたり20Lの水を流している場合は、ロスカットやドルフィンセーブなどの節水グッズを取り付けた場合の節水効果が大きいといえます。
1回あたり5Lの節水をすれば、1日あたり19円、年間約7000円の節約が期待できます。
古いトイレは節水することで、水道代を大きく節約できるのです。
トイレの節水には、メリットとデメリットがあります。
メリットとしては、水道代の節約と、「水資源を大切に使う意識を高める」という環境保護です。
一方、デメリットには、極端に水量を減らしすぎると、トイレの詰まりや悪臭の原因になる可能性があげられます。
節水グッズの取り入れには、コストと手間がかかることもデメリットです。
しかし、洗浄に大量の水を使用する場合は、将来的に元が取れると考えられるため、節水グッズの取り入れも検討してみましょう。
トイレの節水をより確実に、効果的に行う方法が、最新の節水型トイレへの交換です。
節水型トイレの特徴や導入のメリットについて詳しく解説します。
節水型トイレは、従来のトイレに比べて使用する水量が大幅に少なくなっているのが特徴です。
1975年頃の水栓トイレと比べて、洗浄時の水の量は約1/4になっています。
なぜ少ない水量でもしっかりと流せるかという疑問がわいてきますが、その秘密は、トイレの構造や排水技術の進化です。
最新のトイレは、便器内を水が効率的に流れる設計が施されており、少量の水でも強い水流を作り出します。
排泄物をしっかりと流せるように進化しているのです。
また、便器の表面に汚れがつきにくい加工も施されています。
新型の節水型トイレを導入することで、長期的にみたコスト削減が期待できます。
既存のトイレが古い場合、取り換えにより1回の使用水量が大幅に減り、年間の水道代を大きく節約できます。
また、水の使用量が減ることで、水資源の節約や下水処理の負担軽減につながり、エコの実現もメリットです。
さらに、新型トイレの多くは便器表面に、汚れが付きにくいコーティングがされているため、掃除の手間も減少します。
節水と清潔さを両立し、快適に使える点は大きなメリットです。
トイレの交換を検討するタイミングは、節水型トイレへの買い換えや老朽化がポイントです。
便器の交換目安は12~20年といわれています。
古いトイレは1回の使用で20~8L程度の水を消費するため、節水型トイレに換えることで水道代の大幅な節約が期待できます。
また、トイレの交換で気になる費用は、便器の交換のみなら15~35万円程度、トイレ全体をリフォームする場合は床や壁の張り替えなどを含めて30万円~が目安です。
節水効果や掃除のしやすさ、新しいトイレでのリラックス効果も考慮すれば、節水型トイレの交換の検討はおすすめです。
トイレの節水で気になるポイント、注意するところなどよくある質問に回答します。
賃貸物件でもトイレの節水は可能です。
まずは、簡単にできる節水方法として「レバーの大小の使い分け」「何度も流さない」「お風呂の残り湯を活用する」といった方法がおすすめです。
これらは、賃貸でも安心して取り組めます。
一方、節水グッズの使用には注意が必要です。タンク内に取り付ける節水器具は取り付け時にタンク内のパーツを壊すなどのリスクがあります。
修理費がかかることがないよう、無理のない方法で節水を行いましょう。
古いトイレで節水グッズを活用すれば、大きな節水につながりますが、使用前には十分に確認して取り付けましょう。
とくにタンク内に設置するタイプの節水器具は、説明書に沿って取り付けることが重要です。
自分での設置が無理な場合は水道事業者に依頼するという方法もあります。
適切な使用で、安全に節水を行いましょう。
トイレの適切な水量は便器の種類によって異なります。
重要なのは、適切な水量を確保してトイレを詰まらせないことです。
極端に水量を減らすと水量が不足して、詰まりや悪臭の原因になります。
もともと水量が少ない節水型トイレでは、節水グッズなどで無理に水量を減らすのではなく、普通に使用することが鉄則といえます。
トイレの節水は、無理なく実践できる方法から始めることが大切です。
「レバーの使い分け」「何度も流さない」「お風呂の残り湯を活用する」など、習慣化するだけで、節水効果が期待できる方法をご紹介しました。
また、トイレが古い場合は、節水グッズの活用で高い節水効果を得られます。
さらに、最も節水効果が高い節水方法は、節水トイレへの取り換えです。
便器の交換やトイレのリフォームを依頼する際は、業者に節水効果や使い方をしっかり確認しましょう。
毎日の工夫や適切な設備の導入で、無理なく水道代は節約できます。
賢く節水を続けましょう!