消毒に伴い生成する物質を消毒副生成物と言い、その代表にトリハロメタンがあります。トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素原子のうち3つがハロゲンに置換した化合物の総称。代表的なものにクロロホルム (CHCl3) がある。水の中のフミン質などの有機物質が塩素と反応して生成される。水道水の水質基準で、クロロホルム、プロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類のトリハロメタンとそれらの4種類の合計量である総トリハロメタンに基準値が定められています。水道水中のトリハロメタンは水質や管路内の滞留め時間、水中の有機物質の濃度に応じて増加します。そのため、配水管の切り回しによる滞留時間の短縮や活性炭処理によりトリハロメタンのもととなる物質の除去などにより、低減化を図っています。