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排水溝のカビやぬめりのつまりを簡単にきれいに落とす方法はないかと、お悩みではないでしょうか。そこでおすすめするのが、常備されているご家庭も多いキッチンハイターです。
キッチンハイターは除菌効果もあり、排水溝周りに発生したいやな汚れを除去してくれる便利なアイテムです。
本記事ではキッチンハイターを排水溝のつまりや、トラップの掃除に使う方法とキッチンハイターの注意点について解説します。
また、キッチンハイターでとれない排水溝つまりの取り方もあわせてご紹介します。
目次
キッチンハイターは、花王から発売されている、塩素系漂白剤です。
茶渋などのしつこい汚れや、ふきんやまな板の雑菌・排水溝のぬめり・ギトギトの油汚れもすっきり落としてくれる頼れる漂白剤です。
ハイターシリーズの展開は豊富で、お風呂用、トイレ用、洗濯用などさまざまなハイターがあります。
本記事でご紹介するのはキッチンハイターですが、キッチンに限らず、お風呂や洗面台の排水溝のぬめり取りにも活用できます。
キッチンハイターには液体タイプと、泡タイプがあります。その違いは何でしょうか。
液体タイプは、水で薄めて使います。
原液は濃度が高いためそのまま使うことは少ないでしょう。キッチンハイターの原液はph(ペーハー)11.0~12.0と かなり強いアルカリ性です。原液のまま使うと、使った部分の劣化を招く可能性がありますので、必ず水で薄めて使いましょう。
【参考:液体キッチンハイターの使用量と使い方】
ふきんなど | まな板・食器など | 冷蔵庫内の拭き掃除 | |
---|---|---|---|
水5Lに対して | キャップ1.2杯(※) | キャップ2杯 | キャップ1/2杯 |
除菌・消臭 | 約2分つけおきした後、水ですすぐ ※木製まな板は5分以上つけおきする |
液で絞った布で拭いた後、水拭きする | |
漂白・除菌・消臭 | 約30分つけおきした後水ですすぐ |
※キャップ1杯は約25ml
泡タイプのキッチンハイターは、水で薄めるなどの手間がいらず使いたいときにすぐにスプレーできる手軽さが特長です。
液体ハイターを薄めた液につけおきするより、放置時間が短いのも使いやすいポイントです。
泡であるため、垂直な場所でも吹きかけた跡しばらく対象物にとどまっているため、除菌やぬめり取りに効果を発揮しやすいメリットがあります。
取り外せない排水溝本体などに使えるのが便利です
【参考:キッチン泡ハイターの使い方】
排水溝のゴミ受け プラスチックまな板 |
左記以外 | すすぎ方 | |
---|---|---|---|
除菌・消臭・ウィルス除去 | 約30秒放置する | 約2分放置する | 流水で30秒以上洗い流す ※液が残るとさびたり変色する可能性がある ※液がふれたシンクなどの充分洗い流す |
漂白・ぬめり除去 | 約5分放置する |
排水溝のつまり汚れも落とすキッチンハイターですが、基本的に得意な汚れは 黒カビ・酵母汚れ・ぬめりなどです。
洗面台に落ちたヘアピンが排水溝に引っかかっている場合や、キッチンの排水溝に野菜くずが詰まった場合などには効果がないため注意しましょう。
物理的なもののつまりは、ラバーカップなどで取り除きましょう。
キッチンハイターは、汚れ落としに強い効果を発揮するだけに、注意事項も多くありますので、使う際の参考にしてください。
キッチンハイターは塩素系漂白剤です。
ボトルには「まぜるな危険」の文字が大きく書かれています。
これは酸性の洗剤と一緒に使うと、生命に危険を及ぼす塩素ガスが発生するため、酸性のものと混ぜてはいけないので注意喚起をしています。
洗剤だけでなく、酢・レモン汁・アルコールなども混ざると塩素ガスが発生するため、使う際には十分に注意をしましょう。
キッチンハイターを薄める際には水を使います。
お湯を使うと、成分が飛んでしまうためです。
酸素系漂白剤(ワイドハイター・オキシクリーンなど)を使う際には、ぬるま湯を使うため、誤解しやすいポイントです。
キッチンハイターは水で薄めると覚えておきましょう。
ハイターはにおいがきついので苦手という方もあるかもしれません。
きついにおいがしますので、使用時は換気を行い、ゴム手袋を着用しましょう。
目に入らないよう十分注意して使いましょう。
液体キッチンハイター・泡ハイターともボトルの後ろの注意書きを一度読んでみましょう。
使ってはいけない素材や、注意点などがかかれています。
自宅の排水が一旦浄化槽に流れて、微生物が浄化してから公共の下水管などに流れる場合は、キッチンハイターを使わない方がよいでしょう。塩素系漂白剤で、微生物が死んでしまう可能性があります。
キッチンハイターを効果的に使って、排水溝のつまりを掃除していきましょう。
シンクのつまり汚れは、ゴミ受けかごが、ぬめりで詰まって水が切れなくなったり、排水溝のパイプがぬめりで狭くなったりするケースが考えられます。
ぬめりは排水溝の雑菌が繁殖したもの、中でもピンク色のぬめりは赤色酵母が繁殖したものです。
キッチンの排水溝は油や水分、生ごみなどの栄養分がたっぷりあります。
こまめに掃除をしていても、あっという間にぬめりが出てしまうのは、雑菌や酵母菌・カビが繁殖するのに適した条件がそろっているからです。
ぬめりが厚みを増していると、ゴム手袋をしていても触るのがためらわれることもありますが、放置しておけませんので、キッチンハイターで掃除をしましょう。
※ゴミ受けかごやワントラップのぬめりを触るのが嫌な場合は、キッチン泡ハイターを吹きかけ5分放置後水で洗い流す
ものが詰まって水が流れないほどのつまりになると、キッチンハイターで除去することはできません。
ラバーカップやパイプ掃除用のワイヤーを使ってつまりを取り除くか、専門の業者に依頼しましょう。
浴室の掃除に使うカビ取り剤には、カビハイターやカビキラーを使っている方が多いかもしれません。しかし、キッチンハイターも浴室掃除に使えます。
浴室の排水溝のつまりは髪の毛や石けんかすが原因です。
ごみが長い間放置されるとぬめりが発生し、詰まってしまい水が流れにくくなります。ゴミ受けの汚れを取り除き、排水溝を掃除しましょう。
浴室はキッチンより黒カビの発生率が高いところです。
「赤色酵母」も発生し、お風呂の床の目地がピンク色になっていることもあります。
10分ほど放置し、その後洗い流して黒カビを取る
浴室内に排水溝(※)がある場合は、フタを開け溝内のぬめりに泡ハイターをスプレーし、5分後に洗い流します。
ふたの裏側の掃除も忘れずにしましょう。
※ 浴室内に勾配をつけて細い溝に洗い場のお湯を流し、排水口に流し込むための溝が設置されている浴室もある。
髪の毛の塊などが排水パイプに詰まっている場合は、キッチンハイターでは取れません。
ワイヤーブラシや、髪の毛をとかせるパイプクリーナーで掃除をするか、専門の業者に依頼しましょう。
ハイターのシリーズに「パイプハイター 高粘度ジェル」がありますので試してみてもよいでしょう。
洗面台は髪の毛やひげがつまりの原因になりやすい所です。キッチンハイターでつまり汚れを取り除き、一旦リセット。ごみをためないようにすると、カビやぬめりを防げます。
洗面台はキッチンや浴室ほどの栄養がないため、ぬめり詰まりは起こりにくいところです。
しかし、ひげや髪の毛石けんかすなどをゴミ受けに放置すると、水の流れがわるくなりつまりの原因になります。
黒カビや雑菌のぬめりはキッチンハイターで取りましょう。
髪の毛が塊になって詰まった場合や、落としたヘアピンに引っかかってゴミがたまった時のつまりは、キッチンハイターでは取れません。
髪の毛を溶かすパイプクリーナーを使うか、パイプクリーナー用のワイヤーで取り除くのがおすすめです。
洗面台のボウル下ではなく、さらに先で詰まっている場合は、専門の業者に依頼が必要になります。
洗濯機の排水を流す排水溝は手が届きにくいところにあるため、掃除を怠りがちです。
キッチンハイターでぬめりつまりやにおいを取って清潔感のある洗濯機の周囲をキープしましょう
洗濯機の排水溝の汚れは、ぬめりと服についていたゴミ、服の繊維などです。
ごみや繊維はわずかなものと思いがちですが、洗濯機は毎日使うご家庭も多いため、排水溝に流れるゴミは結構な量なのです。
トラップ内や排水管内でゴミが固まって詰まると、洗濯パンから水があふれて洗面所が水浸しになることもあります。
また、洗濯機が排水できず、エラーで止まることもありますので洗濯機の排水溝は定期的に掃除をしておきたい場所です。
もし、排水溝内に水があるにも関わらず、洗濯機の排水溝が臭うときは、カビやぬめりなどに繁殖した細菌が臭っています。
キッチンハイターで掃除すれば、ぬめりを落とし、殺菌と消臭作用がありますのですっきりした洗面台を取り戻せます。
洗濯パンに洗濯機からのホースが差し込まれた、排水溝があります。
排水溝の中はトラップになっており、水が入っていて、下水のにおいが上がってこないようになっています。
外した順に並べ、写真を撮っておくと、戻すときに順番で迷わなくて済む
トラップより先の排水管で詰まりが起きている場合は、キッチンハイターでは取れません。
パイプクリーナー用のワイヤーを使って取り除くか、専門の業者につまり取りを依頼しましょう。
キッチンハイターはぬめりによるつまりや、排水溝の汚れを落としますが、固形や塊のつまりを取ることはできません。
キッチンや洗面台排水管内で詰まった場合には、ラバーカップやパイプクリーナー用ワイヤーを使ってつまりを取りましょう。
ラバーカップは「すっぽん」とも呼ばれトイレで使うものと思われがちかもしれません。
キッチンや洗面台の排水溝のつまり取りにも使えます。トイレで使ったものを、キッチンで使う気にはなりませんが、新しいものであれば、どこでも抵抗なく使えます。
キッチンが詰まりがちな場合は、キッチン用に一つ常備してもいいかもしれません。
デザインのかわいらしいラバーカップも市販されています。
また、ラバーカップは100均にも売っているため、つまりを取りたい排水溝とサイズが合えば、110円でラバーカップの購入が可能です。
ラバーカップは、引っ張ったときにできる真空の力を利用して、つまりを取ります。
真空をつくるために、ラバーカップを引き上げますので、その際に排水溝の水が飛び散るかもしれません。
周りにあるものをどけて、水が飛び散っても周りが汚れないようにナイロンをかぶせるなど準備をしましょう。
ゴボゴボという音がして、つまりが取れるまで何度か繰り返す。
※1 浴室の場合カップがつかる量の水をためるのは大変ですので、ラバーカップより、ワイヤーやパイプクリーナーをおすすめします。
ラバーカップに似た使い方をするつまり取りに「真空クリーナー」があります。
ラバーカップより吸引力が強力ですので、新しく購入する場合は、真空クリーナーを検討してもよいでしょう。
ゴボゴボという音がしてつまりが取れ、水が流れるまで何度か繰り返す。
パイプクリーナー用ワイヤーは、十分に長さがあるもので、固すぎずしなやかで強度のあるものを使いましょう。
キッチンハイターで排水溝のつまりやぬめり汚れを取る方法をご紹介しました。
キッチンハイターは雑菌やカビによるぬめり落としには最適です。
こまめに掃除をして、排水溝を清潔に保ちましょう。
キッチンハイターで取れないつまりは、ラバーカップやパイプクリーナー用ワイヤーを使って取ります。
しかし、つまりが先の方で起こっている場合や、長期の汚れがたまって排水管が狭くなっている場合は自分でつまりを解消するのが難しいといえます。
専門業者に依頼して、ローポンプや高圧洗浄などでパイプの中をすっきり掃除してもらいましょう。
排水のつまりが起こると、水が使えなくなってしまいますので、急ぎつまりを取る必要が出てきます。
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