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目に見えて水漏れが分かる場所でトラブルが起きたのであれば、すぐに対処することが可能です。
しかし漏水には目に見えない配管などでの水漏れもあるため、水道代が高くなることで気づく、というパターンも少なくありません。
漏水している場所を自分で特定するためには、水を扱う場所でそれぞれの確認をしなければなりません。
漏水修理を行う前に、原因や特定方法、直し方や気になる費用について記事を掲載しています。
以下の内容をポイントとして参考にしてみてください。
どうしても水漏れの箇所が分かりにくいという場合は、水道業者による漏水調査を受けましょう。
目次
皆さんは、そんな経験ありませんか?
近頃では水道局の検針の方がとても親切です。
もちろん、水道代がUPしたからと言って、理由はさまざまです。
● たまたま水道の使用量が多かった
● 冬場で浴槽に水を溜めるようになった
● 入浴時間が長くなり、水道代がUPした
など、必ずしも漏水が起こっているとは限りません。
ただ、水道局の方に指摘される様な事があれば、大体がどこかで水漏れしていると考えて良いでしょう。
水道代と同様に修理にかかる費用も非常に気になる事でしょう。
ご自分で修繕が出来れば、それにこした事はありません。
しかし、業者に依頼した時の費用を気にするあまり、ご自分で無理な修理、修繕をするのは危険です。
原因や直し方がわかっても、状況が必ずしも同じとは限りません。
無理をする事によって、今以上に被害を拡大させてしまったり、他の部分を破損させてしまったりしては、かかる費用も2倍、3倍いやもっと高いものになってしまうかもしれません。
皆さんのお宅で毎日使う水回りといえば、
台所 |
洗面所 |
浴室 |
トイレ |
ですよね。
この4か所は、毎日必ず使用するとても重要な場所でもあります。
この様な時、まずこの4か所を確認してみましょう。
台所及び洗面所での漏水の場合、まずは次の2か所を確認しましょう。
蛇口一つを見ても水漏れ箇所は様々です。
以下の3点に注目してください。
スパウト(水の出るパイプ)の先端から水がポタポタ垂れていたり、糸を引く様に流れ続けていたりしていませんか?
ハンドルやレバーの根元から、じわじわ水が流れ出していませんか?
引き伸ばしが出来るハンドシャワー水栓の場合、ヘッドを引き出した時にシャワーヘッドの付け根から、だらだらと水が流れてきませんか?
※この場合は水漏れがあっても使用している時だけなので、水道料金が上がる様な水漏れではありません。
収納扉を開けると、3本のパイプが見える場合があります。
収納扉の内部にあるパイプ | |
---|---|
排水管 | 1本だけの、少し太いパイプ |
・給水管 ・給湯管 |
のこりの細い2本 【右側】給水 【左側】給湯 ※この2本はシンク裏に隠れている場合もあります。 |
表は左右にスライドします。
1本だけある少し太いパイプは排水管です。
のこりの細い2本が給湯管と給水管。
基本、右側が給水、左側が給湯です。
2本の給水管、給湯管はシンク裏に隠れている場合もあります。
パイプが1本しか見えない場合は排水管です。
点検口がついていれば、そこを開ける事によって、給水管、給湯管を目視確認する事は出来ます。
またハンドシャワーを使用の場合は、この3本の他にシャワーホースがU字に見えます。
この中で以下の3点に注目してください。
パイプを全体的にさわってみてください。
漏れていませんか?
ただし、右側の給水管に関しては結露で濡れている場合も有ります。
給水管、給湯管には途中(真ん中あたり)や、壁から出てすぐに水を一時的に止める事ができる止水栓が取り付けられている場合があります。
止水栓のハンドル部の付け根やマイナスドライバーをあてる突起の付け根が漏れていませんか?
又、水がポタポタ落ちていませんか?
ハンドシャワー水栓の場合、収納内にU字に垂れ下がっているシャワーホースが漏れていませんか?
シャワーホースを収納するBOXがついている場合、収納BOXの中に水が溜まっていませんか?
収納の中に入れてある物が、びしょびしょになっていませんか?
収納BOXに水が溜まっていっぱいになると、溢れて水が収納床に流れ出し、水漏れに気が付く場合もあります。
※この場合も使用している時だけの水漏れなので、水道料金が上がる様な水漏れではありません。
浴室での水漏れの場合、まずは次の2か所を確認しましょう。
浴室の蛇口はユニットバスのようにシャワー水栓のみの場合もあれば、シャワー水栓と浴槽用のバス水栓の2台が設置されている場合もあります。
これらの蛇口の場合、以下の4点に注目してください。
スパウトの先端 | スパウトの先端から水がポタポタ垂れていたり、糸を引く様に流れ続けていたりしていませんか? |
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・ハンドル開閉レバーの根元 ・切り替えレバーの根元 |
ハンドルや開閉レバー、切り替えレバーハンドルの根元からじわじわ水が流れ出していませんか? |
シャワーホースの取付口 | シャワーホースと本体の取付口から、じわじわ水が流れ出ていませんか? |
シャワーヘッドの付け根 | シャワーヘッドの付け根から水がポタポタ垂れたり、シャワーホースを伝って水が流れていませんか? |
タイル風呂にはない場合が多いですが、ユニットバスの場合は蛇口の下側あたりに点検口が付いている場合があります。
その点検口を開けると蛇口につながる給水管と給湯管を見る事ができます。
ただし、これらの配管は必ずしも見えやすい位置にあるとは限りません。
また、配管の右側が給水で左側は給湯とも限りません。
実際に工事の時に配管が逆になっていても、蛇口に給水管、給湯管をそれぞれつなぐ時でも問題なくつないでしまうのが通常です。
各配管を見分け方 | |
---|---|
給水管 | 鋼管(鉄管) or 塩ビ管 or ポリ管 |
給湯管 | 銅管 ・むき出しの銅色 ・白 ・アイボリーなど ポリ管 |
各配管を見分けるとしたら、通常は鋼管(鉄管)や塩ビ管が給水管として使用され、給湯管には銅管が使用されています。
銅管は、むき出しの銅色でもあれば、配管に白やアイボリー色の被覆を巻いてある管もあり容易に見分けはつけられることと思います。
ここでは以下の点に注目してください。
また、近年ではポリ管の使用が多くなっていて、ポリ管は給水管でも給湯管でも使用出来るという特徴があります。
パイプをさわってみてください、漏れていませんか?
特に給水、給湯共に、各配管から蛇口までの間にフレキシブル管を使用している場合、取り付けナット部からの漏れに注意しましょう。
また、台所、洗面所と同様に結露にて漏れている場合もありますので、何度も水気を拭き取って、ライト等を使用し、じっくり観察してください。
点検口を閉じる際、必ずシリコンコーキング剤を使用してから閉じて下さい。
以上が浴室でチェックする場所です。
トイレでの水漏れについては、次の4か所を確認しましょう。
タンク横に取り付けられている給水管から、水がポタポタ落ちていませんか?
タンク横の壁や床に取り付けられている止水栓から、水がポタポタ落ちていませんか?
レバーを動かして水を流した時にタンクの下からボタボタ水が落ちてきませんか?
ウォシュレット(温水洗浄便座)付きのトイレでリモコン操作式では無く、便座本体には操作部が付いているタイプです。
操作盤の下を見て下さい。
床に向かって水がポタポタ落ちていませんか?
便器内の水溜まり面が微妙に動いていませんか?
タンク中から「ポタンポタン」「ポチャンポチャン」「チョロチョロ」水の音が聞こえませんか?
漏水は各所様々な場所が原因と考えられますが、漏水の原因自体は、それぞれ同じ様な事で起こります。
次に、これらをまとめて、ご説明します。
コマパッキンが劣化する事によってスパウトから水がポタポタ落ちたり、糸を引いた様に流れて止まらなくなったりします。
上部パッキン(三角パッキン)が劣化する事によってハンドルの付け根から水がじわじわ流れ出してきます。
シングルレバー水栓の場合、カートリッジが原因でスパウト先端から水がポタポタ落ちたり、レバーの根元や胴体からの水漏れが起こったりします。
浴室のサーモスタット水栓(温度調整付水栓)の場合、切替式開閉バルブが原因で、スパウトの先端から水がポタポタ落ちたり、レバーハンドルの根元からの水漏れが起こったりします。
シャワーヘッドの破損や劣化により水漏れが起こります。
また、それに付属するパッキンの劣化によって漏水する場合もあります。
シャワーホース自体に亀裂が入ったり、劣化・破損したりする事によって水漏れが起こります。
また、それに付属するパッキンの劣化や接続部品の劣化が原因で漏水する場合も有ります。
蛇口及び給水、給湯につながる接続の役目をする給水管と給湯管の多くはフレキシブル管もしくはナマシ管を使用しています。
その接続部分に取り付けられた接続パッキンの劣化により水漏れが起こります。
接続の給水管、給湯管自体の劣化により水漏れが起こります。
トイレタンクの下へ流した時に水が漏れるのは、タンクと便器を接続する密結パッキンの劣化により起こります。
タンクに水をためる為にゴム栓の役目をしているフロートバルブが劣化する事により、そこから漏れた水が便器に流れていくため、いつまでもタンクに一定量の水が溜まらず給水も止まらない水漏れです。
タンクに水を給水する為の蛇口の役目をしているボールタップが劣化する事により、一定量まできても水が止まらず、漏水状態が続きます。
この様な時にタンクの外に水が溢れ出さない様にするのが、タンク内中央に立つオーバーフロー管です。
このオーバーフロー管に流れ込んだ水は便器にチョロチョロ流れ出し、その状態が続く事によって、タンク内でいつまでも給水が続いてしまう水漏れです。
では、どうやって直すのか?修理方法は以下の通りです。
蛇口及び止水栓に使用されるコマパッキンや三角パッキンはネットショップやホームセンター等で購入できるパッキンです。
蛇口に使用されるカートリッジ、開閉バルブ、シャワーヘッド、ホース類は蛇口の種類によって、それぞれ取り付け出来る部品が違いますので必ずしもホームセンター等で手に入るとは限りません。
また、中には、廃番品になっていて手に入らない物もあります。
必ず、蛇口品番を特定し、正しい部品を購入し交換しましょう。
また部品交換に関しては皆さんが簡単に行うには難度が高いケースが非常に多い為、2次被害を防ぐ為にも、ご自分で無理をなさらず、専門の水道業者に修繕してもらう事をおすすめします。
給水管、給湯管共に接続部のパッキンを交換します。
給水管、給湯管の交換は基本的にフレキシブル管を使用して交換します。
フロートバルブもそのタンクによってサイズや型に違いがあります。
ボールタップに関しても同じことが言えます。
こちらもタンクによって種類があり、何をつけても良いというわけではありませんので、ご自分で交換する場合には、確実に適合品を用意できる場合のみ行ってみてください。
専門の水道修理業者に依頼すると、業者(会社)によって、料金はそれぞれ違ってくると思います。
パッキン交換 | 5,000~8,000円 |
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部品交換 | ・工賃 5,000~12,000円位 ・部品代 |
一般的にはパッキン交換は5,000~8,000円、部品交換になると工賃が5,000~12,000円位でプラス部品というのが、だいたい一般的な料金だと考えられます。
若干の料金差を選ぶか、誠実にプロの作業をする業者を選ぶかは皆さん次第です。
ご自分で修理を行う上で、必ずこれだけは考えてください。
今の漏水している状態を自分で本当に直せるのか、という事です。
先にもお話ししましたが、無理をして今以上に被害を大きくしてしまったり、2次被害を起こしてしまったりしては元も子もありません。
ぜひ、状況を確認したら、ご自分で直せるのかを判断し、無理だと思えば、迷わず専門の水道修理業者にご相談下さい。