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「洗浄管」は便器とタンクを繋ぐ配管で、タンクの水は洗浄管を通って便器に流れて行きます。
この洗浄管から水漏れが発生した場合は、自分で修理?業者に依頼?どちらが良いのでしょうか?
今回は洗浄管パッキン、洗浄管の交換方法、そして補修方法をご紹介いたします。
目次
症状によって原因を判断することが必要です。
洗浄管の水漏れ症状、原因、修理に必要な部材と工具を見て行きましょう。
症状別 | 主な原因 | 業者依頼度 |
---|---|---|
タンク下の洗浄管から水漏れ | 洗浄管パッキンの劣化・破損 | 80% |
必要な部材・工具: 工具①モンキーレンチ、工具②-ドライバー、洗浄管パッキン |
||
洗浄管から水漏れする ①中腹接続部 ②洗浄管本体から |
①洗浄管パッキンの劣化・破損 ②洗浄管のひび割れ・破損 |
10% or 80% |
必要な部材・工具 10%:補修テープ 80%:工具①モンキーレンチ、工具②-ドライバー、洗浄管パッキン |
※業者依頼度は高ければ高いほど作業が難しくなるので、業者に依頼した方が良いという指標です。
※モンキーレンチは最大で60mm以上開く物が必要です。
洗浄管が付いているトイレは、簡単に言うとタンクが壁に取り付けられているトイレです。
このタイプのトイレはスペースが狭い所に設置されることが多く、3点ユニットバス内のトイレなどに良く使われています。
タンク下でサイフォン管と洗浄管が接続していますが、その接続パッキンの不具合で水漏れすることがあります。
改善には洗浄管パッキンの交換が必要になります。
このタンク下のサイフォン管と洗浄管の接続部はスペースが狭く、作業しにくいのでテープによる補修も効果的には出来ません。
便器とタンクの間、中腹にある接続部もパッキンを使っていて、その接続パッキンで不具合が起こると水漏れします。
改善には洗浄管パッキンの交換が必要になります。
中腹は洗浄管の接続部以外の部分で、この部分はひび割れや破損が起きると水漏れします。
改善には洗浄管の交換が必要になります。
この部分は比較的に作業がしやすいので応急処置ですがテープでの補修が可能です。
洗浄管パッキンは汎用品なので、基本的には口径が合えばどの洗浄管にも使えます。
洗浄管の場合は、口径はもちろんのこと、形状が合わなければ取り付け出来ませんので慎重に選ぶ必要があります。
洗浄管の交換部品一例
種類 | 部品の種類 | 品番 |
---|---|---|
洗浄管(Φ38) | 洗浄管パッキン | TOTO TYH91003 TOTO TYH91003 INAX PK-A-257 |
洗浄管(Φ32) | 洗浄管パッキン | TOTO TYH91003 ガナオ GA-NE005 INAX PK-A-254 |
洗浄管(Φ38) | 洗浄管 | INAX CF-171D-3L TOTO TS171DJ SANEI H81-A |
洗浄管(Φ32) | 洗浄管 | TOTO TS571D SANEI H80-B カクダイ 4688A |
※2024年4月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。
洗浄管には2種類の口径があります。
それはΦ38とΦ32です。
修理をする場合はパッキンを交換するにも洗浄管を交換するにも、トイレの洗浄管がどちらの口径なのかを知る必要があります。
サイズの調べ方はいろいろありますが、一つの方法としてワイドモンキーレンチで洗浄管を挟んで直径の幅にし、メジャーや定規でその幅を測定して洗浄管の直径を割り出します。
この直径が38mmか32mmとなります。
洗浄管の直径(mm)=Φと思っていただいて問題ありません。
補修に使うテープはある程度、伸縮性のあるものが適しています。
例えば、「自己癒着テープ」や「ビニールテープ」などです。
逆に補修に適していないのはガムテープやクラフトテープなど伸縮性のほとんどない物です。
簡単に出来る解決方法としてはテープの補修がおススメなので、テープの補修方法をご説明いたします。
また、参考までに洗浄管パッキンと洗浄管の交換手順もご紹介いたします。
今回はビニールテープの補修方法を見て行きましょう。
使用するビニールテープは幅広(幅30mm)の物を使用します。
洗浄管を乾いたタオルで拭き、表面の水分を取り除きます。
ビニールテープを引っ張りながら、極力隙間が出来ないように巻いて行きましょう。
※洗浄管内は給水管の様に常に水がある訳ではなく、排水管の様に一時的にしか水が流れないのでテープ補修でも応急処置が可能です。
タンクの水を流して水漏れの有無を確認します。
水漏れがある場合は敷いたトイレットペーパーに水滴の跡が付きますね。
※トイレの床は少量の水漏れだと認識しにくいので、トイレットペーパーを敷いて確認することが効果的です。
※洗浄管パッキンと洗浄管の交換手順は基本的に同じです。
タンク内を空にしたら、しっかり止水できてるか確認しましょう。
ナットが外れたらタンク内のサイフォン管を上に引き抜いて取り外します。
※洗浄管の交換の場合は、ここで洗浄管とパッキンを新しいものに交換します。
止水栓を開いてタンクで水を流し、水漏れが直ってるかをチェックしましょう。
異常が無ければ修理完了となります。
※パッキンや洗浄管の交換作業は、手順としては簡単ですが取外しの際に他の部品を破損させてしまう恐れや洗浄管の加工が必要な場合もあるので業者に依頼した方が安心でしょう。
洗浄管の水漏れは便器のグラつきが原因で起きるケースもあります。
洗浄管が水漏れしていて便器もグラグラしている場合はこちらも業者に依頼しましょう。
便器のグラつきを直さないと、洗浄管を交換してり補修テープを巻いてもすぐに水漏れが再発してしまいますのでご注意ください。