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キッチン下からの水漏れでよく起きるのが排水蛇腹ホースからの水漏れです。
排水蛇腹ホースはいろいろな原因で水漏れをします。
今回は排水蛇腹ホースからの水漏れに関して、増し締め、排水ホースパッキンの交換方法、排水ホースの交換方法をわかりやすくご紹介いたします。
目次
修理を行なう前に水漏れ原因を調べる事が必要です。
排水蛇腹ホースからの水漏れ症状から修理に必要な部材と工具を見て行きましょう。
症状別 | 主な原因 | 業者依頼度 |
---|---|---|
排水蛇腹ホースの接続ナットから水漏れする(ナットの緩みあり) | ①接続ナットの緩み ②接続ナットパッキンの劣化・破損 |
5~10% |
必要な部材・工具(②の場合) 蛇腹ホースパッキン、(ウォーターポンププライヤー) |
||
排水蛇腹ホースのホース部分から水漏れする | 蛇腹ホースの劣化・破損 | 30% |
必要な部材・工具 ウォーターポンププライヤー、カッター or ハサミ、メジャー、蛇腹ホース |
※業者依頼度は高ければ高いほど作業が難しくなるので、業者に依頼した方が良いという指標です。
蛇腹ホースの交換で直る状況なら皆さんでも簡単に修理できるでしょう。
排水蛇腹ホースは主に台所に設置される部材で、シンクの排水栓から床下、壁中排水管までを繋ぐ排水設備です。
蛇腹ホースは名前の通り蛇の腹部の様に節が入っていて、形を自由に変えられるという特徴があります。
排水蛇腹ホースの水漏れは、接続ナットの緩みやパッキンの劣化・破損、ホースの劣化・破損により水漏れが起きます。
排水蛇腹ホースの口径はいくつか決まったサイズがあります。
この口径が合っていればどのメーカーの物でも取り付け可能です。
排水ホースの交換部品表
蛇腹ホースの種類 | 部品の種類 | 品番 |
---|---|---|
排水ホース(50、G2) SANEI PH62A-860-1 |
排水ホース 排水ホースパッキン |
SANEI PH62-860-1 カクダイ 4544-0.7 SANEI P40-88-50 カクダイ 454-490-50 |
排水ホース(40、G1 1/2) SANEI PH62-860-1 |
排水ホース 排水ホースパッキン |
SANEI PH62-860-1 カクダイ 4544-0.7 SANEI P40-88-40 カクダイ 454-490-40 |
※2024年4月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。
カクダイの「4544-0.7」は変換アダプターが付いており上記の2タイプであればどちらでも取付けが可能です。
排水蛇腹ホースの口径は50(G2)、40(G1 1/2)、30(G1 1/4)という3種類があります。
中でも多いのが50と40のサイズです。
部材を選定する時に大きい物が50(G2)、小さい物が40(G1 1/2)という見分け方で良いと思います。
30(G1 1/4)というサイズもありますが数は少なく、ホースが付いている30の部材はあまりありません。30の場合は、30(G1 1/4)用の接続ナットを加工取り付けする必要があります。
販売されている蛇腹ホースの長さは1m、1.5m、2ⅿ、3ⅿなどがあります。
しかし、普通の住宅で考えれば1mあればまず問題ないでしょうがメジャーで今付いている排水ホースの長さを測ります。
測った長さより15cm以上、長いホースを準備するようにしましょう。
例えば、長さが50cmの場合は1mの蛇腹ホース、95cmの場合は1.5mの蛇腹ホースといった感じです。
短い(距離が足りない)のは絶対にNGです。
長さが足りないとどうすることも出来ません。
購入後、適正な長さにカットして調整するようになります。
それでは、排水蛇腹ホースの増し締め、排水ホースパッキンの交換方法、排水ホースの交換方法の手順を見て行きましょう。
まず排水蛇腹ホースの接続ナットの緩みが原因の水漏れなのか確かめます。
手で接続ナットを増し締めして、水漏れが解決するようであれば接続ナットが緩んでいたのが原因でしょう。
ナットは基本的に出て回せますが、固い場合はウォーターポンププライヤーを使って回しましょう。
排水ホースのパッキンを取り外します。
接続部が汚れていたらタオルでキレイに拭きましょう。
この時、パッキンがねじれない様に注意しましょう。
ねじれたまま取り付けると水漏れしてしまいます。
接続ナットを手で回して締めます。
水を流し、水漏れが直ってるかをチェックしましょう。異常が無ければ修理完了となります。
蛇腹ホースの途中などから水漏れしてる場合はホース自体の交換が必要です。
次に接続ナットを回して外し、排水ホースを取り外します。
防臭パッキンの交換は防臭パッキンの状態を見て決めます。
弾力もあり問題ないようであればそのまま使用出来ますが、今回は防臭パッキンも交換する手順で進めます。
新しい排水ホースを排水栓に取り付けます。
次に排水ホースに防臭パッキンを取り付けます。
古い排水ホースの防臭パッキンが付いていた位置と同じ位の所にセットします。この段階では大まかでOKです。
床下排水管に排水蛇腹ホースを差し込み、防臭パッキンをセットします。
防臭パッキンは床下排水管に隙間なくセットしましょう。
隙間があると下水臭が上がって来ますのでご注意ください。
排水ホースがピンと張り過ぎていると防臭パッキンは外れやすいので、若干たわみがある位にしましょう。
修理が終わったら水を流し、水漏れが直ってるかをチェックしましょう。
異常が無ければ修理完了となります。
排水蛇腹ホースは柔軟性があるので、自由に形を変えられるという特徴があります。
しかし、経年劣化が進むと棒のように固くなり、ちょっとした衝撃でヒビ割れや破損が起きやすくなります。
家の排水ホースを触ってみて、固いようであれば水漏れしていなくても交換した方が良いでしょう。