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キッチンでは食材や油が排水溝に流れていきやすいため、日頃から掃除をしないと詰まりを起こしてしまいます。
台所の詰まりは、排水口はもちろん、排水トラップ、蛇腹ホースなど様々な箇所での詰まりが考えられます。
台所の排水管の構造や仕組みを詳しく知ることで原因が分かり、簡単な詰まりなら自分でも直すことができます。
そのため今回の記事の内容のポイントは、どの部分に詰まりが起きたのかで異なる対処方法についてまとめています。
また他にも考えられる詰まりの箇所やシンクに水がたまった時の対策をお教えします。
台所詰まりで洗い物ができない場合は試してみましょう。
目次
台所の排水は気持ち良く流れていますか?
料理好きの人や奥様方にとって、台所は大切な仕事場の一つ。
普通にあたり前に使用できなければ、毎日の家事もスムーズに出来なくなり、困ってしまいますね。
つまりの症状は様々です。
必ず同じ所で詰まるわけではありませんし、詰まり方も、軽い時もあれば、症状が重い時もあります。
先に述べた通り、詰まりは必ず同じ場所で起きるわけではありません。
しかし起こりやすい場所はある程度限定されています。
つまりが起こりやすい場所をいくつか見ていきましょう。
とても単純なうっかりによる詰まりです。
特にミニキッチン等で起こりやすい詰まりです。
キッチンシンクには通常、排水トラップ(排水栓)が取り付けられています。
排水栓は通常ベルトラップと言って、シンクの排水口に小さなバケツ状のBOXが取り付けられています。
ミニキッチンやお店のカウンター内の小さな流し台では小さいタイプが、通常の大きなキッチンシンクや厨房等の大きな流し台では大きなタイプの物がよく見られます。
ベルトラップの特長は、この小さなバケツ上のBOX内に取り外しができるお椀状のカップがかぶせてある事です。
この椀を外すとドーナツ形の溝に水が溜まっていて、これがトラップの役目をしています。
これらは椀トラップとも呼ばれています。
ミニキッチン等の小さな排水栓(ベルトラップ)では、この椀がゴミ受けカゴと一体になっています。
S字トラップは通常、洗面の排水管でよく見ることが出来ますが、最近ではシステムキッチンの収納が引き出し式の物が多くなり、引き出し式の流し台には、BOX型の排水栓だと邪魔になる為に、S字型のトラップが取り付けられている物が多くなりました。
このS字型トラップには、比較的簡単に脱着できる物とそうでない物があります。
排水口に取り付けられた排水トラップと、床下の下水管をつないでいる配管が排水管です。
排水管は通常2通りのケースがあります。
蛇腹ホースは脱着が出来ます。
古くなった場合や切れたり、穴があいてしまった場合、又、硬化して短くなってしまったりした場合、交換する事が可能です。
しかし、劣化とともに水漏れする危険性のある配管でもあります。
排水栓から下水管までパッキンでの接続部分が1か所しかない為に、水漏れ等(特に詰まりの場合)の心配があまりありません。
しかし、その反面、排水口から物を落としてしまった場合、取り出すことが非常に難しく、排水管を切断して取り出す様な排水工事が必要になってしまう事がデメリットでしょう。
特に多いのは、
■箸、スプーン、フォーク類
■調味料のフタ
などで、中には七味などの小さな調味料容器をそのまま落としてしまうケースもあります。
シンクの床下から家内床下を通り、土中に入った下水管は、最初の下水マスまで続きます。
この管内で詰まりを発生させます。
下水マスは通常のマスとトラップマスがあります。屋内シンクにトラップが無い場合、直接シンクから床下まで蛇腹ホース等で繋がっていて、下水マスにトラップマスを使用している場合もあります。
そのトラップマスで詰まってしまう場合もあります。
台所の排水管、下水管内を通過する排水。
詰まりの原因の中で最も多いのは、この排水される湯水に含まれている油・脂です。
もちろん最近では、天ぷらや揚げ物の油を、そのまま排水口に流す方はほとんどいらっしゃらないと思います。
少量だからと言って、安心できません。
とても危険ですから、今すぐにやめて下さいね。
では、何で油・脂が原因になるのでしょうか。
我々の食生活に油は欠かせない物になりました。
油を使って作る料理もそうですが、調味料やドレッシング等にも油は多く使用されています。
又、加工食品を使用する事もそうですね。
一度、油に通された物を使用すれば、その時点で油が出ています。
これらを調理した湯水や、調理器具や食器等を洗った湯水を流せば、それに含まれた油も一緒に流れているわけです。
少しでも油を流す量を減らす努力は出来ます。
キッチンペーパー等でお皿をふいてから洗う事をしている方もいらっしゃるでしょう。
油と同様に食材の脂も原因の一つです。
肉や魚は、基本脂の乗った物がおいしく、好む方が多いでしょう。
脂のないパサパサした肉や魚を好んで食べるダイエットをしてる方やアスリートの方もいるでしょうが、多くの方は、脂の多い食品を好んで食べられます。
当然、肉を茹でれば茹でた湯にはラードがたっぷり出ます。
次の日まで茹でた湯を冷やして、ラードをすくってから流して捨てる方も、そうはいらっしゃらないでしょう。
ラーメンのスープを一日置いて、冷えた脂をきれいに取ってから布袋で何度も濾して捨ててる方もいらっしゃらないでしょう。
そうおっしゃる方もいらっしゃいますが、3食生野菜のみの食生活にしなければ無理でしょう。
我々の食生活で油・脂は切っても切れないものになっているのです。
ですから、油・脂で排水管や下水管が詰まってしまうのは仕方が無い事でもあるのです。
先にも若干触れましたが、排水口からの物落としは詰まりの原因に大きく関係してきます。
物が落ちてしまうケース | ||
---|---|---|
トラップの蓋(椀)を外してしまう事 | ||
シンクに食器をためてしまう事 |
まず、シンクに食器をためてしまう事は原因の一つですが、最も主になる原因はトラップの蓋(椀)を外してしまう事です。
よくあるケースをみてみましょう。
管内が細くなっても、完全に塞がらなければ水は流れていきます。
しかし、大量の水が流れてくれば、狭い分、抵抗があり、流れが悪くなります。
排水口にはトラップが有るため、抵抗で逃げ場を失った空気が余計に流れを悪くしてしまいます。
そんな時にトラップの蓋(椀)を外してしまうと、空気の逃げ場ができるため、流れが良くなります!
しかしこれは、良くなった様に感じるだけです…
そして、排水口には物が落ちても受け止めてくれるクッションが無くなってしまうために、シンクに溜まった食器類の箸やスプーン、フォークが排水管の下まで落ちていってしまうのです。
それだけでは詰まりの原因にはなりませんが、そこに食材ゴミやドロドロヘドロ汚れがたまってしまい、詰まってしまうのです。
最近の大型マンション等ではオプションではなく、初めからディスポーザーが完備されている所も多くなっています。
しかし、ディスポーザーは流せる物に限りがあります。
便利だからと言って何でもかんでも流してしまっては、詰まりの原因になってしまいます。
何でも流していいわけではないので、そのあたりをしっかり把握して使用すればとても便利でしょう。
詰まりは場所や原因によっても、皆さんが直せるもの、直せないものはあります。
シンクに水が溜まってしまった時は、まず手前から原因を探ってみましょう。
シンクに置いてあるお皿等が、排水口をふさいでいる時もあります。
まず、溜まった水の中に手を入れて何もないか確認しましょう。
静かにゆっくりとゴミ受けカゴを持ち上げます。
ゴミ受けカゴが原因の場合は、シンクに溜まっている水が一気に流れ込むので、その時に余計な物が流れ込まない様にシンクの内には何もない様にしなければなりません。
ゴミ受けカゴを外しても水が流れていかなければ、排水栓内に手を入れて、ゴミが溜まっていないか確認します。
下水管の差し込み口に水が溜まっていたら、下水管内詰まりです。
市販のワイヤーを入れてみるのも方法の一つですが、市販のワイヤーの場合、管内に挿入するのは、なかなか難しくワイヤーが入りきらなかったり、ワイヤーが抜けなくなってしまったりする場合があります!
この様な場合、できれば、専門の水道修理業者に依頼して、電動ワイヤーを使用するトーラー機や高圧洗浄で管内の汚れをとる高圧洗浄機を使用して、作業を行ってもらう事が確実です。
トーラーや高圧洗浄では若干費用もかかってしまいますが、ご自分で行って今以上に悪くしてしまうより良いでしょう。
蛇腹ホース内の詰まりであった場合は、パイプユニッシュや洗剤等を使用して詰まりを除去してください。
【注意事項】
特に、年月が経って固くなっている蛇腹ホースの場合はひび割れしやすいのでお気を付けください。
排水栓と下水管の塩ビ管が直結している場合は、外す事は出来ませんので、ラバーカップを使用して、詰まりをなおします。
基本ラバーカップのゴムの部分が、水に隠れる位にしましょう。
水量が少ないと空気が入ってしまいラバーカップの本来の役割が出来ません。
「ゆっくり押し込んで素早く引く」を十数回繰り返します。
ただし、ラバーカップを使用する場合、無理をせずに行ってください。
専門の水道業者なら的確に原因を探し、トーラーや高圧洗浄等の専用用具で詰まりを除去してくれるでしょう。
家の築年数に関係なく起こる場合もあります。
皆さんは、日ごろからパイプユニッシュ等の洗剤を使用し、少しでも汚れをためない様に心掛ける事が良いでしょう。
しかし、いざ詰まりが発生してしまった時は、冷静に状況を把握して、詰まり直しを行ってみて下さい。
そして、簡単に直す事が出来ない場合は、慌てずに専門の水道修理業者に相談しましょう。