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蛇口スパウト(吐水パイプ)の根元からの水漏れ修理は、数ある水漏れ修理の中で一番簡単なレベルの修理作業です。
この修理を業者に依頼するのは「もったいない」と言っても過言ではありません。
今回は蛇口のスパウトUパッキン、スパウト自体の交換方法をわかりやすくご紹介いたします。
目次
症状によってパッキンの交換で直せるのか、スパウト自体を交換しないといけないのか判断しないといけません。
蛇口スパウトの根本からの水漏れ症状、原因、修理に必要な部材と工具を見て行きましょう。
症状別 | 主な原因 | 業者依頼度 |
---|---|---|
①スパウト根元から水漏れ | Uパッキンの劣化・破損 | 10% |
必要な部材・工具:工具①-ドライバー、工具②モンキーレンチ、Uパッキン | ||
②スパウトが外れた(折れた) | スパウト接続部の劣化・破損 | 15% |
必要な部材・工具:工具①-ドライバー、工具②モンキーレンチ、スパウト |
回転するスパウトの接続部からの水漏れを防いでいます。
形は円形ですが断面がU字に似ていることからUパッキンと名付けられています。
ゴムが劣化・破損するとスパウトの根本から水漏れが起きます。
水が出て来る棒状のことを言います。
特徴はスパウト部が動くので、好きな角度で水を出すことが出来ます。
なので、吐水口が動かない洗面所の水栓等では交換自体ができません。
また、スパウトには上向きタイプと下向きタイプがあります。
接続部の金属は薄いので、接する部分が摩耗すると破損して欠落してしまいます。
ちなみに、スパウトにはフレキ形状になっていてパイプの形を変えられる物もあります。
Uパッキン、スパウトは汎用品なので基本的にはどの蛇口にも合います。
それでは、SANEIというメーカーの蛇口、部品を中心に見て行きましょう。
蛇口ごとのスパウト交換部品の一例
蛇口の種類 | スパウト | Uパッキン |
---|---|---|
単水栓 SANEI Y12J-13 |
SANEI PY12J-64X-16 TOTO THY228A KVK PZ85 GAONA(カクダイ) GA-HD001 |
SANEI MP43A-1-16 TOTO THY91246 KVK PZK128 カクダイ 9082 |
自在水栓(下向き) SANEI A10J-13 |
SANEI PA10J-60X-16 KVK PZK80-17 TOTO THY208A カクダイ 9076 |
|
台所壁付混合水栓 SANEI K17C-13 |
SANEI PA1110-60X-16 TOTO THYB12-1 |
|
浴室台付き混合水栓 SANEI SK21-W-13 |
SANEI RA20J-60X-16 KVK PZK81-17 |
※2024年4月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。
スパウト接続部、及びUパッキンのサイズは、パイプ径16、17、19という3種類があります。
中でも16は一番使われている数が多く、一番メジャーなパイプ径です。
一つの選定方法としては、家の2ヶ所の蛇口のスパウトを取り外して確認します。
見比べた時に小さい方が16で、大きい方が19です。
両方とも同じ大きさであれば高確率で16と言えます。
スパウトの長さはいくつかのサイズがあります。
今回の作業で唯一、少しわかりにくいのがこのスパウトの長さについてです。
合っていない長さの物を取り付けてしまうと、非常に使い勝手が悪いのでここは注意が必要です。
基本的なスパウトの長さ
水栓種類 | 長さ | 場所 | 特徴 |
---|---|---|---|
単水栓 | 50mm前後 | 洗濯場、外部、ベランダ | 一番短いタイプです。 |
自在水栓、混合水栓 | 120mm | 台所、浴室 | 短いタイプのスパウトです。 |
自在水栓、混合水栓 | 170mm | 台所、浴室 | 基本の長さのスパウトです。 新品の水栓は大体この長さです。 |
自在水栓、混合水栓 | 240mm | 台所、浴室 | 長いタイプのスパウトです。 |
自在水栓、混合水栓 | 300mm | 台所、浴室 | とても長いタイプのスパウトです。 主に浴室の台付水栓で使用されます。 |
スパウトの長さは、スパウト接続部の中心から、スパウト先端吐水口の中心までとなります。
※自在水栓とは、スパウトを水平方向に動かすことが出来る単水栓のことです。
お店の厨房や昔の台所でよく使われていました。
それではUパッキン、スパウトの交換手順を見て行きましょう。
今回は台所水栓(スパウト上向きタイプ)を元にやり方を紹介いたします。
あれ…、ハンドルが邪魔でモンキーレンチでナットを挟めない…
こんな時は、ハンドルを取り外せばモンキーレンチを使うことが出来る様になります。
Uパッキンの向きに注意してください。
Uパッキンは丸くなっている方と切れている方があり、丸くなっている方がスパウト側を向くように取り付けましょう。
この時、パッキンを潰さないように差し込みましょう。
ハンドルを外していた場合は元に戻します。
スパウトを交換する場合も同様の作業です。
またスパウトを交換する時は必ずUパッキンも一緒に交換するようにしてください。
動作確認と水漏れが直っているかのチェックをして、異常がなければ修理完了です。
Uパッキン、スパウトの交換は作業が簡単です。
簡単と言える一番の根拠は、元栓や止水栓を閉めないで作業が出来るという点です。
また、部品は汎用品が多い為、部品の選定が簡単にできます。
ぜひ、自分で修理してみましょう。