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 給水フレキ管の接続部から水漏れ(フレキパッキン交換編)

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給水フレキ管の接続部から水漏れ(フレキパッキン交換編)

給水フレキ管は水回りの機器と給水管を繋ぐ接続管として使われます。
手で自由に形状を変えられる配管で、接続の両サイドにはユニオンパッキン(フレキパッキン)が使われています。
今回は給水フレキ管のフレキパッキンの交換方法をわかりやすくご紹介いたします。

症状別で原因を確認する

症状によって原因を判断することが必要です。
フレキ管からの水漏れ症状、原因、修理に必要な部材と工具を見て行きましょう。

症状別 主な原因 業者依頼度
①トイレボールタップとフレキ管の接続部から水漏れ フレキパッキンの劣化・破損 20%
必要な部材・工具:
工具①モンキーレンチ、工具②-ドライバー、フレキパッキン
②給湯器とフレキ管の接続部から水漏れ フレキパッキンの劣化・破損 40%
必要な部材・工具:
工具①モンキーレンチ、工具②-ドライバー、工具③カッター
フレキパッキン、キャンパステープ、ビニールテープ
③台所台付2ホール水栓とフレキ管の接続部から水漏れ フレキパッキンの劣化・破損 60%
必要な部材・工具:
工具①モンキーレンチ、工具②-ドライバー、工具④ベンリーレンチ、フレキパッキン

※業者依頼度は高ければ高いほど作業が難しくなるので、業者に依頼した方が良いという指標です。

使用工具

症状例はどれもフレキパッキンの劣化や破損が原因ですが、取付状況に応じて必要な部材、工具、難易度が変わるので業者依頼度も変わります。

トイレボールタップとフレキ管の接続部から水漏れ

トイレボールタップとフレキ管の接続部から水漏れ

一番簡単なフレキパッキンの交換です。部材も工具も最低限で済むでしょう。

給湯器とフレキ管の接続部から水漏れ

給湯器とフレキ管の接続部から水漏れ

給湯器下のフレキパッキンの交換はキャンパステープや保温材を取り外して交換します。
パッキン交換後、保温材はそのまま使えますがテープやキャンパステープは新しく取り付ける必要があります。
キャンパステープとは保温材の上に巻き付ける保護テープのことを言います。
ビニール製のテープで、キャンパステープ自体に粘着性はありません。
保温材やキャンパステープを取り扱う分、トイレのフレキパッキンよりも業者依頼度が上がっています。

台所台付2ホール水栓とフレキ管の接続部から水漏れ

台所台付2ホール水栓とフレキ管の接続部から水漏れの業者依頼度が高いのは、以下の点が理由となります。

  1. 台所台付2ホール水栓のフレキ管は作業がしにくい
  2. シンク下にあるので作業がしにくいです。
    また、このタイプのフレキ管は壁面点検口内にあることがあって、その場合は作業スペースも狭く更に難易度が高いでしょう。
    台所台付2ホール水栓のフレキ管は作業がしにくい

  3. 台所水栓とフレキ管の接続部(上側)が特に難しい
  4. 上側のフレキパッキンも作業スペースが狭くて遠い為、作業が難しくなります。
    上側のフレキパッキンの交換は目視しながらナットを回せないケースもあり、経験と技術が必要になる作業です。
    台所水栓とフレキ管の接続部(上側)が特に難しい

フレキパッキン

フレキパッキンはユニオンパッキンと呼ばれる部材で、フレキ管と水回り機器の接続部の水漏れを防ぐ為のパッキンです。

ゴムの部分が劣化したり、破損したりすると水漏れが起きます。

フレキパッキンは最もメジャーなパッキンで、皆さんがパッキンをイメージする時に一番に思い浮かぶ物でしょう。
フレキパッキン

部材・型番の選定方法

フレキパッキンは汎用品なので、基本的にはどのフレキ管にも使えます。
しかし、サイズの違いもあるので、その辺りも見て行きましょう。

交換部品表

種類 部品の種類 品番
フレキ管(13)
SANEI T14-13×200
KVK V50EP-100
フレキパッキン SANEI PP40-5S-13
SANEI PP40-5-13
KVK Z817-13
KVK  Z817N-13
カクダイ 0724-13
フレキ管(20)
SANEI T14-20×200
KVK V50EP20-100
フレキパッキン SANEI PP40-5S-20
SANEI PP40-5-20
KVK Z817-20
KVK  Z817N-20
カクダイ 0724-20

※2024年5月1日時点での調べ。メーカーの仕様変更等がある場合もございます。

フレキ管とフレキパッキンのサイズについて

フレキ管は基本的にほぼ13のサイズです。
なのでフレキパッキン(ユニオンパッキン)も13のサイズを選べば間違いはないでしょう。
一般家庭に使われることはあまりありませんが、20というサイズもあります。
13と20のサイズは大きな違いがあるので、ホームセンターなど直接手に取って確認できる場合では、まず間違うことはないでしょう。
ただし、ネット通販では写真を見てもサイズ感が分からないので、必ず品番を確認する必要があります。

フレキ管の長さについて

水道業者は長いフレキ管を適切な長さにカットし、ナットを取り付ける加工をしています。
なので、フレキ管の長さは様々です。

短いと5㎝位の物もあれば、長いと1m、2mという物もあります。
しかし、どんな長さになっても経のサイズは変わらない為、5㎝のフレキ管も1mのフレキ管も同じ13のパッキンを使用しています。

給水フレキ管の修理・部品の交換方法

それでは、給水フレキ管のフレキパッキンの交換手順を見て行きましょう。
給水フレキ管の修理・部品の交換方法

今回は室内給湯器のフレキ管を元にやり方を紹介いたします。
※室内の為、保温材やキャンパスの取り付けはありません。

まず元栓を閉めます

これは絶対に忘れないようにしましょう。
元栓を閉めた後にどこかの蛇口を開き、水が止まっていることを確認するようにしてください。

フレキ管を取り外します

フレキ管を取り外します

  • モンキーレンチで下側のフレキ管のナットを緩め、取り外します。
  • 下側が外れたら上側のナットを緩め、取り外します。

フレキパッキンを交換します

フレキパッキンを交換します

  • フレキ管が外れたらフレキパッキンを取り外します。
  • フレキパッキンが固着している場合は、マイナスドライバーで引っかけて取り外しましょう。

  • 必ず2ヶ所のパッキンを交換しましょう。
  • 水漏れしているのが1ヵ所だとしても、近い未来にもう一方が水漏れする可能性が高いので、同じタイミングで交換しましょう。
    ※フレキパッキンに限らず10年以上経っていてパッキンを取り外した場合はそのままのパッキンを使用せず、交換するようにしてください。

フレキ管を元に戻します

フレキ管を元に戻します

  • フレキパッキンをナットの中にセットし、取り付けて行きます。
  • フレキパッキンをナットの中にセットし、取り付けて行きます。

  • 上側から取り付け、下側は後に取り付けます。
  • 最初は手でナットを締めていき、最後はモンキーレンチで増し締めします。

元栓を開いて通水し、水漏れが直っているかのチェックをします。時間が経っても異常がなければフレキパッキンの交換です。

最後に

フレキパッキン交換は作業的には簡単で単純な作業ですが、設置されている場所によって作業難易度が変わります。
ぜひ、業者依頼度を参考に、自分でするのか水道業者に依頼するのかを決めてみてください。

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