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トイレの水を流すと台所からゴボゴボと音が聞こえてくることはありませんか?または、トイレの水位が上がってドキドキした方もおられるかもしれませんね。
その音の原因、実はトイレだけではないかもしれません…。
この記事では、トイレの水を流した際のゴボゴボ音の原因と、自分でできる対処法を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
この記事を最後まで読んでいただければ、トイレで水を流すとなぜゴボゴボ音がするのかその原因と、解消方法がわかります。
気になるゴボゴボ音を解消したい方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
トイレの水を流すと、トイレのほかに台所や洗面所などからもゴボゴボと音がすることがあります。
ふつう、水と流すとザーッという水がスムーズに流れる音がするものです。
しかしトイレや台所、お風呂などからもゴボゴボと音がするのは、汚水配管の中でつまりなどの異常が起きている証拠です。
排水管は家の中ですべてつながっているので、トイレが原因でも台所などからゴボゴボと音が聞こえることがあります。
ゴボゴボと音がする原因は、大きく分けて以下の4つです。
・ティッシュを流してしまった
・トイレットペーパーを大量に流してしまった
・固形物を流してしまった
ゴボゴボ音の解消のために、なぜ音がするのか、その原因を確認することからはじめましょう。
原因がわかれば、解決方法もみつかりますよ!
どこの家庭にも、排水枡と呼ばれる屋外に設置された溝型の排水設備があります。
その排水枡に空気の出入り口がないと、トイレや台所で水を流したときに、他の排水口からもゴボゴボと音が鳴ることがあります。
配管内部の圧力が外側より弱くなり、トイレ内の排水トラップの水が圧力で引っ張られるためです。
排水枡の交換は非常に高額ですが、排水枡のフタを空気が出入りできるタイプに交換するだけでもゴボゴボという音がしなくなることがあります。
排水枡のフタは専門店やホームセンターなどで販売されています。
もし自宅の排水枡に空気口のない場合は、排水枡のサイズを測って購入し取り替えましょう。
トイレの水を流すと、トイレの他、台所や洗面所などでもゴボゴボと音がする場合、排水管がつまっている、あるいはつまりかけている可能性があります。
排水管が詰まるよくある原因は以下の3つです。
ただし、すべての排水管がつまっているのではなく、一部の排水管がつまっていても他の排水口からゴボゴボと音がします。
何がつまっているかで解消方法が異なります。
ここでは排水管がつまる原因になりやすいトイレのつまりの原因をみていきましょう。
トイレットペーパーが切れているから、しかたなくティッシュを使って流してしまい、トイレがつまるケースが多いです。
トイレットペーパーは水に溶けるように作られていますが、ティッシュはそもそも水に溶けては困る紙です。
ティッシュは鼻をかんだり、テーブルなどの水分を拭き取ったりするために作られているからです。
つまりの原因が少量のティッシュなら、自分で解決することも可能です。
しかし、つまってしまう様子がないからといって日常的にティッシュを流していると、排水管のなかでティッシュが固まってしまい自分ではつまりを解消できない可能性もあります。
そうなると業者に依頼して排水管の中のティッシュを取り除いてもらわなければなりません。
少量であってもティッシュはトイレに流さないようにしましょう。
トイレットペーパーは水に溶けるように作られているため、つまるのはよほどのことですが、
あまりにも大量に流してしまうとつまってしまう可能性があります。
また、便と一緒に大量に流してしまう場合もつまりやすいといえます。
トイレットペーパーを大量に使うクセがある方は、まず便だけを最初に流してから、トイレットペーパーを流すようにするとつまりにくくなります。
しかし、もしトイレットペーパーがつまっても自分でつまりを解消しやすいので、安心してこのあとご紹介する方法をぜひ試してみてください。
「子どもがトイレにオモチャを流してしまった!」「掃除をしているときに、掃除用のブラシやスポンジを誤って流してしまった…」など固形物を流してしまった場合、トイレがつまる可能性が高いです。
固形物を流してしまってもすぐにトイレがつまるのではなく、トイレットペーパーが固形物に引っかかってつまってしまい、後からつまる可能性もあります。
水に溶けない固形物が浅い位置にある場合は、ゴム手袋をして排水溝の奥に手を入れれば取れることがあります。
しかし、排水管の奥に流れてしまっている場合は自分で引き上げるのは非常に困難です。
便器の奥は下水からの悪臭が上がってこないようS字になっています。
S字の奥につまってしまった場合は、業者に依頼するしかありません。
サイホン式あるいはサイホンゼット式と呼ばれるトイレは、水と空気を一緒に吸い込みながら水を流すので、そもそもゴボゴボと音がします。
一般的なトイレは、タンクにたまった水を一気に流し、その勢いで便などの排泄物を流す仕組みです。
一方のサイホン式またはサイホンゼット式と呼ばれるトイレは、「ゼット孔」と呼ばれる便器のフチの噴出口から勢いよく水を出して排泄物を流す仕組みです。
サイホン式はむしろ音をたてて流れて行くのが正常なため、ゴボゴボと音がなっても心配ないといえます。
ただし、サイホン式トイレをご使用でいつもとは異なる音が聞こえた場合は、詰まりがないかしばらく様子を見て、つまっているようならこの後ご紹介する解消法を試してみましょう。
ここ最近の天候が悪く、雨が続いたり局地的な豪雨だったりしたあと、トイレや台所で水を流したときにゴボゴボと音がすることがあります。
その原因は、大量の雨水が下水道に流れ込み、一時的に下水処理に時間がかかってしまっていることです。
天候が回復するとゴボゴボという音がしなくなった場合は、天候が原因
ですので、なにも心配することはありません。
ただし、天候が回復したのにもかかわらず、いつまでもゴボゴボと音がする場合は、先述したような排水管のつまりなどが原因の場合が多いです。
ここではトイレや台所からのゴボゴボ音を止める方法を6つご紹介します。
この自分でできる6つの対処法は、トイレットペーパーやティッシュといった水に流れる素材がつまったときのものです。
つまりを解消するとほとんどの排水口からの異音は解消されます。
固形物を流してしまったときは、この方法で解消しようとすると、つまりが悪化するおそれがあります。
最悪の場合は便器を破損してしまうこともありますので、固形物を流してしまった心当たりがある方は、速やかに業者に依頼して取り除いてもらうことをおすすめします。
お湯を流す時の注意点
トイレにお湯を流すのは、ティッシュやトイレットペーパーがつまっていると分かっている場合に有効な方法です。
お湯を使うのは、ティッシュなどの紙類がお湯のほうが性質上ほぐれやすいからです。
お湯は40℃から60℃程度のぬるま湯を使用するようにしてください。
決して熱湯を便器に流さないようにしましょう。
ほとんどの便器は陶器で作られていますが、熱湯を流す前提で作られていません。
そのため、熱湯を流すと最悪の場合、便器が破損するおそれがあります。
便器にお湯を流したあとはしばらく様子を見ます。時間的には1時間ほど。
それでも流れない場合は、さらにお湯を流して様子を見るのを繰り返してみましょう。
水圧とお湯の温度でつまりが少しずつ解消されていき、水位が下がっていきます。
つまりが解消されたかどうかの確認のために水を流す場合は、トイレの「流す」レバーを使わないでください。
万一つまりが解消されていない場合、水が便器からあふれる事態になってしまいます。
確認のための水は、バケツに汲んだ水を流すようにしましょう。
ゴボゴボ音の対処法2つ目は、重曹とクエン酸を使用することです。
重曹やクエン酸は、ホームセンターや100円ショップでもそれぞれ販売されています。
重曹とクエン酸を使う場合は、次の手順で進めてみてください。
お湯だけでは解消されなかった場合に、重曹+クエン酸を試してみましょう。
手順通りに進めれば、つまり解消のほか、相乗効果でトイレのニオイの解消や汚れ落としにもつながります。
手順5の水も、トイレの「流す」ではなく、必ずバケツの水を流すようにしてくださいね。
ラバーカップとは、一般的に「スッポン」と呼ばれる排水口にゴムの部分を押し当てて使うつまりを解消するアイテムです。
ラバーカップは大手スーパーマーケットやホームセンター、またはネット通販で購入できます。
およそ1,000円から2,000円前後くらいの価格なので、万一のことを考えてトイレに常備しておくと安心です。
ラバーカップは、洋式トイレ用、和式トイレ用、キッチン用など使用する排水口の形状や場所によってさまざまなものが販売されています。
さらには、節水トイレに合うように作られているものや、柄の短いもの、小さなものは100円ショップでも販売されているようなので、使用場所や使い勝手に合うものを確認してから購入されるのをおすすめします。
ラバーカップの正しい使い方は、ラバーカップの吸引力でつまっているものを吸い出す、ひっぱり出すことです。
中に押し込むのではありません。
いったん便器に押しつけますが、それは次に引っ張るために行うので、決して押し込む目的で奥へグイグイ押しつけることのないように注意しましょう。
事前準備として、もし水が飛び散ってもいいように、床にビニール袋や新聞紙などを敷いておくことをおすすめします。
万一目や手に飛び散るのを防ぐためにゴーグルやゴム手袋をして作業するとより万全です。
便器の中にあふれそうなくらい水が溜まっている場合は、紙コップやひしゃくなどでいったん水を外に汲み出しておきます。
こうすることで、ラバーカップを入れたときに水があふれるのを防ぐことができます。
もし水を汲み出しすぎたら、ゴムの部分がすべて浸るように水を足してください。
ラバーカップのゴムの部分が水に浸かっていないと効果を発揮できないため、ある程度は水を残しておきましょう。
使い方のコツとしては、ラバーカップをゆっくり便器に押しつけたら、引っ張るときは勢いよく引っ張ること。
引っ張り方がゆるいとつまりは解消されません。
この作業を複数回繰り返すと、つまっていたものがラバーカップの吸引力で動いてつまりが解消されます。
作業を繰り返しているうちに水位の変化が確認できたら、バケツの水を便器に流してつまりが解消できたかを確認します。
水位があがることなくスムーズに流れたら作業は完了です。
ラバーカップを使っても詰まりが解消できない場合は、水に溶けない固形物が配管の奥につまっている可能性があります。
この場合は作業を繰り返してもつまりが解消できないばかりか、排水管を破損させてしまう恐れがあるため、業者に依頼することをおすすめします。
真空式ポンプクリーナーは、ラバーカップより強力な吸引力でつまりを解消するアイテムです。
ラバーカップとの違いは、柄の部分に空気を圧縮するシリンダーがついていること。
吸引力がラバーカップよりはるかに優れていて、便器内の水が少ない状態でも使うことができます。
真空式ポンプクリーナーは、ラバーカップより少し価格が高く、2,000円から3,000円程度でホームセンターやネット通販サイトで販売されています。
ラバーカップ同様、使う場所によってさまざまなものがあるので、自分のトイレに合うものを購入してください。
使い方の手順もラバーカップとほぼ同じです。吸引力が大きいのである程度のつまりなら簡単に解消できます。
ゴムの部分が使う場所によって取り替えられるタイプのものも販売されているので、1台用意しているといざというときに助かりますよ。
パイプ掃除用ワイヤーブラシとは、細長いワイヤーの先にブラシがついている排水管専用の掃除道具のひとつです。
手の届かないS字状になっている排水管の奥にある汚れを落とすのに最適で、つまりを解消することもできます。
ワイヤーブラシは、ホームセンターやネット通販サイトなどで手軽に購入でき、価格も500円程度から販売されています。
トイレ以外にも洗面所やキッチンでも活躍するので、ひとつ準備しておくと安心です。
使い方はとても簡単で、ブラシがついている先端を排水口にゆっくり入れて、前後にゆっくりと動かしていくだけです。
排水管の中がどうなっているのか見ることができないので、勘で動かす感じにはなりますが、排水管の汚れだけではなく、つまっているものを取り除く効果もあります。
つまりが解消できたなと思ったら、最後にバケツの水を流しておきましょう。
ワイヤーブラシには汚物が付着しているので、作業が終了したら使用後はしっかり洗っておくことをおすすめします。
液体や粉末状で販売されているパイプクリーナーを使ってつまりを解消してみるのもひとつの方法です。
パイプクリーナーは、排水管にこびりついている汚れを浮かせて除去する役目があります。
粉末状のパイプクリーナーを使う際は40℃~50℃程度のお湯を使うと効果的です。
また、パイプクリーナーのほとんどは塩素を使用した商品ですので、使用の際はパッケージに書かれている注意書きを守って正しく使うようにしましょう。
今回は、トイレの水を流すとゴボゴボと音がする理由と、対処法についてご紹介してきました。
ゴボゴボと音がするのは、排水枡に空気の入り口がないケース、排水管が詰まっているケース、サイホン式トイレの仕様、大雨による下水処理の問題などがありました。
排水枡、大雨、サイホン式トイレの仕様がゴボゴボ音の理由でない場合は、排水管がつまっている、もしくはつまりかけていることが考えられます。
今回ご紹介した方法で、つまりを解消し、ゴボゴボとした嫌な音から解放されましょう。
自分で手を尽くしても解消されない場合は、早めに専門業者に依頼することをおすすめします。