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ウォシュレットのボタンが反応しないケースは、そう珍しいものではありません。
ウォシュレットのある生活に慣れてしまうと、使えないと不自由を感じてしまいます。
壊れたのかもと心配になりますが、簡単に自分で直せるケースも多いため、まずは原因を確かめましょう。
ウォシュレットのボタンが反応しない原因をチェックするときのポイントと、自分で出来る修理の仕方をご紹介します。
目次
ウォシュレットは、温水洗浄便座の商品名でTOTOから発売されています。
LIXILやPanasonicの温水洗浄便座はそれぞれの名前がありますが、他社製のものもウォシュレットと呼ばれるほど、温水洗浄便座の定着した呼び名となっています。
ここでは代表的な温水洗浄便座メーカーの商品名を確認しておきましょう。
メーカー | 商品名 |
---|---|
TOTO | ウォシュレット |
LIXIL(リクシル・旧inax) | シャワートイレ |
Panasonic(パナソニック) | ビューティ・トワレ |
※本記事では一般的な呼び名を使用し、温水洗浄便座をウォシュレットと記載しています。
ウォシュレットのボタンが反応しないときに、起こる現象から「チェックする箇所」と「ポイントと対処方法」を早見表にまとめました。
チェックする箇所 | ポイントと対処方法 |
---|---|
ウォシュレット本体に電気が供給されているか | 1)電源ランプを確認し、プラグをさし直す 2)停電中でないかの確認 3)漏電保護プラグを「入」にする(TOTO) |
リモコンに不具合はないか | 1)本体脇の操作パネルを使ってみる 2)リモコンの電池を替える 3)リモコンと本体の通信部分の掃除 4)リモコン通信部の上のものをどける |
ウォシュレットに座っているか(便座) | 1)座りなおしてみる 2)着座センサーの掃除 |
ウォシュレット(本体) | ウォシュレット本体をベースプレートにしっかり取り付ける |
ウォシュレットのノズル | 1)ノズルが出ない場合はノズルと着座センサーを掃除する 2)ノズルから水が出ない場合は止水栓を確認し、給水フィルターを掃除 3)ノズルの水が止まらない場合は電気系統の故障を考える |
温水や便座が冷たい | 1)タイマーや節電モードが設定されていたら変更する 2)便座に長く座っていたら座りなおす 3)貯湯タイプのウィシュレットはお湯を使いきったら適温になるまで5~10分かかるので待つ |
各チェック箇所を確認し、対処してもボタンが反応しない場合は、専門の業者に依頼が必要です。各場所別に、チェックポイントの詳細を見ていきましょう。
ウォシュレットのボタンが反応しないときにまずチェックすべきは、電源が入っているかどうかです。
ウォシュレットのリモコンや本体脇の操作パネルを確認しましょう。
通電しているときにつくランプや、水勢の調整ランプなどは点灯しているかを確認します。
ランプが消えている場合は、ウォシュレットに電気が流れていないため、ボタンが反応しなかったと考えられます。
掃除をするときにコンセントからプラグを抜いたまま、差し込まれていないなどのケースがあるかもしれません。
プラグが抜けていたらさし込みます。
こどものいたずらや、掃除中に何かが当たって差し込みがあまくなっている場合もあります。
一度抜いて、さし直してウォシュレットを動作させてみましょう。
停電中でないかの確認とブレーカーが落ちていないかの確認です。
これはトイレの電灯が点けば問題ありませんが、電灯とウォシュレットのブレーカーでの回路が別であれば、配電盤を確認する必要があります。
停電中は、家の中の他の家電、冷蔵庫やテレビも電源が入りませんので確認してみましょう。
TOTOのウォシュレットの電源プラグは漏電保護プラグになっており、「過電圧保護機能」が ついています。
電源プラグが「切」状態になっているときは、電流が流れない仕組みになっています。
「切表示」のランプがついているときは、「入」ボタンを押し通電させましょう。
TOTOのプラグを抜き差しするときは、ボタンを「切」にして、差し込み終わったら「入」にすると、過剰な電圧がかかることなく安心できます。
ウォシュレットをリモコンで操作してボタンが反応しなかった場合は、リモコンの電池切れも考えられます。また、リモコンと本体の通信を妨げているものがないかも確認しましょう。
本体のわきについているボタンを操作して、ウォシュレットが反応するか確認しましょう。
本体のボタンで問題なく操作ができた場合は、原因がリモコンにある可能性が高くなります。
さっきまで使えていた場合でも、電池がなくなるとリモコンが動作しなくなる場合があります。
電池を新しいものに交換して、操作してみましょう。
リモコンと本体には電波(もしくは赤外線)をキャッチする通信部分があります、その部分が汚れていると通信ができない場合もありますので、汚れがないか確認し、掃除をしてみましょう。
リモコンの上に棚があったり、リモコンの通信部分を覆うようにものを載せたりしていると、電波を跳ね返したり、電波を出せないなどで本体と通信できなくなっている可能性があります。
ものが載っていたらどけて確認します。棚など動かせないものがある場合は、リモコンを外して、本体の通信部との間に障害物がない状態で操作してみましょう。
ウォシュレットは便座に座って操作しないと、反応しない仕組みになっています。
この機能があるため、掃除中に誤って洗浄ボタンを押してもノズルから水が出てしまうなどは起こりません。
座り方が浅く、前の方に座っていると着座センサーが認識していない場合があります。一度立ち上がり、座りなおしてみましょう。
着座センサーは人が便座に座っているかどうかを、重さや赤外線で検知しています。
着座センサーに汚れや水滴がついている場合、人を検知しない場合があります。
汚れていたら掃除を、水滴がついている場合は、トイレットペーパーで拭いて座りなおしてみましょう。
ウォシュレット本体が便座に取り付けたベースプレートから外れていると正常に動作しません。
ウォシュレット本体を一度取り外し、ベースプレートに装着しなおしましょう。
ウォシュレットに通電しているのにボタンが反応しない場合のノズルのトラブルは下記の3つが考えられます。
それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。
ボタンが反応せずウォシュレットのノズルが出ない原因は掃除の不備が原因のケースが考えられます。
ノズル周りに汚れが詰まったり、汚れに引っかかったりしてノズルがのびなかったり、ノズルの収納部分が開かないなどで、ノズルが出てこなくなっています。ノズルが出ない場合は、掃除をしましょう。
ウォシュレットは掃除用にノズルを出した状態にできます。
ノズル掃除ボタンなどがあれば、リモコンや本体脇の操作パネルでノズルを出しましょう。
ノズルが出てこない場合は、まずノズル収納箇所の周辺を掃除し、次に手動でノズルを出し掃除をします。
無理に引っ張ると破損の恐れがありますので、取扱説明書を確認してノズルを出しましょう。
ノズルの掃除は、薄めた中性洗剤を含ませた掃除シートで拭くように掃除をします。
泡が密着して掃除をするスプレーなども市販されていますので、試してみてもよいでしょう。
ノズルにつく汚れは、水垢やカビなどが考えられます。がちがちに固まると取りにくいのがこれらの汚れです。
ノズルの掃除はこまめに行いましょう。
ウォシュレットのボタンを押してもノズルが出てこない場合に、着座センサーが汚れて座っていることを感知していないケースがあります。
センサー部分を掃除しましょう。
また服の色によっても感知されにくいケースがあります。このケースでは、着座センサー前に肌が位置するように座りなおすと感知されます。
着座センサーは、機種によって位置が異なりますので、どこにあるかを確認しておくとよいでしょう。
ウォシュレットのボタンが反応しない中には、ノズルは出ているのに水が出ないというケースもあります。
地域の水道工事などで断水中ではないかを確認します。
家の中の他の蛇口から水が出れば断水ではないと判断してよいでしょう。
トイレタンクの横にある止水栓は開いているか確認します。
トイレレバーを引いて、水が流れた後にタンクに水がたまれば、(手洗いがあるタンクなら手洗いから水が出れば)止水栓は開いています。
止水栓が閉まっていれば、ウォシュレットのノズルから水が出ないため止水栓を開けなくてはなりません。
ウォシュレットの脇にある給水フィルターが詰まっている場合は、ノズルから水が出ません。
フィルターを掃除しましょう。
(何度回して閉めたかをメモしておくと、開けるときの調節が楽)。
止水栓を開けたままで給水フィルター付き水抜栓を外すと水が噴き出すため必ず止水栓は閉める
その際水が出るため、バケツなどで水を受ける
水抜き栓の穴の中のゴミも綿棒などで取り除く
ノズルから水が出る穴が目詰まりしている可能性もあります。
ノズル掃除ボタンでノズルを出すか、手動でノズルを出し、お掃除シートで拭き掃除しましょう。
ノズルを古歯ブラシでやさしくこすり、細かい部分を掃除します。
洗剤を使う場合は、中性洗剤を薄めシートや歯ブラシに付けてこすりましょう。
掃除後は、中性洗剤分をふき取っておきましょう。
ウォシュレットを使い終わって、止めたいのに水が止まらないというケースも考えられます。
電気系統のトラブルで、ボタンが反応しない状態です。
リモコンの場合は、電池切れの可能性がありますので、本体脇の操作パネルで止まるボタンを押してみましょう。
それでも止まらない場合は、電源プラグを抜いて再度差し込んでください。
何度か抜き差ししている間に正常に戻る可能性もあります。
電気系統のトラブルは、原因の特定が難しいため専門の業者に依頼して修理をしてもらうことをおすすめします。
便座の温度を上げたいのに、ボタンが反応せず暖かくならないケースや、温水の温度を上げたのに冷たいままというケースも考えられます。このような場合にチェックするポイントを見ていきましょう。
ウォシュレットのタイマーや節電モードが設定されている場合は、温水や便座の暖房機能が働きません。
必要に応じて設定を変更し、温水や便座が暖かくなるかを確認します。
便座の温度調節でボタンが反応しない場合、安全装置が働き一定時間座っていると、温度が下がってくる機能が働いている可能性があります。
さらに時間がたつと便座の暖房機能がオフになります(TOTOウォシュレットの場合20分で温度が下がり、1時間でオフになります)。
長時間座っていた時は一度立ち上がり、座りなおすと、便座が暖かくなります。
貯湯タイプのウォシュレットで連続してお湯を使っている場合、1分程度でお湯が出なくなります。
再度お湯が出るまで5~10分かかります。ウォシュレットのタイプがわからない場合は、取扱説明書で確認しましょう。
ウォシュレットのトラブル時に、修理を依頼するべきか自分で対処できるのかを見極めるポイントは、原因がわかるかどうかです。
原因がわかると、プラグの抜けや掃除の不備など簡単に対処できることも多いものです。
しかし、原因がわからない場合は無理をせず専門の業者に依頼しましょう。
ウォシュレット内部の電気系統が故障した場合は、プロに修理を依頼しましょう。
電気系統は原因の特定が難しく、何かのはずみで、一時的になおっても繰り返す可能性があります。
また、ノズルが破損したなどの場合の取り換えも依頼する方が確実にきれいに修理してもらえます。
専門の業者に修理を依頼する場合は、ウォシュレットのメーカーと型番を確認して伝えます。
型番は、ウォシュレットの蓋の内側にシールが貼ってあります。
メーカー | ウォシュレットの型番 |
---|---|
TOTO | 「TCF」もしくは「CES」で始まる |
LIXIL(リクシル・旧inax) | 「DV」「CW」などで始まる |
Panasonic(パナソニック) | 「DL」もしくは「CH」で始まる |
型番の内「#」「/」以降は色番号です。通常修理の際には不要ですが、パーツの取り換えの場合はカラーも必要になる可能性があります、念のためメモしておきましょう。
ウォシュレットを取り換える際には、トイレの品番が必要になる場合もありますので、必要に応じてトイレの品番も確認しておきましょう。
主な型番の表示場所を表にまとめました(便器に番号がない場合はタンクやキャビネットなどに型番表示がある場合があります)
メーカー | トイレ(便器)の型番 |
---|---|
TOTO | 便器に向かって左下側面など |
LIXIL(リクシル・旧inax) | 便器に向かって左下側面 |
Panasonic(パナソニック) | 便器に向かって右側側面 |
購入してから数年しか使っていないウォシュレットが故障した場合は修理が適当かもしれません。
しかし、10年近く使っているウォシュレットなら買い替えを検討する時期が来ています。
ウォシュレットの寿命は7~10年といわれているからです。
寿命が来ている場合は、今回修理をしても、またトラブルが起こる可能性があります。
一般的に電気製品の部品はその機種の製造の打ち切り後7~8年とされていますので、10年近く使っているウォシュレットの場合、修理時に部品がない可能性も出てくるため注意が必要です。
ウォシュレットのボタンが反応しない時の原因を確認するときのポイントと、自分で出来る対処方法ご紹介しました。
ウォシュレットのボタンが反応しないときには、まずは電気が供給されているかを確認しましょう。
その後、考えられるか所を確認していき、自分で判断できないか所や、自分で対処できない原因はメーカーや専門の業者に修理を依頼しましょう。
トイレは毎日何度も使うだけに、いつもと使い勝手が異なると生活リズムにも影響が出るかもしれません。
水道の修理業者は、ウォシュレットの修理にも慣れています。
メーカーに依頼すると時間がかかるケースでも、住まいる水道にご連絡をいただければ、短時間で修理にお伺いも可能です。
早くて正確な修理ですので、安心してご依頼ください。